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【最初っから】城山正の挑戦13【クライマックス】
[372]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 00:31:33 ID:iWvTN8/M AC霊力も塩化ナトリウムも使用する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2メートルほどの間合いで狐狗狸さんと退治する白鳥。 腕を軽く上げ拳は軽めに握りアップライトに構える。 対するさっちゃんの身体を操る狐狗狸さんは身体をかがめ、左手を軽く廊下につく獣のような姿勢をとった。 その右手は鋭い爪が生え、白鳥の白い肌を切り裂こうと怪しく動く。 白鳥(そうだ。さっきのナックルの粉、手につけとこ) あらかじめ使いやすいようにスカートのポッケに入れておいた粉を取り出すと両の掌にまぶす。 素早く取り出されたためこぼれた粉は白鳥の足にもかかる。 白鳥「よ〜し。来るなら来いっ!」 気合を入れなおすと、またもや白鳥の瞳が淡く輝く。 そのきらめきは四肢にも伝播し、まぶされた粉も反応し輝きだす。その輝きの色は黄金色、ナトリウムの反応色。 そう、まぶされた粉の正体は塩化ナトリウム。古来より物の怪の類を祓う清浄なる結晶。又の名を塩と言う。 狐狗狸「むぅ。小娘だと思っておったが、なかなかにやるようじゃ。ならば、我も――」 右腕を一振りすると二の腕から先が松明状に変化(へんげ)しその先に炎が灯る。 それはサッカーボール大の火球となり白鳥めがけて打ち出される。 白鳥「狐が手の形を変えるのは知ってる!」 予め、手袋を買いにを読んで狐のお母さんが坊やの手を人間の手に変えたことを知っていた白鳥は その現象にたじろぎもせず、狐火をボレーシュートの要領で蹴り返す。 体勢を立て直すと間合いはさらに縮まり互いに必殺の距離で相対する。 そして―― 黄金色の拳と狐火が交錯した。
[373]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 00:31:35 ID:iWvTN8/M 運動力+αで勝負します。 白鳥:8(運動力)+3(霊力)+2(塩化ナトリウム)=13 狐狗狸さん:10(運動力)−2(ネタバレ)=8 先着2名様でこのスレに 狐狗狸さんのたたり→8−!card 白鳥の霊撃→13−!card と(!とcardの間の)スペースを埋めて書き込んで下さい。 達成値が大きいほうが勝利します。 同点の場合はカードの数字が小さいほうが勝利します。 またジョーカーを引いた場合無条件勝利です。 両者共に引いた場合は再勝負になります。
[374]森崎名無しさん:2009/07/16(木) 00:35:13 ID:??? 狐狗狸さんのたたり→8− ダイヤJ
[375]森崎名無しさん:2009/07/16(木) 00:36:45 ID:??? 白鳥の霊撃→13− クラブ9
[376]森崎名無しさん:2009/07/16(木) 05:20:49 ID:??? タイムリーなので貼っていきますね ttp://image.blog.livedoor.jp/guideline/imgs/e/2/e278e742.gif 知らなかった。
[377]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 23:33:52 ID:iWvTN8/M 狐狗狸さんのたたり→8− ダイヤJ =−3 白鳥の霊撃→13− クラブ9=4 白鳥、勝利! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 白鳥(流石に顔は殴れないよね) 逡巡しながらも繰り出される狐火を蹴り返し、あるいは殴り返し狐狗狸さんの隙を伺う。 狐狗狸さん「ちょろちょろ逃げ回るだけかえ?それなら……」 二度狐狗狸さんの――さっちゃんの――右腕が変化する。 白鳥「うわっ」 あわてて跳び退った白鳥のスカートの裾がぱっくり裂ける。 見れば先ほどまで松明だった右腕は今は剃刀のように鋭い刃になっている。 かろうじて肌には触れなかったが、デニムのスカートが紙の様に切り裂かれた所を見るに 触れたらただではすまないだろう。 白鳥「……かえってやりやすくなった位だっ」 飛び道具相手よりは白兵戦の方がまだ幾分やりやすい。 掃除の時間に箒でちゃんばらをやる男子をやっつける時の延長線の感覚だ。 閃く白刃をかわし続けついには懐に入る。 狐狗狸さんの右腋に自分の頭を突っ込み、左腕で剃刀になった右腕を、右腕で相手の左腕を巻き込みクラッチする。 白鳥「せぇぇのぉっ!!」 そのまま後ろにそり投げる。 美しい黄金の尾を引いてノーザンライトが輝いた。 両腕を押さえられているため受身が取れずモロに背中と腰を廊下に叩きつけられる狐狗狸さん。
[378]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 23:33:54 ID:iWvTN8/M 白鳥「ワンッ!ツーッ!……スリィッ!」 そり投げた姿勢のままブリッジを崩さず自らスリーカウントを取ってから立ち上がる白鳥。 見下ろせば気を失ったさっちゃんの口から何か白っぽいものがにょろんと出ている。 ノーザンライトスープレックスの衝撃で体内から出てきたのだろう。 白鳥「あんたがさっちゃんを操っていた奴?出てきなさい。さっちゃんから出てきなさーい!」 それを今だ金色に輝く手でつかむと引っ張り出すべく、渾身の力で手繰る。 狐狗狸さん「うぐぐぐ。まだじゃ、まだこの娘は離さんぞ……」 白鳥「くっそー。しぶとい奴!こうなったら……」 一旦狐狗狸さん本体から手を離すと、さっちゃんの両足を脇に挟んで持ち上げる。 白鳥「さっちゃんごめんね。でも、これで一緒に帰れるよ!そぉれっ!」 腰を入れてさっちゃんの身体を持ち上げるとその場で回転を始める。 白鳥「いぃぃちっ、にぃぃいっ!さぁぁぁんっ!……」 狐狗狸さん「うおおお、目が、目が回るぅっ!アァァ……」 回転を始めて十数回。白鳥のほうも目が回り始めた頃、狐狗狸さんはさっちゃんの口から吐き出され 遠心力にしたがって廊下の壁にべちゃりと叩きつけられた。 白鳥「……!やった!やったよ、さっちゃん」 壁に沿って落下していく白い物体を確認すると回転を弱め、さっちゃんをやさしく着地させる。 多少おぼつかない足取りで白い物体に歩み寄る。 それは良く見るとふさふさの毛をした小動物のようだった。
[379]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 23:34:00 ID:iWvTN8/M 近づいてみるとそれは白い子ギツネだった。 目を回しているのか、壁にぶつけたときに打ち所が悪かったのか子ギツネは目をまわして起きる気配はない。 おなかがわずかに上下していることからまだ生きてはいるようだ。 白鳥「悪いキツネ……だよね」 さんざんっぱら怖い目や酷い目にあわされ、友達をも奪われそうになった相手だが、こうして勝利してしまえば それはそれで処置に困ってしまう。 しかたなくそばに座り込んで、様子を伺っていると さっちゃん「……う、う〜ん」 白鳥「あ、さっちゃん!」 廊下の真ん中に横たわっていたさっちゃんが目を覚ます。 ふるふると頭を振りながら上体を起こすさっちゃんの下に駆け寄る。 白鳥「さっちゃ〜ん。良かった〜」 さっちゃん「ナミちゃ〜ん。ありがとう、ありがとうね。 私、何があったか覚えているよ。危ない目にあわせてごめんね」 白鳥「ううん。いいの。さっちゃんが帰ってきてくれたから。さっちゃ〜ん」 廊下の真ん中で喜びあい、ぼろぼろと涙を流しながら手を取り合う二人。 喜びのあまり子ギツネから視線を離してしまった。 子ギツネ「しめたっ」 その隙を子ギツネは見逃さず、白光の矢となって白鳥の口へと飛翔する。 さっちゃん「ナミちゃんっ!」 咄嗟に悲鳴とも警告とも言えない声がさっちゃんから漏れる。
[380]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 23:34:03 ID:iWvTN8/M 白鳥「!?」 しかしその声もむなしくキツネの矢は白鳥の口へと一直線。だが―― 子ギツネ「ぎゃっ」 見えざる力によって白鳥に触れる前に跳ね返される。 白鳥「あ、危なかったぁ」 ホッと胸をなでおろし、再びのびてしまった子ギツネを見下ろす。 さらに良く見てみれば右の前足だけ黒い毛並みで手袋をしているようにも見えた。 白鳥「坊やだ」 さっちゃん「手袋を買いに?」 白鳥「うん。にくきゅ〜だぁ」 相手が動けないこといいことに、子ギツネの肉球をふにふにといじる。 子ギツネ「……はっ!あぅ……アイタタタタ……」 やがて再度目を覚ました子ギツネが慌てて前足を引っ込め、後ずさろうとしたが、 身体がまだ痛むのだろうすぐうずくまってしまう。 子ギツネ「……ボクをどうするですか?」 それまでの威厳のあった狐狗狸さんの姿はどこへやら、二人を見上げる怯えたつぶらな黒い瞳。 白鳥「……どうしようか?」 さっちゃん「ねえ」 さすがに弱り怯える相手にトドメをさせるほど肝も座っていない。
[381]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 23:34:06 ID:iWvTN8/M 処置を決めかね、ポッケに手を突っ込むと異物感がある。 なんだっけと取り出してみると 白鳥「あ、お守りだ」 さっちゃん「豊川稲荷のだね。日本三大稲荷の一つでお隣の愛知県にあるんだよね」 白鳥「そ、そうだね」(そうだったんだ) 博学なさっちゃんがお守りを一見しただけで薀蓄を披露する。 豊川稲荷の言葉は子ギツネにもよくわかったようで 子ギツネ「と、豊川稲荷ぃぃ!?」 また一段と怯えだし、全身の毛を逆立てる。 さっちゃん「キツネはお稲荷様のお使いだからね。逆らえないんじゃないかな」 白鳥「ふ〜ん。うりうり」 お守りを近づけると尻尾の毛が倍にも膨れ上がり、より瞳が潤む子ギツネ。 その様子がおかしくて近づけたり遠ざけたりを繰り返す白鳥。 さっちゃん「ナミちゃん、やめなよ。可愛そうだって」 白鳥「え〜。さっちゃんが一番酷い目にあったんだよ?少し位おしおきしないと」 さっちゃん「うん。そのおしおき、思いついたの。ちょっとそのお守り貸して」 子ギツネが潤む目で見つめるなか、白鳥からお守りを受け取ると 自分が首から提げていた紐から鍵を抜き取り、代わりにお守りを通す。 さっちゃん「ちょっと子ギツネ抑えといて」 白鳥「うん」 子ギツネ「ひっ」
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0ch BBS 2007-01-24