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【1000だと言ってよ】キャプテンブライト5【バーニィ】
[350]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:04:16 ID:BpRKd66c カウンターやレジの近くには、現金の他には…大量のビール券くらいしかない。図書券が数枚。 ポケットマネーで現金ならいくらでもあげられるが、逆に失礼にあたる。 新平「治療費で、ちょっとおカネと。あと図書券で…」 みくる「あ、はい。ではいただきます。友人に読書好きな人もいますし」 そこに、岬太郎が声を上げた。 岬太郎「すいません、お姉さん。パンツをいただけませんか?」 新平「ぶっ!」 岬太郎「僕の持っている最強のパンツ(なのは19歳の)より、あなたの物のほうが、身体能力を最大限に発揮できると思うんです!」 みくる「(うぅぅううぅう…怖いよぅ。帰りたいよぅ…。パンツ渡して帰してもらおう…)」 新平「あの、当然、拒否してもいいよ。本当に」 みくる「あ、いえ…差し上げます。だから帰してくださいっ!!」 新平「何もしないでも帰してあげるから! でもノーパンはマズイでしょ…代わりにブルマでいいかな」 いや、姉の美津乃の下着を拝借すればいい。新平は美津乃のパンツを適当に一枚持って戻ってくると… 途中で棚にぶつかり、何やら衣服が落ちてきた。ナース服のようだ。 岬太郎「なんですか、それ? どうしてスポーツショップにナース服が…」 新平「あー、客寄せパンダで使ったんだっけかなぁ」
[351]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:05:19 ID:BpRKd66c ふと見ると、例の少女が目を輝かせてナース服を見ている。 新平「…着てみたいの?」 みくる「(こくこく)」 新平「(変な女の子だ…)いいよ、あげる。…あ! でも、着れるかなぁ」 更衣室代わりに、トイレへと案内してあげる。数分後、みくるは変わらない服装のまま、出てきた。 新平「着れた?」 みくる「駄目でした。… 胸 が キ ツ す ぎ て」 新平「だよなぁ」 ともあれ、ロリ系で巨乳の美少女は、自分のパンツを岬に渡している。律儀な人だ。 新平「そうだ。店内にあるもの、適当に持っていっていいよ。お礼とお詫びを兼ねて」 みくる「じゃあ…今度私たちで野球をするので、野球用具を少しいただいていきます」 野球のボールをいくつか、手にしたようだ。 そしてその少女は、お辞儀をしてお礼を言うと…逃げるように外へ出て行った。 ##岬が「究極のパンティ」を入手! 「紳士」になった時に潜在能力が100%発揮され、格段に強くなります## (既に、翼を相手に11人抜きも楽勝なレベルです。…公式戦には出れませんが)
[352]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:06:15 ID:BpRKd66c 新平「ふぅ。たまには一行もいいよね」
[353]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:07:11 ID:BpRKd66c 岬太郎「新平さん。今のが『待っていたお客さん』なんですか?」 新平「いや…あっちはイレギュラー。もうそろそろ来る頃だと思うんだけど」 ピンポーン。またチャイムが鳴った。 岬に先導され、今度入って来た人は。どこにでもいそうな中年男性。 中年男性「二ヶの、月星様ですね?」 新平「はい。本来はお茶でも出すべきでしょうが、申し訳ない。時間がないので単刀直入に聞きます。例の件ですが」 中年男性は、必死で愛想笑いをし、ペコペコ頭を下げ。答えた。 中年男性「願ってもないことで。できればこの関係を続けていきたいと思っています」 新平「では、交渉成立ですね。この書類にサインと印鑑をお願いします」 中年男性「いやー、前任者が急に辞めてしまいまして。そこへ今回の学校指定のお話。もう、渡りに船です」 新平「前任の方とは面識がありました。彼は…辞めざるをえなかった、んですよ。まあ相応のおカネは手にされたようですが」 中年男性「私は、噂程度にしか聞いてませんが…。お互い、穏便な生活をしたいものですな」 新平「全くです。では…」 中年男性は、何度も頭を下げると、帰って行った。
[354]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:08:51 ID:BpRKd66c 岬太郎「今の、誰です? 何したんです? 『粉』関連?」 新平「『粉』は関係ないよ。二ヶの学校指定…まあ学校が定期的に買ってくれるんだから、ショップにとっちゃ有難い存在」 岬太郎「じゃあ今の人って…校長先生とか、教頭先生とか、そういう偉い人だったんですか?」 岬の質問に。新平は珍しく、少し戸惑った。子供に対し、あまり気持ちのいい話題ではなかったから。 新平「岬君はヨーロッパ行くんだっけ? だったら関係ない話だし、大学は別だけど。日本では、『偉さ』の意味が全然違う」 岬太郎「違う、って?」 新平「日本の学校の校長はお飾り。上から任命される…まあ雇われ社長みたいなもの。だから教頭も、似たようなものだ」 岬太郎「そういうの、考えたこともなかったです。一番強いのは、用務員さんだ、ってことくらいしか」 新平「まあ…それ。的にカスってる。教師は組合を組織してる。地域にもよるけど…今は、70%以上の教師が組合員だ」 岬太郎「組合員?」 新平「詳しくは省くけど。ほぼ全ての学校で、組合員は半数以上…つまり過半数が確実に取れる発言力がある」 岬太郎「あ、そうすると!」 新平「そう。その組合員のTOPさえ釣るだけでいい。学校指定なんて、誰の懐も痛まない。こっちから少し寄付金出してやれば、 組合員も全員が味方につく。店のPRも勝手にやってくれるし…そういうわけ。学校指定なんて、こんな簡単に取れちゃう」 岬太郎「賄賂みたいなものですか…。カネが注ぎ込める大手が強いわけだ」 新平「そ。でもここの店長は…ビール券だとかモナカ持って行って営業とか言ってる。根本的にバカなのさ」
[355]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:10:28 ID:BpRKd66c 岬太郎「そういう手段…ビール券とかで、うまく行くんですか?」 新平「かなり厳しいね。もともと学校指定はあるわけだし。何より昔からの付き合いってのが日本じゃ根強いから。 そこに割り込む武器がビール券。勝負にならない。普通は無理だし、指定取れても、すぐ覆ることも多い。 そう…今の俺みたいに、組合員のトップを釣るだけでもいいんだから。カネや人脈があれば、方法はいくらでもある」 岬太郎「複雑ですねぇ…。でも新平さん。儲けるにしても、ちょっとリターンが少ないのでは?」 この少年は。中学生にして、やはりかなり頭がいい。実際、リターンはない。ポケットマネーからの、持ち出しだけだ。 新平「うーん、なんていうのかなぁ。俺も…失礼、僕もまだまだ青臭いんだろうね。敵討ちな気分?」 岬太郎「敵討ち?」 新平「例えばね。仮に、一人のバカな女がさ、ビール券片手に営業して。奇跡的に学校指定取れたとしよう。 でも一年経たずに、突然、その指定が解除されたら。どう思う?」 岬太郎「そりゃ…悔しいですね。武器が、ビール券か賄賂かっていう、かなりの違いはあっても」 新平「そ。だから今のは… そ う い う こ と 、な、わけ」
[356]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:11:52 ID:BpRKd66c 岬太郎「え!? じゃあ今の! 二ヶが最初に、指定取ってた学校ってこと!?」 新平「うん。割り込まれたから、ムカついて報復した。…って言うか、店主が書類ちゃんと読んでないのが原因なんだけど。 『なあなあ』でやって、権力でねじこむか。あるいは書類でガチガチに固めなきゃ、泣き寝入りするだけなのに。 店主に経営学でも学ばせたいんだが…まあ無理だろうなぁ」 頼りがいがあり格好のいい、博士号を持ったナイスミドルを探して。 そういう人を雇って、食パン咥えさせて、曲がり角で姉に体当たりさせてみようか。 うまくいけばいいが、もし姉の好みじゃないタイプだったら…シャリバンクラッシュで血の海になるかもしれない。 新平「ま、ともかく。これから『粉』を引き渡し場所に運ぶわけだけど。岬君には弟の役をやってもらう。 弟とのドライブってことなら、検問があっても素通りできるし。最悪、岬君にも立ち回ってもらうけどね」 岬太郎「はい! 早く、あのロリで巨乳な人(みくる)のパンツを被りたいです!」
[357]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:13:21 ID:BpRKd66c 色々な趣味:嗜好があるものだ。新平は少しだけ、ため息をつくと。 レジの横に、頼まれていた「てつのつめ」と、サービス品「すばやさのたね」を置いてから、立ち上がった。 闇に潜む自分とは対象的に。陽の光が差し込む、街の小さなスポーツショップ『二ヶ』。 自分は、もう、あまりここに来ないほうがいいのかもしれない。 そしてボンヤリと、今回の仕事が終わってからのことを考える。 国内外に、人脈もある。忠実な手駒(岬)もできた。信頼できて動ける人間も大勢できた。 そして圧倒的な資金力。死ぬまで毎日贅沢しても、使い切れないほどの、カネ。 そろそろ、かな。 成り上がりの会社だ。成り上がれた『何か』を持っているか、あるいは、それをしてきた会社。 次の標的は、あそこだ。 …株式会社:ヒューガー。 -----
[358]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/10(金) 00:13:20 ID:tV+Qrju2 C:妙な命令を出した謙信ちゃんが話しかける --------------- 謙信「……。桜子殿…少々、よろしいか?」 桜子「あ、謙信ちゃん。何? いいよ?」 謙信「まず。私はサッカーのことをよく知らぬ。喋るのも苦手だ。だから、うまく言えないが」 桜子「はぁ」 謙信「しかし、酷い顔だな…。芝村殿に笑われるぞ?」 桜子「笑われるだけなら、いいけどね…。動きが鈍いのは自分でもわかってるもん。怒られるよ」 謙信「いや…笑われるだけだろう。叱られるかもしれぬが、怒られは、しまい」 桜子「…そうなの?」 謙信「さて、桜子殿。これは戦場の話だが。戦場では、防衛線を破ることも、破られることも多々ある」 桜子「うん」 謙信「仮に防衛線が破られて、本陣がやられた時。誰の責任になる?」 桜子「あ。なんだかさっきも似たようなこと言ってたよね」 謙信「うむ。責任は部隊指揮官と…総大将だ。総大将は部隊指揮官を、考えた上で任命しているからな」 桜子「まぁ、理屈はわかるんだけど」 謙信「基本、防衛線はどこも破られてはならない。どこか一箇所に穴が開けば、そこから敵が切り込んでくる」
[359]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/10(金) 00:15:35 ID:tV+Qrju2 桜子「うん…。でも、そんな完全に防げるものなの?」 謙信「いや。ハッキリ言って、無理だ。相手が精鋭であったり、数倍の数がいたり。戦場では何が起こるかわからぬ」 桜子「それでも! それで防げなくても、総大将の責任になるの!?」 謙信「無論だ」 桜子「おかしいよ、それ…。自分のミスじゃなくても、責任あるってことでしょ?」 謙信「どんな組織も、似たようなものではないだろうか。そのための序列だ。上には上の苦労がある」 桜子「まあ…理解はできるけどさ」 謙信「……。貴殿は、先ほど呟いていた。自分がボール奪われたから、危機になったと。先ほどは私の案だったが」 桜子「うん…」 謙信「確かに、その通りだ。そして尚敬高校の練習試合でも、貴殿がボール奪われたところから危機になったことがあった」 桜子「そう。ドリブル突破しようとして奪われた。私、ドリブルもパスも巧くないもん」 謙信「全ての問題は、そこだ。戦場でも、どんな兵士でも、やられて防衛線が破られることはある」 桜子「だから、私は得意な防御で貢献しようと思って…」 謙信「……。逆に言う。防衛線が破られるということは、敵の誰かが、防衛線を破っている」 桜子「はぁ…」 謙信「どこかの誰かが、攻撃をしているわけだ。だから、防御側が破られる。…どこかの誰かの手によって」
[360]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/10(金) 00:17:49 ID:tV+Qrju2 桜子「うん。それで?」 謙信「防御をおろそかにしろ、というわけではない。DF陣で、そなたは最も足が速い。だから中盤の弱いところへ出るべきだった」 桜子「オーバーラップしろ、ってこと!?」 謙信「その許可は芝村殿に受けているのだろう? 一人で前に出てもよいし、ラインを上げるのもよいだろう。 ボールに触れなくても、相手は警戒して、戦力を割かねばならなくなる」 桜子「そりゃそうだけどさ」 謙信「相手が、戦力を貴殿に振り分ければ。自然と味方は有利になる。だから、前へ出るべきだ。もちろん、戻れる範囲で」 桜子「リスキーだよ。何かで戻れない時とかも、あるだろうし」 謙信「貴殿の足の速さを無駄にするのは、勿体無い。今後もだ。戻れる範囲で、前へ出る。あるいは穴を消すべきだ」 桜子「うーん」 謙信「相手ボールということは、誰かが失敗しているということだし。そなたが中盤にいれば、その失敗すらしないかもしれない。 防衛線が破られるのは、誰かが攻撃しているから…。それを憶えておいてほしい。そうすれば、貴殿は良い武将になれる」 桜子「いや、武将になるつもりはないけど…」 謙信「だいたい、自分の一度の失敗でチームが負けたと考えるのは、傲慢だとは思わぬか?」 桜子「あ…」 謙信「チーム全体を見るのは良いことだが、チームは自分のものではない。芝村殿やブライト殿であれば悩むだろうがな。 桜子殿は、その場その場の最大の働きをすればいい。そして、防御に偏りすぎるのはやめることだ。 無闇に上がれというわけではない。例えば先ほどは、相手の前衛はあまり動いてなかった。業者殿に上がる指示を出すか、 自分で攻撃参加…どこまで上がるかの判断は任せるが。貴殿にはその資格と、資質がある。それを、行うべきだ」
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0ch BBS 2007-01-24