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【さらば】キャプテン松山14【イーグルス】
[671]森崎名無しさん:2009/09/17(木) 23:15:26 ID:hokmAcDo A レミリア どちらかって、手の話じゃないよね?
[672]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/17(木) 23:17:13 ID:??? あ、ちょっとわかりにくかったですね。 A 黙ってレミリアと握手だ!(*右手左手どちらか併記してください) 以前のと同じです
[673]森崎名無しさん:2009/09/17(木) 23:20:02 ID:Xvkyx5qU B
[674]森崎名無しさん:2009/09/17(木) 23:26:33 ID:CaKuhoBM B
[675]森崎名無しさん:2009/09/17(木) 23:35:56 ID:0Kggv+fg B
[676]森崎名無しさん:2009/09/17(木) 23:36:04 ID:f0QykPrM B
[677]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 00:56:36 ID:??? B フランについて話す 咄嗟に話題が出せずに、レミリアの瞳を覗き込むと…… 脳裏に蘇ったのは、試合序盤に鮮烈それでいて破壊的なパフォーマンスを見せた幼い少女のことだった。 松山「そういや……あの子どうなったんだ?」 レミリア「あの子? あぁ」 レミリアは最初、はてと首を傾げたが、すぐ得心がいったようで頷いた。 レミリア「あの時は自己紹介ちゃんとできてなかったわね。あの子の名前はフランドール・スカーレット。 私の血を分けた可愛い妹、そして…………」 家族、妹への親愛が感じられる言葉が不意に途切れてしまう。 松山はそれを怪訝に思って続きを催促してしまう。 松山「そして? ……レミリアさん、続きは……何か言いにくいこととか……?」 レミリアは押し黙り言葉を探す。そして結局、彼女はこう出た。 レミリア「……これは紅魔館の問題なの。少なくとも貴方に進んで聞かせる類のことでないわ」 部外の者には関係ないときっぱり言われて、松山は食い下がろうかと思ったが レミリアのどこか愁いを帯びた表情に、追求の言葉を飲み込んだ。
[678]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 00:56:58 ID:??? レミリア「ごめんなさいね。だけど、その他のことなら教えてあげる。 あの子は私と血を分けたと述べたように、吸血鬼よ。私とは別の能力を持った、とても強力な、ね」 松山「別の能力……?」 レミリア「物質の最も緊張した『目』という部分。そちらを右の手に移動させることができるの。 そこであの子が手を強く握れば……粉々よ。どんなものでもね」 松山は言われたことがしばらく掴めず、吟味して……理解が及ぶと、血相を変えてレミリアへ詰め寄る。 松山「も、もしっ。試合前の廊下で挨拶した時に、あの子がその能力を使ったら……!?」 レミリア「廊下一面に紅い花が咲いたでしょうね。ああ、それはあの人形の方だったかもしれないか」 それまで黙って話を聴いていた霊夢が、手を焼かす年少者に聞かせる口調で割り込んだ。 霊夢「妖怪やらに迂闊に近寄らないこと。って私が前にも言ったけど…… 光は一度痛い目に合わないと、その辺をちゃんと理解するのは難しいのかもしれないね」 松山「うっ……(さすがに反論できない……)」 霊夢の、口調こそ優しげなのが意外だが、発言の内容はやっぱり厳しいもので、返答しようにも言葉に詰まる。 そこで実況のアナウンスが……興奮を冷ましていた観客席をまた燃え盛らせようと、響き渡った。 実況「さぁさぁここで大会ベストイレブンの発表です! 先ずは〜〜〜〜〜」
[679]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 00:58:19 ID:??? レミリア「頃合ね。それじゃ、敗者は去るとするわ」 霊夢「ずるいわねえ。人間引き止めといて自分は休むの?」 ピタッとレミリアが足を止めて、勝者の責務でしょ、と手をひらひらさせて返す。 そこで松山も、もうひとつ問いただすことがあったのを忘れてたので、急ぎ訊いてみた。 松山「そういえば。あいつはどうなるんだ? いつの間にかいないけど――ポブルセン」 そこでまたレミリアの足が止まる。ただし今度はピタッ、ではなくザシャッ! だった。 ゆっくりと振り返る。その時の双眸は酷薄かつ凄絶で、松山は息を呑んで一歩後退してしまう。 レミリア「殺る」 霊夢「そう」 松山「……ええっ!?」 とても短いやり取りの恐ろしさに松山は呻いて、レミリアと霊夢を半ば責めるみたいに声を上げる。 松山「ち、ちょっと何言ってるんだ!? そんなことしたら人殺しで法律に……」 霊夢「法律? 何よそれ」
[680]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 00:59:22 ID:??? たった一瞬、たった一言の返しで、松山は言いたかったことを残らず潰されてしまった。 そこでレミリアが、今度は若干の理解を示した瞳を松山に合わせて、静かに語る。 レミリア「霊夢の言ったことで察せたみたいね。松山光。 この幻想郷の法では、人間の殆どは人里、妖怪が暴れられないルールが設けてある場所で暮らす。 でも、逆に言えば……人間が安全に暮らせるのはそこだけよ」 霊夢「だけどあいつは人間の里で暮らしてないし、紅魔館で住みながら吸血鬼の怒りを徒に煽った。 おおかた悪魔の契約が絶対と知って、サッカーに自信があるぶん、気を大きくしてたんでしょうね」 だけど、その結果は……と霊夢が言ったことで、松山も理解した。 ポブルセンの足元、地盤は今にも崩れかけで、このままだと彼の命の火はあっさり吹き消されてしまうことになる 松山は、ポブルセンのことは気に入らなくても、それだけは見過ごせないと口を開くが、先手を打たれる。 レミリア「――1日だけ待つわ。契約もまだ履行中だし。 幻想郷に召喚されても、何にも見向きしなかった奴に猶予を与えても無駄と思うけど。 もしあの男の救命がお望みなら、それだけの対価でも揃えて紅魔館にいらっしゃい」 そう言って、レミリアは今度こそ足を止めず、紅魔館のベンチでメイド長と語らいつつ姿を消した。 向かう先は控え室か……
[681]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 00:59:55 ID:??? 霊夢「さっき話しに出たフランのいる医務室か、そのどちらかね」 松山「…………」 霊夢「ま、光も気にしないほうがいいわよ。 例え無理やり召喚されたにせよ、妖怪の跋扈するこの幻想郷で…… 身の安全も考えずに進んで妖怪の逆鱗に触れてきた。なら、それはアイツ自身の責任だもの」 松山「…………」 沈黙せざるを得ない松山に、霊夢はそれなりに気持ちを汲んでそのままにさせて 休むためにベンチに戻っていった。さっそく早苗達の手厚い歓待を受けて、照れがあるのか端に逃げてしまう。 そんな情景を見ながらだが、松山は優勝の高揚とかけ離れた気分でピッチに佇んでいた。 松山「……こうしてもいられないか。戻ろう。(けど俺どうすればいいんだろう……)」 実況「先ずは〜〜〜〜〜おおっとその前に……大会得点王の発表です!!! なんと11得点と2位以下大きく引き離してで、レミリア選手がその座を不動のものとしました!!! そしてベストイレブンの発表です! まずはFW! レミリア選手はツートップの右ですが、左は……」
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0ch BBS 2007-01-24