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【ツバサハ】キャプテン森崎32【タダシクナイヨ】
[528]2 ◆vD5srW.8hU :2009/07/11(土) 16:54:16 ID:c4w5MDRo >D 「嫌いだしムカつくが、サッカーに関してはクソ真面目だな」 ゲレーロ「嫌い?」 ミラ「物凄くぶっちゃけたなあ」 森崎「実際にムカつく奴なんだよ。俺は天才なんだ、だから何もかもが上手く行って当たり前なんだ、 みたいな態度をいっつも取りやがる。その癖中途半端に善人ぶるが、弱い奴は当然の様に見下す。 恨みを買っても悪びれた例もねえ…ああ、思い出すだけでイライラしてきたぞ」 ブランコ「でもまあ、人としては嫌っていてもサッカー選手としては認めてるって事か?」 森崎「…まあな。実際に強いし、才能も卑怯な程に恵まれてる。 練習でも手を抜いた所なんて見た事がねえ。選手として見るんならそこそこ頼もしい。そこそこな」 アレクセイ「一試合平均1.8ゴール1.8アシストの奴は”そこそこ”じゃ済まないだろ!」 森崎「フン。ザコチームと当たり続けてたんだ、大した記録じゃねえよ」 翼の話題になっただけで面白いほど不機嫌になる森崎を見てチームメイト達に 呆れた様なホッとした様な空気が流れる。そこでポロッと本音を洩らしたのはサトルステギだった。 サトルステギ「とにかく、嫌っているんなら手加減とか油断とかしなさそうだな。よかったよ」 森崎「ああん?馬鹿言うな、誰があんな奴に手加減なんかして堪るかよ!ったく、俺はもう寝るぞ!」
[529]2 ◆vD5srW.8hU :2009/07/11(土) 16:55:49 ID:c4w5MDRo ドスドスと足音荒く自室に戻る森崎。そんな彼の後姿にチームメイト達はニヤニヤ笑いを堪えきれなくなった。 ネイ「俺は天才なんだ、それが当たり前なんだ、って言う態度ねえ…しかも弱い奴は当然の様に見下す。 まるっきりモリサキの事じゃないかよ。モリサキが天才と言えるかどうかは議論の分かれる所だけどさ」 トニーニョ「ポイントは”中途半端な善人”の部分だな。モリサキの事を善人と評する者はまず居ないだろう。 最初から開き直ったタイプだと認識されていたら、裏表がある偽善者だと反発を食らう事も無い」 サトルステギ「でもさー、大抵の天才タイプってそんな感じじゃん?居るんだよ、アルゼンチンに ファン・ディアスって奴が。俺が天才ファン・ディアスだ!な〜んて自分で言っちゃうんだぜ?」 パルメイラスメンバー「うわ、似てねェ!」「お前だってアルゼンチンのエースストライカーを自称してるだろ!」 「まあ俺達だってレベルの低いクラブに移籍したらそういう態度を取ってるって見られるだろうな」 自分がチームメイト達の笑いの肴になっているとは露知らず、森崎は自室のベッドで横になっていた。 さっさと眠ってしまいたいのだが彼の頭はどうしても翼の事を考えてしまう。 森崎「(あいつを初めて見たのは修哲小と南葛小の対抗戦の時だっけ。確か若林の腰ぎんちゃくを やっていた不愉快な時代だ。だから最初は若林に恥をかかせた翼に喝采を送ってたんだっけ… それが南葛SCでチームメイトになってから、だんだんウザさが目に付いてきたんだった。 ボールは友達だの日本をワールドカップで優勝させるだのほざくのはまだ耐えられたが、 俺は天才なんだから勝って当然、俺に出来ない事なんて無いって馬鹿面はいっつもぶん殴ってやりたかったぜ)」 森崎は翼への嫌悪が積み重なっていった経緯を回想しながら寝返りを打った。 自分の傲慢な態度や言動、数々の姑息な裏工作や身勝手な奇行は 全く省みない辺りが彼らしいと言えよう。
[530]2 ◆vD5srW.8hU :2009/07/11(土) 16:57:12 ID:c4w5MDRo 森崎「(更にムカついたのはあいつの偽善者っぷりだな。爽やかな熱血スポーツ少年のフリを しやがる癖に内心では人を見下しまくってたのが丸分かりだったぜ。 プレイスタイルも個人プレイバリバリの癖にチームプレイこそ一番大事、なんて顔しやがって。 まあこれは後ほど改善されたが…何の事は無い、俺の存在が脅威になったから自分の駒を 増やそうとしやがっただけだ。俺がキャプテンになった頃から段々変わっていったんだよな、アイツ)」 ふと森崎は暗闇の中で自分の利き手を見詰めた。ゴールキーパーとしてはそれ程大きくない手である。 森崎「(それら全部をひっくるめて何倍にも嫌にさせたのが…あいつが本当に天に選ばれた存在の様に サッカーの才能に溢れ返っていた事だ。天才じゃない奴ならウザさも偽善者っぷりも ただの馬鹿として切って捨てられたんだが、あいつは俺よりも早く天才として覚醒していた! あいつを嫌っていたのは俺だけじゃない、それなのにあいつが天才だから何もかもが許されていた! …だが、皮肉なモンだな。俺はそんなあいつが我慢できなくてガムシャラに頑張りまくった結果ここに居るんだ。 ある意味では恩人って事か?うわあ、吐き気がしてくる程嫌な考えだ)」 森崎は再び目を閉じ、高ぶる気持ちに任せて飛び起きる準備に入った。 森崎「だが…それもここまでだ。もう俺はお前の先を行っている。明日お前を倒し、俺は更に上に行く! 日本のワールドカップ優勝はお前じゃない、俺が実現するんだ…覚悟と感謝をしな、翼ァ!」 ガバッ! ゴチッ! 森崎「イテェエエエッ!?た、タンス!こ、小指!い、いてえ!畜生、なんで俺がこんな目に〜!」
[531]2 ◆vD5srW.8hU :2009/07/11(土) 16:59:24 ID:c4w5MDRo 一旦ここまで。
[532]創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 01:52:50 ID:GW0DSASf 次はサンパウロチームの試合前日の描写かな? wktk
[533]創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 17:24:36 ID:sMPuK5/S そういやこの世界の言語はどうなってんだっけ 原作だと翼がポルトガル語を勉強してたけど 森崎もポルトガル語で話してるのか?
[534]創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 17:36:04 ID:jqiANtPX >この世界では日本語が世界共通語です。 まとめwikiより
[535]創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 17:39:34 ID:sMPuK5/S "../test/read.cgi/morosaki/1243304509/534" >>534 ありがと となると海外へサッカー留学ってのも 大分県民が駒大苫小牧に野球留学する程度の感覚かもなあ
[536]創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 19:22:25 ID:xK2eW1jl いや、全然違うだろw
[537]創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 21:46:07 ID:m1nqWuYZ まぁ言葉は同じでも文化は違うだろうからなぁ。食べ物とかもw
[538]2 ◆vD5srW.8hU :2009/07/13(月) 09:44:27 ID:u5EQ8NDH パルメイラスの選手達が決戦前夜を和気藹々と過ごしている頃、 サンパウロの面々も彼らのドラマを迎えていた。 この日、サンパウロユースが泊まっているホテルには見目麗しい金髪の女が訪れていた。 かつての知人チェザーレ・ストラットを訊ねてイタリアからやってきたミアータ・コリーニである。 ストラット「ミ、ミアータ…」 ミアータ「ストラット」 ストラット「会議室、会議室を借りてあるんだ。そこで、二人っきりで、話そう…」 ミアータ「うん…」 恐怖と罪悪感に震える若い男が静かな憂いに満ちた若い女を密室に連れ込む。 そんな奇妙だが何故か何処にでもありそうな光景を翼は遠くから横目で見送った後、 エレベーターに向かって無言で歩き始める。だが途中でラウンジを通り過ぎようとした時、 そこに居た4人が彼に声をかけてきたので足を止めざるを得なかった。 アマラウ「あ、ツバサ!探してたんだぞ!」 翼「…なんだ?何かあったのか?」 マウリシオ「まず、誰ッスか?あの綺麗なねーちゃん」 翼「ストラットの恋人らしいよ。詳しい事は知らないし、知ろうとも思わない」
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0ch BBS 2007-01-24