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【大空翼VS】TSUBASA DUNK 10【桜木花道】
[951]TSUBASA DUNK:2009/08/24(月) 21:10:10 ID:FrTIYcJE >早起きは三文の得!?→ ハート8 >ハート→中沢早苗! その新聞受けは元南葛中サッカー部マネージャーにして翼に想いを寄せていた少女、中沢早苗の 自宅に設置されたものだった。虫の知らせとでも言うのだろうか、普段よりも早く目が覚めた 早苗は新聞配達のバイクの音を聞き、なんとなく玄関まで新聞を取りに出た。リビングに戻ると 新聞を読み始める。 早苗「何か面白いこと載ってるかな?」 特に目当ての記事もなかったが、パラパラと新聞をめくる。新聞のちょうど真ん中あたりまで きたところで早苗は自分の目を疑った。眠い目を2度3度とこすり、新聞を見直すが、そこに あったのは自分が中学時代に想いを寄せ、そして今でもその想いを捨てきれない相手、大空翼の 写真に間違いなかった。念のため記事を読んで確認するが、やはりそれは神奈川でバスケをする 彼のようだ。 早苗「つ、翼くん……」 カラーの紙面からは、体育館での活動が多いためか肌の色が少し白くなったが、数か月前より ずっと大人びた翼の表情や体つきが見て取れた。また、いかつい相手選手を吹き飛ばしての ダンクシュートから選手としても成長したことが分かった。 早苗「やっぱりすごいな」 さらに記事を読み進める。
[952]TSUBASA DUNK:2009/08/24(月) 21:14:49 ID:FrTIYcJE 早苗「試合には負けちゃったんだ」 早苗はこれで翼の夏も終わりかな、と思った。マネージャーではあったが、早苗が中学時代に 経験してきたサッカーはトーナメント制で、1度の敗戦で大会が終わってしまっていたからだ。 しかし、記事はこう結んでいた。 「敗れはしたが、これで終わりではない。これは決勝リーグ。そうリーグ戦なのだ。週末に 行われる第2戦・第3戦の結果次第では全国への切符はもちろん、優勝の可能性も十分に 残っている。海南の優勝は静岡の英雄・大空翼の活躍にかかっていると言っても過言では ないだろう。頑張れ、大空翼!」 早苗「……」 記事を読み終わった時には、早苗は来週末に約束していた女友達との買い物をいかにキャンセル するかを考えていた。 彼女の胸は封印が解かれた恋心と、生まれ持っての応援スピリットで熱く燃えていた。 *** 今日はこれだけです。 あとスレタイは随時募集中です。よろしくお願いします。 そして次スレ……ついに早苗が動き出す!?
[953]森崎名無しさん:2009/08/24(月) 22:35:10 ID:??? 乙でした 【試合も恋も】TSUBASA DUNK 11【ブザービーター】 やはりスラムダンクをベースにする絡みで一度はスレタイに使いたい …話の流れ的にまだ早いとは思うけど
[954]森崎名無しさん:2009/08/24(月) 22:35:28 ID:??? 乙です なんかドキドキしてきた 【生き残れ】TSUBASA DUNK 11【がけっぷち】
[955]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 10:08:03 ID:??? >>953 確かに少し早いかもですが、いつかそんなスレタイが似合う展開を作れるように頑張ります! >>954 実は自分でも結構ドキドキしてます。 *** 美津乃「さ〜て、時間が空いちゃったけど反省会の続きをするわよ」 城山「……あれ、桜木は帰ったのか?」 美津乃「翔陽対陵南戦には興味ないみたい。それよりも自分の練習に行くって言ってたわ」 城山「見かけによらず真面目だな(すぐにサボりたがる、どこかのスポーツショップの店員にも 見習わせてやりたい)」 美津乃「本当にねえ(サッカーの勉強が進まない、どこぞのサッカーチームの監督にも見習って ほしいわね)」 城山「翔陽か陵南の選手はこないのか?」 花形「ここにいますよ」 城山「うおっ!デカイ!!」 美津乃「桜木くんよりさらに大きいわね。えっと、あなたは翔陽のセンター・花形くんね?」 花形「ええ。よろしくお願いします」 城山(桜木と違って礼儀正しくて、やりやすそうだな)
[956]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 10:09:25 ID:??? 美津乃「まずは陵南戦の勝利、おめでとう!」 花形「ありがとうございます。ですが、決勝リーグはまだ始まったばかり。1勝したからって 手放しで喜ぶ訳にはいきませんよ」 城山(う〜ん、固いねえ) 美津乃(シロちゃんも爪の垢を煎じて呑ませてもらえば?) 花形「それにライバル・海南も1勝しているでしょうからね」 美津乃「そ、そうね(そっか、まだお互いの結果を知らないのよね)」 城山(次スレの最初の方は荒れるな……) 美津乃「翔陽対陵南と言えば、花形くんと魚住くんの大型センター対決も注目されていたけど 実際にやってみてどうだった?」 花形「魚住はキャプテンとしてチームプレーに徹していたところがありますから何とも……」 城山(う〜ん、面白くないコメント。美津乃ちゃんも早くも飽きてきたって顔してるし) 美津乃「じゃあ、さっそく試合を振り返りましょう」 城山「翔陽対陵南では、シーンごとにボールを持つ選手を判定で決めるシステムを入れてみた」 花形「あれで我々センターも活躍できるようになりましたね。今までのPGがボールを運んでって システムだとなかなか出番がなくて」 美津乃「ガードばかりがガッツが減ってたのよねえ。その分、覚醒も多かったけど」
[957]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 10:10:36 ID:??? 城山「まだ使い始めて間もないが、問題ないと思う。しばらくはこのシステムでいくか」 美津乃「少なくても決勝リーグはこれでやった方がいいかもね」 花形「そう言えば、試合の長さがいつもと違いましたね」 城山「そうそう、この試合は10分ごとに4つに分けてやったんだ。海南が絡まない試合は このサイズでやろうと思う」 美津乃「いいんじゃない?計算が煩雑にならないし」 花形「最後まで競りましたよね。ギリギリまで結果の分からない試合でした」 城山「読んでくれている人からの提案に便乗して、接戦では最後の方をきちんと描くことに したんだ」 美津乃「逆転、さらに逆点と、どちらを応援していた訳でもないけど、本当にハラハラしたわ」 城山「今回のシステムについてはだいたい満足のいくものになったな。試合の結果も海南対湘北 に比べてよかった」 美津乃「あっちの試合はだいぶ点差が開いたからね」 花形「ほう!海南はそんなに大勝したんですか?」 城山(あ、ヤベ……) 美津乃「う、うん……こういうのはきちんとストーリーの中で知ってね」 城山「ということで、今回の反省会はここまで〜」
[958]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 10:13:16 ID:??? 美津乃「バイバ〜イ!!」 花形「え、ちょっと待ってくださいよ!なんでそんなに慌ててるんで……ふぐぅ!!」 美津乃「ふう、変なところで喰いついてくるんじゃないわよ」 城山「うわぁ……鳩尾にハイキックかよ」 美津乃「顎を狙ったんだけど、背が高くて無理だったわ」 城山「ダメージが次スレに残らないといいんだが」 美津乃「ゴホン!では、今度こそ……このスレでの私たちの出番はここまで。まったね〜!」
[959]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 11:59:18 ID:NylOWdIU TSUBASA DUNK特別編「キャプテン森崎外伝〜もうひとつのキャプテン翼〜」 「残念ながら、君は、君の体はもう2度とサッカーをすることが出来ない」 神奈川県のとある大学付属病院の一室。医師はあくまで事務的に事実を伝えた。それは苦痛に 満ちた行為ではあるが、感情を押し殺し機械的に振る舞うことこそ患者のためであるというのが スポーツドクターとしての彼の信条だった。時に、患者に感情移入しすぎる医者もいるが、彼には それは判断を鈍らせ、患者に事実を伝えられない可能性もある危険な行為に思えた。 だから、今までどんな患者にも平等に接することができたし、最良の治療、リハビリを選択して こられた、自分の信条に誤りはなかったと自負している。そしてこれからもそうやってスポーツ ドクターとして生きていく、そう考えていた。 しかし、そんな彼にとっても「日本サッカー界の救世主」「新時代のヒーロー」とメディアで 取り上げられている目の前の中学生からサッカーを取り上げるということは、耐えがたい苦痛で あった。 (いっそ、ここから逃げ出せたらどんなによいか) 彼は同じ言葉を、もう一度、口にした。もしかしたら、医師にとっても辛すぎる事実を口に することで少しでもその重圧から逃げたかったのかもしれない。 「君は、もう2度とサッカーができないんだ」
[960]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:01:34 ID:NylOWdIU 時間は遡る。 静岡県のとある中学校のサッカー場に少年の姿はあった。先日、フランスで行われた第1回 国際ジュニアユース選手権において優勝という栄誉を勝ち取った日本代表の主力選手として 活躍した彼は、日本だけでなく世界からも注目される選手となった。 そして、間もなく世界への扉が開かれる予定だった。なんと、ブラジルのプロチームに入団 することが決まったのだ。 日本を発つ前に、ともに闘ってきた仲間たちに、そして自分を慕ってくれた後輩たちに自分の 持てる技術を全て継承して外国に行きたい。 それは自分の存在を忘れないでほしい、そんな気持ちが生んだ行為だったのかもしれないし、 日本のサッカーレベルを上げたいだけなのかもしれない。周りで見ている大人たちの頭には 色々な理由が思い描かれた。 しかし、一緒にプレイしている仲間たちには分かっていた。 ただ、こいつはサッカーが好きなんだ。 1秒だって長く、サッカーをしていたい。 飛行機に乗るまで。いや、飛行機に乗っているときだって。 そんなサッカー馬鹿な彼を仲間たちは信頼していたし、大好きだった。だから、彼が外国へ 行くことはとても寂しいことだったが、見送りのときにも決して悲しい顔をしないようにと 陰で話し合って決めていた。一足先にブラジルに旅立ったライバルに追いつけるよう、日本に 未練が残らないよう、笑顔で送り出してやろうと。
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0ch BBS 2007-01-24