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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】
[372]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 00:59:36 ID:xoeFr05+ 続きを書いていたら時間が無くなってしまいましたね。 今日はここまで。
[373]創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 01:25:50 ID:pKNmKicL 二股乙でしたー
[374]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 07:17:17 ID:xoeFr05+ >E 「中山について相談したかったんだ」 岬「中山くんに関して?」 森崎「おう。南葛高校ではお前を一番頼りにしていたみたいだしな」 岬「…分かった。僕の部屋に来てくれるかい?今なら松山は多分居ないと思う」 森崎「サンキュー、お邪魔するぜ」 森崎は岬に連れられるまま岬と松山の部屋に入った。 岬の言った通り松山は出かけているらしく不在で、森崎と岬は二人きりになる事が出来た。 岬「ウーロン茶があるけど飲む?ティーバッグだけどね」 森崎「ああ、ありがとよ。それで中山の事なんだが…」 岬「うん…同室に誘った時断られていたよね」 森崎「知ってたのか?…ってあの時結構目立っていたか」 岬「うん、多分大抵の人、特にウチ…南葛高校出身者は驚いていたと思うよ。 君と中山くんは仲が良いのは周知の事実だったしね」 森崎「ああ、ブラジルに旅立つ日に見送ってもらった時全日本ユースの合宿で再会しようって約束したんだ。 それからも何回か電話でやり取りをしていたんだが、まさかこんな事になるとはな…」
[375]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 07:18:03 ID:xoeFr05+ 森崎は落ち込んだ表情を隠せなくなり、それを誤魔化す様に岬が注ぐウーロン茶の湯気を眺めた。 岬も黙って二人分のウーロン茶を淹れてから椅子に座り、二人の間に沈黙が訪れる。 森崎「…岬、教えてくれ。あいつが俺を疎んでいる様子はあったか?」 岬「僕の知る限りでは皆無だよ。高校では時々君の電話の内容を話す事もあったし、リハビリに励んでいる頃 励ましに行ったら”今頃森崎はもっとキツいトレーニングをしている筈だ”と言っていた事もあったよ」 森崎「そうか…じゃあ、なんであいつは…心当たりは無いか?」 岬「そうだね…推測だけど、中山くんは君にどう接すれば良いか分からないんじゃないかな」 森崎「(どう接すれば良いか分からない…三杉も同じ事を言っていたぞ!)俺と実力差が開いたからか?」 岬「いや…それだけじゃないと思う。確かに僕も含めて皆君とあまりにも差がついてしまった事に悩んでいる。 中山くんもその事実を持て余していると思うよ。だけど彼の場合、それは結果であって原因じゃないんじゃないかな」 森崎「結果であって原因じゃない…?どういう意味だ?」 まるで謎かけの様な話し方をする岬に森崎は戸惑う。岬はお茶を一口啜ってから再び口を開いた。 岬「中山くんは良く言っていたんだ。森崎と肩を並べて戦いたい、胸を張ってあいつと共に世界を目指したい。 3年間それを心の支えにしていたみたいで、試合中にそれを小次郎に公言する程だったよ」 森崎「………!」 岬「だけどそれが不味かったかも知れない。小次郎はそんな中山くんをあざ笑ったんだ。 森崎の犬で居るつもりか、森崎に勝つつもりはないのか、そんなつもりだから俺には勝てないんだ… そういう内容の言葉を言われたらしい。先月の全国選手権で優勝した時にね」
[376]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 07:18:28 ID:xoeFr05+ 森崎「日向の野郎…余計な真似しやがって。俺にはボロ負けしたくせに」 岬「それも結果の一つだよ。多分中山くんは今悩んでいるんじゃないかな。 君の力になりたい。だけどそれは君に頼っていて叶えられる物じゃないんじゃないか? しかし君に立ち向かった小次郎は君に敗れた。ならば一体どうすれば良いのか?」 森崎「………」 岬「あくまで僕の推測だけど、概ね外れていないと思うよ」 語りたい事を全て語った岬はまたウーロン茶を啜る作業に戻った。 森崎も考えをまとめる時間が欲しく、ウーロン茶を黙って飲み干す。 深刻な雰囲気の中森崎は悩んだ末に再び口を開いた。 A 「俺があいつにしてやれる事は無いんだろうか?」 B 「俺はどうしたらいいんだろうな、岬」 C 「中山の奴め、そんな事で悩まなくても良いだろうに」 D 「こればっかりは中山の自力で解決してもらうしかないな」 E 「ご馳走さん。茶と相談ありがとよ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて ☆2009/12/15 08:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[377]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:53:33 ID:xoeFr05+ >D 「こればっかりは中山の自力で解決してもらうしかないな」 岬「…おや」 ここで初めて岬は意外そうな顔をした。森崎が出した結論が自分の予想から 外れていたのか茶碗を置いてまじまじと森崎の顔を見つめている。 森崎「なんだよ、豆鉄砲食らった鳩みたいな顔しやがって」 岬「ごめん。僕は君に行動派のイメージを抱いていたから、中山くんに話をつけにいくかも?って思っていたんだ」 森崎「そうしたい気持ちもある。ひょっとしたらそれが良い結果を生むかも知れん。だが…」 岬「………」 森崎「あいつはもう一度俺の仲間に、そしてライバルになりたいんだろう。だったら下手な情けは無用だ。 上に登ろうとしている奴に手を貸すにはそいつを見下ろさないといけない。俺はあいつを見下したくない」 岬「…認めているんだね。中山くんの事を」 森崎「あいつは仲間なんだよ。それも特別な意味でな」 岬「何故そこまで…?(大体想像がつくけど)」 森崎「…南葛SCの頃、覚えているか?もう随分昔の事だが」 岬「うん、覚えているよ。森崎は特にオーバーラップを繰り返すGKとして良く覚えている」 森崎「…クスクス笑うんじゃねえ!俺のオーバーラップのお陰で勝てた事だってあっただろうが!」
[378]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:53:46 ID:xoeFr05+ 岬「ごめんごめん。でも最近はあまり変わった事はしなくなったね?」 森崎「実力がついたからな。正攻法で勝てるのにわざわざ奇策に打って出る理由はねえ」 岬「うん、そうだろうね(その割にイタリアJrユース戦みたいにただ目立ちたいだけじゃないかって思わされる事もあったけど)」 森崎「だが昔からそうだった訳じゃねえ。南葛SCで若林が怪我で抜けた時、 どいつもこいつも慌ててただろうが。まるで若林以外にGKは居ないかの様に…全く」 岬「そうだったね(あの頃の若林くんの存在感を考えれば当然の反応だったけど)」 森崎「俺はそれが嫌だったからどんな手段を使ってでも這い上がってやろうって決めたんだ。 中山も同じなんだよ。フィールダーで注目されていたのはお前と翼と修哲トリオ、 後は精々高杉と石崎くらいだったじゃねえか。最初は誰も中山なんか注目してなかったんだ」 岬「なるほど…その頃から絆が出来ていたから特別なんだ。素敵だと思うよ、その関係。 引越しを何十回を繰り返した僕としては君たち二人がちょっと羨ましいな」 ニッコリと微笑む岬。トレードマークの天使の微笑みを浴びせられた森崎は たった今振るった熱弁が急に恥ずかしくなりガシガシと頭をかかずには居られなかった。 森崎「…ガラにもねえ話だったな。一応言っとくけど、誰にも話すんじゃねーぞ」 岬「分かった。口を固くしておくよ」 森崎「まあお前なら大丈夫か。それじゃあな、サンキュ」 岬「どう致しまして(この程度の会話で好印象を与えられるのならお安い御用さ)」 森崎はその晩少し胸の荷が軽くなった気分で眠りについた。
[379]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:01 ID:xoeFr05+ 翌日の午前の練習は前半がセットプレイの練習に費やされた。フリーキックとコーナーキックが 攻撃時と守備時両方を想定して行われ、プレイスキッカー達はキックの精度や選択肢の多さを競い合い、 合わせる方は自分の力を見せ付けるないし他者を活かす動きをアピールした。 その中で4人飛びぬけた働きを見せる者達が居た。 若島津「キェエエエエエエエエ〜〜〜ッ!!」 ご存知浴びせ蹴りで猛威を振るう若島津。そして次藤の協力を得て空を自由に飛びまわる立花兄弟だった。 政夫「頼むぞ次藤!」 次藤「おう和夫!」 バッ! ガシッ! バシュウウウウウウウウウウウウウン!! 住友「おおお…」 和夫「もいっちょだ次藤!」 次藤「政夫飛べタイ!」 バッ! ガシッ! バシュウウウウウウウウウウウウウン!! 見上「ほう…立花兄弟が次藤が居れば一人だけでもスカイラブが出来る様になったのか。これは戦術の幅が広がるな」 政夫・和夫『何回も名前間違えてんじゃねー!』 *次藤が「スキル・Wスカイラブ」を習得しました!スカイラブの土台になれ、しかも次藤側のガッツ消費は半分です。
[380]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:24 ID:xoeFr05+ そして午前練習の後半は多くの選手達を驚かせた。 ピィーーーーーッ! 見上「全員集合!………よし皆聞け、セットプレイ練習はここまでだ。ここからは三杉を鍵とした戦術練習を行う!」 全日本ユースメンバー「ええっ!?」「三杉を中心にって…」「武蔵が良くやってたオフサイドトラップとかか?」 森崎「(おー、三杉の奴Jrユース時代のコーチの威光だな。上手くやりやがって)」 見上「今日導入する戦術はパスに寄る速攻、ファストブレイクだ。 三杉が指示したタイミングで全員パスワーク及びスペース作りのテンポを上げられる様になれ。 体力の消耗も僅かに上がるだろうが、ここぞと言う場面で使えればチームの大きな武器となる」 三杉「大丈夫、原理は簡単だよ。パスのタッチ数を減らしつつ運動量を増やし、 味方と敵と自分の位置関係を把握しながらフリーのスペースを探せば良いだけだから」 滝「さ、サラッと言ってるけど…」 石崎「ホントに簡単に出来るのかー?」 日向「(ケッ、また選手兼コーチ様の特権か)」 三杉「練習さえすればね。さあ皆、ビブスをつけて」 パンッ!ポーン!ダダッ!バコオッ!スタタッ! 全日本ユース「おお、凄え!」「パスのスピードが上がったのが分かる!」「でもやっぱり疲れるな、これ…」 三杉「はい、一旦ペースダウンして。スイッチをひねる様に意識を切り替えて」 松山「(こういう練習が出来るんだったら、ふらので使っていたなだれ攻撃も…!)」
[381]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:44 ID:xoeFr05+ 練習終了時には三杉に向けられる視線に改めて敬意が篭もった事は言うまでもない。 しかし昼食時に起きた出来事の為に三杉は好意以外の感情も集めてしまう事になった。 葵「いや〜、凄いですね三杉さん!プロのコーチかと思いましたよ!」 三杉「昔からこういう事は得意なんだよ」 森崎「(小学生の頃からやってたからなあ。翼とは別の意味で目立ちたがり屋だぜ)」 次藤「のう、森崎」 森崎「ん?(まさか…)」 次藤「今日の午後、ワシん練習ば手伝ってくれんか?頼むっちゃん」 森崎「(ゲ、またかよ!)」 今度は次藤が共同練習を頼みに来たのだ。しかも頭を下げてまで。 早田「あ、ちょっと待てよオイ!俺は今日こそは、って思ってたんだぞ!」 三杉「二人とも、悪いけど森崎は僕と先約済なんだ。今日も明日もね」 早田・次藤『な、なにィ!?』 全日本メンバー「な、なんだって!?」「ずっと三杉と?」 森崎「(おい、俺を置いて話を進めるなよこいつら!…うわやべえ集まってきやがった)」 葵「え?え?え?」 更に早田が乱入してきた時に三杉が森崎よりも早く断りを入れた事で事態は更に複雑化した。 三杉と4日連続練習すると聞いて食堂に居た面々の多くが立ち上がり詰め寄ってきたのである。 その誰もが森崎と三杉に非難の視線を込めており、全く無関係な事情で居心地が悪くなった葵は良い迷惑である。
[382]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:55:21 ID:xoeFr05+ 早田「なんで三杉とばっかりなんだよ!」 次藤「これは明らかにヒイキっちゃなか!?」 中里「一人で練習し続けるのならばまだ分からぬが…」 反町「これじゃまるで三杉の専属コーチじゃないか!」 滝「三杉もなんだって4日間も森崎を拘束するんだよ!」 井沢「俺達だってブラジル仕込みの練習法を知りたいんだぞ!」 山森「森崎さん、三杉さん…納得できません!説明してください!」 葵「な、なに?何が起きてるんだこれ?」 森崎「(早田と次藤と…中里まで!ええい反町、滝、井沢はどうにでもなるとして… 山森、お前もか!?以前は大人しくなったのに変わったなあ…あ、マジやべえ)」 タイミングの悪い事に今日のこの時間帯の食堂には森崎と共に練習したい、 もしくは教えを乞いたい程好意的である者達が集まっていた。 ザッ。 傷ついた様に問いかけてくる中山も含めて。 中山「森崎…何故だ?」 森崎「(しまったー!昨夜中山の悩みを聞かされたばっかりだってのに…)」 ちなみに三杉は平然として食事を続けていた。哀れな程にオロオロしている葵とは対照的である。 森崎「(えーい三杉黙ってるんじゃねえ!こいつらますます怒ってるぞ!くそ、どうやってこの場を収めよう?)」 A 「三杉と取引をしたんだよ。俺を支持しろ、代わりに鍛えてやるってな」正直にぶっちゃける。 B 「単純に早い者勝ちだろ?まさかお前ら全員俺と一緒に練習したいなんて思っていなかったぜ」お茶を濁す。 C 「翼に対抗出来るMFが必要だと思ったんだよ。お前ら三杉に勝てる自信あるか?」戦力論を説く。 D 「三杉はようやく心臓病が治って思う存分練習できる様になったんだ…」感情に訴える。 E 俺だけが悪い訳じゃないんだ。三杉にアイコンタクトを送り何か喋らせる。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて ☆2009/12/15 12:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
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0ch BBS 2007-01-24