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【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[398]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:10:26 ID:??? ギュッ… 岬「あ…」 美子「もう離さない…やっと、やっと…(岬様が迎えに来てくれたんだから!)」 岬「(そうか…自分に兄が居るって知って、会いたくてたまらなかったんだろうな…)ごめんね…」 感極まった美子に抱きつかれた岬は兄妹の再会を喜んでいるのだと勘違いし、 そっと美子の小さな体を抱き支えた。そのまま数分間水入らずの時間が流れる。 そして数分後、岬はこの時美子を突き放さなかった事を一生後悔し続ける事になる。
[399]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:11:19 ID:??? 2009-01-27-11-40-07 パルメイラス修行編:3年目8月その8 ガチャッ。 中山「おい岬、いったい何が…って…」 岬の様子が気になった中山が見た物を客観的に描写しよう。 照れながらも穏やかな笑顔の岬と、彼の腕の中で嬉し涙を流している年下の少女。これを見て 中山が導き出した結論はそれなりに妥当な物であり、誰にも彼を責める事は出来ないだろう。 中山「す、すまん!邪魔するつもりは無かったんだ!」 岬「あ、いいよ別に。気にしないで(そろそろ離れたかったしね)」 中山「そ、そうか。しかし、お前もやる事はやってたんだなあ…しっかり年下の彼女を作っていたとは」 即ち、岬は妹ではなく彼女と抱擁していたのだと。ここで岬は一つ目のミスを犯した。 岬「え?」 実の妹を彼女扱いされた事に驚き戸惑ってしまったのだ。ここで笑いながら 「やだなあ、この娘は妹だよ」とでも返しておけば直後の悲劇は回避できたかも知れない。
[400]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:12:09 ID:??? ガタガタガタッ! 来生「なにィ!?この来生哲兵さまを差し置いて抜け駆けしやがっただとォ!」 井沢「へー、可愛い娘じゃん。お前年下趣味だったのか」 滝「年齢差的に少々不味く無いか?まあ後数年経てば大丈夫か」 高杉「くっ…素直に羨ましい。俺もイケメンに生まれたかったぜ!」 岬「は?」 岬の第二のミスは大挙して飛び出てきた南葛メンバーを止められなかった事だった。 今まで女子からの人気が高かったのにまるで女の影を窺わせなかった岬にまさかの彼女が居た! この急展開に南葛メンバーの今までのモヤモヤした雰囲気は吹き飛ばされ、 本人そっちのけで勝手に盛り上がっていく。 石崎「いや〜、ちょっと悔しいけどそれ以上に安心したな。岬ってなんだか女に”良い人”扱いされて 割を食いそうなタイプだと思ってたけど、杞憂だったんだな。ホントによかったよかった!」 岬「あ、いや、その…(その扱いが理想なんだけど)」 長野「おいおい皆騒ぎすぎるなよ。岬が困ってるぞ」 岩見「いや、こうなったらしばらく収拾つかないだろ」 浦辺「畜生!世の中やっぱりイケメンが贔屓されるのか!」 岸田「フッ、俺達のルックスじゃいくら活躍したってモテる訳無いもんな…」 西尾「うわーん!青春のばっきゃろー!」 新田「なあ、キャプテンってフランスに彼女が居たんじゃなかったか?」 山森「うん…でも多分この場でそれを言い出すのは野暮なんだと思う」 岬「(な、なんなんだこの流れは!?冗談じゃない、早く訂正しないと…) 待ってよ皆、僕と美子は…話を聞いてよ、ねえ!美子は僕…の…」
[401]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:12:35 ID:??? 岬の第三のミスは「美子は僕の妹だ」の台詞を途中で途切れさせてしまった事である。 マネージャー達と美子の会話が耳に届いた瞬間、彼は気づいてしまったのだ。 早苗「ごめんなさい!まさか本当に岬くんの彼女だと思わなくって!」 美子「いえ、いいんです…(むしろ勘違いしてくれてありがとう!)」 ゆかり「意外だったわ〜、彼てっきり恋愛とか興味無いと思ってたから」 美子「エヘヘ(どうやって仲良くなればいいかわからなかったけど、これで…)」 久美「応援するわ!これからは貴女は南葛高校サッカー部には顔パスよ!」 美子「ありがとうございます!(まずは形からよね!岬様と私は運命で 結ばれているんだから、交際し始めればすぐに相思相愛になる筈だわ!)」 人徳とコネを手足の様に操る事で磨かれてきた彼の観察力と判断力が告げていた。 山岡美子は彼を兄と認識していない事に。そして、彼を恋愛対象として捉えている事に。 岬「(ちょっと待て…まさか…僕が兄だと知らないのかーーーっ!?)」 実の妹の恋人に仕立て上げられ、しかも肝心の妹が血縁関係を知らずにそれを喜んでいる。 冗談の様な現実に岬は思考が麻痺しかけるが、チームメイト達と美子は意味深な台詞を 途切れさせたままの彼を放っておいてくれなかった。
[402]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:13:00 ID:??? 石崎「美子は僕の…なんだ?」 岬「あ…だからね…その…」 中山「(ん?岬がモゴモゴと口ごもるなんて珍しい…と言うか、初めてじゃないか?)」 ギュッ。 岬「!!!」 美子「………」 南葛メンバー『おおお〜!』 美子はおもむろに何も言わず抱きついた。その大胆な行動に南葛メンバーが盛り上がる中、 岬は硬直しながらショートしかけの頭を必死にオーバークロックさせていたが 自分が袋小路に追い詰められた事に気付くのに時間はかからなかった。 岬「(この場で強引に暴露…ダメだ、信じられなくても信じられても人望が墜落する! 後で美子だけに打ち明ける…これもダメだ、ショックを受けた美子が何をするか分からない! 後日別れた事にする…それでもダメだ、美子の目は絶対に諦めない痛い女の目だ! …まさか僕はこのまま何も知らないフリをして実の妹を恋人扱いしないといけないのか!?)」 中里「(はて、岬殿の顔がまるで拷問耐久訓練時の忍の様に見えるのは何故なのだ?)」 今ここに岬太郎の受難の日々が始まる。
[403]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:13:38 ID:??? 2009-01-27-12-28-22 パルメイラス修行編:3年目8月その9 〜ブラジル、サンパウロ市パルメイラスクラブハウス〜 陽子「…と言う訳で、今年のインターハイは南葛が優勝したわ」 森崎「そうか…よかったと言えばよかったのかなあ」 森崎は去年と一昨年の8月と同様に陽子と電話で話していた。 陽子「冬の全国選手権では日向くんが出ている東邦との最終決戦を見たい所ね。 あ、そうそう。私、これからまた日本に飛ばないといけなくってね…」 森崎「え、そうなのか?仕事関連?」 陽子「うん。日本にプロリーグを作るのならブラジルリーグも参考にしておきたいって言われてね。 ホラ、私の仕事の内にブラジルサッカーの運営面の研修があったでしょ? その成果を見せなくちゃいけないのよ。だから来月会うのは無理なの、ゴメンね」 森崎「いや、仕事ならしょうがないだろ。気にしないでくれ」 陽子「その代わりと言ってはなんだけど、11月に会えるかしら?」 森崎「うん、オフの日なら大丈夫だよ」 陽子「オッケー、決まりね。スペシャルゲストも呼ぶから楽しみにしていてね!」 森崎「スペシャルゲスト?」 陽子「誰かは当日のお楽しみ♪それじゃ、おやすみなさーい」 森崎「ああ、お休み」
[404]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:14:56 ID:??? 2009-01-27-12-45-27 パルメイラス修行編:3年目9月その1 3年目9月・基礎練習フェイズ 森崎「俺は確実に強くなっている…後はそれを証明するだけだ!」 今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。 A ドリブル(66) 割と上がりにくい B パス(63) 割と上がりやすい C シュート(63) 割と上がりやすい D タックル(61) 物凄く上がりやすい E パスカット(62) かなり上がりやすい F ブロック(62) かなり上がりやすい G せりあい(67) かなり上がりにくい H セーブ力(67) かなり上がりにくい http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231210358/l50にて ☆2009/1/27 13:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。 投票の結果D タックル練習をすることになりました。
[405]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:15:26 ID:??? 2009-01-27-13-35-24 パルメイラス修行編:3年目9月その2 >D タックル(61) 物凄く上がりやすい 森崎はまたタックルの全体練習に参加する事にした。 【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231210358/l50にて !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。 (ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です) 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で 3年目9月のタックル練習→ !card と書き込んで下さい。数値で分岐します。 JOKER→タックル+3&必殺技/スキル習得! 13→タックル+3! 5〜12→タックル+2! 2〜4→タックル+1! 1→効果が無かった。 3年目9月のタックル練習→ スペードK 13→タックル+3!
[406]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 19:48:51 ID:??? 2009-01-27-13-50-40 パルメイラス修行編:3年目9月その3 3年目9月のタックル練習→ スペードK 13→タックル+3! ----------------------------------------------------------------------------- 森崎「フハハハ!見ろ、ドリブラーがゴミの様だ!」 森崎は前回の鬱憤を晴らす様に充実しまくったタックル練習を行った。 森崎タックル力:61→64 3年目9月・自由行動フェイズ 森崎「小春日和だなあ。お花見でもしたいけど…一人でやってもなあ」 A ネイに会いに行く。 B トニーニョに会いに行く。 C サトルステギに会いに行く。 D その他チームメイトと交流する。 E 中山に電話する。 F 街を探検してみる。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231210358/l50にて ☆2009/1/27 14:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。 投票の結果E 中山に電話する。をすることになりました。
[407]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 19:49:34 ID:??? 2009-01-27-15-19-33 パルメイラス修行編:3年目9月その4 >E 中山に電話する。 トゥルルルル…トゥルルル… ガチャッ。 中山「はい、中山です」 森崎「よう中山。俺だ、森崎だ」 中山「おお、森崎。そろそろ電話してくるんじゃないかと思ってたぞ」 森崎「そうか。インターハイ制したんだってな、おめでとう。日向は欠場していたらしいけど」 中山「ハハハ…正直、複雑な優勝だったよ。それで、今日はどうしたんだ?」 森崎「今日はな…」 A 「南葛高校の様子が気になってな」 B 「松山とか三杉とか、日向以外の連中はどうしてる?」 C 「お前のリハビリ、どれ位進んでるんだ?」 D 「特に用は無いが話したくなったんだ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231210358/l50にて ☆2009/1/27 16:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。 投票の結果B 「松山とか三杉とか、日向以外の連中はどうしてる?」を聞くことになりました。
[408]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 19:50:29 ID:??? 2009-01-27-16-48-45 パルメイラス修行編:3年目9月その5 >B 「松山とか三杉とか、日向以外の連中はどうしてる?」 中山「日向以外の連中か…誰の事から聞きたい?」 森崎「う〜ん、じゃあ松山から頼む」 中山「ああ。松山は1年の時は北海道予選で敗退していたんだ。あいつが進学した ふらの高校は元々強豪校じゃないし、中学時代のチームメイトももう居ないらしいしな。 去年、つまり2年の冬は全国に出てたけど一回戦負けしていた。どう見てもチームメイトに 恵まれず、あいつが不本意そうなワンマンチームになっていたな。そして先月のインターハイでは ベスト16がやっとだったみたいだ。ベスト4まで上がってれば俺達と当たってたんだけどなー」 森崎「なるほど…じゃあ三杉は?」 中山「三杉は高校に入ってすぐに心臓病の手術を受けたらしい。それで長期間のリハビリを 行わないといけなかったらしく、一昨年は全く表舞台に出てこなかったな。2年になってから サッカーに復帰したらしいけど、俺と同じく昔の力はそう簡単には取り戻せないんだと思う。 なによりあいつの居る武蔵は東京都、つまり東邦と同じ予選だからな…全国には出てきそうもない」
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0ch BBS 2007-01-24