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【最初っから】城山正の挑戦13【クライマックス】
[960]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/26(水) 04:12:29 ID:9nPdjw66 C 岩見、なんか甘い物でも買って来い。とりあえずご機嫌を取ろう −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 城山「岩見!なんでもいいからなんか甘い物でも買って来い。とりあえずこれで買えるだけな!」 財布から2Kほど取り出し岩見に押し付ける。 岩見「甘い物ってシュークリームとかッスか?」 城山「ああ、シュークリームでもアイスでもドラ焼きでもいいから買って来い」 その言葉を受け矢のごとくニケを飛び出していく岩見。 残った城山は店内を熊のようにうろうろしていた。 バックルームからは物音も聞こえてこない。 城山「……客でも来てくれれば気がまぎれるんだけどなぁ」 岩見が出て行った自動ドアとバックルームのドアを交互に見る。 様子を見にバックルームに行ってみたいが、シャワールームに入っているならまだしも運良く、 いや悪く着替えの途中だったりしたら首と胴体がさよならしてしまう。多分四肢も後を追ってさよならするだろう。 一方、バックルームに消えた美津乃さんは、シャツとスカート脱ぎ捨て水着姿を経て、一糸まとわぬ姿でシャワーを浴びていた。 お肌の曲がり角に差し掛かったとはいえ、まだまだ肌は水を弾く。 **がんばりセービング中** シャワーを終え、気分も落ちつくと今度は城山に対する警戒を始める。 タオルをきっちりまいてから耳を澄ましシャワールームの外の気配をさぐる。 美津乃「……よし。誰も居ないね」 そっとドアを開き脱衣所に出る。そこで重大な事実に気がついた。 美津乃「あ゛〜〜〜っっ!!」
[961]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/26(水) 04:12:32 ID:9nPdjw66 城山「どうしたっ!?美津乃ちゃん!大丈夫か!」 美津乃の絹……麻……ポリエステルを引き裂くような悲鳴を聞き大慌てでバックルームに突入を計る城山。 バックルームの扉が開きかけるのに気づき、光の速さでノブをひっつかみ進入を阻止する。 その途中バスタオルがはらりと落ちたが拾っている余裕はない。 美津乃「なんでもないからっ!大丈夫!今入ってきちゃダメーッ!」 城山「なんだったんだよ。今の悲鳴。なんか出たのか?怪我でもしたのか!?」 美津乃「ほんとになんでもないから。お店に戻ってて。さもないと、シロちゃんをなんでもなくするよ?」 扉の向こうから聞こえてくる美津乃の声に本気の意思を感じ取り、すごすごと店番に戻る城山。 美津乃「……ふぅ。危なかった」 城山の気配が無くなったのを確認し、それでも念のためバールのようなものをツッカイ棒代わりに置き脱衣所に戻る。 そこには悲鳴の原因があった。 美津乃「……せっかくシャワー浴びたのにもっかいコレ着るのヤだなぁ」 そう、単純に換えの下着を持ってくるのを忘れていたのだった。 どこかの妖精のようにノーブラ、ノーパンで過ごす訳にもいくまいと、汗を吸った学校水着に再び脚を通す。 美津乃「う゛〜ぎも゛ぢわ゛る゛い゛〜」 こうしてせっかくシャワーを浴びたのにさっぱりしない顔で美津乃はバックルームから出てきた。
[962]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/26(水) 04:12:35 ID:9nPdjw66 城山「なにがあったんだ?」 美津乃「なんでもない」 むすっとした顔で出てきた美津乃に声をかけるが、当然真相は教えてもらえない。 そこへ 岩見「買って来ました」 丁度岩見が買出しから帰ってくる。 美津乃「何買ってきたの?随分大荷物だけど」 岩見「店長さんの元気が無いから城山さんに言われて差し入れを……」 美津乃「ふ〜ん。何があるのかなぁ?」 先着2名様でこのスレに 美津乃の好み→!food !food !food 岩見のチョイス→!food !food !food!food !food と(!とfoodの間の)スペースを埋めて書き込んで下さい。 岩見が何か甘い物を買ってくるか、美津乃の好みと一致すればご機嫌が治ります。 あんまりにも酷い物を買ってくると暴れます。 今日はここまでなり。売り上げ判定くらいまで行きたかったなぁ。 引き続きミスコンもよろしくお願いします。美津乃さん一瞬トップタイにまで行きましたよ。 中の人もびっくりです。世の中物好きが多いんだなー。
[963]森崎名無しさん:2009/08/26(水) 07:11:37 ID:??? 美津乃の好み→ コアラのマーチ ウエディングケーキ スパゲティ
[964]森崎名無しさん:2009/08/26(水) 08:05:36 ID:??? 岩見のチョイス→ メガ牛丼 スモークチーズ 土がゆ かしわ餅 きのこの山 これは単純にでっかいケーキが食べたいのかそれともやんわりプロポーズしてほしいのかどっちなんだろうか…
[965]森崎名無しさん:2009/08/26(水) 18:15:51 ID:??? いきおくれの結婚願ぼうわなにするんですかやめてくだs
[966]森崎名無しさん:2009/08/26(水) 19:20:38 ID:??? 強いて言えば、コアラのマーチと、きのこの山は似てるかな(チョコとビスケットの組み合わせ)。
[967]森崎名無しさん:2009/08/26(水) 23:16:55 ID:??? 土がゆwww スパゲッティ、腹減ってたなら メガ牛丼でもOKかもね 甘いもの、かしわ餅にきのこの山。上出来だね
[968]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/26(水) 23:31:27 ID:9nPdjw66 >>965 確かに80年代で24歳で未婚はいき遅れでしょうね。でもそういう事は言わないほうがいいのですw >>966 一致しなくてもちゃんと岩見が甘い物を買ってきてるので大丈夫です。 美津乃の好み→ コアラのマーチ ウエディングケーキ スパゲティ 岩見のチョイス→ メガ牛丼 スモークチーズ 土がゆ かしわ餅 きのこの山 甘い物があるのでクリア! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 美津乃「なになに?何買ってきたの?私コアラのマーチとか好きだよ?」 それとなく自分の好みを伝える美津乃。 美津乃「他にも甘い物じゃないけどスパゲティも好きだよ。それとねぇ……」 岩見「……とりあえず、かしわ餅ときのこの山はあります。あとは……甘くは無いですけど……」 和洋の甘物をレジの上にとりあえず置き、次のビニール袋を取り出す。 その袋は何か大きな固体が入っているのが形で分かる。 美津乃「おっきなケーキ!?私ウェディングケーキを食べるのが夢なんだ。一回食べてみたいよね。あの山のようなケーキ」 城山「さすがにアレは無理だろ」 美津乃「イケルよ。甘いものは別腹だし」 岩見「……すみませんけど、あのウエディングケーキって入刀するところだけ柔らかくて、あとは作り物ですよ」 美津乃・城山『え〜っ!?な、なんだってーっ!?』 衝撃を受ける2人。 美津乃「あれって披露宴が終わった後新郎新婦で食べるんじゃないの?」 城山「だから、すぐに下げちゃって客には出さないんだろ?」 岩見「元々食べられないからですよ」 やれやれといった表情で大人2人に説明をする岩見。
[969]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/27(木) 00:05:21 ID:6qNI8px+ 美津乃「私、自分がやる時には食べられる奴で作って全部食べるんだ」 城山「いつになるやらな」 美津乃「むきーっ!いいもん!私が結婚する時にはシロちゃんなんか呼んであげないんだから」 いつの間にか元気になった美津乃がいつものごとく城山とじゃれあっているのを眺めながら岩見は思った。 岩見(……この人たちなんで大人なのに中学生みたいなんだろう。ある意味お似合いなんだろうケド) 岩見は財布を取り出すと、中からチケットを2枚取り出す。チケットには『エンジェルモート』と書かれていた。 デザートフェスタが評判の喫茶店である。自分で行こうと思っていたが、目の前の2人を見ると、手を焼いてやりたくなってしまい、 やれやれと二人の目の前にチケットを差し出してしまった。 岩見「ウエディングケーキはないと思いますが、ケーキのおいしいお店のデザートフェスタのチケットです。よかったら……」 美津乃「おーっ!エンジェルモート!中の人も詳しく知らない喫茶店!」 城山「大丈夫なのかよ」 美津乃「マウンテンとか出されるよりは問題ないと思うよきっと」 岩見が最後までしゃべらないうちにチケットを奪い取るとポッケにそそくさとしまう。 城山「いーな。今度一緒に行こうよ」 美津乃「えーどうしようかなー?1人で2回行ってもいいんだけどー?」 岩見「2人で仲良く行ってくださいね」 城山・美津乃『はーい』 虎の子のチケットを渡した岩見は血の涙を流す思いだった。 城山「ところで、その袋はなんだったんだ?ケーキじゃないみたいだけど」 岩見「これは牛丼の超大盛り、メガ牛丼です。腹減ったんで買わせてもらいました」 美津乃「うわ。さすがにそれはパス」 すでにかしわ餅を柏の葉ごと食べ始めている美津乃。
[970]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/27(木) 00:05:39 ID:6qNI8px+ 城山「オレの分はなんかないのか?」 岩見「城山さんにはこれを」 岩見が取り出したのはプラスチックのカップに入ったコーヒーのような泥だった。 泥のようなコーヒー(アラブ圏などで飲まれる超極細に引いたコーヒー豆に直接お湯を入れるもの)ではなく、 五穀全て尽きても土がゆあり、土は、どのような土にてもよし、土一升(1.8g)に 水四升を入れ、 桶でよくかき混ぜ上の水をとる。これを何度も繰り返し、そして、 また水を四升入れてよくかき混ぜ、 別の桶に入れて底に残る砂、石をとり、 また水に浸しておくこと三日間、その間に一日三回ずつ上水を替える。 このようにした土に今度は、水を三升入れ煮れこんだものいわゆる「土がゆ」である。 岩見「……という土粥です」 城山「どこの飢饉の話だよ。なんでオレだけバツゲームみたいなものなんだ」 美津乃「……栄養はあるよ。多分。バックルームにコーヒー用のミルクがあるから入れ見てれば?マイルドになるかもよ?」 城山「ちぇ。どっちも分けてくれる気なしかよ」 仕方なくバックルームにミルクを取りに行く城山。 最後に袋に残されていたスモークチーズはこの隙に美津乃の夜食にとこっそり岩見から渡されていた。 スジャータを大量にバックルームから持ってきて次々に土粥に投入する。 城山「……色だけはカフェオレみたいになったけど」 岩見「量が倍になりましたね」 城山「どうしても飲まなきゃダメ?」 美津乃「ダメ。食べ物を粗末にしたら罰が当たるよ」 城山「元々食べ物じゃないじゃん」 2人に見守られ恐る恐る、マイルド土がゆに口をつける城山。 城山「まずーいっっ!」 雄たけびが響く。ニケにいつもの平穏が戻ってきた。
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0ch BBS 2007-01-24