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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】
[497]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:25:26 ID:TzHxxsxt ・ネイ >ディレイドスピンにしびれた! >???「清き一票をネイくんにあげるね〜い♪」 >あんまり活躍してるイメージがないんだよなー >シェークスピアはいいよね >全日本にはいなかったタイプだし結構好きだった >おネイさん大興奮 ネイ「イエ〜イ、全世界のかわい子ちゃんたち見てる〜?」 ジェトーリオ「見てま〜す♪」 ネイ「キモい裏声出すな!そもそもなんでお前の票が入っているんだ!」 トニーニョ「ネイ、あまりスペースを取りすぎるな」 ネイ「おっといけないいけない。汚物なんかに構っていられないな。と言う訳で投票してくれた女の子達有難う! あ、野郎にも一応礼は言っておくよ。でも俺はそんな趣味無いからね」 ザガロ「ウゼェ!さっさと終わらせろ!」 ネイ「俺は全体的にカード運悪かったからさー、ここぞって時以外はあんまり活躍できなかったんだよねー。 消えるフェイントとブースターシュートしかないテクモ版に比べると随分補強されているけど」 サンタマリア「主人公チームの恩恵だな。羨ましい物だ」 カルロス「大丈夫だ、俺達にもちゃんとパワーアップフラグは立っている。さあ3位に行こう」 ネイ「えー、もう終わり?もっと喋らせろよー」
[498]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:26:13 ID:TzHxxsxt ・大空翼 >何かに悩んでいるところがもうひとりの主人公って感じだった >なんだかんだで嫌いになれない >みんなが蛇蝎のごとく嫌うから、擁護のの文すら書けなかった…ごめんよツバサ… >翼は普通に好きだけどなー >べ、別に翼が好きで投票するんじゃないんだから カルロス「21票で3位につけたツバサ・オオゾラだ。原作主人公なだけあって最重要ライバルの一人として 扱われており、彼抜きではキャプテン森崎は成り立たなかったと言っていい」 サンタマリア「主人公のモリサキが参加者の選択に言動を少なからず左右される為キャラクターとしての 掘り下げられ方はモリサキよりも深いかも知れない。そう言った意味でも影の主人公だな」 アマラウ「原作じゃ嫌われ者だけどなー、作品外で」 ドトール「ある意味原作者の贔屓の最大の被害者かも知れんぞ」 カルロス「なんにせよ、これからもストーリーの主軸に絡み続けるだろう。戦力面から見ても 彼が日本代表から落選する事は有り得ないし、そんな事をやったらこの世界のパワーバランスが崩れる」 マウリシオ「…あの〜…」 カルロス「なんだ?」 マウリシオ「なんつーか、この結果発表堅苦しすぎない?今までの結果発表とのギャップが…」 カルロス「別に、たまには良いだろう?」 サンタマリア「俺達の大半がオリキャラ同然に一から性格を組み立て上げられたせいで 全日本メンバーに比べるとギャグ成分が少ないと言う身も蓋も無い事情もある」
[499]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:27:34 ID:TzHxxsxt マウリシオ「ホントに身も蓋も無っ!」 カルロス「とにかく次、第2位だ。24票を獲得したのはトニーニョだぞ」 トニーニョ「俺の出番か」 ・トニーニョ >森崎とは仲悪いなりに良いコンビだったと思う >なんか、トニーニョはツンデレ成分があると思うんだ >ディフェンスに定評のある >もうちょっと絡みたかったなぁ >べ、別にトニーニョの為に投票するんじゃないんだからね!勘違いしないでよ! トニーニョ「ツンデレ…別にそんなつもりは無かったんだがな…」 ネイ「でも実際そんな感じだったじゃん。とうとうモリサキからキャプテンの座を奪い返そうとしなかったし」 トニーニョ「それには色々と理由があるが…一番大きかったのは俺が知るモリサキは最初から 世界トップクラスのGKであり、それに相応しい名声とキャプテン経験も持っていたと言う事だな」 ネイ「ふーん。そこが日本でのモリサキの立場と違ったのかもな」 トニーニョ「全日本では昔からの因縁が続いている相手が多い様だが、俺にはそんな恨みは無い。 その方針や言動に疑問や反感を抱く事はあったが、最初からモリサキをある程度以上認めていたんだ」 サンタマリア「その分派閥争いゲームと言うこの企画の趣旨が薄れた感はあるな」 トニーニョ「仕方あるまい。どうせパルメイラスでプレイしている期間は全日本に移る前の前座だ」
[500]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:28:00 ID:TzHxxsxt カルロス「さて…皆待たせたな。とうとう39票を集めた1位の発表だ。と言ってもなんの驚きも無いだろうが」 ・森崎有三 >最初の一票もらった! >じゃあ二票目を >MVPをとりもどせ >ジャパンカップで絶対にリベンジしようぜ! >無失点優勝とMVPを次こそ絶対もらう! >お前が1だ…多分 >SGGK! カルロス「プレイヤーキャラでもある主人公だな。あえて語る程の事も無いだろう」 サンタマリア「いや、あると思うぞ」 カルロス「なんだ?」 サンタマリア「この物語のモリサキと原作のモリサキが似ても似つかない所だ…」 カルロス「………まあな」 トニーニョ「他のキャラは大なり小なり原作の性格に基づいているのだが、モリサキだけは影も形も残っていないな」 ネイ「だって原作のモリサキってどう考えても世界一目指せるタイプじゃないじゃーん」 カルロス「これも読者参加型企画のサガか。さて、今回も沢山の投票とコメントを改めて有難う。 今後俺達はかなり先まで出番が無いだろうが、全員大きくパワーアップして帰ってくる予定なので 忘れないで欲しい。それまでは読者の皆の判定運と武運を祈っておく。それではまた会える日まで」 サンタマリア「(…やっぱり華が無さ過ぎたな。読者受けが悪そうだ)」
[501]創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 08:50:13 ID:L8SoNF0A 乙です! 面白かったですよ? ボーナス付パルメイラスでのジャパンカップ編も見たかったなあ。
[502]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:33:36 ID:TzHxxsxt そして…とうとうジャパンカップの日がやってきた! 〜東京都新宿区〜 国立霞ヶ丘陸上競技場。 1958年に開場されて以来東京オリンピックを初めとする様々な競技の国際大会、 もしくは国内大会に用いられてきた日本を代表する競技場の一つである。 サッカーでもトヨタカップやワールドユースなど大きな規模の大会に利用されており、 先月行われた南葛VS東邦の様な全国高等学校サッカー選手権大会の準決勝と決勝戦もここで行われる。 収容人数5万人を誇るこの競技場に今日、日本中のサッカーファンが集まった。 ガヤガヤガヤガヤ… 観客A「いよいよだぜ…とうとうあの森崎が日本に戻ってきたんだ!」 観客B「しかも翼が敵として登場するなんてな。こりゃドリームカードだぜ」 観客C「でも他に招待されたチームが2つあるんだろ?」 観客A「ああ。組み合わせによってどうしても3つの内1つとは戦えなくなるな。 どうせならトーナメントじゃなくてリーグ戦にして欲しかったぜ。色々事情があるんだろうけど」 観客B「日本が初戦で負けたら戦えなくなるのは2チームだけどな」 観客C「おいおい、3年前世界一になっているチームがホームで戦うんだぜ? いくらなんでも初戦負けは無いだろう。そんな事になったらチケット代返してもらわなくちゃ」
[503]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:34:05 ID:TzHxxsxt 競技場を超満員にしようと詰め掛ける観客の表情は明るかった。 誰にも注目されず煙草を吸っていた片桐がげんなりしてしまう程に。 片桐「(観客は気楽で羨ましい…世界の壁はそう簡単に乗り越えられる物ではない。 この大会日本が優勝出来る確率は4割程か?下手したら初戦敗退も十分有り得る。 その場合スポンサー達と日本サッカー協会に言い訳をする身にもなって欲しい物だ。 しかも勝ったら勝ったで別の問題が発生するしな…)」 賀茂「おう、片桐。それ今日何本目だ?」 片桐「まだ3本目ですよ」 悩み多き片桐に声をかけたのは人ごみからふいに現れた賀茂だった。 かつての日本代表選手同士がタバコを分け合い、これからの試練の時を憂いため息をつきあう。 片桐「それで、何人居ました?」 賀茂「結構居たぜェ〜。双眼鏡を合わせてやるから自分で見ろや。まずはここだ」 片桐「どれどれ…」 片桐は賀茂が三脚に固定した双眼鏡を覗き込んだ。彼の視界に いかにも気が荒らそうなボサボサの髪型の大柄な男と、それよりはやや細身な スポーツ刈りの男の姿が映る。共に外見は二十歳前の東洋人だ。 片桐「韓国ユースのチャ・インチョンとイ・ヨンウンですね。やはり来ていましたか」 賀茂「確か二人ともブンデスリーガのどっかのクラブのユースチームに所属しているFWだったよな?」 片桐「はい。チャがボルシアMG、イがシュトゥットガルドに所属しています。過去に若林からゴールを 奪った事もあります。とは言えここ数ヶ月は他のチーム同様若林に零封されている様ですが…」
[504]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:35:12 ID:TzHxxsxt 賀茂「韓国にしちゃあ日本サッカーの台頭は絶対に避けたいだろうな。お次はこっちだ」 賀茂は双眼鏡の角度と向きを変え、固定し直してから片桐に場所を譲った。 今度目に入ったのは黒いジャージに身を包んだやはり東洋人らしい五人組だった。 その内二人はどうやら双子らしく、坊主狩りの頭からどんぐり眼まで全てそっくりだった。 中肉中背のこの二人とは対照的に残りの三人は2mを超えていそうな痩せた長身、 到って平均的な身長、そしてとても同年代には見えない程小柄とそれぞれ特徴溢れる体格だった。 長身の男はきょろきょろと落ち着き無く糸目をさまよわせ、小柄な男は悪い目つきを ニヤニヤとさせながら辺りを見回し、平均的な男は地味な顔をずっとフィールドに向けていた。 片桐「李邦内(リ・ハンネ)と李邦坤(リ・バンクン)の李兄弟に… それぞれ飛翔(フェイ・シァン)、呉俊仁(ウ・チュンレン)、王忠明(ワン・チュンミン)ですね。 中国ユースは5人も偵察に向かわせてきましたか。張り込みましたね」 賀茂「李兄弟は親父が横浜の中華街でコックをやっているらしい。そのツテで滞在費を抑えたんだろう」 片桐「なるほど…中国ユースの秘密兵器と言われるあの二人は?」 賀茂「肖俊光(シァオ・チュンクァン)と陸大雷(ルー・ダレイ)は見当たらなかった。 肖は負傷中らしいし個人行動を好むそうだし、陸に到っては拳法家もかねているそうだからな。 多分日本には来ていないんだろう。実際頭脳派の呉と王が居れば十分じゃないのか?」 片桐「ふむふむ。韓国、中国、と来れば次は…サウジアラビアですか?」 賀茂「大当たり!ちょっと貸せ…ほい、ここだ」 片桐「どれどれ…やはりこの二人ですか。マーク・オワイランとアル=ハサン・バルカン」 今度双眼鏡に映ったのは頭に被ったベールを始め白を基調としたなんとも目立つ服装の二人組だった。 一人はスラリとしたスマートな体型の青年で、穏やかで整った顔立ちからは優雅な気品すら感じられる。 もう一人は相撲取りも仰天しそうな程縦にも横にも巨大な大男であり、パッと見では人間と認識できないかも 知れない程人間離れした体格の持ち主だった。二人とも黒髪に浅黒い肌をしており、東洋人では無いのが分かり易い。
[505]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:35:30 ID:TzHxxsxt 賀茂「しっかしまあ、偵察とは言え一国の王子がセキュリティもつけないでこんな所に… そりゃあ貴賓室を貸してくれって言ったら日本サッカー協会にバレちまうだろうけどよ」 片桐「全くですね。もし何かあったらこっちにも迷惑がかかるのを考えてもらいたい物です。それにしても… やはりアジアの強豪がこぞって見に来ていますね。この分だとクウェートやイラクの選手まで来ていてもおかしくないですね」 賀茂「アジアの連中はこれ以上見かけなかったが、代わりにもっと面白い奴を見かけたぜ」 片桐「ほう?誰ですか?」 賀茂「貸せ、こっちだ…よし、見て驚けよ」 片桐「…こ、これは!」 片桐は初めて驚愕した。隠す気も起きない程の衝撃をもたらす人物が双眼鏡に映ったのだ。 片桐「何故彼がここに…!しかもフライハイトまで!」 賀茂「分からん。あえて予想するならオフシーズン中にケガをしてクラブに休めって命令されたとかじゃねーか?」 片桐をこれ程まで狼狽させたのは二人の金髪の青年だった。 一人は前髪を長く伸ばしており、その下から覗く目が実際以上にギョロリとした印象を与えている。 女性が見れば十人中十人が髪を切る事を薦めるであろう程の男前なのだが、 ニコリともしない表情もあってどうしても不気味さが拭えない彼の名はジークムント・フライハイト。 西ドイツのブンデスリーガの名門クラブ、バイエルンの一軍に所属する東ドイツ人である。 そして彼の隣で威風堂々と腕を組んでいるのは逞しく成長したカール・ハインツ・シュナイダーその人以外の誰でもなかった。 片桐「参りましたね…まさかここまで厳重に見張られているとは」 賀茂「仕方ないぜ。あいつにとってハンブルグは古巣だし、それ以上に全日本は借りがある宿敵だ」
[506]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:36:18 ID:TzHxxsxt いったんここまで。
[507]創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 15:37:16 ID:dl9DFjmU ワクワクしてきた!
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0ch BBS 2007-01-24