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キャプテン森崎外伝スレ4
[348]タイトル未定:2009/04/11(土) 22:38:51 ID:??? ―全日本ジュニアユース 合宿所 反町「はぁ……」 ため息をつきながらベッドに寝転がり天井を見上げる反町。 隣のベッドではルームメイトである早田。 反町のベッドの真向かいでは同じくルームメイトの森崎が揃いも揃って鼾をかいて寝ている。 気楽なもんだな、と内心思いながらも彼らの実力ならばそれも当然か…と反町は一人自嘲する。 全日本ジュニアユースの選抜発表を明日に控え、反町一樹は不安を抱えていた。 選抜漏れをする……とは、思っていない。 全国中学生大会で得点王に輝いた事実は伊達ではないのだから。 だが、選抜に選ばれたとしてその先が明るいものであるとは限らない。 悔しい事だが、日向がFWのスタメンとして定着するのはほぼ確実だろう。 監督がどういうシステムを取るのかはわからないが、FWは基本的に二人。多くて三人だ。 残りの面子が残った一つか二つしかない枠を奪いに行くしかないのだが…。 反町「監督は翼をFWとして起用する事も考えてたみたいだし……。 立花兄弟も、あのスカイラブがあるし……。 新田や佐野はともかく、俺があいつらに張り合えるものなんて何も無いんだよな……」 ドライブシュートを持つ翼、スカイラブがある立花兄弟。 それに加えて、ただの馬鹿だと思っていた来生もドリブルの個人技だけは評価に値するものだ。 彼らに勝る技術を、反町は持っていない。
[349]タイトル未定:2009/04/11(土) 22:39:46 ID:??? 反町「……せめて俺も誰かに自慢出来るだけの技を持ってればなぁ」 言ってしまえば、反町はただの器用貧乏なのだ。 翼や日向のような必殺シュートも無ければ、森崎や来生のような華麗なボール捌きも出来ない。 唯一、ダイレクトシュートはそれなりに得意ではあるが、あくまでそれなりというレベルだ。 空中戦に強いというのなら、立花兄弟がいる。 堅実と言えば聞こえがいいが、結局のところ反町は平均的過ぎて使えないのだ。 今更考えても仕方の無い事だと思いながらも、反町は不安を抱かずにはいられない。 もう何度吐いたかわからないため息を吐き、閉じていた目を開いたその時。 反町はぎょっとした。 反町「なんだ…あれ?」 天井に、裂け目が入っている。 いや、別に裂け目が入っていてもそれが普通にひび割れだとかそういうものだとすれば反町もここまで驚きはしない。 だが、その裂け目は普通ではなかった。 禍々しい色をしたそれの両端には余りにも不自然なリボンが取り付けられており、 その裂け目の中から不気味な目がこちらを見つめている。 唾を飲み込み、戸惑う心を必死に落ち着けようとする反町。 何度目を閉じたり開いたりを繰り返しても、その裂け目は一向に無くならない。 それどころか、裂け目はどんどんと広がっていき――。
[350]タイトル未定:2009/04/11(土) 22:40:28 ID:??? ???「こんばんわ」 反町「う、うわっ!?」 裂け目の中から突然絶世の美女が顔を出した。 思わず叫びながら、ベッドの上をのた打ち回る反町。 しかし、反町はその美女にあっさり捕まると。 女性とは思えぬ程の力で強引に手を引かれ、その隙間の中へとホイホイ入り込んでしまった。 早田「ZZZ...」 森崎「ZZZ...」 後に残ったのは、能天気に眠りこけるルームメイトの二人だけ。
[351]タイトル未定:2009/04/11(土) 22:41:07 ID:??? どすん!という豪快な音と共に反町を顔を強かにぶつけた。 反町「っつぅ……」 痛みに顔を顰めながら目を開くと、その目に飛び込んできたのは畳。 どうやら自分はこの畳とキスをしてしまったようだ。 ゆっくりとした動作で起き上がり、まだ痛む頬に手をやりながら周囲を見回す。 反町の真正面には年代ものと見受けられる箪笥、右の方にはこれまた古めかしい襖があった。 左は壁、ならば背後はどうか…と思いながら振り返ってみると。 反町「あっ……!」 ???「ごきげんよう」 あの裂け目から顔を覗かせていた絶世の美女が微笑みながら、ちゃぶ台の前でのほほんと緑茶を飲んでいた。
[352]タイトル未定:2009/04/11(土) 22:41:40 ID:??? 反町「おっ、おい!」 ???「まあまあ落ち着いて。 はい、粗茶ですが」 一体自分に何をしたのか。 まるで状況が把握出来ていない反町はその女性に説明を求めようと食って掛かろうとしたが、 女性は反町の態度に怯む様子も見せず、むしろその態度を面白がるかのように見つめ。 反町の方へと茶の入った湯のみを差し出す。 そして再び、何事も無かったかのようにお茶を啜りだした。 反町は…。 A.「……いただきます」こういう時は冷静にならなきゃ駄目だ。素直にお茶を飲んで気持ちを落ち着けた。 B.「ふ、ふざけるな!」お茶には手をつけず、女性に再び食って掛かった。 C.「…………」ただ無言で女性を睨み付けた。 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[353]森崎名無しさん:2009/04/11(土) 22:56:04 ID:OB26C0Zc A
[354]森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:00:59 ID:FyojOWqA A
[355]タイトル未定:2009/04/11(土) 23:20:40 ID:??? >A.「……いただきます」こういう時は冷静にならなきゃ駄目だ。素直にお茶を飲んで気持ちを落ち着けた。 湯気が立っている湯のみを掴み、軽く冷ましてから口に運ぶ。 熱い茶が口内に染み渡ってゆくにつれて反町も徐々に落ち着きを取り戻した。 ???「意外ね……もう少し警戒するものと思ったのだけど」 頬に手を当てながらこちらを観察する女性に返答せず、反町はただ茶を啜る。 女性の腕に注意を払って観察してみるが、どこからどう見てもやはり普通の女性の腕にしか見えない。 中学生とはいえ、サッカーをやって相応の筋力がついている反町に力が勝るとはとても思えなかった。 それから数分。 お互い、湯のみに入った茶を飲み干したところで反町が呟く。 反町「……うまい」 ???「そう、それはよかったわ」 反町が素直に茶についての感想を言うと、女性は微笑み、二人は空になった湯のみをちゃぶ台へとおきなおした。 反町「……それで」 ???「はい?」 反町「一体これは、どういう事なん……ですか?」
[356]タイトル未定:2009/04/11(土) 23:21:13 ID:??? 一通り落ち着いたところで、反町が口を開く。 敬語を使うべきか否かは迷ったが、相手が得体の知れない人物である以上下手に出るべきだろうと判断をした。 ???「そうね……まずは何から話したほうがいいかしらね。 あなたは何か聞きたい事はあるかしら?」 反町「まずは……」 A.「あなたの名前は?」まずは目の前の女性の事を知りたかった。 B.「ここはどこなんです?」まずはここがどこだか知りたかった。 C.「一体さっきの隙間は何なんです?」あの得体の知れない物の正体を知りたかった。
[357]森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:24:49 ID:OB26C0Zc A
[358]森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:30:49 ID:VTMAWAmo A
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0ch BBS 2007-01-24