※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【遥かなる旅路】キャプテンアモロ18【さらば友よ】
[374]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:12:47 ID:WTSIEElo 海馬「さて! 童実野カップが終結したことで童実野スタジアムも俺にとって必要のないものとなった。 よって今から約1時間後、このスタジアムを爆破する!!」 アモロ「なにィ!」 ボッシ「何考えてやるあの公然猥褻カット野郎!」 海馬「既に起爆装置は作動している! ここにいる全ての者は速やかに脱出するがよい! 以上!」 梶木「おいおい、おだやかじゃねーな! ずらかるぞ、お前ら!」 マグロ団「押忍!」 観客「き… 聞いていない……」 「出口はどこだ!」 「負け惜しみにも限度があるだろ、海馬の野郎!」 文字通りの爆弾宣言が投下され、アモロスターズだけでなく梶木マグロ団や観客たちも我先にと逃げ始める。 それでも宣言どおりに1時間後に爆破されるのであればさして問題はなかった。 しかし常識を超越する男・海馬の仕向けた演出が、滞りなく終わるはずがなかったのである。 BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!! 突然轟音が響き渡り、スタジアムの照明が破壊される。 それを涼しい顔で見やりながら、海馬はポツリと呟いた。 海馬「む? 少々起動時間を誤ったか」
[375]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:13:47 ID:WTSIEElo ルスト「ふ、ふざけんな! まだ10秒も経ってねーぞ!」 娘々「とにかく今は逃げましょう! こっちです!」 焼き鳥「駄犬、手伝わんか! 炎の剣士を運ぶんじゃ!」 ホーリーエルフ「……」ビキビキ ガイア「わ、私が手伝いますから! さあ早く!」 BMG「お師匠サマ、怖いですぅ」テレテレ BM「頭を低くして走るんだ!」 爆炎が渦巻く中、ほうほうの体でアモロスターズは必死の逃亡を続ける。 そして数分後、身体中をスス塗れにしながらもなんとかアモロスターズはスタジアム外の公園に避難することができた。 アモロ「ハァハァ…… て、点呼! 1!」 双六「2!」 シルフォ「ワフワフワフッ!(3!)」 ゴキボール「カカカカ!(4!)」 ミミズ「ゴミョ!(5!)」 ………… …… …
[376]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:14:48 ID:WTSIEElo ワイト「22……」 焼き鳥「23! 炎の剣士も入れて24じゃ!」 アモロ「よし、全員無事のようでなによりだ」 ルスト「ったく、なんでサッカーやってるだけなのにこんな苦労しなきゃいけないんかな……」 ボッシ「ま、終わったことだしもうどうでもいいぜ。 それより神のカードだ! これがあれば帰れるんだよな、双六さん!」 双六「うむ。神のカードの力を持ってすれば造作もないはず! 具体的な方法はさっぱりわからんがの」 アモロ「うーん……」 アモロは炎の剣士から抜き取った三枚の神のカードを見つめる。 カードにはオシリス・オベリスク・ラーのイラストと、意味不明の文字が書いてあるのみ。 これをどうしろというのか…… 悩むアモロであったが、その時突然何かが閃いた。 アモロ「いや、待った! ここに書いてある文字の意味や言葉はわからんが、 三枚のカードを通して何かの映像が頭に伝わってくるぞ! ええと、こんな感じの……」 アモロは近くにあった砂場に棒切れで絵を描き始める。 決して上手いとは言えない絵であったが、完成すると同時に双六が声をあげた。 双六「むう、これは…… 昔ワシがエジプトで見た石盤に似とるのう」 イシズ「ええ。これは『記憶の石盤』ですね」 アモロ「うわ、ビックリした! いつからいたんだ! ってか誰だ!」
[377]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:15:48 ID:WTSIEElo 突然面識のない人物が現れ、アモロは距離をとる。 しかしその人物―― 墓守の一族・イシズは、委細構わず話を続けた。 イシズ「私達一族と血を分けたもうひとつの墓守達が守る冥界の神殿…… そこに安置されている記憶の石盤に違いありません」 ルスト「はあ。で、その石盤がどうだというんですか?」 イシズ「その石盤に三枚の神のカードを収めれば貴方たちの世界に通じる扉――『冥界の扉』の鍵が開くはずです」 アモロ「な、なんだってー!」 ボッシ「つーかなんで冥界なんだ! 俺達はあの世から来たんじゃねーぞ!」 イシズ「言葉のあやです、お気になさらず。とにかくその扉をくぐれば帰還できるはずです……が」 ルスト「が?」 イシズ「冥界の扉の鍵はひとつではありません。もうひとつ、鍵をあけるのに必要な儀式があります。 『王の魂は剣を携えては旅立てず、安らぎもまた得られるものなり』―― 冥界の扉にはそう記されているのです」 イシズはそこで一呼吸置き、アモロに視線を移す。だがアモロは軽く首を振ると、イシズに続きを促した。 アモロ「さっぱりわからん。結論から言ってくれ」 イシズ「要するに、誰かがあなたと闘ってあなたを打ち負かせば扉は開くということです」 ルスト「ふーん…… 決闘で負ければ帰れるのか」 アモロ「なんか情けないけど、この際仕方ないか。 んで、その冥界の扉だとか石盤だとかはどこにあるんだっけ。エジプトなのか?」
[378]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:16:48 ID:WTSIEElo イシズ「はい。エジプトには王家の谷と呼ばれる一帯があります。 そこに点在する古代のファラオの墓…… その一つが冥界の神殿であり、 冥界の扉や記憶の石盤もそこにあります」 ボッシ「へー。それでおねーさん、そんだけ詳しいならそこまで案内してくれるとか……」 イシズ「ええ、そのつもりです(貴方たちには一刻も早く帰ってもらったほうが平和そうですからね)」 ルスト「おお! なんて都合よく話が進むんだ!」 ボッシ「おねーさん最高! 俺は最初から貴女は素晴らしい人だと思ってました!」 イシズ「……」 アモロ「よっしゃ、決まりだ! そうとなったら早速……」 双六「おっと、待つんじゃアモロくん!」 今すぐにでも出発しかねないアモロたち。しかしそれを双六が呼び止めた。 曰く、そう急ぐことはない。今日くらいはゆっくりしていったらどうかということだった。 双六「みんなもアモロくん達とつもる話があるじゃろう。のう?」 娘々「はい! ここですぐサヨナラなんて寂しすぎます!」 ガイア「アモロ殿には色々とお世話になりました。その恩を返せないままというのは無念すぎます」 ミミズ「ゴミョミャミョミョミャ(ルストさん、もうちょっとだけここにいてください)」 デーモン「うむ…… 別れの言葉くらいゆっくり伝えたいのう」 BMG「いやー、本人が帰りたいって言ってるんだから引き止めないほうが」
[379]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:17:48 ID:WTSIEElo 多少の例外を除き、チームメイトは口々にアモロ達を引き止める。 そんな彼らを振り切ることができず、アモロは今日のところは留まることにした。 アモロ「そうだな、みんながそうまで言ってくれるのなら出発は明日にしよう」 双六「よし、それじゃ今夜はお別れ会じゃ! 祝勝会もかねてど派手に行くゾイ!」 一同「おうー!」 ――そしてその晩、亀のゲーム屋にてアモロ達のお別れパーティーが開かれた。 日之出食堂特製の 霜降りカルビ に舌鼓をうちつつ、一同は歓談を楽しんだ。 誰かの話が途切れれば誰かがその後を継ぎ、その話が途切れればまた次へ。 別れの時が間近に迫った寂しさを紛らわそうと、皆が場を盛り上げようと奮闘していた。 そんな時間が永遠に続けば、と願った者も多かったろう。 しかし時間も体力も有限であり、ひとりまたひとりと力尽きたように寝入っていく。 そして最後のひとり、ボッシが大の字になっていびきをかきはじめ…… 覚醒している人間はアモロだけとなった。 アモロ「月がきれいだなあ」 窓の外から満月が見えていた。 一旦は布団に入ろうかとも思ったが、どうにも目が冴えて眠くない。 このまま朝まで起きているのも一興かとぼんやりと考えていた時、遠慮がちに襖を開ける音が聞こえた。 アモロ「おう、犬か」 現れたのはホーリーエルフであった。 今夜のお別れ会で、ホーリーエルフはなぜか裏方に徹し、誰ともロクに話さず、黙々と仕事をこなしていた。 広間で潰れているチームメイトたちに薄出のタオルをかけてやりながら、 ホーリーエルフは小声でアモロに話しかけた。
[380]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/04(月) 22:18:54 ID:WTSIEElo ホーリーエルフ「アモロ様はまだお休みになられないのですか?」 アモロ「ああ。眠くないんだ」 ホーリーエルフ「私もです」 アモロ「……散歩にでもいくか? 話し相手もなくなって退屈してたんだ」 ホーリーエルフ「はい」 二人は眠っている友人たちを起こさぬように足音を忍ばせながら、そっと亀のゲーム屋を抜け出した。 *今日はここまで。判定なしでごめんなさい。 次回は多少入る予定なのでご容赦下さい。
[381]森崎名無しさん:2010/01/04(月) 22:26:01 ID:??? 乙でした。 よしお前ら、いいところでギップルが出てこないよう今から捕獲に行くぞ!
[382]南野衿人君:2010/01/04(月) 22:47:55 ID:??? 乙であります 中の人のガッツが最後まで切れないよう、これを差し上げますね つ【ホーリーエルフの祝福】
[383]森崎名無しさん:2010/01/05(火) 00:55:56 ID:??? やはり犬と勝負するのかな・・・
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24