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【世紀末】南葛vs幻想3【猛蹴伝】
[560]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:14:19 ID:+T1DaFGc 慧音の判断→ スペードK *作戦指示でKやJOKERが出ると、何かしら起きます* スペード→「妹紅…前半の間だけで良い、全力で頼む」妹紅単騎勝負に出ます 慧音「妹紅…前半の間だけで良い、全力で頼む」 ざわっ… 妹紅「…らしくないね慧音。このチームで私が全力を出しちゃっていいの? 自分で言うのもあれなんだけど…その、誰も着いてこれないよ?」 慧音「ここで一点を取って…ロスタイムを凌げれば、殆ど勝ち同然だから、な」
[561]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:14:38 ID:+T1DaFGc 山森「慧音さん!全力って…妹紅さんはここまで手を抜いていたんですか!?」 妹紅「そ、それは…」 慧音「いや、いい。…妹紅はな。事情は言えないが、身体能力を大幅にブーストできるんだ。 それも妖力とか魔力じゃなくて、純粋な技で…な」 倉内「なるほどネー。なんとなク、読めてきましタヨ」 山森「(身体能力のブースト…キャプテンの、超モリサキみたいな物なのか…!?)」 妹紅「ただ…このブーストは、普段ならともかく今、この能力が制限されるグラウンドで やると、負担が極端に大きいんだ。だから…時間制限がある」
[562]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:14:58 ID:+T1DaFGc 慧音「先に言っておこう…その状態の妹紅に併走する事はまず不可能だ。 ボールを持っていても、併走出来る選手は稀だろう」 妹紅「そう言う事だから、前線の皆は…PAの中で待っていてくれ。 必ず…必ず、ボールは送り届けるか…あの枠に叩き込む!」 山森「……」 倉内「やりまショウ、キャプテン。ワタシ達が勝つには、シュダンを選ぶこと ナド、到底不可能ヨ」 山森「…妹紅さん」 妹紅「なんだい?」
[563]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:15:27 ID:+T1DaFGc 山森「こぼれだまは、必ず押し込みます!」 魂の篭った山森の言葉を聞いた妹紅は、にや…と笑みを浮かべ、言う。 妹紅「あぁ…頼むよ!」 山森「よし、行きましょう!スローワーは松木さん!」 松木「任せておいてくれ」 山森「前線選手は全員PA内に詰めてください!」 人里前線「応!」
[564]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:15:45 ID:+T1DaFGc 天子「はぁ…はぁ…」 山森「天子さんは…ゴール前でカウンターに備えてください」 天子「…不愉快だけど…そうするわ」 慧音「よし、円陣を組むぞ!ここが正念場だ!」 人里イレブンが円陣を組み、山森が叫ぶ。 山森「ここで点を取れば、かなり有利!流れは来ているんだ、勝とう!」 人里イレブン『応ッ!』
[565]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:16:16 ID:+T1DaFGc その、円陣の少し前…ルナダイアルズベンチでは、体を温め終えた二人の選手が登場していた。 そう…珍しく目に情熱を湛えた動かない大図書館、パチュリーの姿と… 南葛戦で疲労性の下半身痙攣を起こして退場していた、GK小悪魔だ。 パチュリー「一応言っておくけど…私も小悪魔も万全じゃあないわ。 小悪魔に至っては累積1枚持ち…次ファールしたら退場ね」 咲夜「それでもパチュリー様無しではこの状況は厳しいですので… とにかく、ここは守りましょう。3点までなら私とパチュリー様だけで取れます」 パチュリー「…そうね(そう、上手く行けば…ね)」 パチュリーと咲夜が話しこんでいる間、小悪魔による妖夢の治療が進んでいた。
[566]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:16:59 ID:+T1DaFGc 妖夢「いてて…」 小悪魔「まぁ、よくもボール越しにあんな強烈なタックルが出せますね」 妖夢「アレは反則だ…交わしたと思っても、更に二段でタックルが来る」 小悪魔「…これでよし。無理はしないで下さいね、明日もあるんですから」 妖夢「わかってる!でも、やらなくちゃ」 小悪魔「(私もかなりいっぱいいっぱい…今日勝っても、明日は…)」 妖夢が小走りで戻ってくると、咲夜の元に審判がやってくる。
[567]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:17:26 ID:+T1DaFGc 審判「表示用のフォーメーションを…」 咲夜「これで、お願いするわ」 審判「わかりました…4−3−3ですね」 ┏━┳━┳━┳━┳━┓14 パチュリー・ノーレッジ ┃□┃□┗14┛□┃□┃11 鈴仙 U イナバ ┃□┗11━━━09┛□┃09 魂魄 妖夢 (軽症治療済み) ┃□□□□□□□□□┃16 十六夜 咲夜 ┃■■■■16■■■■┃08 内勤メイド8番 ┃■■■■■■■■■┃10 司書ベテランメイド10番 ┣━━━━━━━━━┫05 内勤メイド5番 ┃■■■10■08■■■┃01 紅 美鈴 ┃■■■■■■■■■┃03 内勤メイド3番 ┃□03□□□□□02□┃02 内勤メイド2番 ┃□┏━05━01━┓□┃13 小悪魔(なおりかけ)□ ┃□┃□┏━┓□┃□┃ ┗━┻━┻13┻━┻━┛ 12 内勤メイド12番 15 内勤メイド15番 07 内勤メイド7番(交代済み) 04 内勤メイド4番(交代済み)
[568]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:18:08 ID:+T1DaFGc 実況「さぁ、治療と選手交代が終わって試合再開です!」 解説「前半残りは2分…ロスタイム含めて五分でしょうか? スローワーは人里トリプルボランチの左、6番松木からです」 井沢「ここが両チームとも勝負所かな…人里の…えーっと、てんこ?」 岬「てんし、だよ。比那名居 天子がゴール前でポストに寄りかかってるね。 しかしここで4−3−3…中盤をほぼ捨てて、ノーガードの殴り合いの構えかな」 中里「何やら、人里右サイドバックの妹紅とやらが面妖な気を…」 森崎「気?」 来生「めんよう?」
[569]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:18:46 ID:+T1DaFGc 妹紅「コォォォォォォ…」 咲夜「…何アレ」 妹紅は自らの頭上で腕を十字にクロスさせ、不気味に…かつ静かに呼吸をしていた。 美鈴「ま、まさかあれは…咲夜さん、妹紅だ!妹紅に当たってください! 私の勘が確かなら、それは…」 妹紅「ヒュゥゥウウウゥゥゥ…!」 美鈴「南斗聖拳最強の拳法といわれる南斗鳳凰拳、南斗六聖拳の中の極星! 将星であり、独裁の星を司る…!」 妹紅「コオォォオォォォオォォォォ…!」
[570]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2009/02/01(日) 19:20:17 ID:+T1DaFGc 美鈴「帝王の拳、南斗鳳凰拳!その呼法、その名も――!」 審判「…ピッ!」 実況「さぁ審判の笛が鳴り、ボールは棒立ちの妹紅へ投げられ――」 (ほうおうことうかいてん) 美鈴「鳳凰呼闘塊天の構えです!」 ボールは、ゆっくりと妹紅に投げられた。そして、それと同時に妹紅は クロスしていた腕を下に下ろし、こう…叫んだ。 ほうおう ことう かいてん 妹紅「―― 鳳 凰 呼 闘 塊 天 ! 」 ドンッッッッッ!
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0ch BBS 2007-01-24