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キャプテン森崎外伝スレ5
[587]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:02:45 ID:5QZQKFTM 呆然とする大前の眼前で、矢の様な鋭いセンタリングが上がった。 ガラの悪そうな上級生「へっ。悪いが頂くぜ、先輩さん方ようっ!!」 声を発すると同時、フォワードらしき上級生が地面を蹴った。 ボールが通る位置に向けて、鞭のしなりを持った脚が伸びる。ジャンピングボレーだ。 大前(決まった!) 胸中で当然のことのごとく断じる大前だったが、 温厚そうな上級生「ポジショニングが甘いな」 ポンっと軽い音を立てて、センタリングがカットされる。 弾いた? 一瞬そう思ったが事実は違った。 絶妙なタイミングで放たれたはずのセンタリングは、まるで彼へのパスだったかのように足元に落ちている。 そして、続けざまにドリブルに移っていた。 大前(はぁ!? 普通、弾くだろ! それが精一杯なのが普通だろ!?) 上級生A「げげっ!? アレを取るのかよ!?」 上級生B「くっそう……やっぱ3年は格が違うぜ」 ガラの悪そうな上級生「ンなこと言ってる場合か! さっさと戻れ!」 温厚そうな上級生「悪いね。もう遅いんだ」 ポーンっ。 声と同時に、弓なりの縦パスが飛ぶ。
[588]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:04:06 ID:5QZQKFTM 3年生A「はは、ナーイスパースっ」 上級生C「く、くそッ」 先ほどとは反対側のペナルティエリア内での空中戦。 一瞬、二つの影が交錯した後、ボールはそれが定められたことであるかのごとく、ネットを揺らしていた。 ピピーッ!! ゴールを告げるホイッスルが響く。 大前はその音色を、別世界のもののように遠く感じていた。 大前(……なんてこった。どいつもこいつも、今の俺じゃあ太刀打ちできっこないくらい強い。 特にあの3年らしい人……早いセンタリングを事もなげにカットしたのも凄いが、それ以上にパスの精度が異常だ! あんなロングボールを、きっちりフォワードの頭に合うように放り込むなんて。おまけにドリブルもかなり早かったぞ。 2年生らしいフォワードの人も、ラストパスを止められたとはいえ、それまでは尋常じゃなく良い動きだった。 『評判倒れかも』とか『設備は大したことない』なんて、チラッとでも思っていた自分を殴り倒したい気分だ……!) 小学校時代、地区レベルとはいえそこそこ名の通ったプレイヤーだった大前。 その実績から得た中途半端な自信は、鳴紋中サッカー部との邂逅から10分も持たずに霧散していた。 大前(お、俺はこの人たちに付いていけるのか? 一年後、いや例え二年後でも、アレに混じれるだけの選手になることが出来るのか?) 我知らず拳を握りこむと濡れた感触があった。手のひらに汗をかいている。 それを認識して初めて、自分がどれほど圧倒されていたか思い知った。 と、そこへ、
[589]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:06:26 ID:5QZQKFTM 同級生?「そこの君。大丈夫? ずいぶん顔色が悪いみたいだけど」 大前「だ、誰だ!」 掛けられた声に振り向くと、一人の少年が立っていた。 制服の真新しさから見るに、おそらくは同じ新1年生のようだ。 同級生?「ごめんごめん、驚かせちゃったかな。僕はA組の雪村。多分、君と同じ1年だよ」 大前「あ、ああ。俺は大前良。C組だ」 動揺が残る返事を返しながら、声を掛けてきた少年を注視する。 雪村と名乗った少年は、線が細く華奢だった。ポストプレイヤー志望で体格のいい大前と比べると、一回りも小さくも見える。 ともすれば少女と見紛うかもしれない。 雪村「他の組の人と話すのは初めてだよ。よろしく。ところで、見たところ大前君もサッカー部に入るつもりみたいだね」 大前「……まあな。『大前君も』ってことは、お前も?」 雪村「ご名答。僕はこの街の生まれでね。子どもの頃からここでサッカーをしたいと思い続けてたんだよ」 大前「ふーん……」 気のない返事を返したが、雪村は特に気分を害することはなかったようだ。 ニコニコと微笑みながら、グラウンドを眺めて、 雪村「うぅん。ここからじゃ、ちょっとよく分からないな」 そんな呑気なセリフを口にしたりする。 大前からすれば、傍から見ているだけで十分、このチームの凄さは分かりそうなものなのだが。
[590]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:08:10 ID:5QZQKFTM 雪村「……やっぱり、ここから見てるだけじゃ駄目だね。行こうか」 大前「ああ……」 今日のところはもう帰ろう。そして、この学校でサッカー部に入るのかどうか、改めて考え直そう。 大前はそんなことを考えながら返事をした。 だが、 雪村「うん、君ならそう返事をしてくれると思っていたよ。じゃあ、行こうか!」 大村「は?」 気が付くと、体がグラウンドの方へ進んでいた。 雪村に引っ張られている。そう気付くのに、間抜けにも数瞬の時間が掛った。 雪村「すいませーん! 飛び入りでーす!」 大前「ちょ、おま――!?」 何やってんだ、と言おうとしたものの、引っ張られながらでは声を張り上げるわけにもいかない。 それに雪村の腕力は思いの外強かった。 とても自分より一回り小柄な少年のものとは思えない。 結局、なし崩し的にグラウンドまで引き込まれてしまった。
[591]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:09:34 ID:5QZQKFTM 上級生A「ん? なんだお前ら」 上級生B「見学希望の1年坊か。見るんだったらちゃんと、大人しく――!?」 雪村「失礼しまーす! ……っと!」 ズザザっ! 言うなり、丁度ボールをキープしていた部員からタックルでボールを奪う。 大前(なにィ!? コイツ、油断があったとはいえ、上級生から事もなげにボールを取りやがった!) あの攻守ともに尋常ではない3年生や、2年生の中心になっていたフォワードほどではないが、どの選手も自分より2、3段は上だった。 その思いが大前に、同じ1年の雪村が見せたプレイをより鮮やかなものと感じさせる。 ガラの悪そうな上級生「何だテメエ。1年坊が生意気に殴りこみか?」 先ほどの2年生フォワードが、射竦めるような目つきで雪村と大前を睨んだ。 大前「お、おい雪村。ヤバいんじゃないのか、コレって」 雪村「嫌だなぁ。そんなんじゃないですよ。先輩方の実力を、肌で感じたくなりまして」 大前「って話を聞けよ、お前!!」 雪村「ん? 大丈夫だよ、大前君。聞いてるって。多分、そんなにヤバいことにはならないから」 せっかくの大前の忠告にも、雪村はとぼけた返事だった。 目の前でそんな漫才を繰り広げられた上級生は、当然愉快であろうはずが無く、表情をより剣呑にさせていく。
[592]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:10:46 ID:5QZQKFTM ガラの悪そうな上級生「上等だよ……そんなに俺の実力を感じたいなら、痛いくらい感じやがれ!!」 温厚そうな上級生「おい! 無茶な真似は止すんだ!」 大前「き、来たァ――ッ!」 雪村「来たァ――ッ♪」 雪村に向けて強烈なタックルを見舞う上級生FW。 大前と雪村の口から同じ言葉が飛び出るが、込められた感情は正反対だった。 先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消して順番にカードを引いてください。 (順番通りで無いものは認められません) ★雪村→ ! card ドリブル 30+(カードの数値)= ★ ★ガラの悪そうな上級生→ ! card タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= ★ 攻撃側 - 守備側の数値の差で、 2≦→雪村ドリブル突破! 大前との(強制)ワンツーへ 1=→(何故か)大前がフォロー 0=→ボールはこぼれ球に。更に分岐 -1=→温厚そうな上級生がフォロー -2≧→ガラの悪そうな上級生がボールを奪取 と分岐します。 【備考】 ガラの悪そうな上級生のタックルは、激昂状態のため吹っ飛び係数4が存在します。
[593]森崎名無しさん:2010/02/10(水) 21:14:19 ID:??? ★雪村→ スペード2 ドリブル 30+(カードの数値)= ★ !が全角だったので半角に直しましたよ
[594]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:17:24 ID:??? >>593 すいません、うっかりしてましたorz
[595]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:20:35 ID:5QZQKFTM ★ガラの悪そうな上級生→ !card タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= ★ 残っている一行はこちらのほうで引き直してください 投下二日目で早くもグダグダですいませんorz
[596]森崎名無しさん:2010/02/10(水) 21:33:18 ID:??? ★ガラの悪そうな上級生→ スペード9 タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= ★
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0ch BBS 2007-01-24