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【高頭を】TSUBASA DUNK12【解雇する】
[458]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 19:35:40 ID:4AJA0N9U >翼のダンク→ ハート10 +(シュート)52=62 >牧のブロック→ クラブ3 +(ブロック)54+(スロースターター)2=59 >(攻撃側の数値)−(守備側の数値)が≧0→シュートがブロックを越え、ゴール判定に 翼の跳躍は高く、そして速かった。牧も気圧されるくらい……いや、思わず見とれてしまった のかもしれない。その名のごとく、鷹が力強く羽ばたくようなジャンプだった。 牧「くっ!!」 気を取り直して牧がブロックにいくが、ボールを押さえたつもりの手を腕ごと押し返される。 牧「なにィ!?」 思い返せば9か月ほど前、初めて翼が海南にやってきた。その時から翼の面倒をいちばん見て きたのは牧だった。ドリブルの基礎。シュート練習の仕方。色々なことを教え、翼は全てを スポンジのように吸収してきた。 牧(最初はドリブルもまともに出来なかったくせに、たった9か月でここまで成長したのかよ。 こういう場面で俺が競り負けるなんて全国レベルでもほとんどないんだぜ) 最後は自分から手を離し、翼のダンクの行方を見守る。その目はどこか寂しそうではあったが、 それ以上に喜びと希望に満ちていた。 牧(来年のエースはお前かもな、翼!……いや、エースになれ。必ずだ!!) そして、翼のダンクは……
[459]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 19:36:49 ID:4AJA0N9U 先着1名で 翼のダンクは入るかな!?→ !card と(!とcardの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。 なお、> やスペースが文章の前にあった場合も無効になります。ご了承ください。 行の上下に書き込みがあるものについては有効とします。 数値が ≧4 ゴール!紅白戦は最高の終わり方をした!! ≦3 今年の海南は最後までグダグダでした……
[460]森崎名無しさん:2009/12/04(金) 19:37:15 ID:??? 翼のダンクは入るかな!?→ ハート8
[461]森崎名無しさん:2009/12/04(金) 20:05:03 ID:??? よかったほんとによかった(´;ω;`)
[462]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 20:36:05 ID:4AJA0N9U >>461 本当によかった。すごく、ドキドキしました。 *** >翼のダンクは入るかな!?→ ハート8 >数値が≧4 ゴール!紅白戦は最高の終わり方をした!! 翼のダンクが決まる。それとほぼ同時に高頭監督が試合終了を告げる笛を鳴らす。 高頭(いい試合だった。3年たちは最後に最高のプレーをしてみせた。大会、いや部内戦の 時からやることなすこと上手くいかなかったが、後輩たちに置き土産は遺せただろう。 また、1・2年の連中も必死に喰らいつき、誰ひとり最後まで気の抜けたプレーをする 者はいなかった。そして最後の一連のプレー。コイツらの先が楽しみだ) そう思って高頭監督は我に返る。 高頭「『先』……か」 そう呟いて、寂しそうに笑った。 高頭「さあ、お前ら。とりあえず、汗を拭いて着替えてこい!!」 今日で引退する3年にとって、最後のミーティング。時間がかかることを考えて高頭監督は そう指示を出す。 一同「「「はい!!!」」」 部員たちはそれぞれ後片付けを始める。1・2年は体育館の清掃や、ボールを片づける。普段は 1年だけの仕事だが、今日だけは3年生への感謝の気持ちを込めて2年も片付けに参加した。 したがって、外の水飲み場にはひとまず3年だけが集まる。
[463]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 20:38:30 ID:4AJA0N9U 武藤「小菅、あのパスはすごかったな。練習に付き合った甲斐があったってもんだぜ」 小菅「よく言うよ、練習のあとはい〜っつもどこかに行ってていなかったくせに」 武藤「そう言うなよ、夜遅くなってから手伝ったろ」 小菅「女子の部活とその着替えが全部終わった頃からね」 この会話では分が悪いと思った武藤は会話の相手を変える。 武藤「た、高砂のリバウンドもよかったよな」 牧「今日はみんないいプレーをしていたよ。3年間でいちばんの出来だった。それは間違いない」 宮益「僕も思い通りの軌道にシュートを乗せられた。理想のシュートが打てたんだ」 高砂「自分のリバウンドが花形や魚住、赤木にも通用するだろうって自信は持てたな」 小菅「頑張って練習した、みんなに……武藤も含めてみんなに協力して練習してきたドライブ パスが成功して嬉しかったなぁ」 3年間、1度もユニフォームを着ることが出来なかった3年生のメンバーもそれぞれが満足の いくプレーが出来たと告げ、また互いを称え合う。お世辞などではなく、心からの賛美だった。 小菅「どうして大会で……いや、部内戦でこのプレーが出来なかったんだろう」 小菅の言葉に皆、静まり返る。
[464]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 20:40:03 ID:4AJA0N9U 静寂の中、小さな嗚咽がひとつ、ふたつと増え始める。誰もが自分のふがいなさを悔いていた。 大会で負けたとしても、自分の最高のプレーをしての負けならまだ諦めがつく。しかし、多くの 部員はそのスタートラインにすら立てなかった。試合に出る権利すら得られなかったのだ。 後輩に実力で負けたのだから当然とも言えるが、それを受け止められるほど彼らは大人ではない。 アイツがいなければと呪うように妬み、そんな自分が恥ずかしくなる。そんな時間をこの1か月 過ごしてきた。その苦しさはいつか彼らの糧になるだろう。しかし、今はまだ、ただの苦い経験 でしかない。 そんな重い沈黙を破ったのは武藤だった。 武藤「俺はこのメンバーで最後に試合が出来たことが嬉しかった」 思い返せば3年前。各中学校からエースが集まってくる中、ひとり足手まとい扱いされながら 練習に参加し続けた武藤。別メニューを何ヶ月もやらされ、最初の年は部内戦に出ることも 叶わなかった。1年時の部内戦を共に闘ったメンバーというのは、やはり特別な仲間意識が 芽生えやすい。武藤は自分にそういう経験がないことを寂しく思っていた。恥ずかしくて口には 出来なかった。しかし、気持ちが昂ったのか、今日はそんな気持ちを言葉にしたくなった。 武藤「2年になると先輩も入ったチームで部内戦を戦うだろ?だから、紅白戦を除けば、俺に とって今日が最初で最後の同じ学年だけで組んだチームなんだ。照れくさいけどよ、 なんか嬉しくてさ」
[465]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 20:41:41 ID:4AJA0N9U 「初めて仲間になれたみたいで」と武藤が付け加える。 小菅「ぐすっ……なんだよ、武藤は俺たちのこと仲間だと思ってなかったのかよ?」 目を赤く腫らした小菅が愚痴る。 武藤「ば、馬鹿野郎!そんなんじゃねえけどさ。なんて言うかよぉ……」 牧「お前は最初から仲間だったさ、俺たちの。海南に入った時からさ」 高砂「まあ、最初はちょっと邪魔だと思ったけどな」 「でも、今では最も頼れる仲間のひとりさ」と高砂は親指を立てて言う。 宮益「ほとんど初心者だった僕にとっては、武藤は最も身近な目標だったかな?それに、武藤が 何か出来ないプレーがあって怒鳴られているのを聞いて、俺もそのアドバイスを参考に していたし、ある意味では先生だよね」 牧「こんな先生は嫌だな、俺だったら」 武藤「俺だってお前や高砂みたいな老け顔の先生役なんて絶対にお断りだ!」 高砂「さりげなく俺まで入れるなよ!」 宮益たちのやり取りにみんなが笑う。笑い声が途切れる頃、牧がつぶやく。 牧「まあ、終わっちまったけど、このメンバーは最高だ」 その言葉に、全員が頷く。
[466]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 20:48:13 ID:??? *** 今日はここまでです。 海南の敗退が決まってからずっと書こうと思っていたシーンが書けたので、肩の荷が ひとつ下りた脱力感で、続きを書けそうにありません。 さて、先輩たちはそれぞれどんな進路に進み、翼たちとはどんな別れをするのか? そして、高頭監督の言葉の意味は? 次回、TSUBASA DUNK「受け継がれるもの」絶対、見てくれよな!
[467]森崎名無しさん:2009/12/04(金) 20:55:08 ID:??? 乙でした いろんなものが凝縮されていて、なかなか考えさせられました
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0ch BBS 2007-01-24