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【高頭を】TSUBASA DUNK12【解雇する】
[985]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 22:12:09 ID:eSkm1TkM 翼『森崎の「上」……そうか、今の俺は森崎の「下」にいるんだよな』 共『(まあ、あんまり上とか下とかは意味がないことだと思うが、翼には厳しくしておかんと。 最近は色々と上手くいき過ぎていたしな)そうだ。それを認めよう』 翼『うん』 共『そして這い上がろう』 翼『うん』 共『身近に超えるべき壁がある。こんなに嬉しいことはないと思わないか?』 翼『……うん、そうだね。よし、俺は森崎を超える!そのためにこれからも色々と教えてくれよ!』 共(これからも……か) 翼『共?』 共『あ、ああ!厳しくしてやるから覚悟しておけよ!っていうか、俺にばっかり頼ってないで たまには自分で考えろよな』 翼『これでも自分では色々考えてるつもりなんだけどなぁ……』 共『考えていても、お前はアレだからな?アレってなんだか分かるか?』 翼『バで始まってカで終わる2文字の言葉だろ?ひどいなぁ』 共『はははっ。少しは利口になったじゃないか』 翼『ちぇっ』
[986]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 22:13:53 ID:eSkm1TkM 南葛対東邦の決勝戦は日向のキックオフゴールで幕を開ける。その後、南葛が追いついては 東邦が引き離し、再び南葛のゴールで同点になったところで前半が終了する。後半になっても どちらのチームもなかなか主導権を握れなかったが…… 後半15分、森崎のオーバーラップから南葛にチャンスが巡ってくる。 超モリサキ「翼ァ!こっちへ来やがれ!」 喧嘩腰に翼を呼び寄せる森崎。それだけで翼は森崎が何をしたいのか分かった。 翼「良いだろう……タイミングは俺が合わせる!やるぞ、森崎!」 ダッ! 放送「おっと、翼くんPAの外へ出ました。ドライブシュートを再度撃つ気か?しかしボールは 依然森崎くんがキープしています」 日向「翼の奴、森崎と何をする気だ?」 放送「森崎くんボールを蹴り上げた…がこれはパスではありません、位置をほとんど変えずに落ちて…あああっ!?!」 吉良「そ、そんな話は聞いておらんぞォ!?」 日向「う、うそだっ!!」 合わせ鏡の様に対になった森崎と翼が、全く同時にそれぞれ右足と左足を振り上げる……! 森崎「翼!位置取りが甘いっつってんだろうが!俺まで蹴るつもりか!?」 翼「俺にタイミングを計ってもらっている癖に文句言うな!」
[987]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 22:15:12 ID:eSkm1TkM 〜回想シーン・昨夜の公園〜 パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ! 並木の間にボールを通し、ノートラップワンツーを続けながらダッシュする二人。見事な高速 コンビネーションが展開されていたが、翼はまだまだ余裕そうなのに対し森崎は汗だくで息が 切れていた。 森崎「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」 翼「どうした森崎。もうヘバったのか?(そうだ、凡人のお前が天才の俺についてこれる訳が 無いんだ。なのに……)」 パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ! 森崎「ふ、ふざけんな。俺は……ハァッ、ハァッ、生温過ぎて退屈しているんだよ」 翼「そうか、じゃあテンポを上げるぞ(なのに何故お前は俺に勝とうとするんだ?何故俺の下に つく事を良しとしない?)」 森崎「の、望む、ハァッ、所、だ……!」 パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ! 翼「そろそろ決めるぞ……このボールを浮かせろ!(何時か聞き出してみよう。お前を屈服 させた時に……!)」 森崎「お、おれに命令すんじゃねぇ……キャプテンは俺だ!」 森崎によって上げられたボールが、二人の間の位置にゆっくりと落ちてきた……
[988]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 22:16:56 ID:eSkm1TkM 合わせ鏡の様に対になった森崎と翼が、全く同時にそれぞれ右足と左足を振り上げる……! 〜回想シーン終了〜 バシュウウウウウウウウウウウウウッ!! 放送「ふ、ふ、二人同時にシュートだァ〜〜〜っ!!森崎くんと翼くんのまさかのコンビプレイ〜っ!!」 若島津「や、やっぱりィ〜〜〜ッ!?」 ズバァッ!ドタッ… 横に一回転させられ崩れ落ちる若島津を他所に、ボールはゴールネットを貫いてからようやく 止まった。 ピィイイイイイイイイイイ!! 放送「ゴ、ゴール、ゴールゴールゴォオオオオオオオオオル!!翼くんと森崎くんがほぼ同時に 放ったシュートが東邦の守備網ごとゴールネットを突き破り3点目を南葛に与えましたァ!! 逆転!2度リードされながら2度追いついた南葛が遂に反撃に成功!後半15分、3−2! 3−2です!し、しかしこれはどちらのゴールと言う形になるのでしょうか?」 超モリサキ「……くそっ……」 翼(俺の方がキック力があるからな……その差はカーブとして現れるし、俺がタイミングを 合わせている分、蹴るのも後になるんだ)
[989]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 22:19:27 ID:eSkm1TkM 放送「ただいまVTRで確認しました!スローモーションでチェックした所、僅かに翼くんが 一瞬遅れて蹴っています!これは翼くんのゴール、森崎くんのアシストとなります!」 超モリサキ「ちっ、結局おいしいところはお前が持っていくのかよ」 翼「どっちの得点とか関係ないよ。俺たち南葛が東邦からリードを奪った。今、意味があるのは それだけだ。ここから逆転されれば、負けたチームのただの悪あがきの1点になるんだからね」 超モリサキ「お前はバカだな。この俺様が東邦ごときに3点目を奪われるわけねえだろ」 翼「そうだね。……信じてるよ、森崎」 超モリサキ「拍子抜けだな。バカとか言われて食ってかかってくるかと思ったけど」 翼「へへっ、『バカ』なら言われ慣れてるからね」 超モリサキ「ハァ???」 翼「いや、なんでもないよ。早く戻ろう。これ以上は遅延行為と取られかねない」 超モリサキ「ふんっ、指図すんじゃねえぇ……キャプテンは俺だ!」 翼「はいはい、分かりましたよ。キャプテン殿」 超モリサキ「分かればよろしい」 共(そうだ、翼。それでいいんだ……これで俺は……) この1点が決勝点となり、東邦を下した南葛中がV3の偉業を成し遂げたのだった。表彰式で 森崎が受け取った優勝旗を、心から誇らしいものに思えたことが翼には嬉しかった。 翼(以前の俺だったら悔しい気持ちであの優勝旗を見つめていたんだろうな……)
[990]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 22:20:51 ID:eSkm1TkM そして、大会のMVPは…… 放送「今大会のMVPは……南葛中MF、大空翼くんです!!」 森崎「んなっ……なにィ〜〜!!?」 驚愕に目を見開く森崎。 翼(森崎、これでひとつ借りは返したよ。そして、ジュニアユースでは俺がキャプテンの座を 掴みとってみせる!!) 翼は、森崎にキャプテンの座を奪われて以来、自分が『共』といっしょに重ねてきた努力が 間違っていなかったという確かな手応えを感じていた。 翼『ここで手放しで喜んでいちゃダメだよね、共?これからが本番だろ?』 頭の中のもうひとりの自分に語りかける翼。 翼『……共?』 しかし、彼からの返事はない。 翼『寝てるのかな?まあ、いいや。あとで話そう……』 こうして全国大会は見事、南葛中のV3で幕を閉じた。
[991]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 23:10:50 ID:eSkm1TkM その日の深夜。V3の興奮も落ち着き、ようやく眠りにつきそうだった翼の意識は、自身の奥に 向かっていく。 翼(この感覚は……そうだ、共と初めて会った時と同じだ……) そこは何もない無限に広がる空間。漆黒の闇のようでもあり、また眩しいばかりの光に包まれた 明るい世界のようにも感じた。今の翼を包んでいるものは、冷たい空気であり、暖かい水のよう でもあった。 共『聞こえるか、翼?……聞こえているな』 翼は返事をしたかったが言葉が出てこない。 共『とりあえず、優勝とMVPおめでとう。よくやったな』 祝いの言葉をかけられているはずなのに、そのいつもと違う優しい口調に翼はなぜか不安になる。 共『今日の決勝戦、お前は最高の精神状態で臨めていたと思う。南葛というチームの、ひとりの 選手として、自分の役割を全うしようとプレーし、実践できた』 次第に翼はこれが『共』との別れになるだろうことを理解してきた。 共『そして、結果がついてきた。こんなに嬉しいことはないよな?』 何か言わなくちゃ……そう思っても今までのように『共』に話しかけることが出来ない。 共『今のお前ならきっと自分が目指す世界一のサッカー選手になれる。俺と過ごした時間を 忘れるなよ』
[992]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 23:34:10 ID:eSkm1TkM 翼『忘れないよ!!』 ようやく翼も言葉を発せられるようになる。 翼『忘れないけど、まだ一緒にいてくれよ。俺はもっと教わらなくちゃいけないことがたくさん あるはずだろう?俺はバカだから何も分からないよ』 共『甘えるなよ』 突き放すような言葉だが、その口調はとても優しい。 共『元々は俺とお前は同じ存在だったんだ。俺に出来ることはお前にも出来る。俺が見ていた ものはお前が見ていたもの、俺が聞いていたことはお前が聞いていたことなんだ』 翼『……』 共『今のお前なら大丈夫。他の選手とも上手くやれるし、フィールドの外でも誰にも負けない。 最高の選手を目指すなら、これからは自分ひとりの力で頑張れよ』 翼『元々、共と俺は同じ存在だったんだろ?だったら2人でひとりみたいなもんじゃないか……』 共『……確かにそうかもな。はははっ。まさかお前に言い負かされる日がくるとはな。成長した じゃないか』 翼『じゃあ!?』 共『だが、さよならだ。これ以上、俺がいるとお前の体に大きな負担になってしまう。2人の 心を1つの体に入れるってのは大変なことなんだぜ』
[993]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 23:35:13 ID:eSkm1TkM 翼『俺の体なら大丈夫だよ!頑丈だし……』 共『ワガママを言うな。何かあってからじゃ遅い。世界一のサッカー選手になるなら体が最大の 資本だろ?』 翼『で……も……』 再び翼は言葉を発せられなくなる。 共『全国大会の疲れだな。こうやって俺と話をするだけでもかなりの体力を使うんだ。もう体が 耐えられないってサインを出してるんだよ』 「そんなことない!」と叫びたかったが翼はもう何も言えない。 共『お前といた数ヶ月、楽しかったぜ。弟が生まれたらこんな感じなのかもな』 次第に『共』の声が遠くなっていく。 共『ここ……まで……みたい……だな……翼……さよなら……だ……』 その瞬間、翼の意識は睡眠という暗闇に落ちていった。 次の日、翼はいつもより早い時間に目を覚ました。体は軽い。どうやら試合の疲れはすっかり 取れたようだ。そのせいか、心もいつもより軽い気がする。何か大切なことを忘れている気も するがきっと気のせいだろう。朝食にはまだ時間がある。翼はボールを抱えると部屋を出た。 翼「母さん、朝ご飯までちょっと練習してくるね。いってきまーす!(いってきます、共!)」
[994]スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/09(火) 23:36:20 ID:eSkm1TkM 『キャプテン羽田共』 〜完〜
[995]森崎名無しさん:2010/03/09(火) 23:40:14 ID:??? ∧∧ ミ ドスッ ( ) _n_ / つ 乙 | 〜′ /´  ̄|| ̄ ∪∪ ||_ε3 ゙゙゙゙
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0ch BBS 2007-01-24