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【夏はまだ】TSUBASA DUNK11【終わらない】
[287]森崎名無しさん:2009/09/15(火) 23:50:46 ID:??? 翼のリバウンド→ スペード2 +(DF・リバウンド)48+(ポジショニング)1
[288]TSUBASA DUNK:2009/09/15(火) 23:50:54 ID:??? 【補足・補正の追加です】 田辺が10分以上連続して試合に出ているのでクラブを出すと「YTK」が発動します。 数値に+2され、この判定に参加した他の3人のガッツを著しく削ります。 魚住のマークがダイヤの時、クジラジャンプが発動し数値に+2されます。 田辺のマークがダイヤ・ハートの時、「リバウンド+1」が発動し、数値に+1されます。
[289]森崎名無しさん:2009/09/15(火) 23:54:31 ID:??? 田辺のリバウンド→ スペード6 +(DF・リバウンド)54+(ポジショニング)2
[290]森崎名無しさん:2009/09/16(水) 00:27:08 ID:??? 乙でしたー シンクロナイズドリバウンドktkr
[291]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:23:51 ID:??? 今日はこれから飲み会で続きを書けません。 試合の途中で割り込ませて読みにくくなるかもしれませんが、書きためておいた 「キャプテン森崎外伝〜もうひとつのキャプテン翼〜」を披露させていただきます。 よろしくお付き合いください。 *** (前スレ最後から) 点を取られた直後に「楽しんでいこう」と叫ぶ翼を見て、南葛高校の選手たちは面食らった。 井沢「翼ってそういうタイプじゃないよな?」 高杉「どっちかって言うと、勝負に拘る奴だろ」 滝「サッカーの楽しさは、相手に勝つ楽しさって感じだったんだけどな」 石崎「でもよ、出会った頃はあんな感じだったぜ。まあ、それでも勝負には拘ってたけどさ」 鳩が豆鉄砲をくらったような顔で自分のことを見てくる南葛メンバーに気付き、翼は苦笑する。 翼(俺が中学時代とキャラが違うとでも思ってるのかな?自分でもまだ違和感があるけどね) 翼にサッカーを楽しむことを教えてくれたのは、いや思い出させてくれたのは熱海温泉高校に 入学した時、つまり翼が1年生の時の3年生部員たちだった。 翼(あの頃は……)
[292]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:24:27 ID:??? (回想〜高校入学当時〜) 中学時代、森崎にキャプテンの座を取られ、また試合での活躍の機会も奪われることが多かった 翼は次第に「勝ち」に貪欲になっていった。相手選手からボールを奪うこと、点を取ること、 試合に勝つこと。時には味方からすらもボールや活躍の機会を奪った。 「自分が活躍して、試合に勝つことがサッカーの楽しさ」 そういう考えに辿り着くのも仕方がないことだった。怪我でまともにサッカーが出来なくなった ことで、高校入学当時の翼の思考はさらに暗いものになっていた。 翼(それでも、俺はサッカーから離れられない……) そして、サッカー部の門を叩く。熱海温泉高校サッカー部は県内最弱と言っても過言ではない。 万年1回戦負け……いや、年によっては人数が揃わず大会出場すら出来ないこともあった。 翼(でも、そういうチームだからこそ俺が出場できる可能性もあるんだ) ボールに触れるだけで激痛が走る翼のような人間を部員として受け入れてくれ、さらに試合に 出場できそうなチームは県内ではここしかなかった。
[293]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:25:52 ID:??? 翼が入部した時、サッカー部員は2・3年生の9人しかいなかった。 主将「うちの学校は温泉旅館の関係者が多くてな。みんな家の手伝いだ、修行だで部活なんて やってる暇もないって奴が多い。だから、必然的に部活動が寂れる」 翼「でも、9人じゃ試合も出来なかったんじゃ……」 主将「試合なら3月まではたまにやってたよ……まあ、野球のだが」 翼「や、やきゅう!?」 翼は久しぶりに大きな声を出した。こんなに大きな声を出したのは、怪我して以来初めてでは ないかと、後で思った。 主将「さっきも言ったが、ウチの学校は部活をやる人間が限られている。野球部を作っても、 サッカー部を作っても人数が足りない。だがら2つを1つにして両方やってるのさ。まあ、 春先までは9人しかいないから野球が専門になっていたがな」 翼(野球もやらないといけないのか……?) 主将「野球は苦手か?野球はサッカーより選手の数が2人少ない。出たくなかったら出なくても 平気だ。お前は足が速そうだから代走だけでもやってくれれば助かるかもな」 翼「それくらいならご協力できるかと……」 話を聞いて翼は思った。これは大変な学校にきてしまったものだと。
[294]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:26:33 ID:??? いざ部活が始まってみるとさらに翼はさらに呆気に取られることになる。 翼(練習だって言ってたけど、これがサッカー!?) そこで繰り広げられていたのは翼の知っている「サッカーの練習」とは全く別のものだった。 翼(技術もさることながら、内容が……) 彼らのサッカーの技術は小学生の時の翼と比べても互角以下だったかもしれない。だが、そんな ことは問題ではなかった。彼らはそれぞれが思い思いのことをしていた。リフティングばかり している者。どれくらい遠くから、ゴールにシュートが届くか試す者(しかも枠に入らない)。 なんの効果があるのかという練習に励んでいる者ばかりだった。 翼(これじゃ、上手くなるはずもない。これが……今の「俺がいる場所」なのか) そんな先輩や自分といっしょにサッカー(野球)部に入った同級生数人を横目に、翼はひたすら ランニングを続けた。すっかり春らしくなった日差しを浴びて、大量の汗が流れた。頬が濡れて いたのも、きっと汗のせいだろう。
[295]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:27:46 ID:??? ある日、ひとりの先輩が翼に声をかける。 先輩「なあ、お前って中学時代すごい選手だったんだろ?俺にカッコいいシュート決め方を 教えてくれないか?」 翼「カッコいい……ですか?」 先輩「そうだ。女にモテそうなのを頼むぜ」 さわやかに言い放つと、お世辞にも整っているとは言えない個性的な顔にかかったサラサラの 前髪を左手でかき上げる。 翼「じゃあ、とりあえず亀田先輩のシュートを見せてもらえますか?」 先輩「おう!あと、俺のことはみんなと同じようにガメラって呼んでいいぜ」 翼(なるほど、そんな顔をしているわ) 先輩「名字が『亀』田だからな」 翼「ははは……じゃあ、シュートを見せてください」 ボールを蹴らせる。その蹴り方はまるで初心者だった。足の甲のど真ん中で蹴ったボールは 軌道が安定せず、同じところを狙っているはずなのに蹴る度に違う方向に飛んで行った。 翼「ボールを蹴る時は、もう少し足の内側で蹴るといいですよ。少し親指を立てぎみにして」 ガメラ「こうか?」 翼「いや、立てるのは手じゃなくて、足の親指です」
[296]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:28:51 ID:??? 翼の指導が良かったのか、ガメラは数日でメキメキ上達した。(それでも上手い中学生程度だが) 翼「ガメラ先輩は左利きだし、シュートだけならかなりの武器になりますよ、きっと」 ガメラ「へへっ……そうか?じゃあ、このシュートを決めればモテるかな?」 ガメラが左足のインサイドで蹴ったボールは右に曲がりながらゴールに吸い込まれていく。 翼(ニコッ) その様子を見ていた先輩たちが翼のところに殺到する。「自分も上手くなり(モテ)たい」と。 翼は先輩達の要望を聞きながら、それぞれに必要な技術を教えていく。きちんとした指導を 受けたことがなかった者ばかりだったのだろう、見る見る上達していった。最初は遠巻きに 見ているだけだった同級生達もその輪に加わり、翼によるサッカー教室状態になっていた。 部員たちは自分たちが上達していることを実感し、素直に喜んだ。 翼(俺もサッカーを始めた頃はこんな風だったよな。新しいことを覚える度に喜んだっけ) 引退する頃、先輩たちは翼に言った。「お前のおかげで上手くなれたよ。ありがとう」と。 翼「いえ……(俺の方こそ)」 今まで出来なかったことが出来るようになる楽しさ、そして、先輩たちとサッカーをすること そのものの楽しさを思い出させてくれてありがとうございますとは照れくさくて言えなかった。
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0ch BBS 2007-01-24