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【橙の】幻想のポイズン8【反抗期】
[968]森崎名無しさん:2009/08/17(月) 22:53:48 ID:??? 天子ちゃんの活躍→ スペード3 東方有頂天
[969]森崎名無しさん:2009/08/17(月) 22:54:34 ID:??? 衣玖さんの活躍→ スペード9
[970]森崎名無しさん:2009/08/17(月) 22:54:37 ID:??? 衣玖さんの活躍→ ハートJ
[971]森崎名無しさん:2009/08/17(月) 22:55:06 ID:??? 萃香の出番→ スペード10 ろりろり
[972]森崎名無しさん:2009/08/17(月) 22:55:49 ID:??? 萃香の出番→ クラブ8 2-0ってとこだな、攻撃の手数はそこまで多くなさそうだ
[973]森崎名無しさん:2009/08/17(月) 22:56:42 ID:??? 全員スペードわろた
[974]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/08/17(月) 23:52:01 ID:??? >天子ちゃんの活躍→ スペード3 =1得点のみ… >衣玖さんの活躍→ スペード9 =1アシスト、1ゴール >萃香の出番→ スペード10 =一度だけセービングの場面が回ってくる ============================================================================ 一体どれほどの力を見せ付けてくれるのか、と期待をしていた反町。 しかし、試合展開は決して派手なものではなく、むしろ酷く地味なものだった。 まずはボールを持った衣玖がサイドの天狗へと振り、そこからサイドアタックを試みる。 だがそれはすぐさま敵の名無し妖怪に止められてしまい、失敗。 すぐさま緋想萃夢格闘一派がそのボールを奪い返すも、あくまで主体は名無しの天狗らであり。 FWの天子、MFの位置にいる衣玖はまるで手を貸さない。 どうやらFWの天子はその事態に苛々しているらしく、しきりに地団太を踏んでは衣玖に何か言葉を吐いているが。 衣玖はまるで気にする素振りを見せず、冷静に言い返している。 そんなこんなで前半が終了する間際。 もう何度目かの中盤での攻防の末、ようやく衣玖が動き出した。 彼女はボールを奪った天狗にすぐさま合図を送るとボールを受け取り、天子に向けて指示を出す。 いい加減鬱憤が溜まっている様子だった天子はその指示を受けて猛ダッシュ。 すいすいと名無しのザコたちのディフェンスをすり抜けた衣玖からラストパスを受け取ると。 一気に足を振りぬいて豪快にシュートを打ちつける。 まるで捻りも無いそのシュートに名無しの妖怪たちは身動きすら取れず。 ようやく、スコアボードに1の数字が書き加えられ……前半は終了した。
[975]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/08/17(月) 23:52:36 ID:??? そして、後半。 前半の様子から見て後半こそは一気に緋想萃夢格闘一派が攻勢に出るのかと思いきやまるでそんな事はなく。 後半が開始されてからも数十分の間は試合が動かない酷く退屈な試合となってしまう。 しかし、そんな時。不意に名無し妖怪チームが緋想萃夢格闘一派のディフェンスを抜けてゴール前へと切り込んだ。 ここに来てようやく訪れた名無し妖怪チームのシュートチャンス。 ボールを持っていた妖怪は思い切ってノーマークの状態からボールを打ちつけるが……。 バチィッ! 快音が鳴り響くと同時に、ボールは一気に跳ね返されセンターサークル付近まで飛んでゆく。 一瞬、何が起こったかわからない観客達だったが……。 ゴール前、にやにやと笑いながら瓢箪を片手に酒を飲む赤ら顔の少女の握りこぶしを見てようやく状況を察する。 あの一瞬、萃香はあの態勢――瓢箪を片手に持った態勢から、パンチングをしたのだ。 反町(……殆ど無防備に近い状態の筈だぞ。 あんな状態で、セービングが出来るなんて……) 思わず息を飲む反町を尻目に、中盤へと飛んでいったボールは衣玖がフォロー。 残りの試合時間も少ない事を確認した衣玖は、そのボールを再び自身で運び攻めあがっていく。 後半に入ってようやく到来した攻撃のチャンスに、天子も再び顔を明るくし、衣玖にボールを要求したが……。 ズバアアアッ!! なんと、衣玖は今度は天子へとラストパスを送らず自身でミドルシュートを打ち放った。 呆気に取られる天子、そして名無しの妖怪たちを無視し。 シュートはゴールへと突き刺さり、ゴールを告げる笛が鳴り響く。 そしてその後、結局名無しの妖怪連合の逆襲があるはずもなく。 2−0というスコアで本日の第二試合、緋想萃夢格闘一派vs名無し妖怪連合の試合は終了した。
[976]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/08/17(月) 23:53:03 ID:??? 橙「にゃあ……なんだか、あまり見応えは無かった試合ですね。 確かに、萃香さんのセービングは凄かったですけど……」 反町「そうだな……」 終わってみれば2−0。快勝とも言うべきスコアだが、橙と反町はイマイチ納得がいかない。 何せ、二人の目的は緋想萃夢格闘一派の戦力を測り知るというもの。 天子も衣玖もそれぞれが1ゴールずつしかしておらず、萃香もたった一度しかボールに触れていない以上。 満足できる数の情報を得る事が出来たとは言いがたい。 だが、それでも……数は少なかろうと情報を得た事に変わりは無かった。 反町「やはり一番の問題は萃香さんだな。 どうやって突き崩すか、それが問題だ」 たった一度だけだが、この目で見た萃香のパンチング。 棒立ちの状態で、瓢箪を片手に酒を飲みながら軽々とゴールを防いだあの超反射。 伊達に幻想郷最強クラスのゴールキーパーと言われてはいない実力だ。 恐らくは、あの紫にも匹敵するほどの実力は持っているのだろう。 反町(それに、あの天子さんと衣玖さんという人のシュートも決して油断は出来ないぞ。 二人とも、結構普通のシュートに見えたけど……。 確実に止められる、と言い切れないからな) しかし、それでも攻撃力はこちらの方が上だろうと反町は一人頷く。 もしも戦う事になれば、1点が重要になる試合だろうなと反町は判断をした。
[977]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/08/17(月) 23:53:14 ID:??? 一方、場面は変わってこちらはフィールド上。 試合後の整列が終わり、自分達のロッカールームへと戻っていく緋想萃夢格闘一派である。 天狗やメイドといった他の勢力から萃まった選手達は早々にフィールドから立ち去っており。 後に残っているのはけたけたと笑いながら酒をかっくらう萃香と、不満そうにその後ろを歩く天子。 そして、その後ろをゆっくりと歩く衣玖の姿だけである。 天子「ったく……なんだって私にボールを持たせてくれないのよ。 今日はザコばっかが相手なんだから、とことんまで吹っ飛ばしてやろうと思ったのに」 萃香「いいねぇ、豪快に吹っ飛ぶ妖怪を見ながら呑む酒もオツなもんだ。 たーまやー♪」 衣玖「ですから何度も言うように、今日は他の選手達との連携を主体とした試合を作りたかったのですよ。 私達だけでサッカーは出来ませんから……」 天子「あんな奴らが多少マシになったところで、どうせ次の試合じゃ使い物にならないわよ」 苛々した調子で話す天子に、萃香が茶々を入れ、衣玖が何とか機嫌を直させようと必死に言いつくろう。 やはりこの天子、橙の言っていたように偉い天人の癖にあまり性格の方はよろしくなさそうである。 衣玖(まぁ、それは今更言っても仕方ない事なのですが……。 ……それより、今日この試合を見に来たチームがどれだけいたかですね) まだ愚痴愚痴と何やら言う天子に相槌を打ちながら、衣玖は考える。 そう、衣玖は決して先ほど言ったように名無しの選手達との連携を確認する為に自分たちの活動を抑えた訳ではない。 今日、衣玖と天子があまりボールに触れなかった理由は、ズバリ敵チームに情報をあまり与えない為だ。
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0ch BBS 2007-01-24