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【1000だと言ってよ】キャプテンブライト5【バーニィ】
[348]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:01:03 ID:BpRKd66c 新平は棚をズラしてどかすと、壁の下のコンセント部分に手をかけた。 実際に電気も来ているが、普段はほとんど使われていない。 そこを扉のように開き…ロック操作。 そこから上の、壁の一部が、扉のように開く。 中には、ボストンバッグがいくつも積まれていた。バッグの中は、当然『白い粉』である。 新平「『粉』にも、賞味期限があってね。時間が経つと効果が鈍くなる。だから一時保管や、ローテに使ってたんだ」 岬太郎「それにしても、隠し部屋なんて…。実際にあるんですね…」 新平「他にもデッドスペースに、小さいのがいくつかね。高価な指輪なんかを置いておけば、リスクが分散する。ただ…」 岬太郎「ただ?」 新平「…火事だけが心配。火災報知器とスプリンクラーも勝手に設置したけど。…姉ちゃんだからなぁ」 火事で燃えると、『粉』はパァだ。貴金属類も、価値が激減する。 …いや、火事の心配をしているのは、それだけが原因だろうか。 この程度の『粉』や貴金属、現金、株式、不動産。もう腐るほど手にしているのに。
[349]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:02:59 ID:BpRKd66c 岬太郎「店主さんにも気づかれず、隠し部屋…」 新平「ん? あぁ店主は、何もしないからねー。棚を置くのは8割方、僕の役目だろうと思ってたし」 あるいは城山さんか、岩見くん。どちらにしても『棚はここに置きましょうか』と言えば反対しない。 岬太郎「で、今日はその『白い粉』を取りに来たんですか?」 新平「うん。大きな取引があって、手持ちの『粉』だけでは足りないから。後は…ここにお客さんが来るんだ」 彼がそう言ったすぐ後に、タイミング良く、チャイムが鳴った。 新平「あ、来た…。岬くん、ちょっと出てほしい」 岬太郎「はい」 そこにはロリで巨乳の女性が涙目で立っていた。…一言で言うと。さっき岬が拉致した人だ。 新平「あー、君は。早いね? 審判ったって、どうせ何もしなかったろう?」 みくる「ううぅ…酷いです。スターライトブレイカーで吹っ飛ばされました。かくかくしかじか」 新平「え。……。ごめん。そういうことになるとは、知らなかった…。怪我とか、ない? 何かお詫びしたいんだけど」 みくる「いえ、特には…」 新平「こっちが申し訳ないよ。報酬もだし、何かもらってほしい」
[350]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:04:16 ID:BpRKd66c カウンターやレジの近くには、現金の他には…大量のビール券くらいしかない。図書券が数枚。 ポケットマネーで現金ならいくらでもあげられるが、逆に失礼にあたる。 新平「治療費で、ちょっとおカネと。あと図書券で…」 みくる「あ、はい。ではいただきます。友人に読書好きな人もいますし」 そこに、岬太郎が声を上げた。 岬太郎「すいません、お姉さん。パンツをいただけませんか?」 新平「ぶっ!」 岬太郎「僕の持っている最強のパンツ(なのは19歳の)より、あなたの物のほうが、身体能力を最大限に発揮できると思うんです!」 みくる「(うぅぅううぅう…怖いよぅ。帰りたいよぅ…。パンツ渡して帰してもらおう…)」 新平「あの、当然、拒否してもいいよ。本当に」 みくる「あ、いえ…差し上げます。だから帰してくださいっ!!」 新平「何もしないでも帰してあげるから! でもノーパンはマズイでしょ…代わりにブルマでいいかな」 いや、姉の美津乃の下着を拝借すればいい。新平は美津乃のパンツを適当に一枚持って戻ってくると… 途中で棚にぶつかり、何やら衣服が落ちてきた。ナース服のようだ。 岬太郎「なんですか、それ? どうしてスポーツショップにナース服が…」 新平「あー、客寄せパンダで使ったんだっけかなぁ」
[351]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:05:19 ID:BpRKd66c ふと見ると、例の少女が目を輝かせてナース服を見ている。 新平「…着てみたいの?」 みくる「(こくこく)」 新平「(変な女の子だ…)いいよ、あげる。…あ! でも、着れるかなぁ」 更衣室代わりに、トイレへと案内してあげる。数分後、みくるは変わらない服装のまま、出てきた。 新平「着れた?」 みくる「駄目でした。… 胸 が キ ツ す ぎ て」 新平「だよなぁ」 ともあれ、ロリ系で巨乳の美少女は、自分のパンツを岬に渡している。律儀な人だ。 新平「そうだ。店内にあるもの、適当に持っていっていいよ。お礼とお詫びを兼ねて」 みくる「じゃあ…今度私たちで野球をするので、野球用具を少しいただいていきます」 野球のボールをいくつか、手にしたようだ。 そしてその少女は、お辞儀をしてお礼を言うと…逃げるように外へ出て行った。 ##岬が「究極のパンティ」を入手! 「紳士」になった時に潜在能力が100%発揮され、格段に強くなります## (既に、翼を相手に11人抜きも楽勝なレベルです。…公式戦には出れませんが)
[352]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:06:15 ID:BpRKd66c 新平「ふぅ。たまには一行もいいよね」
[353]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:07:11 ID:BpRKd66c 岬太郎「新平さん。今のが『待っていたお客さん』なんですか?」 新平「いや…あっちはイレギュラー。もうそろそろ来る頃だと思うんだけど」 ピンポーン。またチャイムが鳴った。 岬に先導され、今度入って来た人は。どこにでもいそうな中年男性。 中年男性「二ヶの、月星様ですね?」 新平「はい。本来はお茶でも出すべきでしょうが、申し訳ない。時間がないので単刀直入に聞きます。例の件ですが」 中年男性は、必死で愛想笑いをし、ペコペコ頭を下げ。答えた。 中年男性「願ってもないことで。できればこの関係を続けていきたいと思っています」 新平「では、交渉成立ですね。この書類にサインと印鑑をお願いします」 中年男性「いやー、前任者が急に辞めてしまいまして。そこへ今回の学校指定のお話。もう、渡りに船です」 新平「前任の方とは面識がありました。彼は…辞めざるをえなかった、んですよ。まあ相応のおカネは手にされたようですが」 中年男性「私は、噂程度にしか聞いてませんが…。お互い、穏便な生活をしたいものですな」 新平「全くです。では…」 中年男性は、何度も頭を下げると、帰って行った。
[354]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:08:51 ID:BpRKd66c 岬太郎「今の、誰です? 何したんです? 『粉』関連?」 新平「『粉』は関係ないよ。二ヶの学校指定…まあ学校が定期的に買ってくれるんだから、ショップにとっちゃ有難い存在」 岬太郎「じゃあ今の人って…校長先生とか、教頭先生とか、そういう偉い人だったんですか?」 岬の質問に。新平は珍しく、少し戸惑った。子供に対し、あまり気持ちのいい話題ではなかったから。 新平「岬君はヨーロッパ行くんだっけ? だったら関係ない話だし、大学は別だけど。日本では、『偉さ』の意味が全然違う」 岬太郎「違う、って?」 新平「日本の学校の校長はお飾り。上から任命される…まあ雇われ社長みたいなもの。だから教頭も、似たようなものだ」 岬太郎「そういうの、考えたこともなかったです。一番強いのは、用務員さんだ、ってことくらいしか」 新平「まあ…それ。的にカスってる。教師は組合を組織してる。地域にもよるけど…今は、70%以上の教師が組合員だ」 岬太郎「組合員?」 新平「詳しくは省くけど。ほぼ全ての学校で、組合員は半数以上…つまり過半数が確実に取れる発言力がある」 岬太郎「あ、そうすると!」 新平「そう。その組合員のTOPさえ釣るだけでいい。学校指定なんて、誰の懐も痛まない。こっちから少し寄付金出してやれば、 組合員も全員が味方につく。店のPRも勝手にやってくれるし…そういうわけ。学校指定なんて、こんな簡単に取れちゃう」 岬太郎「賄賂みたいなものですか…。カネが注ぎ込める大手が強いわけだ」 新平「そ。でもここの店長は…ビール券だとかモナカ持って行って営業とか言ってる。根本的にバカなのさ」
[355]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:10:28 ID:BpRKd66c 岬太郎「そういう手段…ビール券とかで、うまく行くんですか?」 新平「かなり厳しいね。もともと学校指定はあるわけだし。何より昔からの付き合いってのが日本じゃ根強いから。 そこに割り込む武器がビール券。勝負にならない。普通は無理だし、指定取れても、すぐ覆ることも多い。 そう…今の俺みたいに、組合員のトップを釣るだけでもいいんだから。カネや人脈があれば、方法はいくらでもある」 岬太郎「複雑ですねぇ…。でも新平さん。儲けるにしても、ちょっとリターンが少ないのでは?」 この少年は。中学生にして、やはりかなり頭がいい。実際、リターンはない。ポケットマネーからの、持ち出しだけだ。 新平「うーん、なんていうのかなぁ。俺も…失礼、僕もまだまだ青臭いんだろうね。敵討ちな気分?」 岬太郎「敵討ち?」 新平「例えばね。仮に、一人のバカな女がさ、ビール券片手に営業して。奇跡的に学校指定取れたとしよう。 でも一年経たずに、突然、その指定が解除されたら。どう思う?」 岬太郎「そりゃ…悔しいですね。武器が、ビール券か賄賂かっていう、かなりの違いはあっても」 新平「そ。だから今のは… そ う い う こ と 、な、わけ」
[356]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:11:52 ID:BpRKd66c 岬太郎「え!? じゃあ今の! 二ヶが最初に、指定取ってた学校ってこと!?」 新平「うん。割り込まれたから、ムカついて報復した。…って言うか、店主が書類ちゃんと読んでないのが原因なんだけど。 『なあなあ』でやって、権力でねじこむか。あるいは書類でガチガチに固めなきゃ、泣き寝入りするだけなのに。 店主に経営学でも学ばせたいんだが…まあ無理だろうなぁ」 頼りがいがあり格好のいい、博士号を持ったナイスミドルを探して。 そういう人を雇って、食パン咥えさせて、曲がり角で姉に体当たりさせてみようか。 うまくいけばいいが、もし姉の好みじゃないタイプだったら…シャリバンクラッシュで血の海になるかもしれない。 新平「ま、ともかく。これから『粉』を引き渡し場所に運ぶわけだけど。岬君には弟の役をやってもらう。 弟とのドライブってことなら、検問があっても素通りできるし。最悪、岬君にも立ち回ってもらうけどね」 岬太郎「はい! 早く、あのロリで巨乳な人(みくる)のパンツを被りたいです!」
[357]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:13:21 ID:BpRKd66c 色々な趣味:嗜好があるものだ。新平は少しだけ、ため息をつくと。 レジの横に、頼まれていた「てつのつめ」と、サービス品「すばやさのたね」を置いてから、立ち上がった。 闇に潜む自分とは対象的に。陽の光が差し込む、街の小さなスポーツショップ『二ヶ』。 自分は、もう、あまりここに来ないほうがいいのかもしれない。 そしてボンヤリと、今回の仕事が終わってからのことを考える。 国内外に、人脈もある。忠実な手駒(岬)もできた。信頼できて動ける人間も大勢できた。 そして圧倒的な資金力。死ぬまで毎日贅沢しても、使い切れないほどの、カネ。 そろそろ、かな。 成り上がりの会社だ。成り上がれた『何か』を持っているか、あるいは、それをしてきた会社。 次の標的は、あそこだ。 …株式会社:ヒューガー。 -----
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0ch BBS 2007-01-24