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【テーマソング】TSUBASA DUNK 8【作りました】
[802]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 14:21:55 ID:QBjoe/DE 翼「えっと、ヤスさんとナベさんとチャッキーさんでしたっけ?」 去年の秋にRed barnsで3on3した者です、と付け加える。 ヤス「ああ、あの時の下手くそか」 ナベ「まあ、俺らも人のことは言えないけどな」 チャッキー「だけど、今の俺たちの実力はあの時と比べものにならねえぜ」 不本意な覚えられ方ではあったが、とりあえず思い出してくれたことにほっとする。 千秋「お前ら、この少年が来ているジャージについている学校名が読めるか?」 ヤス「うみ……」 ナベ「みなみ」 チャッキー「うみみなみ、だな!」 百春「海南だ。神奈川県で最も強い高校だよ」 ヤス・ナベ・チャッキー「な、なんだってー!でも、部員ってだけで上手いとは限らんだろ」 千秋「海南のような大所帯は、開会式に出るのはレギュラーだけだ。つまり、この少年は県内 トップクラスの実力を持っているってことだ」 ヤス「だって、つい数か月前は全くの初心者だったんだぜ」 ナベ「俺たちとほとんど変わらなかったのに」 チャッキー「こいつ、すごいの?」
[803]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 14:22:50 ID:QBjoe/DE 百春「予選トーナメントの決勝まで行けば確かめられるさ」 千秋「そう言うことだ。そのためにも今日の相手、三浦台をやっつけるぞ」 そこでまたひとり九頭龍の部員が話に加わる。 ??「千秋くん、早くアップに行きましょうよ!開会式のあと、すぐに僕たちの試合なんですよ」 千秋「おー、いくいく。じゃあ、海南の少年、またな」 百春「顔を洗ってまってろよ」 千秋「馬鹿モン、洗って待つのは首だ」 ヤス・ナベ・チャッキー「またな」 翼「はい、予選トーナメント決勝で」 九頭龍高校のバスケ部員の背中が見えなくなるまで翼は見送った。 馬場「翼くんって顔が広いんだね」 舘嶋「俺たちより知り合いが多いんじゃないのか?」 中山「これ以上、トラブルに巻き込まれるのも嫌だし、さっさと2階に上がろうぜ」 翼「ああ」 海南の4人に中山を加えた集団は、階段を上り、先輩たちの待つ2階のロビーへと向かった。
[804]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 18:20:21 ID:QBjoe/DE 2階に上がるとすぐに広いスペースがあり、背もたれのないイスとテーブル、観葉植物などが あった。そこには海南の先輩たちや、翔陽で世話になった人たち、他に武里の今村といった 翼の知った顔も多かったが、さすがに知らない人間も少なくなかった。とりあえず、自分の 学校の先輩たちに「チューッス」と言いながら会釈をする。 中山「ウチの先輩を紹介してやるから陵南のとこに来いよ。魚住さんや仙道さんを紹介するよ。 それに南葛中の先輩、池上さんもいるぜ」 翼「そっか、陵南には池上先輩もいるんだよな」 中山の申し出を受けようと考えた翼だったが、もうひとつ挨拶しておきたい学校があった。 翼(あっちにも挨拶しておいた方がいいよな……) A やっぱり翔陽には挨拶しておきたい B 陵南の人に挨拶しておくか。初めてだし C 武里の……なんとかさんに挨拶しておくか。決勝リーグには来られないかもしれないし D 海南のメンバーといっしょにいよう 先に2票入った選択肢で続行します。投票はageでお願いします。sageではカウントできません。 ※間もなく開会式が始まるので、交流できる学校は1つだけです。
[805]森崎名無しさん:2009/02/19(木) 18:26:27 ID:??? AかBかスゲー迷う・・・
[806]森崎名無しさん:2009/02/19(木) 18:39:38 ID:6TGU24lM A
[807]森崎名無しさん:2009/02/19(木) 18:45:46 ID:eFbp6/rk A
[808]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 19:56:31 ID:QBjoe/DE >A やっぱり翔陽には挨拶しておきたい 翼(やっぱり翔陽には挨拶しておきたい。いや、しなくちゃいけないよな) 高校進学の直前までお世話になった花形たち翔陽のメンバーに挨拶をするため、中山の申し出を 断り、ひとり翔陽の輪に入っていく。 翼「こんちわっす。その節はお世話になりました」 翼に気付き、花形が真っ先に言葉を返す。 花形「おう、翼じゃないか。久しぶりだな。ここにいるってことは……」 翼「はい、なんとか海南のレギュラーになれました」 その言葉に翔陽の部員たちが驚愕の声を上げる。 高野「マジかよ!お前、この間まで本当に素人同然だったじゃないかよ」 伊藤「そっか、努力したんだねえ」 長谷川「だが、努力だけで初心者が海南のレギュラーを勝ち取れるとは思えん。やはり、何か 光る物があったんだろう(花形もそれに気付いていたからあんなにこだわったのか?)」 藤真「まあ、何にしてもよくここまで上がってきたね」 花形「覚えているな。お前も海南もこの大会で徹底的に叩くと言ったことを」 翼「はい。……望むところです。だけど、俺も決して負けませんよ」 花形「ああ、それも聞いたさ」
[809]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 19:57:54 ID:QBjoe/DE 花形がいつになく好戦的な視線を送る。翼も負けじと睨み返す。 花形「ふっ。覚悟は出来ているって顔だな。安心したぜ。これで俺たちに気を使って本気を 出せないなんて、つまらないことにはならなそうだな」 急に柔らかくなる花形の顔に、翼は拍子抜けする。 翼「え?」 花形「前にも言ったが、お前がどこの高校に行こうが、俺たちには関係ないさ。ただ、お前が 海南のレギュラーだというなら、お互いに全力でいいゲームがしたい。そして、勝ちたい。 それだけさ」 翼「花形さん……」 藤真(よく言うよ。本当は誰よりも翼の翔陽入りを望んでいたくせに) 花形「決勝リーグでお前に会うのを、翔陽レギュラー全員で楽しみにしてるぜ」 そう言うと、昨日の御子柴と同じように右手を差し出す。翼もその手を握り返す。 翼「俺も皆さんと試合できるのを楽しみにしています。ところで、レギュラー全員って言うけど 永野さんは?」 姿の見えない永野のことが気になった翼は思い切ってきいてみる。 花形「ああ。永野は自主練している。スタメンを落とされた今、開会式に出ている暇などないと」 翼「えっ!?永野さんがスタメン落ち……」
[810]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 19:58:47 ID:QBjoe/DE 花形「そういうことだ。あそこで武里の奴と話しているのが新しいフォワードのスタメンの 塔矢だ。2年だが、実力は確かだぜ」 翼「塔矢さんですか」 そんな翼を海南の1年生部員たちは驚きながら見ていた。 馬場「(ヒソヒソ)今度は翔陽の選手たちと話してるよ!」 舘嶋「(ヒソヒソ)あれって、藤真さんと花形さんだろ!?なんで、翼と話してんの!?」 横島「(ヒソヒソ)なんで、あんなに顔が広いんだよ!?バスケやってたお前らよりすごいぞ」 馬場「(ヒソヒソ)分からないよ。分からないけど……」 舘嶋「(ヒソヒソ)翼がスタメンを奪ったのはマグレじゃないってことだろう」 馬場「(ヒソヒソ)たぶん、バスケを始めてから色々なことをやってきたんだろうね」 一同(俺たちなんて雰囲気に呑まれて肩身の狭い思いをしているのに……) そして、間もなく開会式が始まるというアナウンスが流れる。 牧「よし、行くか」 海南一同「おう!」
[811]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 20:00:02 ID:QBjoe/DE 退屈な開会式が終わると、陵南の部員たちは急いで会場を後にした。事前に中山に聞いていた 話によると、同じグループの瑞穂の試合が別の会場で行われるのを見に行くらしい。 翼(瑞穂か……もう一度戦いたいけど、陵南とも戦いたいんだよなぁ) しばらく頭を抱えていたが、いくら悩んでもどうしようもないと気付く。 翼(そうだ。当たったチームと全力で戦うことが今の俺に出来るたったひとつのことだ) 開き直って、観戦席からコートを見つめる。コートでは先ほどトラブルを起こしそうになった 三浦台と九頭龍が試合前のアップを行っていた。これが大会のオープニングゲームになるらしい。 村雨(海南が見てやがる……今日は『秘密兵器』は使わないようにしておきたいな) 翼はコート上の異常に気付く。 翼「三浦台は選手の数が足りないですね。10人しかいない……でも、補欠もいるし部員が 足りないって訳でもなさそうですね」 小菅「俺の聞いた話だと、なにやら『秘密兵器』って呼ばれてる選手がいるらしい。それを 隠してるんじゃないか?」 武藤「あっちの九頭龍の方は本当に部員が足りないみたいだけどな。8人か……」 田辺「でも、あの選手は背が高いですね。2m近くありそう」 馬場「あれは僕と同じ学年の茂吉くんです。ウチの学年ではトップレベルの選手でした」
[812]TSUBASA DUNK:2009/02/19(木) 20:01:25 ID:QBjoe/DE 神「あのアフロは俺と同じ学年で、PGとしてはやはりトップレベルだと思います。金髪の奴が 双子の弟だったと思うんですが、試合にはほとんど出てなかったですね」 武藤「じゃあ、それなりにいい選手はいるってことか」 牧「だが、このコートで一番いい動きをしているのは九頭龍のあのコーンロウの奴だな」 蛭川「あれは夏目くん、1年生ですね」 いつの間にか合流していたマネージャー蛭川が牧に応える。 翼「あれ、蛭川!?(存在をしばらく忘れていたよ)あいつのこと、知ってるの?」 蛭川「へへ、みんなが部内戦に夢中の間に、僕なりに各学校のデータを集めていたんだよ」 牧「その夏目って奴が九頭龍のエースだな」 蛭川「はい。中でも外でも活躍できるユーティリティー・プレーヤーです。鋭いドライブと 幅広いシュートレンジは守る方に大きな負担となりますね」 牧「翼、舘嶋。お前たちのライバルになるかもな。よく見ておけよ」 翼・舘嶋「はい」
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0ch BBS 2007-01-24