※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】
[98]がんばりセービング!:がんばりセービング! がんばりセービング!
[99]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 00:16:36 ID:Qp4FV61O >B 骨川じゃねーか!あいつこんな所で何してるんだ? とんがった髪型にキツネの様な顔つき。そしてとてもサッカー経験者とは思えない貧相な体躯。 それはまさしく森崎の中学時代、部内の支配体制を固める為に暗躍させていた後輩の骨川であった。 3年経ちそれなりに成長しているものの、森崎との身長差は以前より更に開いている。 森崎「よう、骨川」 骨川「あっ、森崎先輩!お久しぶりです!」 森崎を見た途端すかさず揉み手をしながら近寄ってきたのも相変わらずである。 森崎「なんでお前がここに居るんだ?まさか全日本ユースに選ばれたとかじゃねーよな?」 骨川「十分も走れない俺にそんなの無理です。俺は今こんなのやってるんですよ」 スッと得意気に差し出す骨川の名刺にはこんな事が書かれていた。 『全日本ユースを応援する友の会 連絡員 骨川 XXX』 森崎「全日本ユースを応援する友の会…なんだこりゃ?」 骨川「元は中沢先輩が翼先輩を応援したいって言い出したのが発端だったんです。 そこでパパの会社が日本サッカーに投資している俺の出番って訳ですよ」 森崎「(中沢…ああ、翼の彼女か)」
[100]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 00:21:11 ID:Qp4FV61O 骨川「俺の役目はサポーター達が全日本ユースの活動に支障をきたさない形で 応援出来る環境を作る事と、全日本ユースが対戦する事になる、もしくは対戦するかも 知れないチームの情報収集などです。これも南葛で長年活躍してきた実績の賜物ですよ!」 森崎「そしてあわよくば近年設立が目標になっている日本のプロリーグの利権に 一枚噛もうって訳だな。流石じゃねえか」 骨川「いえいえ、先輩には敵いませぬ」 しばし悪代官ごっこで戯れる二人だったが、やがて森崎はあくびをして我に返った。 森崎「おっと、こうしちゃいられねえ。早いトコ宿舎に入って時差ぼけ直さねえと」 骨川「あ、待って下さい。このノートをどうぞ」 森崎「ん?なんだこりゃ」 骨川「キャプテンが居ない間に全日本ユースの候補選手達がどうしていたか、 現在どんな状態にあるかまとめたノートです。ご参考までに」 森崎「ほほう、分かってるじゃねえか。有難く頂いておくぜ」 数分後、森崎は宿舎として貸し切られているホテルのロビーでコーラを飲みながらくつろいでいた。 まだ選手達が彼以外到着していない為部屋の割り振りが決まっておらず、鍵を貰えなかったのだ。 森崎「くわ〜…カフェイン補給してもまだねみい。早く部屋で寝てえなあ」 山森「あっ!」
[101]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 00:21:25 ID:Qp4FV61O そして彼に続いて到着したのは地元の静岡にある南葛の選手達だった。 山森「森崎さん、もう来ていたんですか!」 滝「おお、久しぶり」 井沢「背は伸びたけど顔はあんまり変わってないな」 中里「ニンニン」 スタミナ、パス精度、空中での強さが売りの二年生MF山森正吾。 右サイドアタックの職人ウイング滝一。 優れたジャンプ力が目立つMF井沢守。 俊足を活かしたまるで忍者の様な(実際に忍者だが)サイドバック、中里正人。 この4人は森崎に対して友好的であり嬉しそうに声をかけてきた。 新田「(やっぱり選ばれてたのか…選ばれない筈も無いだろうけどさ)」 来生「なんだよ、だらしないカッコしてるなー」 石崎「(そりゃ来てなかったらGK足りないけどさあ)」 高杉「(若林さん、今度こそ頼みますよ…)」 スピードタイプのストライカー、新田瞬。 お調子者のドリブラーFW、来生哲兵。 ガッツだけで勝負してここまで上り詰めたDF、石崎了。 大柄な体が武器のDF、高杉真吾。 この4人は森崎に対してお世辞にも友好的ではない。
[102]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 00:21:38 ID:Qp4FV61O 岬「お久しぶり、森崎。時差ボケでまいっているみたいだね」 中山「………」 そして南葛高校の二大看板だった岬太郎と中山政男が最後尾でやってくる。 岬は彼らしくにこやかに挨拶してきたが、中山は微妙に視線を逸らし黙っていた。 森崎「よう。お前ら全員選ばれてたんだな(石崎と高杉はハッキリ言って要らねえんだけどな。 それにしても中山の様子が変だな。機嫌が悪いのかな?)」 森崎は中山の様子を訝しみながらも、眠気のせいもあって無難な挨拶を返した。 しかし内部対立が激しいこの世代の日本代表で穏やかな時間が流れる筈も無い。 ザッ。 日向「よう、負け犬」 森崎「!」 若島津「(森崎…必ず貴様から正GKの座を奪いとってみせるぞ!)」 沢田「ど、どうも〜」 反町「…よう」
[103]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 00:21:52 ID:Qp4FV61O 東京の東邦学園組の4人、日向小次郎、若島津健、沢田タケシ、反町一樹の登場である。 日向はもちろん挑発的な態度であり、若島津も無言のまま眼光鋭く森崎を睨み付けている。 沢田はオドオドと愛想笑いを浮かべており、反町は簡素な挨拶を述べるだけだった。 日向「翼に負けたんだってな?それも1−4とか…落ちぶれたもんだな、ああ?」 森崎「(チッ、早速来やがったか。だが予測の範囲内だ。ここは…)」 A 「よう、子猫ちゃん。俺が居ない間日本ではしゃぎ回ってたらしいじゃねーか」挑発で返す。 B 「俺は翼に負けたんじゃない。チーム力の差で負けたんだ!」弁解を試みる。 C 「うぜえよ。焦らなくても明日からたっぷりとフィールドで恥をかかせてやるよ」話題を逸らす。 D 「ああ、俺は負けた。だから借りを返す為にここに来たんだ」素直に認めて受け流す。 E 「いやあ、ストラットって言うバケモノみたいなストライカーが居てさあ」茶化して穏便に済ます。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて ☆2009/12/2 00:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[104]創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 00:47:40 ID:m28J9VJD スネオNOTEwスネちゃまは使えるな〜w乙でしたw
[105]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 15:03:28 ID:Qp4FV61O >D 「ああ、俺は負けた。だから借りを返す為にここに来たんだ」素直に認めて受け流す。 ざわっ… 思いの他冷静であっさりした返答に周りから戸惑いが湧き出る。 それは日向すら例外ではなく、一瞬嘲りの笑みを絶やしてしまう程だった。 日向「…ハンッ!やけに優等生的な態度じゃねえか。本格的に腑抜けた様だな」 森崎「そうだな。今の俺は腑抜けているかも知れん。だからあいつともう一度戦う。俺が失った物を取り返す為にな」 日向「なんだその漫画の主人公の様なセリフは?どう言い繕ったっててめえが負けた現実は変わらんだろうが」 森崎「…お前、3年前俺に負けた時自分が何を言ったのか覚えてないのか?」 日向「なっ…」 森崎「バーカ。俺に口喧嘩で勝とうなんざ百年早いぜ」 日向「てめえ!」 揚げ足を取るつもりが逆に過去の言動を盾に取られ日向は言葉に詰まり、 すかさず勝ち誇った森崎に掴みかからんばかりに激昂した。 パチパチパチパチパチ… 何時の間にか入り口に立っていた三杉が拍手を送ったのはこのタイミングだった。
[106]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 15:03:46 ID:Qp4FV61O 三杉「素晴らしいコメントだ。翼くんに大敗したと聞いて君のメンタル面が心配だったんだが、これなら大丈夫だね」 森崎「おう、三杉。久しぶり」 日向「ケッ、選手兼コーチ様のお出ましかよ」 三杉「いや、今回は僕は純粋な選手扱いだよ。心臓病を治したからね」 新田「ええっ!本当ですか?」 山森「おめでとうございます!」 井沢「(ゲッ…なんてこった、またレギュラーが遠のいちまった)」 三杉「有難う。ただ、かなりブランクが空いてしまったから即戦力としては期待しないで欲しい」 誰もが認める天才的なサッカーセンスの持ち主ながら満足に戦う事が出来ないガラスのエース三杉淳。 その原因の心臓病が治ったと言う朗報にたちまち場の雰囲気は明るくなる。 気勢を殺がれた日向は悪態をつきながらその場を離れていき、森崎との言い争いも中断されたままで終わった。 高杉「(あの日向をあっさりあしらった…ますます口が上手くなってやがる)」 石崎「(翼に負けた事をカッコ悪く言い訳でもしてくれりゃあ良かったのに)」 中山「(森崎…堂々としているな。俺とは大違いだ…)」
[107]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 15:04:06 ID:Qp4FV61O その後日暮れが近づくに連れ日本の各地からかつての戦友達が集まっていった。 早田「ウ〜ッス。もうかりまっか〜、なんてな」 カミソリファイター、早田誠。 政夫「やっとついたぜ!」 和夫「静岡はこの時期でも暖かいな〜」 空中サッカーの申し子、立花兄弟。 松山「皆、久しぶりだな!また一緒にサッカー出来て嬉しいぜ!」 北海道の荒鷲、松山光。 総勢20人になりそろそろホールが狭く感じる様になった頃、次に現れたのは 21人目の選手ではなく見上監督とその助手、住友コーチだった。 見上「待たせたな。現時点で何人揃っている?」
[108]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/03(木) 15:04:33 ID:Qp4FV61O 岬「はい、20人です」 見上「ふむ。まだ着いていない者が3人か…」 住友「監督、もうそろそろミーティングを始めるべきでは?」 見上「私もそうしたいのだが、全員揃っていない内に合宿開始を宣言するのも考え物だしな」 森崎「(なんだよ〜、ミーティングなんか良いから部屋と夕飯くれよ〜)」 森崎を始め、ロビーで長い間待たされた選手達の顔に不満が浮かぶ。 その時ギィ、と音を立てて入り口のドアが回った。 ここでコントの様なハプニングが起こる。 次藤「遅れてすみませんばい!乗り換える駅ば間違えたけん…ワシがどんべですか?」 見上「次藤か。いや、お前で21人目だ。まだ二人来てな…」 九州の長崎県出身の巨漢DF、次藤洋が汗だくでドアの横の壁に手をついた途端。 葵「遅刻だ遅刻だ〜っ!!」 赤井「ハッ、ハッ、バカ、待て…ゲホッ…」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24