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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】
[30]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 10:27:23 ID:iLfm619v 井沢「に、2点目か…」 滝「逆転されちまったな…」 来生「お、おい、どうすんだよ」 新田「(もう若島津さんは油断しないだろう。ファルコンクロウがもう一度入ってくれるかどうか…)」 山森「くっ…あの時早くボールを確保していれば!」 中里「面目ないでゴザル…」 高杉「(トホホ…俺じゃ沢田すら止められないのかよ…)」 岬「……………(まいったな。元々戦力差があったとは言え、小次郎に頭脳戦で負けた気分だ)」 ゴールを決められた一条は今にも泣き出しそうな顔をしており、石崎は地面をズカズカと踏み砕いて毒づいていた。 攻撃陣は電光掲示板の側の時計を気にしながら焦り、沢田に突破された守備陣は後悔の泥沼にはまっていた。 ならばと岬を見るが、岬は目を瞑りながらじっと考え込んでいた。中山の胸に一瞬だけ苛立ちが湧き上がり、すぐに消え去る。 中山「(岬…キャプテンのお前がそんな態度でどうする!お前は作戦を冷静に考えていれば良いだけの存在じゃないんだぞ! …いや、リハビリを言い訳にお前にキャプテンを押し付けた俺にそれを言う資格は無いか。 皆も内心では岬がキャプテンをやりたくないのを分かっていて、それでも色々理由をつけて岬を推薦したんだ。 誰にも岬を責める資格は無い…ならば俺は副キャプテンに出来る事をしよう)」 スクッ。 中山「皆、まだ26分だぞ!ロスタイムも含めれば後20分もあるんだ!」 新田「中山さん…」 滝「だけど、どうすりゃいいんだ?さっきみたいに日向にボールがいかない様に慎重に攻めていたら ずっとボールキープできたとしても、撃てるシュート数は精々3本くらいじゃないか…?」 中山「大丈夫だ、俺に奥の手がある!」
[31]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 10:27:48 ID:iLfm619v 井沢「奥の手?そんなのあるのか?」 中山「ああ…って審判がこっち見始めてるな。長々と説明している暇は無い、俺にキックオフさせてくれ。 それから岬は左のウイングハーフとしてプレイしてくれ。すぐに効果は出てくる!」 岬「…分かったよ(その手を使うのか。この時点では最善の策だろうけど…多分時間が足りないだろうね)」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「この後半3回目の南葛のキックオフです!おっとセンターサークルには中山くんが入っています。 DFラインもかなり上がっています。逆転された南葛は是が非でも点を取り返しに行くつもりです!」 松山「当然だな。もう形振り構っていられない…あまり好ましい状況じゃないけど、ヤケにならざるを得ないんだ」 三杉「いや…ヤケでも無いみたいだよ」 松山「えっ?あっ!」 中山「井沢、一旦戻せ!中里上がれ!山森、すぐに返せ!」 パンッ!ダダッ!ポーン! 弥生「あ、あれっ?中山くんがゲームメイクしている?」 松山「そういえば大友中ではMFやっていたんだっけな。すっかり忘れていたけど」
[32]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 10:28:11 ID:iLfm619v 三杉「南葛は岬くんに井沢、山森と中盤の人材が豊富だ。中山はわざわざそこに割って入るよりも ディフェンスリーダーになる事を選んだんだろう。だが今は日向が自陣の奥深くでボールを狙っている以上、 南葛の攻撃時、DFとして出来る事はなくなる。それなら岬くんに代わって沢田をマークしつつゲームメイクすれば良いんだ」 松山「そうか!そういえば岬が左サイドでプレイしている!」 三杉「ただ…これだけじゃ前半の状況を再現しただけに過ぎないけどね」 放送「ここに来て南葛のパスワークが更に冴え渡っています!東邦、ほとんどボールに触れさせて貰えない!」 日向「チッ…悪あがきしやがって!」 若島津「(落ち着け…残りの時間は決して多くない。俺が守りきれば東邦の勝ちだ!)」 陽子「う〜ん…どちらかと言えば苦肉の策の感が拒めませんね」 見上「岬が左に流れ、滝が下がり、中山が上がった事で3−5−2の形になったな。 中盤を中山の力で制する事で岬と山森のシュート数も増えるだろうが…依然として若島津をどうするかが問題だ」 岬「いけえっ!」 中山「(岬のブーメランシュートは本来FK、もしくはセンタリングに混ぜて使うべき物なんだ! ウイングハーフとして撃って貰えれば若島津にもきっと…!)」 バシュウウウウウウウウウウウウッ!! ギュ…ゥウウウウウウウウウウウウン!
[33]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 10:28:24 ID:iLfm619v 若島津「(センタリング…いや、シュートだ!)」 バキイッ! 中山「くっ…!惜しい…!」 岬「(やっぱりダメか…もしセンタリングだったとしても若島津は難なく対応できるんだしね)」 山森「てやああああああああああっ!」 若島津「キェエエエエエエエエエエエエエエッ!」 ドガァアアアアアアアアアアアアアアッ!! 山森「あがっ!く、くそおっ…!」 新田「(もう一度ゴールしてファルコンクロウだって宣言するんだァ!)」 バッゴォオオオオオオオオオン! ヒュゥウウウウウウウウウウウウウウウン! 若島津「ネオタイガーに比べれば楽なシュートだ!」 バチイッ! 新田「そ、そんなァ」
[34]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 10:29:43 ID:iLfm619v 井沢「来い来生!」 来生「とりゃーっ!」 若島津「何度やっても無駄だ!」 ドガァアアアアアアアアアアアアアアッ!! 井沢・来生『ぎゃあ〜〜っ!!』 若島津「(この程度のシュート等いくらでも防いでやる!俺は森崎の…森崎有三のかませ犬じゃないんだ!)」 中山が中盤に上がった事で南葛は攻撃権を独占しシュート数を増やしたが、岬が懸念していた通り ゴールを奪うには至らなかった。今日の若島津は体調面だけでなく精神面でも絶好調であり、 時間がどんどん減っていき焦るばかりの南葛の選手たちのシュートでは打ち破れなかったのだ。 放送「効かない!効かない効かない効かない!何をやっても若島津くんを抜けない! ブーメランシュート、ローリングオーバーヘッド、隼シュート、シュラウドストライク! 南葛が誇る数多の必殺シュートを撃っても撃っても東邦ゴールを奪えません!東邦の不沈艦ここにあり!」 観客「そんな…なんでなんだよ!」「もう南葛は一体何本シュートを撃ったんだ?」「時間がもう無いぞーっ!」 松山「…苦しいな…」 三杉「南葛がもう一枚ジョーカーを隠し持ってでもいない限り、このまま東邦の勝ちだ」
[35]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 10:40:56 ID:iLfm619v いったんここまで。
[36]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 12:00:57 ID:iLfm619v たまには自力で前スレを埋めてみようと思ったら容量の計算違いで最後の一幕が貼れなかったでゴザルの巻。 注:画像はあくまでもイメージです。 :.:.:./ ヾ:.:.:ヘ\:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:i:.:.:.:.:.:. }.:.:.: i i| ;,斗-、_ \:.:ヘ \:.:.:\:.:.:.:.:.:.:,;斗-、:!:.:.:.:.:: i:.:.:.: |:. |. :.:.i  ̄`=、、. \:ヘ `ー、:,><´:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.:. !:.:.:.: i;.: | ハ:|_,..z==ミ、 `"ノ.\ヽ`ー">≧=ェ、:ハ:.:i:.:.:.:.:./:.:.:. /:.i./ i .//,ィ=心,` `ー- イ´ィ=心ヾトレ|:.:.:. /:.:.:. /:.:.リ.| |イi i Y::i i ./ Y::i Y i }|:.: /i:.:.:/:.:.:.: | ゝ` .!ヘ.'-' .! !ヘ,. '-' !'イi//:,イ:.:.:.:.:.:.: i. ヘ .Vz_.ソ Vz_ソ ././:.:イ.ノ:.:.:.:.:.:r-、!,..-‐、. :.:', : : : : : : : ヽ : : : : : : /:.:.:.:|´:.:.:.:,:ノ / , ',. :.:.:i、 : : : : : ァー - ―i : : : : : : / :.:.:.:.:i、:.:.:!./⌒ ヾ 、. ', :.:.:.|ゝ { } ./i :.:.:.:.:.!`-}// ̄ ` - 、_\i :.:.:.i ` 、 ' ._ _ .ノ , ィ .i :.:.:.:.:.| /!/,―-= ,_ 〉 :.:./ i` , - ,. ´i | :.:.:.:.:|.| {/ ,_ / :.:.i |、 ` ー ´ / ! :.:.:.:.'{ {_´入. / :,:.| '. ` ー 、 , - ´./ ', :.:.:/:.', / ./ i:.{ i- ― ===ー / } :.:./ :.Y / ト:| ', , - ― - 、./ / :,イ :.:.ノ, { 人に目立つなと言っておきながら自分もデカいAAで媚を売った挙句 読者の皆さんに任せるとか言っておきながら容量使い切っちゃったじゃないの! _, - − ― - 、_ ,ヘ,_ /: : : : : : : : : : : : : `丶、 / _〉 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ,ィ'O´ /: : : :/: : : : : : ,: : 、: : : : : : : ヘイ,`ヽ, ,': : : :,': : : : :/: :ハ: : } ヽ: : : : : :l ヘヽ/ !: : : :∧_」、-|‐ l l: :A-|ュ、,_: : :|: :l ∧ト、::| ´ヾ!ヽ|ヽ| レ' ヾ!ヽ、|: :!: :ヘ /: : : ヾ!−-− −--− l:;ノ : : ヘ !,ィ: : : l """ ___ """ l: : : : : : ! ヾ!ヽ、: :ゝ、 Y _ソ ,.イ: :,ィ::ルレ' ヾト、ト` −-z二、-‐''レイ//ノ __,.ィく´><ネ、._ , -r'´ _/´c8っヘ_ ``7ー.、 ゝ-'`'´ ̄/:::::::::::::::::::}  ̄ゝー' 7´ ̄ ̄`ヾ! /:::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::\ ヾ、_::::::::::::::::::::::::::;_/ ` ーr−r‐イ {二!二j ゝ,人ノ いや〜うっかりうっかり。
[37]創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 12:46:24 ID:8VBw4gJk おねいさんのイメージみくるかよw
[38]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 13:08:43 ID:iLfm619v 岬「(…ダメだ。この試合、勝てない)」 時間が残酷な程平等に過ぎていき南葛と彼らを応援する観客達の焦りが 刻一刻激しくなっていく中岬はとある決意を固めた。 岬「(これじゃ僕の3年間は無駄になってしまう。ただでさえ日本に引っ越した事で 欧州で培った技術が鈍ってしまったのに、日本一にすらなれなかったら僕の日本代表での存在感… 引いては将来の日本サッカー協会での発言力は激減してしまう。だからこそ一度で良いから 小次郎に勝ちたかったんだけど…今となってはそれも無理だ。ならば…別の方法で存在感を出すしかない)」 放送「後半40分!もう南葛後がありません!ボールを持った中山くん、どうするのか!」 南葛応援団「なっかやま!なっかやま!なっかやま!」ドンドンドンドン 中山「(くそっ…確率的に一番決まりそうなのはブーメランシュートなんだが、 もう若島津の目も慣れてしまっているだろう。なんとか…なんとかならないのか!…ん?)」 切羽詰りながら次のゲームメイクを考える中山の視界に岬の姿が映った。 ブーメランシュートを撃つのでもセンタリングを狙うのでもなく、 逆サイドからのセンタリングに合わせてダイレクトシュートを狙いたい…そんな位置に居る岬の姿が。 中山「(岬…そうか、ジャンピングボレーを撃ちたいのか。それならまだ意表をつけるかも知れない。 だが逆サイドには日向が居るんだ。滝じゃまず突破できない…それなら!)」クイクイ 中里「(む、中山殿の符丁!あれは交差して拙者にドリブルせよとの意であったな)」 ダダダダダ… シュタタタタッ… バシッ!
[39]2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 13:08:59 ID:iLfm619v 中山は中里とクロスオーバーを行いつつ至近距離でボソッと囁いた。 中山「中里右だ。岬にセンタリング!」 中里「!?り、了解でゴザル」 シュタタタタタタタ! 放送「中山くんドリブル開始…と見せかけて中里くんにボールを移しました! 中里くんそのまま本来とは逆サイドを上がっていきます!なんと右サイドアタックだ!」 滝「お、おい、今こっちには日向が!」 日向「馬鹿め、焦ったな!くたばれェ!」 ダカダカダカッ、ズゾザァアアアアアアアアアッ!! 放送「しかしここには日向くんが待ち構えています!日向くんまるで飛び込む様な勢いのタックル!」 中里「(何年も中の里の名折れを繰り返す訳には行かぬ!中の里が奥義が一…)」 ブゥウウウウウウウウウウウウン…! スカッ! 日向「な、なにィ!?」 東邦メンバー『う、うそ〜っ!!?』 中里「(分身の術ナリ!)」 放送「こ、これは〜っ!?中里くんまるで分身したかの様に見える高速の左右フェイントで日向くんを抜き去りました! まさか日向くんが抜かれるとは思っていなかったのか、東邦の守備陣は驚き戸惑っています!」
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0ch BBS 2007-01-24