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【遥かなる旅路】キャプテンアモロ18【さらば友よ】
[610]森崎名無しさん:2010/01/23(土) 00:58:52 ID:??? >>608ボーイに>>609ガール…ユー達には元からフラグなどたってマセーン 可哀想ですがそれはユー達の幻想なのデース…
[611]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:44:29 ID:HTb4m8Vc >>602 案外綺麗にまとまった……のかな? >>603 な、なんだかいい話になっている(´;ω;`)ブワッ >>604 もう墓場で棒を押して回る仕事はいやだお…… >>605 ワ、ワールドベースボールクラッシク編ならなんとか…… >>606 ピッコロさんてば張り切りすぎ >>607 このピッコロさんは神様と融合後なのでちゃんと調節してくれるはずです >>608-609 フラグは折る為にあるものだと何度いったら >>610 恐れ入りますペガサス会長 では本編を再開します > ピッコロさん→ クラブK + ダイヤJ + ハート9 +(魔貫光殺砲+7) + (巨大化+5)= 45 > アモロ→ スペード2 + クラブ6 + (伸びる腕 +2) = 10 > ピッコロ−アモロが≧1→ ピッコロ勝利。ついに、ついに完結へ。
[612]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:45:25 ID:HTb4m8Vc グググググ… アモロ「ゲェー! ピッコロさんが巨大化!?」 ピッコロ「手加減なしだ…… 行くぞ!」 ピッコロは天井にギリギリ届かないところまで巨大化し、アモロに襲い掛かる。 体長3m近い巨人のリーチに対抗手段が見つからず、アモロは逃げ回ることしか出来ない。 だがそれも長くは続かない。間もなくアモロはピッコロの左手で首根っこを掴まれ、空中に吊り下げられてしまった。 そして逃げようのなくなったアモロの前で、ピッコロは右の指先に気を集中し始める。 ピッコロ「かああああ……」 アモロ「(ヤバい! 何かわからんがとてつもなくヤバい技が来る!)」 ピッコロからほとばしる禍々しい気。 アモロはなんとか脱出しようともがくのだが、どうしてもピッコロの左手を振りほどけない。 そして十分に気を練り上げたピッコロが、指先をアモロに向けた。 ピッコロ「けえっ! 魔貫光殺砲!!!!!!」 ギュオッ! ズガアアアアアアアアアアアアアアアア!! アモロ「か……」 魔貫光殺砲はアモロの頬をかすめ、後ろの壁を直撃する。 間一髪外れた? いや…… アモロ「(……わざと外された。俺なんぞいつでも簡単に片付けられるということか……)」
[613]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:46:26 ID:HTb4m8Vc ピッコロ「さあ、まだやるか?」 ニヤリと笑いつつピッコロは尋ねる。 しかしさしものアモロもこれ以上抵抗する気にはなれなかった。 アモロ「いえ…… 完敗です」 ピッコロ「そうか」 ピッコロは腕から力を抜き、アモロを床に落とす。 そしてその瞬間、冥界の扉のウジャト眼が今までで最も強い光を発し始めた。 ルスト「これはもしかして?」 イシズ「はい。ウジャト眼が闘いの儀によってアモロさんの魂の真実を見極めました。 長きに渡ってこの世界をさ迷った貴方たちの魂を受け入れる瞬間が訪れたのです」 ボッシ「ついに帰れるってことだな!」 イシズ「はい。さあ、扉の前へお進みください」 待ちに待った帰還の時。ボッシとルストは冥界の扉の前に走る。 そしてアモロと肩を並べると同時に、冥界の扉がゆっくりと開きだした。 扉の隙間からはやはり眩い光が漏れ出ており、三人は目を細めながら中を覗き込んだ。 ボッシ「うおっまぶし! この光の先に俺達の世界があるのか?」 ピピン「ないと困るなあ」 ルスト「そうだな…… って! あなたがなぜここに!」
[614]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:47:26 ID:HTb4m8Vc ピピン「いや、俺もこの世界に拉致されてきたもんで…… 帰る方法探していたら、イシズさんに誘われたんだよ。んじゃちょっと失礼」 別れの挨拶のつもりなのか、ピピンは軽く手を挙げて扉の中に入る。 間もなくピピンの身体は光につつまれ、見えなくなっていった。 ボッシ「帰れた…… のかな?」 ルスト「多分。俺達も行こうぜ」 アモロ「そうだな」 ルスト、次いでボッシ、そしてアモロの順に三人は光の中に進む。 しかし飛び込む直前で、感極まったアモロスターズの面々が口々に三人を呼び止めた。 ガイア「アモロ殿!」 ミミズ「ゴミャミョミョ!(ルストさん、いかないで!)」 シルフォ「ワフフィ……(ボッシさん……)」 娘々「皆さん、本当にもう行っちゃうんですか…… もうちょっとこっちで暮らしても…… グスッ、い、いいんじゃないですかね……」 アモロ「……」 ルスト「…………アモロ、頼むわ。俺もう振り返ったら帰れない気がする」 ボッシ「俺も……」 ボッシもルストも既に泣いていた。 そんな二人の気持ちを汲み取り、アモロは今一度異世界の仲間たちの所に戻ると、一人一人に穏やかに語りかけた。
[615]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:48:27 ID:HTb4m8Vc アモロ「ガイア、デーモン。お前達には何度も助けられた。 もうリストラコンビじゃない、ゴールデンコンビだ。これからも頑張れよ」 ガイア「……はい!」 デーモン「心得た」 アモロ「ワイト。お前の料理、どれもこれも美味かったぜ。 『口編に 未だと書いて味と読む 重ね求めよ 料理の工夫』…… さる高名な料理人の言葉だ。精進を忘れるんじゃないぞ」 ワイト「ありがとう……ございます」 アモロ「炎の剣士。誰もがお前を頼りにしていたぞ。 お前がチームにいてくれて本当によかった。 点を取れるMFとしてもっと上を目指してくれ」 炎の剣士「はい!」 アモロ「娘々。俺のファンだって言ってくれてありがとな。正直嬉しかったぜ。 これでお別れだけど、初めてのファンのことは絶対忘れはしない。元気でな」 娘々「ア、アモロさんも…… お元気で…… うわーん!」 アモロ「ダンジョンワーム。雷魔神からボールを奪った時のガッツを忘れるな。 お前はできる奴なんだ。後は闘志さえあれば、次代のエースにだってなれる。 母ちゃんを大切にな」 ミミズ「…………ゴミョ!」
[616]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:49:27 ID:HTb4m8Vc アモロ「ワームビースト。お前の闘志には俺も感心させられたよ。 強い気持ちってのは鍛えて鍛えられるもんじゃない。 いつまでのその心を忘れないでくれ」 ワムビ「ギガァ!」 アモロ「シルバーフォング。お前が地道に頑張っているのは知っていたぞ。 今は守備だけだが、ひとつずつでもできることを増やしていけばいつか攻撃も上手くなるはずだ。 道のりは険しいかもしれない。だが諦めちゃだめだぞ」 シルフォ「ワフゥ!」 アモロ「ルイーズ。守っている時はその小さな身体がでっかく見えたぞ。 短足が何だ、低レベルが何だってんだ。 舐めたこと言う奴等はお前のタックルで片っ端から狩ってやれ!」 ルイーズ「キキュウ!」 アモロ「ゴキボール。まさかルストが何気なく持っていたカードが、これほど頼りになるとは思わなかったよ。 アモロスターズのゴール前はお前に託す。黒き悪魔の異名は伊達じゃないって事を見せてやるんだ」 ゴキボール「カカカカ」 アモロ「BM。主君と別れて闘うのは辛かったでしょうに、ありがとうございました。 きっとあなたの忠誠心は届いていると思います。 和解できることを心から祈っていますよ」 BM「ありがとうございます。どうかお元気で」
[617]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:50:36 ID:HTb4m8Vc アモロ「パンプキング、スライム、きのこマン、翼竜、グリフォール…… あまり試合には出してやれなかったが、お前たちがベンチにいてくれたから俺は安心して闘えたんだ。 改めて礼を言う。ありがとう」 一同「…………ウス!」 アモロ「双六さん。身元も確かでない俺達を受け入れてくれてありがとうございました。 生涯この恩は忘れません。どうかいつまでも元気でいてください」 双六「ホッホッホ、困った時はお互い様じゃよ。 またいつかこの世界に来たら店へ寄っとくれ。出血大サービスしてやるからの」 アモロ「ピッコロさん。俺を鍛えてくれてありがとうございました。 こうして帰れるのもピッコロさんのおかげです。 あ、でも安全運転だけは心がけてくださいね」 ピッコロ「余計なお世話だ! ……また強くなりたかったら来い。いつでも鍛えてやる」 アモロ「イシズさん。ここまで案内していただいてありがとうございました。 弟さんが色々大変だそうですが、頑張ってください」 イシズ「ええ。アモロさんもお達者で」 アモロ「クィーン。あまり炎の剣士に迷惑をかけるなよ でもうまくいくといいな。陰ながら応援してやるよ」 焼き鳥「うまくいくに決まっておろうが! 恋はいつでもハリケーンじゃ!」
[618]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:51:34 ID:HTb4m8Vc アモロ「……………………」 BMG「………………」 アモロ「うん…… 牛もまあ頑張れ」 BMG「はい、どうも」 アモロ「ふう……」 ふっとアモロは息を吐き出す。 これでほぼ全員に挨拶を終えた。 そして最後に残った一人に、アモロは正対する。 アモロ「犬……」 ホーリーエルフ「……はい」 アモロ「色々あったけど楽しかった。嘘じゃないぞ」 ホーリーエルフ「私もです。最初はなんと愚かしい人間が来たのかと思っていましたが」 アモロ「なんだと!」 ホーリーエルフ「フフ、すみません」 アモロ「ったくよう…… でも、その毒舌ももう聞けなくなるんだな」 ホーリーエルフ「……そうですね」 二人の会話が途切れる。 そしてアモロはしばらく指をポケットに出し入れしていたが…… ついに意を決し、ポケットの中のものを取り出した。
[619]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:52:34 ID:HTb4m8Vc アモロ「犬、ちょっと手を借りるぞ」 ホーリーエルフ「はい?」 アモロはホーリーエルフの左手をとると、その指にポケットから取り出したものを滑り込ませる。 それはあの夏祭りの日に買った、小さな指輪であった。 ホーリーエルフ「あ……」 アモロ「……今までありがとう。こんなもんしか残せないけど……」 ホーリーエルフ「……」 ホーリーエルフは指輪とアモロを交互に見やる。 そして柔らかく微笑むと、アモロの手をきゅっと握り締めた。 ホーリーエルフ「ありがとうございます。一生大事にします」 アモロ「あ、飽きたら捨ててもいいんだぜ」 ホーリーエルフ「いえ、一生大事にします」 アモロ「そっか。……元気でな、犬」 アモロはホーリーエルフの手をほどき、ボッシやルストとともに今度こそ扉の中に進む。 そして三人は半身ほどを光の中に沈めたところでくるりと振り向くと…… 精一杯の笑顔で叫んだ。
[620]キャプアモの中の人 ◆pH6x5rv1ig :2010/01/23(土) 22:53:34 ID:HTb4m8Vc ルスト「さよなら、さよならみんな! ダンジョンワーム、俺がいなくなっても泣くんじゃねーぞ!」 ボッシ「俺、あっちの世界に帰るけど…… 絶対みんなのことは忘れない! 忘れないからな!」 アモロ「さよならみんな。さよならデュエルモンスターズ界! いつか…… いつかまた会おう! それまで元気でな」 ガイア「お元気で!」 娘々「私も忘れません! 絶対、絶対に!」 BMG「……ひぐっ、さ、最後に泣かせるなんて…… 反則ですよ……! この、もう早く帰ってください! バカー!」 ピッコロ「……風邪、引くなよ」 双六「こっちの世界から見守っとるからの!」 ホーリーエルフ「……アモロ様!」 アモロ「!」 あらん限りの声でアモロを呼ぶホーリーエルフ。 ホーリーエルフは目に涙をためつつ…… しかし笑顔のまま、アモロに最後の声を届けた。 ホーリーエルフ「どんなに遠く離れていても…… もう会えなかったとしても…… 私たちは仲間です! ずっと、ずっと……!」 アモロ「……ああ!」
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0ch BBS 2007-01-24