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【嫉妬の心は】幻想のポイズン19【パル心】
[563]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/19(木) 20:30:32 ID:??? そして、これら竹林カップに参加するチーム以外の者達もこの試合を見に来ていた。 いや、正確に言えば覗き見をしていたと言うべきだろう。 正体不明の無数の目が点在するスキマを通し、試合を見守っていたのはご存知。 反町をこの世界に連れてきた張本人、八雲紫とその友人である西行寺幽々子である。 オータムスカイズが敗戦し、ネオ妬ましパルパルズが接戦を物にしたとあり。 幽々子は表情こそいつもと同じものであるも、纏う雰囲気は上機嫌そのもの。 一方で紫はそんな幽々子の様子に苦笑をしつつ、どこか複雑そうにスキマの中を覗いている。 紫「……しかし、妖夢も成長したものね。 PKを外した時はやっぱりかと思ったけれど」 幽々子「白玉楼から出して正解だったわ。 彼女は私に仕えるだけでは決して学べない事を会得できた」 真面目で一本気と言えば聞こえがいいが、やや融通が利かず凝り固まった頭をしている妖夢。 従者としての忠誠心、そして誠実さなどは幽々子ならずとも幻想郷にいる者達なら全員が太鼓判を押す程であるが。 しかし、だからこそ幽々子はどこか妖夢に物足りなさを感じていた。 否、それは物足りなさというよりも――危うさであろう。 幽々子「あのままだったら、あの子はきっとどこかで折れていたわ。 堅く鋭く真っ直ぐだからこそ、いざという時には脆い。 衝撃を吸収できるほどの柔軟性、柔和な心を持って欲しかった……」 そう考えて修行(というか一方的に追い出した)の旅に妖夢を出した幽々子。 当初はそれなりに不安だったものの、彼女が妬ましパルパルズに入り。 そのチームに藍なども加入していたと聞き幽々子は心底ほっとしていた。 幽々子「そして今日の試合で成長した姿を見せてくれた……流石は私の自慢の従者よ。 これからももっともっと、頑張ってもらわないとね」
[564]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/19(木) 20:31:33 ID:??? 今までならば幽々子の為にならぬことならば一切合財を無視し続けていたであろう妖夢。 しかし、今日の試合では終始チームの為に――仲間達の為にと動いていた。 最後の最後、フリーキックを貰ってから決して勇み足にならずボールを回す事に終始した事がその証とも言えるだろう。 ほくほく顔の幽々子とは対照的に、紫は扇子で顔を隠しつつも不意に物思いにふける。 その対象とは、無論この試合で敗戦を喫したオータムスカイズ。 反町をこの世界に呼び出しその反町が作ったチームの事を、紫は"それなり"には買っていた。 風見幽香と藤原妹紅の加入により、より大きく力を蓄えたこのチームは間違いなく優勝候補だと予想もしていたのだが……。 紫(それでも負ける……。 それはただ弱いだけが原因じゃないわね……) 以前に烏天狗である射命丸文が反町を取材した時に反町が言った一言。 楽しくサッカーをやり、それぞれの和を重要視するという発言。 それもまた、サッカーをやる上では非常に重要な要素であることも確かであるが――。 紫の隣にいる幽々子は、それを甘い考えだとして酷評をした。 紫(私は甘いとは言わない。 無論、チームがギスギスしていては試合が出来ないのも道理。 ただ、確かにその言葉からは貪欲なまでの勝ちへの執念が見えない……) 或いはあるにしても、そこまで強いものとは思えない。 勝ちたいという思いがなければ、勝てないというのもまた道理である。 紫(そこを解決することが出来るのは……恐らく彼女達ね) 勝利の二文字に対して飢える人物――。 帽子を被った豊穣の神、マントを羽織った自称エースストライカー、怒りで顔を真っ赤にしている自称最強の妖精。 そして、自他共に認める最強妖怪の一人――四季のフラワーマスターをスキマから覗き見しつつ。 紫はオータムスカイズ、そして反町がこの先どのようにして歩んで行くのかについて楽しげに想像を膨らませるのだった。
[565]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/19(木) 20:32:33 ID:??? 一方その頃、反町は一人控え室の外でメンバー達の着替えが終わるのを待っていた。 やはり女性というのは大なり小なり着替えに時間を多く取ってしまうもの。 反町は手早く自分ひとりだけで着替えてしまい、後は外に出て彼女達の支度が終わるのを待っていたのである。 どこか呆然としたまま、壁にもたれかかる反町。 考えてしまう事は、やはり今日の敗戦である。 反町(……公式戦に限れば、これで2連敗なのか。 ……俺の采配が悪いのかな……) 思わずネガティブな思考になってしまいそうになるのを懸命に堪えつつ、まだ次があるさと前向きに考えようとする。 そうしてしばらく葛藤を続けていると、不意に反対側の通路から足音が聞こえてきた。 反町(? こっちに来る……誰だろう?) 首をくるりと向け、音がする方向を見やる反町。 カツカツ、という靴音が響く中、現れた人物とは……。 先着1名様で、 やってきたのは?→!card !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 JOKER→な、なにィ!?佐野とナズーリン、一輪さんだと!? ダイヤ→次の試合に出場する守矢フルーツズの皆さんだ!西尾?もいるよ! ハート→三杉とパチュリーさんだ スペード・クラブ→さとりさんとお燐、お空? クラブA→しっとマスク「負けてやんの、m9(^д^)プギャー」 ゲェー、しっとマスク!
[566]森崎名無しさん:2009/11/19(木) 20:33:46 ID:??? やってきたのは?→ スペード3
[567]森崎名無しさん:2009/11/19(木) 20:33:49 ID:??? やってきたのは?→ ハート9
[568]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/19(木) 21:06:43 ID:??? >やってきたのは?→ スペード3 =さとりさんとお燐、お空? ================================================================================= 廊下を曲がり、現れたのは幼稚園児が着そうな服を纏った地霊殿の主――古明地さとり。そして、そのペットであるお燐とお空である。 さとりは反町と目が合うとそっと微笑を浮かべ、小さくお辞儀。 慌てて反町もどうしてさとりがここにいるのだろうかと疑問に思いつつ、お辞儀を交わす。 さとり「疲れてるところを申し訳ありません……試合、残念でしたね」 反町「いえ……どうも、ありがとうございます」 さとり「……『どうしてここにいるんだろう?』ですか。 なるほど、確かにその疑問も当然ですね」 反町「え!? あっ!?」 そういえばさとりは人の心が読めるんだったな、と一瞬うろたえる反町。 恐らくはこの心も読めているのだろうがさとりは特に表情を変える事もなくただただ無表情のまま、説明をする。 さとり「先ほど橋姫――パルスィ達とも会ってきまして……ついでと言っては何ですが反町さんにも挨拶をと思って伺いました」 反町「そ、そうですか……それは、どうも。 わざわざありがとうございます」 さとり「私達も明日の試合は何としても勝ち、決勝トーナメントに勝ちあがるつもりです。 そうすればネオ妬ましパルパルズも1勝1敗、私達とオータムスカイズさんの戦い次第で。 どのチームが決勝に上がるかが決定します。 ……明後日の試合、よろしくお願いしますね」 言いながら、さとりは右手をそっと差し出して反町に握手を求める。 その背後ではお燐がどこか楽しそうに笑っており、お空はやはりうにゅ?と指を銜えたまま首をかしげている。 反町(礼儀正しいなぁ……。 さて、握手……は、した方がいいよな?) A.握手する! B.なんだか嫌な予感がする……握手しない! C.そのさとりの小さな二つの果実と握手する! D.その他 自由投票枠 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[569]森崎名無しさん:2009/11/19(木) 21:08:22 ID:g8lMOZV6 A
[570]森崎名無しさん:2009/11/19(木) 21:10:10 ID:QgbAt0jE A
[571]森崎名無しさん:2009/11/19(木) 21:10:43 ID:osviM/u+ A
[572]森崎名無しさん:2009/11/19(木) 21:16:03 ID:e4dHPNFA A
[573]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/19(木) 21:20:32 ID:??? >A.握手する! ============================================================================ 反町(そうだな、握手はやっぱりしておこう!) がっしりとさとりの小さく細い手を掴み、握手を交わすさとり。 一瞬、さとりの服についてある第三の瞳が鈍く光ったような気もするが……。 特に気にも留めずその後、少々の雑談をしてからさとり達は帰っていった。 何とかして勝たなければな、と反町が深く誓っている一方。 反町と一旦別れたさとり一行は、廊下を曲がり反町の姿が見えなくなった所で急にひそひそと小声で話を始めた。 お燐「それで、さとり様? あのお兄さんの弱点はわかったんですか?」 お空「じゃくてん?」 お燐「わっ、馬鹿、声が大きいよお空!」 うにゅ?とやはりよくわかってない様子のお空のおでこを叩きつつ。 お燐はさとりの様子を伺うようにして、問いかける。 そう、さとり達が反町に出会ったのは無論、挨拶をする為でもあった。 しかし、それだけではない。 そのさとりの心を読む能力を使い――さとり達は、反町の弱点……『トラウマ』を見つけ出そうとしたのである。 握手をしたのも、より反町に近づきその深層心理を読もうとした為。 お燐とお空が見守る中、さとりはその口をそっと開き反町のトラウマについて話し始めた……。 さとり「彼のトラウマは……」
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0ch BBS 2007-01-24