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【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[450]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 16:13:10 ID:??? パルメイラス修行編:3年目11月その7 オルヘスの努力→ ダイヤJ 数字に応じてドリブル力が上がります。 更にダイヤなら必殺ドリブル、ハートなら必殺ドリブルフラグを獲得します。 ----------------------------------------------------------------------------- ダッダッダッダッダッ… 森崎とオルヘスはドリブルで並走していた。最初の頃は置いていかれがちだったオルヘスだったが、 森崎の後姿を見ながら追いかけるにつれ何かを掴んだのか距離を離されずに済む様になっていった。 オルヘス「もう何度も聞かれただろうけど…GKの癖になんでそんなにドリブルが上手いんだ?」 森崎「フッ、俺が天才だからだ」 オルヘス「答えになってねえ!」 森崎「いーや、なっている。ドリブルは自信が物を言うぜ。抜けるかなあ、抜けないかもなんて ビビッている奴のドリブルなんか成功しない。ネイなんか何時もマイペースじゃねーか」 オルヘス「それは…そうだが」 森崎「と言う訳で、これをやってみるんだ!」 ダッ! バババッ! オルヘス「!」
[451]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 16:13:52 ID:??? 森崎はオルヘスの前に駆け出し、自らの得意技「やや華麗なドリブル」のパターンのひとつ、 上半身と利き脚の振りをシンクロさせる地味ながらも実用的なフェイントを使ってみせた。 バババッ! 森崎「簡単には身につ…かない…だろ…?」 そしてオルヘスは…考える前にそれを真似ていた。 振り返った森崎が開いた口を閉じれなくなる位あっさりと。 オルヘス「おおお…これは使えるな!もうちょっとアレンジを加えてバリエーションを増やせば…」 森崎「(…なんですと?)」 オルヘス「サンキュー、モリサキ!…あれ、どうしたんだ?」 森崎「いや…なんでもない…」 あっさりと自分の技を習得してしまったブラジル人のポテンシャルを垣間見た森崎が なんとも言えずブルーな気分になったのは言うまでも無い。 *オルヘスのドリブル力がちょっと上がりました。 更に森崎の必殺ドリブル、「やや華麗なドリブル」を習得しました。 *オルヘスに恩を売った事で森崎のチーム内支持率が上がりました。 森崎チーム内支持率:42→44
[452]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:21:23 ID:??? パルメイラス修行編:3年目11月その8 3年目11月・イベントフェイズ 〜東ドイツ、東ベルリン〜 「西だー!西に行けるぞーっ!」 「許可証?そんなの知るか!西に行って良いって報道されたんだ!」 「邪魔だ!どけ!撃てるもんなら撃ってみろ!」 森崎がリオカップに向けて特訓を重ねていたこの年この月、ヨーロッパでは 世界の情勢を大きく変える一大事件が起こった。それは西ドイツと東ドイツの事実上の境界線… 西ベルリンと東ベルリンを隔てている場所での出来事だった。 第二次世界大戦以西と東に分かれたドイツが一つに戻ろうとしていたのだ。 「ようこそ、東の親戚達よ!」 「おめでとう!花束をどうぞ!」 「やっとだ!やっとドイツが本来の姿に戻れる!」 ドイツ分断の象徴であったベルリンの壁が狂喜に踊る東ドイツ人達に半ば強引に突破され、 また祖国の統一と復活を望んでいた西ドイツ人達もこれを諸手を上げて歓迎したのだ。 「ドイツ万歳!ソ連とはおさらばだ!!」 「もうこんな壁なんか要るもんか!」 「ハンマーだ!いや、クレーンをもってこい!」
[453]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:22:04 ID:??? この騒乱は三日三晩続き、やがて興奮冷めやらぬドイツ人達は正式な許可を待たずに ベルリンの壁を破壊し始めた。その勢いはまさに革命的な物で、東ドイツ側の政府も 諦めて事後承諾の形で許可を出さざるを得なかったと言う。 ガシーン!ガシーン!ガシーン! 資本主義対共産主義。アメリカ対ソ連。西ドイツ対東ドイツ。 半世紀近く続いた対立の終止符。 それが後日命名された「ベルリンの壁崩壊」事件だった。
[454]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:22:33 ID:??? パルメイラス修行編:3年目11月その9 〜ブラジル、サンパウロ州サンパウロ市某喫茶店〜 陽子「いや〜、驚いたわねえ。何処のニュースを見てもベルリン、ベルリンばっかりよ」 森崎「ホントだな(何がどう凄いのかイマイチ分からないけど…)」 世界中がテレビ中継を通じてベルリンに熱い視線を注いでいるある日、 森崎は陽子に招待され以前赴いたコーヒーの評判が良い喫茶店に来ていた。 この店のテレビもブラジル政府の偉そうな人物が「これからの世界は云々」と熱く語っている様を 映していたが、如何せん予備知識の無い森崎はここ数日の報道熱に食傷気味になっていた。 ちなみに陽子が電話で言っていたゲストはまだ来ておらず、店内の客は彼ら二人きりだった。 陽子「西ドイツと東ドイツがひとつになったら、すご〜く強いゲルマンサッカーが誕生しそうよねえ」 森崎「そうなのか?東ドイツって代表チームが西ドイツに比べて弱いと思っていたけど」 陽子「年齢制限無しのナショナルチームは確かにそうだわ。でもオリンピックではしばしば メダルを獲得していたのよ?若い世代には良い選手が多いと見て間違いないわね」 森崎「そうなのか…ワールドユースでは一つになったチームが出てくるのかな」 陽子「このままの流れだとドイツは近いうちに統一されるでしょうから、 再来年のワールドユースには本当にドイツユースが出てくるかもね」
[455]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:24:07 ID:??? 森崎「(結構大事っぽいんだなあ。シュナイダーはどんな心境で居るんだろう)」 時事ネタとそれによるサッカーへの影響で盛り上がった二人も やがて会話の種が無くなり、しばしコーヒーを啜る音だけが二人の発する音となる。 日々会話の機会が多いであろう陽子は黙っていても楽しそうだったが、 森崎の方は歳が近い女性と黙って向かい合うのを楽しめる余裕が無く 必死で頭を回転させて次の話題を探した。 森崎「…ところでさ。今日のスペシャルゲストって、まだ来ないのか?」 陽子「う〜ん、地図は渡したんだけど…ひょっとしたら迷ってるのかな…」 カランカラン。 陽子が悩み始めた正にその時、彼は入り口から入ってきた。 店員「いらっしゃいー。一人かい?」 陽子「あ、噂をすれば来た来た!すみませーん、その人私の連れですー!」 森崎「お、来たのか…って、おい…」
[456]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:25:56 ID:??? 翼「陽子さ…ん?」 サンパウロFCジュニオール所属の日本人MF、大空翼が入ってきた。 陽子「翼くーん、こっちこっちー!」 翼「………」 森崎「………」 無言のままバツが悪そうに近寄ってきた翼に対し、森崎は… A 「よう、久しぶり。元気だったみたいだな」表面上だけでも取り繕った。 B 「……………」無言のまま睨み合いを挑む事にした。 C 「翼、てめえ…マネージャーの事はどうしたんだよ?」翼を咎め始めた。 D 「陽子さ〜ん、よりによってコイツかよ?」文句を言う事にした。 E 「すまないが、こいつと同じ席には座れない」帰る事にした。
[457]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:26:32 ID:??? パルメイラス修行編:3年目11月その10 >A 「よう、久しぶり。元気だったみたいだな」表面上だけでも取り繕った。 翼「…そっちこそ。背も伸びたね」 森崎「おう。流石に成長期はもう終わってるだろうけどな」 翼「お互い無事にジュニオールに昇格できたね」 森崎「当然ってトコだ。カッコ悪く日本に帰る訳にもいかないしな」 公の場、それも陽子の前で喧嘩をするのは不味いと判断し出来る限り友好的な挨拶をする森崎。 翼の方も陽子の顔を立てるつもりなのか、当たり障りの無い話題で返してきた。 陽子「(うわあ…なんてよそよそしい台詞に笑顔…)」 ただし、二人の不仲を予め知っている陽子は苦笑いするしかない程度の友好だったが。 陽子「(さて…)コホン。二人そろった所で、本題に入ります」 森崎「ん?」 翼「本題?」 陽子「まずは日本サッカー協会から祝辞と感謝を。大空翼、森崎有三の二名は見事ブラジルの 名門サッカークラブのプロ候補生となり、しかもそれぞれのチーム内で外国人でありながら キャプテンに任命されると言う快挙を成し遂げました。これは日本サッカーの発展に多大な 加速をもたらす物として、協会長が感激と激励の意を伝えたいとの事です」
[458]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 21:27:44 ID:??? 森崎「(お偉いさんの伝令か…陽子さんも大変だなあ)」 翼「(スポンサーの評価が上がるのは良い事だけど…)」 陽子「そして再来年のワールドユース出場に向け、二人には全日本ユースに参加してもらう 予定ですが…その前に全日本ユースの強化試合の相手となってもらいます」 森崎・翼『?』 陽子「具体的には、間近に迫ったリオカップでより優秀な成績を収めたチームに来年2月に日本で 開催される”ジャパンカップ”に参加し、国内組で構成された全日本ユースと戦ってもらいます!」 森崎「な、なにィ!全日本ユースと!?」 翼「ジャパンカップだって…!」 陽子「はい。日本内の高校サッカーで戦ってきた選手達のレベルと現状を確認する為の大会です。 パルメイラスかサンパウロ、どちらかのチームにブラジルのレベルをみせつけてもらう訳ですが… 更に西ドイツからハンブルガーSV…若林源三が所属するチームを招待します!」 森崎「ハンブルガーSV…!」 翼「若林くんもか…」 陽子「更にもう一チーム招待する予定ですが、現段階では交渉中なので名は明かせません。 以上、全日本ユース強化の為に大きな壁として立ちはだかって下さい。また、その機会が 得られる様お互いにリオカップで上位に行ける様切磋琢磨してほしいとの事でした」
[459]マロン名無しさん:2009/02/01(日) 22:21:16 ID:??? パルメイラス修行編:3年目11月その11 陽子「…まあ、身もふたも無い言い方をすれば…」 ここで陽子は仕事用の敬語口調を取り止め、コーヒーを一口すすって溜めを作ってから宣言した。 陽子「日本サッカー協会が試したくなったの。貴方達二人、どちらが上か」 森崎「!!」 翼「………」 陽子「プロジェクト・カウンターウィングの事は覚えている?翼くんと森崎くんを競い合わせ、 日本サッカーのLVを劇的に上げる為のヒーローを作り出す計画。私には知らされていないけど、 あれの次のステージだと思って間違いないわ。だったらどうだって言う話だけどね」 森崎「(相変わらずお偉いさん達は勝手だな。だが…)」 森崎は横目で翼を見た。翼も同時に横目を向けていたらしく、二人の視線が宙でぶつかり合う。 森崎「(コイツより上だって証明する機会がもらえるんなら、望む所だぜ!)」
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0ch BBS 2007-01-24