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【ん…】森崎が幻想入り 7話目【間違えたかしら？】
[842]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 00:15:48 ID:vKYC9vlw 霊夢「……？」 物音が聞こえたのか、霊夢がチラリとこちらに目を向けたが、直後にまた早苗の方へと視線を戻す。 文「（今はマズいですって！ お願いですから、少しだけ大人しくしていてください）」 森崎の口を押さえていた手を放し、文が小さな声で抗議をする。 森崎「（……な、なんだ？ そんなに重要な場面なのか？）」 文の剣幕にたじたじになる森崎。 文「（聞いていれば判りますから。とりあえず今だけは黙っていてください）」 そう言って、文はまた二人の方へと意識を集中する。つられて、森崎も境内の二人の会話へと耳を傾けていく……。 ……… …… …
[843]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 00:16:04 ID:vKYC9vlw 早苗「……随分と、信仰を集められたみたいじゃないですか」 苦虫を噛み潰したような表情で早苗が言う。穏やかな早苗が見せる意外な表情に、森崎は軽い驚きを覚えた。 霊夢「ええ、お蔭様でね」 霊夢の方は、全く意に介さないといった風にさらりと返した。 早苗「少し前まではただの寂れた神社だったのに……まさか、サッカーで信仰を集める神社があるなんて思いもしませんでした」 そう。以前霊夢が率いた博麗連合は幻想郷最強の座を得たチーム。 その影響で、参拝客が途絶えつつあった博麗神社も、今ではそれなりの数が訪れるようになっていたのだ。 早苗「もう一度お聞きしますが……今の神を捨てて、乗り換える気は？」 霊夢「無いわ」 早苗の問いを、きっぱりと切り捨てる霊夢。 霊夢「あんたの所の事情もわからなくも無いけどね。……胡散臭いし、何よりその必要が無いわ」
[844]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 00:16:15 ID:vKYC9vlw 早苗「そう……ですよね」 残念そうに呟く早苗。 ……だが落ち込んだのは一瞬で、すぐにキリッとした表情で顔を上げる。 早苗「なら、仕方がありません」 一瞬溜めを作り…… 早苗「この神社の信仰、力ずくで奪わせてもらいます」 しっかりと、霊夢の眼を見据えてそう言った。 霊夢「……へぇ、どうやって？」 対する霊夢は、あくまで余裕の表情を崩さない。 早苗「サッカーで得た信仰はサッカーで。……今から六日後、この幻想郷でサッカーの大会を開かせていただきます。 ……もちろん、ちゃんと大会を運営してくださる人も見つけました」 森崎の横で文がピクリと反応する。どうやら、今回もこの烏天狗が一枚噛んでいるらしい。
[845]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 00:16:37 ID:vKYC9vlw 霊夢「なるほど。そこで私を華々しく打ち倒して、信仰を奪い取ろうって訳ね？」 早苗「ええ。……別に、出場されなくても構いませんよ。 ……ただ、我々が貴方方に挑戦状を叩きつけた、という事実は今日の内にでも幻想郷に広まるでしょうね」 そりゃ、ここに新聞記者が隠れてるんだからな……と森崎は心の中で思う。 霊夢「出場しないと逃げたと思われる。……中々えげつないことしてくれるじゃない」 早苗「私だって、出来ればこんな事をしたくは無かったです。……でも、私達だって必死なんです」 声は申し訳無さそうにしているが、目にはあくまでも強い意思の光が宿っている。 霊夢「正面から戦って、勝てると思ってるのかしら？ ……良いわ、その勝負受けてあげる」 早苗「勝てます。……勝ちます」 霊夢が形の整った顎を上げて威圧するようにそう言うと、早苗もそれに飲まれないように力強く返す。 ……そして。 霊夢「……用件はそれだけかしら？」 早苗「ええ。……それでは、失礼しました」 そんな短いやり取りを終えた後、両者はそれまでにらみ合っていたのが信じられないぐらいに、あっさりと分かれた。
[846]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 00:17:13 ID:vKYC9vlw 霊夢「……」 早苗「……」 カツ、カツ、カツ…… 霊夢は本殿の方へ。早苗は、森崎達が隠れているの場所の目の前を通り、石段を降りていく。 森崎「（……内容は聞き取れたが、イマイチ何のことだか。とりあえず、サッカーの大会があるってのは判ったんだが……）」 Ａ 霊夢の方へ向かう Ｂ 早苗の方へ向かう Ｃ とりあえず横の射命丸に話しかける Ｄ とりあえず一旦離脱する Ｅ その他。何かあればどうぞ ＊先に「3票」入った選択肢に決定します。 ＊00:22:00までの間、自由選択肢の案のみを受けつける時間を取ります。それ以外の投票は無効となります。 ＊00:22:00になってから、投票を行ってください。なお、00:22:00以前に書き込まれた自由選択肢の案は「一票とは見なしません」 ＊つまり、仮に選択肢の可決に3票が必要な場合、選択肢の提案+同意レス3票が必要と言う事です。 ＊なお、自由選択肢の提案はsageでも構いません。
[847]森崎名無しさん：2009/04/13(月) 00:22:29 ID:bg6Jw41Y C
[848]森崎名無しさん：2009/04/13(月) 00:22:45 ID:2F7xokF+ Ｃ
[849]森崎名無しさん：2009/04/13(月) 00:23:57 ID:s5DqXkTw Ｃ
[850]森崎名無しさん：2009/04/13(月) 00:27:41 ID:??? 貴方方に挑戦状…… 博麗連合のチーム構成が気になる
[851]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 01:25:56 ID:vKYC9vlw Ｃ とりあえず横の射命丸に話しかける 森崎「……なぁ」 文「何です？」 霊夢と早苗が見えなくなるのを待ってから、森崎は隣の文へと話しかけた。 森崎「神様がどうしたとか、信仰がどうこうとか言ってたが……全くわからん。良かったら、手っ取り早く説明してくれないか？」 文「うーん……まぁ、大人しくしていてくれましたし、そのぐらいは良いでしょう。少し待ってくださいね」 そう言って、文は懐から付箋が大量に張ってある手帳を取り出し、ゆっくりと事情を語りだした。
[852]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk ：2009/04/13(月) 01:26:11 ID:vKYC9vlw ……… …… … 文「……と、言うわけなんですよ」 その後5分ほどかけて射命丸が語ったのは、大体以下の事だ。 ・信仰されなくなると、神様は消えてしまう ・早苗の家は代々神社でとある神を祭っていたのだが、外の世界では信仰が薄れてきたので幻想郷に移住してきた ・本来なら自力で信仰を集める予定だったのだが、サッカーのせいで博麗神社の信仰が大幅に増え、予定が狂う ・外も駄目、幻想郷も駄目。進退窮まった早苗たちは強引に博麗神社の信仰を奪うことに。 ・文は、上司の命令で早苗たちに協力している。 森崎「（なるほど。……まぁ、確かに外の世界では本気で神様信じてるって奴は殆ど居なかったな） ……それにしても、神って本当に居るんだな」 文「結構居ますよ」 森崎「け、結構居るのか？！」 文の発言に、思わず突っ込みを入れる森崎。 文「八百万の神って言うぐらいですしね。一応、早苗さんが祭っていらっしゃる神に会ったこともありますよ」
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0ch BBS 2007-01-24