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【外来人の】幻想のポイズン17【バーゲンセールだな】
[326]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:27:48 ID:??? >反町の説得→ JOKER (カードの数値)+(格LV強豪+8)=23 >静葉の説得→ スペード6 (カードの数値)+(格LV強豪+8)+(静かな微笑+3)=17 >妹紅の反応→ クラブ9 (カードの数値)+(格LV名門+10)+(反町評価値-4)+(好印象-2)=13 >≧2→説得成功! 妹紅、丁重に反町達の申し出を受け入れオータムスカイズ参入 ======================================================================================= 歴史と半獣人里の会戦の折、反町が妹紅に言った一言。 「寂しそうに見えた」という言葉は、あの後妹紅に大きな影響を与えていた。 あの後から妹紅は今まではそれなりの付き合いしかしていなかった慧音とも頻繁に会うようになり。 人里でもそれなりに顔を見かけるようになった。 今までは村人のいざこざには手を出さない性格だったものの。 しかし、最近では反町の願いで賭けサッカーに参加したのが顕著な例と言えるだろう。 やはり反町の指摘どおり、妹紅は寂しかったのだ。 この広い竹林。たった一人でその日々を過ごし、怠惰に暮らす。 時折暇潰しをするものの、それはあくまでも暇つぶし。寂しさを一時的に紛らわせるだけである。 本当はもっと誰かと係わり合いたい……人は一人では生きていけないのだから当然だ。 反町の申し出はそんな妹紅にとってこの上なく魅力的であり、すぐに飛びつきたいものだったが……。 それでも、妹紅はあえて首を振った。自分が他者と交われない決定的な理由が、妹紅の心にブレーキをかけた。 反町「俺達と一緒にサッカーしましょう、妹紅さん」 妹紅「……申し出はありがたいけど、断らせてくれ。 ……悪いが、私はどこかに属する事は出来ない」 静葉「……蓬莱人だから、かしら?」 反町「蓬莱人?」 静葉「妹紅は蓬莱の薬を飲んだ人間……。 ……不老不死の人間なのよ」 反町「え!?」
[327]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:30:07 ID:??? 静葉の口から出た衝撃的な言葉に、思わず絶句をする反町。 一方で妹紅は静葉の言葉をただ項垂れたまま聞いており、それは事実上の肯定である。 しばらく静寂が部屋の中を包んでいたが……やがて、妹紅がぽつりぽつりと漏らすようにして呟き始めた。 妹紅「そう……私は不老不死。 だから、誰とも関わらない。 関わりたくない。 これ以上、重荷を背負いたくないんだ……」 不老不死となり、長い月日を――それこそ反町にとっては目も眩むような年月を過ごした妹紅。 その間に仲良くなった者達、親しかった者達、山ほどいる。 しかし、その友人達も何れは死に至るのだ。 人間の寿命はどれだけ長くても100年といったところ。 だが、その程度は悠久の時を生きる妹紅にとっては瞬きをするような一瞬の出来事である。 妹紅「死んでから最初は、思い出もある。 でも、その思い出も少しずつ色あせていくんだ。 不老不死になっても、脳味噌は変わらない。 記憶も曖昧になる。 ……今じゃもう、名前も顔も声も、何一つ思い出せない。 ……両親のものでさえも」 人間の脳にも限界がある。 いつまでもいつまでも、かつての友人を思い続ける事など出来ない。 楽しい思い出、何かがあったという思い出だけはあるが、姿も名前も思い出す事が出来ないのだ。 しかも、その思い出すらも次第に曖昧になり始める。 妹紅「忘れるのが嫌なんだ……。 今こうしている事だって、200年もすれば忘れてしまう。 200年なんて、私から見れば刹那の一瞬だよ」 反町「でも……だからって、人とのかかわりを断ち切ったら本末転倒ですよ」
[328]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:31:29 ID:??? 妹紅の言い分も、反町にはわかる……ような気もする。 あくまでも妹紅の気持ちがわかるのは、同じ不老不死になった人物だけだ。 だから、妹紅の気持ちを反町が完全に理解するなど不可能なのだが……。 それでも、反町はあえて言う。 反町「忘れるって、そりゃ、俺だってガキの頃の友達とか忘れますよ。 一日、考えない事だって十分にある。 顔だって、思い出せません。 でも、何かをしたな……ってのは、思い出せます」 妹紅「たかだか10年そこらの話だろ、そいつは」 反町「そうです。 それでもたかだか10年でも、忘れることはあるんです。 でも、今は違いますよ。 今の事は忘れません……俺は、それでいいと思います」 子供の頃、仲の良い友人だった人物が死んだ。或いは、転校をした。 当然ながらそうなった時、自分は大きくショックを受け、落ち込み、思い出を持って慰めるだろう。 親友が、恋人が、家族が死に至り自分は残る。今の反町には経験の無い事だが、当然、ショックは大きいと想像出来る。 そしてそれを忘れるという事に、自分が罪悪感を感じないといえば当然嘘になるだろうが……。 反町「忘れていいと思います。 ……忘れて、普通です。 昔を忘れて、今の友人を大切にする。 そして今の友人がいなくなって、ショックを受けても。 そこにはまた、新しい友人がいる。 ……ちょっと言い方は悪いかもしれないですけど、それでいいと思うんです」 いつまでも同じ人物を思う事が出来ないというのは、人間であれば当然だ。 だから、それは仕方の無い事なのだ……と、割り切るしかない。 少なくとも、反町はそう考える。
[329]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:32:52 ID:??? 反町「それよりは今です。 今を、どうするかです」 静葉「…………」 妹紅「…………」 勿論、ここで妹紅がオータムスカイズに入り、その思い出を作ったところで。 100年、200年後にはもう反町達の顔を思い出せないくらいに忘れているだろう。 だが、反町はそれでもいいのだと諭す。 忘れてしまうのが嫌だから、と人との関わりを断って……しかし、それでは何も残らない。 何も覚える事が無いのだから、何も忘れる事が無いというのも当然だ。 反町「俺はそれよりも、後で例え忘れてしまっても、俺は楽しく過ごして生きたい」 妹紅「…………」 静葉「……それと、話の腰を折るようだけど。 一応神様として一つだけ。 ……私達は、あなたが私達を忘れない限りは、消えないわ」 神は、人に信仰――つまり、全ての生きる人に忘れ去られてしまえば、消えてしまう。 それは逆に言えば、一人でも覚え続けていられれば永遠に存在する事が出来るのだ。 静葉「あなたが私を覚えていてくれるなら、私はあなたの近くにいましょう。 神はいなくならない。 忘れさせやしないわ」 妹紅「でも……」 静葉「穣子ならこう言うわね……」 まだ迷いを見せていた妹紅に、静葉はとびっきりの笑みを見せながら、口を開いた。 静葉『うだうだ言ってないでさっさと首を縦に振りなさい、淋しがりや』 妹紅「っ! う、ふぐぅ〜……!」
[330]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:34:15 ID:??? 静葉の言葉で留めていたものが崩壊したのか。 急にぽろぽろと大粒の涙をその瞳に浮かべては流し、咽び泣く妹紅。 反町と静葉は少しだけそれにもらい泣きしそうになりながら……しかし、黙って見守る。 反町「俺達と一緒にサッカーをしましょう、妹紅さん」 妹紅「うっ、うぐふぅ〜……う゛ん、はいる゛〜……」 赤子のように泣きじゃくる妹紅に、そっとハンカチを差し出す静葉。 ハンカチを受け取ると思い切り鼻を拭き、それから涙をふき取り……また泣く妹紅。 今まで数年、数十年、数百年生きてきた中で、久しぶりに妹紅が見せた涙である。 その後、約10分ほど泣きじゃくり……ようやくそれも収まった妹紅。 涙と鼻水と涎とでぐじゅぐじゅになったハンカチを静葉へと返し、改めて正座をし。 反町達に向けて頭を下げながら、その口を開く。 妹紅「……こちらこそ、よろしく頼む。 ……あんた達のチームに、入らせてくれ」 反町「これからよろしくお願いします、妹紅さん」 静葉「楽しく、皆でサッカーをしていきましょう」 妹紅「ああ!」 握手を交わし、しっかりと握り締め合う三人。 反町の言葉により、これからはまた人と関わり、人生を思い通りのまま楽しく過ごしていこうと誓う妹紅。 果たして彼女の心中にある、反町に対する感情は……。 先着1名様で、 もこたん思ったお!→!card= !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 JOKER・ハート10以上→親愛の感情。 「私のハートに火をつけられた……」 それ以外→感謝・友情。 「私を変えてくれた、慧音と同じくらい大切な友達だ!」
[331]キャプテン井沢α ◆Uh398zNy5g :2009/11/01(日) 22:35:13 ID:??? もこたん思ったお!→ ハートA =
[332]森崎名無しさん:2009/11/01(日) 22:49:10 ID:??? ハートは出たんだが惜しいなw
[333]森崎名無しさん:2009/11/01(日) 22:50:38 ID:??? あとはにとりが映写機を 「こんなこともあろうかとォ!」 と用意していたら完璧だな。
[334]森崎名無しさん:2009/11/01(日) 22:52:21 ID:??? 友情から愛情へハッテンするのが少年誌の王道だからこれで良し
[335]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:53:17 ID:??? >もこたん思ったお!→ ハートA =感謝・友情。 「私を変えてくれた、慧音と同じくらい大切な友達だ!」 ============================================================================================= 妹紅に対し、決して訳隔てなく接してくれる人里の守り人――上白沢慧音。 彼女には妹紅もとても救われたが、その慧音と同じくらい妹紅は反町・そして静葉にも感謝をしていた。 自分の周りには、どうしてこうもおせっかいやお人よしが集まるのだろうか……。 内心苦笑しつつ、しかし、それを誇らしげに思いながら立ち上がり玄関を開けた。 妹紅「そろそろ暗くなるよ。 竹林の外まで送っていくから、ついておいで」 反町「え? 妹紅さんは?」 妹紅「……ちょっと野暮用がね。 まあ、夜までにはちゃんと家に"帰る"から安心しな」 そう言い、笑いながら反町と静葉を連れて竹林の外まで歩き出す妹紅。 30分程で外まで出てしまうと、また後でと言って竹林の中へと引き返してしまう。 思わず静葉とお互い顔を見合わせる反町だったが……すぐに帰ると言っていたのだから大丈夫だろうと判断。 それではこれからどうしようか、と相談をする。 静葉「もう少し行動は出来そうだけど……帰る? それとも、大会の申し込みに行きましょうか?」 反町(あと1回くらいはどこかにいけそうなんだな。 うーん、どうしよう?)
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0ch BBS 2007-01-24