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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】
[104]森崎名無しさん:2010/01/06(水) 00:51:31 ID:??? ラブマリー乙でした
[105]キャプ森ロワ:2010/01/08(金) 23:54:17 ID:??? >>104 どうもどうも。ラブマリーももう出てないと言うのに相変わらずで嬉しい限りですw A 「今見ているこの世界はあのジジイやアルシオンって奴らの世界だ!」 自分の頭に閃いた仮説が確信に変わり思わずそう叫んでいた森崎。しかしそうすると更に疑問が沸く。 森崎(…確かヤン提督が言うにはこの世界は…) 間の前では全日本とカンピオーネの試合が始まっていた。初めの方はチーム全員が芸術的ともいえる個人技で 全日本を圧倒するが、全日本はそれに対してチームワークで対抗していく。そして次第に流れは全日本の方へと傾いていった。 それはまるで準決勝で見た森崎の世界の全日本Jrユースとラブマリーの試合を見ているようだった。 森崎(…チームワークか…まるで別チームだな俺たちの世界とは…あいつらは俺たちの全日本を見てどう思っただろう…) 目の前の全日本と己の世界の全日本の違いに何となくジョアン達が自分たちの全日本と言うチームを見てどう感じたのか 考え込む。正直なところ森崎の目から見ても目の前の全日本はチーム一丸となって戦っているというのが感じられたからだ。 試合の方はカンピオーネの個人技をチームワークで悉く跳ね返していた全日本有利のまま後半戦へと進む。 しかし後半が開始すると、様子が一変する。カンピオーネの方もチームプレーを使い始めたのだ。 そして試合は一進一退のまま残り時間も僅かというところで、 「決めろッ翼ァ!」 「来いッ!日向君!」 日向がゴール前の翼にクロスを上げる。そしてその強烈なパスにダイレクトでオーバーヘッドに行こうとするところを 「決めさせるかァッ!」 アルシオンもオーバーヘッドでこれをクリアしようと飛び込む。そしてボールを挟んで二人の足が交差し… そして闇が広がっていった。
[106]キャプ森ロワ:2010/01/08(金) 23:55:35 ID:??? 森崎「え?…何だよこれ…」 思わず森崎の口からこぼれる困惑。それもそのはずだろう。今森崎の目の前に広がっているのはどこまでも深い闇。 つい今しがた翼とアルシオンの最後の激突があった事など嘘のように静かな闇。 森崎「…もしかしてこれが…」 その闇を見つめながらポツリと呟く森崎。そしてこれこそがヤンが言っていたこの世界の時間が 止まっているという事なのだろうと悟った。その闇の中には何も無かった。勝者も無論敗者すらも。 ジョアン「どうじゃ?ワシ達の世界は堪能していただけたかな?」 ジョアンの声でハッとする森崎。気が付けばいつの間にか元の所に戻ってきたようだった。周りにはオールスターズの メンバー達も揃っていた。しきりに頭を振ったり、眉間に皺を寄せていたり、難しい表情を作っていたり、誰しもが 今見た光景に少なからずショックを受けていたようだった。 シュナイダー「くッ…何だ今のは…俺があのワカバヤシとライバルだと?」 ピエール「これが…この世界の記憶…?」 ティーダ「なんかずいぶんいいところで終わるなぁ…」 光太郎「時間を止めた…まさかクライシスの仕業か!?」 ジャンクマン(…う〜んそろそろ突っ込むのも面倒になってきたな…) ヤン(………やはりな…) 皆がジョアン達を見つめる中でヤンのみは難しい表情をして森崎を見ていた。 ジョアン「今言ったとおり、今見せた世界はワシ達の世界の記憶…そして次に今から見せる世界は…」 そう言ってジョアンは森崎を指差し、 ジョアン「…お前にも関係する事じゃ」 森崎「何だと!?」 驚愕を見せる森崎をよそに再びジョアンは黒い球体を自らの頭上に掲げると周りは一瞬にして闇に覆われた。
[107]キャプ森ロワ:2010/01/08(金) 23:56:54 ID:??? とりあえず区切りで一旦ここまでです。明日か明後日辺りで一気に進めたいかなぁとは思ってます。 それではまた次の更新で〜
[108]森崎名無しさん:2010/01/09(土) 00:01:35 ID:??? ラブマリー乙でした
[109]森崎名無しさん:2010/01/11(月) 22:33:01 ID:??? ロワさんは、じらすのが上手いなぁ^^
[110]キャプ森ロワ:2010/01/11(月) 22:54:40 ID:2Zm2DNSY >>108 いつもありがとうございます。 >>109 申し訳ない…焦らしているつもりはないんですが予想以上にここのシーンがてこずってます… もう少し進めばもうちょっとスムーズに進むと思うんですが… 闇から開放された森崎は目の前に広がる光景は先程見ていたジョアン達の世界での最後のシーン。 翼とアルシオンの激突。そしてそこからまるでビデオテープの再生を巻き戻すかのように時が遡って行く。 「いくぞ〜!!」 強烈なデジャウを感じながら森崎の目に飛び込んできたのは元気のいい声を上げながら、今まさに少年が大きな屋敷に サッカーボールを蹴ろうとしているシーン。ボールを蹴っているのは翼少年。ボールの向かう先は若林邸。 森崎「な、なんだよこれは…さっき見た奴と同じじゃねぇのか?」 ジョアンの言葉を信じるならば今見ている光景は最初に見た世界と異なるはずである。しかしそれがどういうわけか 最初に見た世界と全く同じ始まり。そしてその後の展開も最初見た世界と全く同じ流れをなぞる。 森崎「オイオイ…別の世界を見せるって言っておきながら最初の奴と全く一緒じゃねぇか?あのジジイ…ボケたか?」 そこで森崎が出した結論はジョアンのミス。森崎の思考は至極真っ当で違うものを見せると言われて同じものを見せられれば 誰しもそう思うであろう。しかし目の前の光景を見つめる森崎の心は最初の世界を見ていたときよりもざわめいていた。 それが何を示すのかは森崎も分からない。ただいつだったかジョアンが森崎に言った、 『わし達とお前はいわば“同じ存在”じゃからな…』 その言葉だけが胸にずっと響いていた。
[111]キャプ森ロワ:2010/01/11(月) 22:55:42 ID:2Zm2DNSY 目の前の光景は最初見た世界と全く同じ流れを辿っていたが、その流れがある所で突如変化を見せた。 それは翼がブラジルへ渡った後の流れだった。最初見せられたジョアンの世界では翼は確かサンパウロFCの ユースチームに所属していたと記憶していたが、目の前の世界では翼はサンパウロFCのトップチームでプレイしており、 すでにプロの戦士として活躍していた。 そこからの流れはジョアンの世界と全く違う流れで時は進む。ワールドユースで世界一を目指すという流れ自体は代わらないが、 ジョアンの世界ではほぼ互角とも言えた南葛高校と東邦学園だったが、こちらの世界では東邦が三連覇を成し遂げていたり、 全日本ユースにもジョアンの世界では見られなかった新顔が加入してきていたり、アジア予選を勝ち進んだ後、岬が交通事故に遭い サッカー生命の危機に瀕する事や、決勝戦こそジョアンの世界と同じくブラジルとの対戦だったが、それまでの試合した相手は 全く異なる事や、その決勝の相手ブラジルのチームメンバーもカルロス・サンターナという選手以外は全くメンバーが異なっており、 ブラジルの10番を背負っている選手もコインブラではなく、ナトゥレーザという選手だった。 無論まだ他にも異なる箇所はあったがその違いは枚挙にいとまがない。もはや全く別の世界と断言できた。 森崎「……」 森崎はその光景を無言でじっと見つめている。気が付けばいつの間にか胸倉辺りを力一杯握り締めていた。 まるで自分の存在を確かめるかのように。 試合の方は全日本が見事にブラジルユースを倒し優勝の栄冠を勝ち取っていた。 そこから時は進み、翼はあねごこと中沢早苗と結婚。そしてスペインリーグのバルセロナへ移籍。 バルセロナでも頭角を現し、瞬く間に中心選手となっていた。翻ってこの世界の自分、森崎有三はと言うと、 ジョアンの世界と立ち位置的には殆ど変わっておらず、やはり評価は若林、若島津に次ぐ三番手。 一応地元のプロチームに入団していたが、翼と比べると天と地の差と言えた。
[112]キャプ森ロワ:2010/01/11(月) 22:57:09 ID:2Zm2DNSY 森崎「この世界は…」 ジョアン「…今見せた世界は歴史の本流ともいうべき世界じゃ…」 ジョアンの声に思わずハッとなる森崎。気が付けばいつの間にか元居た場所に再び戻ってきていたようだった。 周りを見渡すと何か難しい表情で考え込んでいるヤンを除き先程と同じくオールスターズメンバーは困惑の表情を見せている。 そんな沈黙の中ジョアンが言葉を続ける。その表情は能面のように無表情だった。 ジョアン「まぁ今見せたのだけじゃ何がなんだか分からんじゃろうな…じゃがお前なら…今の言葉の意味が分かるじゃろ?」 とジョアンは突如森崎に問いただしてくる。その表情はどこか探るような表情だった。 森崎「な、何がだよ…?」 ジョアンの突然の質問に心臓が大きく脈打つのを感じる森崎。自分でも驚くくらいに狼狽しながら質問を返す。 その様子にジョアンはニヤリと笑みを浮かべながら、 ジョアン「ワシ達とお前は…“同じ存在”じゃからな」 森崎「!!」 以前森崎に言った事を再び言葉にする。最初に言われた時には何の事だか全く分からなかった森崎。 しかしジョアンから見せられた二つの世界の記憶。そして自分の世界の事。“同じ存在”と言うジョアンの言葉が 否応無しに森崎の頭に侵入してくる。他の者はそんな押し黙った森崎を心配そうに皆じっと見つめている。 そして永劫に続くかと思われたその沈黙を破ったのは…
[113]キャプ森ロワ:2010/01/11(月) 22:58:18 ID:2Zm2DNSY ヤン「…今見た二つの世界と…森崎の世界は皆同じ流れの中の世界…パラレルワールドということだ」 ヤンのこの一言だった。その言葉に全員がヤンの方へ向き直る。ヤンの方はというとベレー帽を脱いで 何時ものように後頭部を掻いており、注目を浴びた事でバツが悪そうな表情をしていた。そしてチラリと 森崎の方を見ると、真面目な表情を作り直し、 ヤン「そして更に言うならばジョアン氏の世界と…森崎…君の世界は…」 ジョアン「枝葉じゃよ…歴史の本流とやらの世界のな…」 言いにくそうにしているヤンの言葉の途中でジョアンが吐き捨てるように言葉を引き継ぐ。 ティーダ「…枝葉?」 アルス「それって…つまりは…」 ジョアン「フン…もっと分かりやすく言うと…二つ目に見せた世界が流派でいうところの本家とするなら ワシと…そこの小僧の世界は分家…そういうことじゃ…のう?」 そしてジョアンは森崎の方へ向き直り、再び質問する。その表情には森崎がどういう答えを 返すのかという興味の表情が張り付いていた。 森崎「…」 しかし森崎はそんなジョアンの質問に答える事無く、ただひたすら無言を貫き通している。 そしてその表情は俯いており、窺い知れない。
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0ch BBS 2007-01-24