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【テーマソング】TSUBASA DUNK 8【作りました】
[799]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 13:51:48 ID:QBjoe/DE 中山「……ってことで、よろしくな」 全員と簡単に会話を済ませると、すぐに打ち解けた雰囲気になった。昔から中山は人の輪の中心で 目立つような人物ではなかったが、それでも人を引きつけて離さない、特別な何かを持っていた。 翼(あの変人、森崎とも普通に接してたもんな) なんとなく針のむしろのように感じていた環境で急に友達が出来たことで、一気に世界が広がり、 居心地がよくなったように、海南の1年生たちは感じていた。しかし、県下bPの海南の部員と、 bRの陵南の部員が仲良く話をしている、そんな光景を面白く思わない者たちもいた。 ??「海南と陵南が仲良くなんの相談だ?決勝リーグで八百長でもしようってか?」 翼「!?」 中山「なんですか?」 ちょっかいを出してきた集団のジャージには三浦台と書いてあるのが確認できた。 翼(三浦台……もしかしたら予選トーナメント決勝で戦うかもしれない相手!?) ??「俺は三浦台の村雨ってモンだ。牧に伝えておけ。決勝リーグに行くのは海南じゃねえ。 俺たち三浦台だってよ」 翼「伝えておきますね……春雨さん(ニコッ)」 村雨「あぁ!?」 翼「あれ、春巻きさん、でしたっけ?(ニコニコ)」 中山「違うぞ、翼。酢豚、さんだ(ニヤッ)」
[800]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 13:53:05 ID:QBjoe/DE 翼「あ〜、そういう顔してますよね、酢豚さん」 酢豚……もとい村雨の顔を見ながら翼も中山の言葉に乗る。 村雨「て、てめえら!」 我慢の限界を迎えた村雨が翼のジャージの襟元を掴みにかかる。 ??「やめな!」 その時、翼と村雨の間に割って入った者がいた。金色の髪をリーゼントにまとめた体格のいい 少年だった。背中に大きく「龍球」と書かれたTシャツを着ていた。 ??「何をもめてるのか知らねえが、バスケ選手だったら、バスケで勝負をつけろよ」 ??「百春、それがそうもいかんぞ。そちらの酢豚さんは今日の1回戦で俺たちと戦う三浦台の 選手だ。海南と戦うには俺たちが負けなくてはいけないんだ」 百春と呼ばれた少年「千秋……そうか、じゃあコイツらには喧嘩してもらうか」 千秋「怪我でもしてくれれば俺たちの試合が楽になるしな。わっはっは」 村雨「1回戦……そうか、お前ら九頭龍か」 千秋「そのとおり」 百春「ということで、思う存分喧嘩してくれよな」 村雨「……ちっ、しらけちまったぜ。お前ら、行くぞ」 千秋と百春コンビにガンをつけながら、三浦台の選手たちは去っていった。
[801]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 14:20:37 ID:QBjoe/DE 負けじと三浦台のメンバーをにらみ返した後、翼たちの方を向き直り、百春が尋ねる。 百春「おう、大丈夫か?怪我とかしてねえか?」 翼「ええ、どうもありがとうございました」 百春「いい度胸してるぜ。でも、あんまり無茶はするなよ。不要な喧嘩で怪我しちまったら 馬鹿みたいだからよ」 千秋「それを言うなら、関係ないのに仲裁に入ったお前もだがな」 百春「まあ、俺は頑丈だからよ」 翼「2人は九頭龍高校のバスケ部なんですよね」 百春「そうだ」 翼(なんだっけ、九頭龍高校……どこかで聞いた覚えが) そこに他の九頭龍のバスケ部員がやってくる。 黒髪リーゼント「いやあ、混雑してるな」 天パのヒゲ「なんだか緊張してきたぜ」 茶髪メガネ「ん?なんだ、百春の知り合いか?」 翼「ああ!!あんたたちは!?」 その3人は以前、Red barnsに併設されたコートで3on3を戦った不良たちだった。 翼(そうか、九頭龍高校バスケ部って言ってたっけ)
[802]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 14:21:55 ID:QBjoe/DE 翼「えっと、ヤスさんとナベさんとチャッキーさんでしたっけ?」 去年の秋にRed barnsで3on3した者です、と付け加える。 ヤス「ああ、あの時の下手くそか」 ナベ「まあ、俺らも人のことは言えないけどな」 チャッキー「だけど、今の俺たちの実力はあの時と比べものにならねえぜ」 不本意な覚えられ方ではあったが、とりあえず思い出してくれたことにほっとする。 千秋「お前ら、この少年が来ているジャージについている学校名が読めるか?」 ヤス「うみ……」 ナベ「みなみ」 チャッキー「うみみなみ、だな!」 百春「海南だ。神奈川県で最も強い高校だよ」 ヤス・ナベ・チャッキー「な、なんだってー!でも、部員ってだけで上手いとは限らんだろ」 千秋「海南のような大所帯は、開会式に出るのはレギュラーだけだ。つまり、この少年は県内 トップクラスの実力を持っているってことだ」 ヤス「だって、つい数か月前は全くの初心者だったんだぜ」 ナベ「俺たちとほとんど変わらなかったのに」 チャッキー「こいつ、すごいの?」
[803]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 14:22:50 ID:QBjoe/DE 百春「予選トーナメントの決勝まで行けば確かめられるさ」 千秋「そう言うことだ。そのためにも今日の相手、三浦台をやっつけるぞ」 そこでまたひとり九頭龍の部員が話に加わる。 ??「千秋くん、早くアップに行きましょうよ!開会式のあと、すぐに僕たちの試合なんですよ」 千秋「おー、いくいく。じゃあ、海南の少年、またな」 百春「顔を洗ってまってろよ」 千秋「馬鹿モン、洗って待つのは首だ」 ヤス・ナベ・チャッキー「またな」 翼「はい、予選トーナメント決勝で」 九頭龍高校のバスケ部員の背中が見えなくなるまで翼は見送った。 馬場「翼くんって顔が広いんだね」 舘嶋「俺たちより知り合いが多いんじゃないのか?」 中山「これ以上、トラブルに巻き込まれるのも嫌だし、さっさと2階に上がろうぜ」 翼「ああ」 海南の4人に中山を加えた集団は、階段を上り、先輩たちの待つ2階のロビーへと向かった。
[804]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 18:20:21 ID:QBjoe/DE 2階に上がるとすぐに広いスペースがあり、背もたれのないイスとテーブル、観葉植物などが あった。そこには海南の先輩たちや、翔陽で世話になった人たち、他に武里の今村といった 翼の知った顔も多かったが、さすがに知らない人間も少なくなかった。とりあえず、自分の 学校の先輩たちに「チューッス」と言いながら会釈をする。 中山「ウチの先輩を紹介してやるから陵南のとこに来いよ。魚住さんや仙道さんを紹介するよ。 それに南葛中の先輩、池上さんもいるぜ」 翼「そっか、陵南には池上先輩もいるんだよな」 中山の申し出を受けようと考えた翼だったが、もうひとつ挨拶しておきたい学校があった。 翼(あっちにも挨拶しておいた方がいいよな……) A やっぱり翔陽には挨拶しておきたい B 陵南の人に挨拶しておくか。初めてだし C 武里の……なんとかさんに挨拶しておくか。決勝リーグには来られないかもしれないし D 海南のメンバーといっしょにいよう 先に2票入った選択肢で続行します。投票はageでお願いします。sageではカウントできません。 ※間もなく開会式が始まるので、交流できる学校は1つだけです。
[805]森崎名無しさん:2009/02/19(木) 18:26:27 ID:??? AかBかスゲー迷う・・・
[806]森崎名無しさん:2009/02/19(木) 18:39:38 ID:6TGU24lM A
[807]森崎名無しさん:2009/02/19(木) 18:45:46 ID:eFbp6/rk A
[808]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 19:56:31 ID:QBjoe/DE >A やっぱり翔陽には挨拶しておきたい 翼(やっぱり翔陽には挨拶しておきたい。いや、しなくちゃいけないよな) 高校進学の直前までお世話になった花形たち翔陽のメンバーに挨拶をするため、中山の申し出を 断り、ひとり翔陽の輪に入っていく。 翼「こんちわっす。その節はお世話になりました」 翼に気付き、花形が真っ先に言葉を返す。 花形「おう、翼じゃないか。久しぶりだな。ここにいるってことは……」 翼「はい、なんとか海南のレギュラーになれました」 その言葉に翔陽の部員たちが驚愕の声を上げる。 高野「マジかよ!お前、この間まで本当に素人同然だったじゃないかよ」 伊藤「そっか、努力したんだねえ」 長谷川「だが、努力だけで初心者が海南のレギュラーを勝ち取れるとは思えん。やはり、何か 光る物があったんだろう(花形もそれに気付いていたからあんなにこだわったのか?)」 藤真「まあ、何にしてもよくここまで上がってきたね」 花形「覚えているな。お前も海南もこの大会で徹底的に叩くと言ったことを」 翼「はい。……望むところです。だけど、俺も決して負けませんよ」 花形「ああ、それも聞いたさ」
[809]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 19:57:54 ID:QBjoe/DE 花形がいつになく好戦的な視線を送る。翼も負けじと睨み返す。 花形「ふっ。覚悟は出来ているって顔だな。安心したぜ。これで俺たちに気を使って本気を 出せないなんて、つまらないことにはならなそうだな」 急に柔らかくなる花形の顔に、翼は拍子抜けする。 翼「え?」 花形「前にも言ったが、お前がどこの高校に行こうが、俺たちには関係ないさ。ただ、お前が 海南のレギュラーだというなら、お互いに全力でいいゲームがしたい。そして、勝ちたい。 それだけさ」 翼「花形さん……」 藤真(よく言うよ。本当は誰よりも翼の翔陽入りを望んでいたくせに) 花形「決勝リーグでお前に会うのを、翔陽レギュラー全員で楽しみにしてるぜ」 そう言うと、昨日の御子柴と同じように右手を差し出す。翼もその手を握り返す。 翼「俺も皆さんと試合できるのを楽しみにしています。ところで、レギュラー全員って言うけど 永野さんは?」 姿の見えない永野のことが気になった翼は思い切ってきいてみる。 花形「ああ。永野は自主練している。スタメンを落とされた今、開会式に出ている暇などないと」 翼「えっ!?永野さんがスタメン落ち……」
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0ch BBS 2007-01-24