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【夏はまだ】TSUBASA DUNK11【終わらない】
[295]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:27:46 ID:??? ある日、ひとりの先輩が翼に声をかける。 先輩「なあ、お前って中学時代すごい選手だったんだろ?俺にカッコいいシュート決め方を 教えてくれないか?」 翼「カッコいい……ですか?」 先輩「そうだ。女にモテそうなのを頼むぜ」 さわやかに言い放つと、お世辞にも整っているとは言えない個性的な顔にかかったサラサラの 前髪を左手でかき上げる。 翼「じゃあ、とりあえず亀田先輩のシュートを見せてもらえますか?」 先輩「おう!あと、俺のことはみんなと同じようにガメラって呼んでいいぜ」 翼(なるほど、そんな顔をしているわ) 先輩「名字が『亀』田だからな」 翼「ははは……じゃあ、シュートを見せてください」 ボールを蹴らせる。その蹴り方はまるで初心者だった。足の甲のど真ん中で蹴ったボールは 軌道が安定せず、同じところを狙っているはずなのに蹴る度に違う方向に飛んで行った。 翼「ボールを蹴る時は、もう少し足の内側で蹴るといいですよ。少し親指を立てぎみにして」 ガメラ「こうか?」 翼「いや、立てるのは手じゃなくて、足の親指です」
[296]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:28:51 ID:??? 翼の指導が良かったのか、ガメラは数日でメキメキ上達した。(それでも上手い中学生程度だが) 翼「ガメラ先輩は左利きだし、シュートだけならかなりの武器になりますよ、きっと」 ガメラ「へへっ……そうか?じゃあ、このシュートを決めればモテるかな?」 ガメラが左足のインサイドで蹴ったボールは右に曲がりながらゴールに吸い込まれていく。 翼(ニコッ) その様子を見ていた先輩たちが翼のところに殺到する。「自分も上手くなり(モテ)たい」と。 翼は先輩達の要望を聞きながら、それぞれに必要な技術を教えていく。きちんとした指導を 受けたことがなかった者ばかりだったのだろう、見る見る上達していった。最初は遠巻きに 見ているだけだった同級生達もその輪に加わり、翼によるサッカー教室状態になっていた。 部員たちは自分たちが上達していることを実感し、素直に喜んだ。 翼(俺もサッカーを始めた頃はこんな風だったよな。新しいことを覚える度に喜んだっけ) 引退する頃、先輩たちは翼に言った。「お前のおかげで上手くなれたよ。ありがとう」と。 翼「いえ……(俺の方こそ)」 今まで出来なかったことが出来るようになる楽しさ、そして、先輩たちとサッカーをすること そのものの楽しさを思い出させてくれてありがとうございますとは照れくさくて言えなかった。
[297]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:31:55 ID:??? その経験が、こうして県大会決勝に進んできた熱海温泉高校サッカー部の原点だった。 翼(大学生になったガメラ先輩も彼女を連れて応援に来るって言ってたっけ) 大学のサッカー部で数合わせに出してもらった練習試合。得意のシュートで点と彼女を同時に ゲットしたんだぜと翼に電話してきたのは高校を卒業して間もないゴールデンウィークの少し前 のことだった。それから1年以上になるが、何かある度にガメラは翼に電話をしてきた。 翼(サッカーのことだけならまだしも、彼女の相談とかしてくるのはなぁ。半分はノロケだし) 客席に目をやる。さすがにどこに誰が座っているかまでは分からないが、多くの先輩たちが 会場にきていることだろう。感傷的になりそうなのを振り切り、翼はGKに声をかける。 翼「一之瀬、試合が再開したらいつもどおり自陣でボールをキープして、新田にロングパスを 出す。キックは任せたからな」 この一之瀬は翼と同じ3年生である。昔はフィールドプレーヤーで、ロングシュートの練習 ばかりしていた。ノーコンだったが、翼がしつこくフォームを矯正したおかげで今では正確な ロングパスを出すことが出来るようになった。キーパーとしてはイマイチではあったが、翼が 最後列でブロックして、そのボールを一之瀬がクリアーすることで普通のチームのキーパーと スイーパーの役割を担っていた。 一之瀬「おう、任せてくれよ。それから……」 翼「ああ、チャンスがあったら挑戦してもいいよ」
[298]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:32:49 ID:??? そして試合が再開する。 南葛の選手がチェックに来る前に少しずつバックパスでボールを戻していく。その間に新田が 前線に走る。 翼「さすがに新田の足は速いな。よし、一之瀬」 一之瀬「了解!」 そう言い終わる前にGKの一之瀬は前に走っていく。そして、ペナルティエリアの外でパスを 受けるとなんとそのままドリブルで進んでいく。 長野「なにィ!?」 来生「森崎かよ!?」 その姿は南葛高校の選手たちに今はブラジルでプロとして活躍する、中学時代のチームメイトの 姿を思い出させた。 翼(あそこまで非常識なドリブルレベルはないよ。でも、不意を衝かれてなかなかチェックに いけないだろ?1回だけの賭けさ) ドカッ!! 慌てて南葛の選手がボールを奪いに動いた瞬間、一之瀬はボールを蹴り出す。 翼(そうだ、セーフティにいけばいい)
[299]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:33:57 ID:??? 一之瀬のオーバーラップに気を取られ、南葛はディフェンス陣までやや前がかりになっていた。 その裏のスペースに新田が抜け出す。一之瀬のドリブルにはそういう狙いもあった。 翼(マークマンが決まっていないGKのドリブルには相手の守備を前に引っ張り出す効果がある。 しゃくだけど、森崎から学ばせてもらったよ) してやったりという顔の翼とは対照的に南葛の守備陣は慌てる。 高杉「しまった!新田に抜けられた!!」 井沢「なんとしてもパスをカットするんだ!!」 ボールの軌道を追いつつ、下がりながら守備の要の2人が叫ぶ。
[300]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 17:35:09 ID:??? 先着3名で (攻撃側) 一之瀬のパス→ !card+(パス)14−(30mペナ)0 (守備側) 井沢のパスカット→ !card+(パスカット)17 高杉のパスカット→ !card+(競り合い)17 と(!とcardの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。 (攻撃側の数値)−MAX(守備側の数値)が ≧1→攻撃側がボールをキープ! ≦0→守備側がボールをキープ! 【補足・補正】 一之瀬のマークがダイヤ・ハートの時、????パスが発動し数値に+5されます。 一之瀬はロングキックの能力が高いので距離ペナルティがかかりません。 *** では、今日はこれだけです。
[301]森崎名無しさん:2009/09/16(水) 17:48:27 ID:??? 一之瀬のパス→ スペードJ +(パス)14−(30mペナ)0
[302]森崎名無しさん:2009/09/16(水) 17:49:29 ID:??? 井沢のパスカット→ スペード7 +(パスカット)17
[303]森崎名無しさん:2009/09/16(水) 17:56:31 ID:??? 高杉のパスカット→ スペード2 +(競り合い)17
[304]森崎名無しさん:2009/09/16(水) 18:35:30 ID:??? 完璧に虚をついた形だな
[305]TSUBASA DUNK:2009/09/16(水) 23:38:59 ID:??? >>304 完全に虚をつけましたね。 飲み会から帰ってきました。本日はこっちがひと段落するところまで進めさせていただきます。 どうぞお付き合いくださいませ。 *** >一之瀬のパス→ スペードJ +(パス)14−(30mペナ)0 >井沢のパスカット→ スペード7 +(パスカット)17 >高杉のパスカット→ スペード2 +(競り合い)17 >(攻撃側の数値)−MAX(守備側の数値)が≧1→攻撃側がボールをキープ! 実況「熱海温泉高校のGK一之瀬君のまさかのオーバーラップからロングパス!南葛高校の ディフェンス陣は思い切り虚をつかれているぞ〜!!」 井沢「だからと言って……」 高杉「新田にパスを通す訳にはいかん!!」 抜かれては新田とキーパーの一条が1対1になってしまうとボールに向かってジャンプする。 実況「井沢くんと高杉くんの2人がここは譲れないと懸命にジャンプ!!」 しかし、無情にもボールは彼らの頭のわずかに上を通り過ぎる。 実況「だが、届かない!!ボールはそのままフリーの新田くんの目の前に落ちた〜!!」 高杉「くっ!!」 井沢「すまん、一条!!」 ゴールエリアの手前に落ちたボールは、強烈なバックスピンがかかっており走ってくる新田に 向かって跳ねる。
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0ch BBS 2007-01-24