※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【貰うぜ】キャプテン森崎31【ブラジルNo1】
[602]創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 20:05:42 ID:/jmJC5xH 岬が置かれてる状況が一番きっつい
[603]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/14(木) 16:59:48 ID:IpWC0iRn その後行われた第四試合目のバスコ・ダ・ガマVSクルゼイロは実に退屈な物だった。 1−0と言うそれまでの3試合に比べると非常に拮抗したスコアとなったのだが、 いかんせんスタープレイヤーのビッグプレイも美しい組織プレイも見れない試合では 3−0と言うハイスコアゲームが3連続で続いた後では観客が飽きてしまうのは必然だった。 賀茂「ウィー…おお、やっとバスコが得点したか」 陽子「ひっく。今何分でしたっけ?」 賀茂「あー…後半31分だとさ。どっちも攻撃力の無いチームだから、多分これで決まるだろ」 陽子「そうですね。どっちでもサンパウロの相手じゃなさそうですし」 賀茂「ところでお前、顔真っ赤だぞ。まだたったの19なんだから程々にしとけよ?」 陽子「まだ2本目ですよ。賀茂さんこそ私の倍は飲んでるじゃないですかー」 賀茂「全く、兄はニコ中で妹はアル中かよ。救えねー兄妹だぜ」 陽子「タバコを一日二箱開ける兄さんと一緒にしないで下さい。私は精々ビール瓶3本です」 こうしてリオカップの準々決勝は幕を閉じ準決勝に進む4チームが選出された。 この内バスコ・ダ・ガマはとてもサンパウロに太刀打ち出来るとは思えなかった為、 観客や評論家達の注目はもう一つの試合に集まっていた。 大会前から優勝候補の呼び声が高かったフラメンゴが順当に決勝進出を果たすのか、 それとも彗星の如く現れた名GKを擁するパルメイラスが大物食いを成し遂げるか? この夜、リオデジャネイロの市民達は寝る間も惜しんで三日後の準決勝に思いを馳せた。
[604]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/14(木) 17:00:23 ID:IpWC0iRn 今はこれだけ。もうちょっとNPCシーンが続きます。
[605]創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 20:42:46 ID:Qs+GR6CE 陽子さんも要らぬ…('A`)
[606]創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:32:17 ID:1wXaTJ/T ビール3本程度なら可愛いもんじゃないか
[607]創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 00:20:41 ID:x31VCLhX "../test/read.cgi/morosaki/1234851455/606" >>606 そうだな 4本目以降がどうなるかで方向性が決まる
[608]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:22:14 ID:/ti69+Fg 〜サンパウロFCユースの宿舎〜 その夜、サンパウロFCが貸切にしたホテルのロビーでは重苦しい沈黙が漂っていた。 翼「………」 ストラット「………」 翼がソファーに体を預け食後の休憩を取っている所にストラットがやってきたのである。 ストラットは親しい話が出来るチームメイトが居なかった。 勿論原因は1年前サンパウロに入団した時の横柄な態度だ。 しかし幸か不幸か彼は表立って煙たがられたり孤立していた訳ではなかった。 キャプテンの翼が性格や言動よりも実力と結果を重視する方針だった為だ。 この二人は決して仲が良いとは言えなかったが、表立って衝突したのは初対面の時だけだった。 お互いに相手の実力に不満は無かったと言うのもあるが、それ以上にストラットが翼に対して苦手意識を 抱いていたのが大きい。翼と気兼ねなく付き合える者などサンパウロには居ない、と言えばそれまでだが。 ストラット「…な、なあ」 翼「なんだい、さっきから?」 ストラット「…以前から、聞きたかった事があるんだ」 翼「………何?」 南葛時代のチームメイト達、特に石崎などが今の翼を見たら驚愕するかも知れない。 彼は今、煮え切らない態度で話しかけてくるストラットを明らかに疎んでいた。
[609]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:23:06 ID:/ti69+Fg ストラット「パルメイラスのモリサキは…お前が日本に居た頃のチームメイトなんだろ?」 翼「うん、12歳の頃からの付き合いだよ。それが?」 ストラット「なんと言うか…お前があいつに向ける目が異常に思えてならないんだ」 翼「……………」 翼はますます不機嫌さを隠さなくなったが、何も語ろうとしない。 ストラットは慎重に言葉を選びながら続けた。 ストラット「ただのライバルを見る目じゃない。かと言って怨敵を睨んでいる訳でも無い。 あいつを見ている時のお前は何を考えているのか分からない…」 翼「………」 ストラット「一体あいつと何があったんだ?お前は何故あいつに拘るんだ?」 だんまりを続ける翼に対しストラットは勇気を振り絞って問い重ねた。 それに対し翼は2、3度まばたきをしてから実に大儀そうに口を開いた。 翼「バビントンかい?」 ストラット「えっ?バビントンがどうかしたのか?」 翼「彼は優しいからね。それとも君とも落ち着いて話せるドトールかな?アマラウは… 知りたければ自分で来るだろうし、マウリシオは君に頼みごとなんかしそうに無いな…」
[610]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:23:27 ID:/ti69+Fg ストラット「…!違う、あいつらに頼まれたんじゃない!俺が知りたいから聞いているんだ!」 誰かの代わりに聞いているのか?と問われている事に気付いたストラットは 怒ってそれを否定したが、翼は僅かに目を見開いただけだった。 翼「へえ…本気で意外だよ。君が俺の事を気にかけるなんて」 ストラット「んんぐぐ…!………確かにそう思うだろうな。だからその…仲直りしたかったんだよ! 俺は…俺はお前に八つ当たりしていただけなんだ!それを謝りたくって…」 翼「八つ当たり…ああ、初めて会った時の事か」 ストラット「ああ…」 翼「さしずめ全日本Jrユースへの逆恨みかい?」 ストラット「!?し、知っていたのか?」 翼「いいや。ただ、見ず知らずの君がいきなり因縁をつけてくるなら何か間接的な原因が あるんだろうと考えたんだよ。そして君ほどのストライカーが何故あの時イタリアJrユースに 居なかったのか?その二つを関連付けて考えてみると多分Jrユース大会絡みだろうってね。 確信は持てなかったけど、八つ当たりだったと聞かされれば大体納得が行くさ」 ストラット「なるほどな…実はあの時、俺は…」 ストラットは翼の洞察力に素直に感心した。ドライで傲慢な所もあるが、信頼できる。 今彼は翼の評価をそう改め、イタリアを出て以来誰にも話さなかった彼の過去を告白しようとした。 だが、当の翼ははっきりと拒絶の意思をつきつけた。 翼「いいよ。聞きたくない」 ストラット「えっ!?」
[611]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:24:02 ID:/ti69+Fg 翼「森崎との対決は俺にとって凄く大事な事なんだ。それを話す程君の事は信用していない。 そして君の重荷を背負ってあげられる程の余裕も無いんだ。分かるよね?」 ストラット「………〜〜〜〜〜!!………チッ」 にべも無い翼の態度にストラットはまず歯を食い縛り、次いで声にならない唸り声を発し、 やや間を置いてから髪をかきむしり、最後に舌打ちをした。 それを見ても翼はそ知らぬ顔で腕を組んで目を瞑り何も言わず、ストラットは ますます腹が立ったが言い返せる言葉をみつけられず、彼も口をへの字にして黙り込んだ。 マウリシオ「あの〜…お邪魔ッスか?」 ホテルの玄関からやってきたマウリシオが嫌そうに声をかけてきたのはその時だった。 ”この二人また冷戦中?”と顔に書いてある彼にストラットがため息をついて返す。 ストラット「いや、もう話は終わってる…で、なんなんだ?」 マウリシオ「それがッスね、ストラットさんにお客さんが来てるんですよ」 ストラット「なんだよ、押しかけファンなら追い返せよ」 マウリシオ「いや、どーもファンじゃないみたいですよ?”バンビーノが来た”って言えば分かるそうで…」 ストラット「 ! ! ! ? 」 ガタタッ! 翼「(ん?なんだ、この反応は)」 マウリシオ「(おー、正に椅子から跳ね上がったなあ。こりゃ面白そうだぜ)」
[612]2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:27:27 ID:/ti69+Fg いったんここまで。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24