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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】
[492]キャプ森ロワ:2010/02/28(日) 22:29:39 ID:??? センターサークルへボールを持ちゆっくりと歩いていて来るカミーユをオールスターズのメンバー総出で出迎えている。 今起きた現象は誰にとっても衝撃的で信じられず、超モリサキも正直何と声を掛けていいのかすらまるで頭にない。 しかしそれでももはや難攻不落かと思われたゾーマからどんな形にせよ1点をもぎ取ったというのはオールスターズにとって 再び希望を抱かせるという事には違いなかった。だから一言目はとりあえず労いの言葉からと決め、その後はカミーユが 発した力についての尋問だろうか?という事をぼんやりと決めていた。そしてカミーユがセンターサークルまでやってくると 超モリサキ3「カミーユ…」 まずは超モリサキが先ほど考えていた言葉を紡ごうとすると、カミーユがおもむろに両手を上げてボールを差し出してくる。 超モリサキは自分のタイミングをはぐらかされた感じがしてそれを拍子抜けしたように見つめた後、 気を取り直してボールを受け取ろうとして…その手は空を切った。 超モリサキ3「え…?」 呆然となる超モリサキの耳にボールが地面を叩く音が空しく響き、目の前のカミーユの体がゆっくりと崩れ落ち地面に伏す。 そして彼のポケットからハロが滑り落ちる。そのハロが微かに淡い碧の光を放っている。それはまるでハロが誰かの為に 涙を流している様にも見えた。 シュナイダー「…!?」 ピエール「カミーユ!?」 超モリサキ3「おい…カミーユ!?」 何事かと仲間達が次々と倒れ伏すカミーユを心配する声を上げるが… その声はもうカミーユ・ビダンの耳に届くことは無かった…
[493]キャプ森ロワ:2010/02/28(日) 22:30:56 ID:??? 判定も選択肢も無く申し訳ないですがひとまずここまで。次のシーンも時間が掛かるかも… 明日には…やっぱり無理ですかね〜…まぁ気長にお待ちください…
[494]森崎名無しさん:2010/02/28(日) 22:49:14 ID:??? カミーユ…帰投したか… 乙でしたー
[495]森崎名無しさん:2010/03/01(月) 00:51:26 ID:??? お休みカミーユ、乙でした
[496]キャプ森ロワ:2010/03/04(木) 23:12:45 ID:??? >>494-495 まぁカミーユに関しての伏線は張りすぎるかなぁというくらい張っていたので 原作を知っている人にはこの展開はある程度予測が付いたんじゃないかなとは思ってます。 チキ「GUOOOOOOOOOO」 神竜に変身したチキが霧状のブレスを魔物の集団に吹きつけ、前方にいた数匹の魔物を叩き伏せるのだが… その屍を踏み越え更なる魔物が迫り来る。皮肉にも今チキが凌げているのはこの場所が袋小路になっており、 囲まれるという心配が無いためであった。しかしチキの変身能力の時間は有限である。このまま手を拱いていては 全員が魔物のエサになるという事は火を見るより明らかであった。 ヤン(人間相手ならまだしも魔物相手に駆け引きなど通用するわけが無いし…だからこそ罠に嵌め易いと言えば そうなのだろうが…この限定された状況ではそれも難しいか…手はあるにはあるが…) そこでヤンはちらりと自分を庇うように目の前に立つ二人の男女の若者に目を向ける。ダンジョン攻略の経験からか、 魔物自体に恐れを見せてはいない様だったが、この窮地を脱出する方法が無い事には焦りを見せているようだった。 ヤン(…ふぅ…やれやれ…まだ退職届は出していないし、一応軍人な私が一般人に庇われているというのは どうにも良い事ではないだろう…それにまだ彼らは若い…だとすればとるべき道は一つという事かな? …フレデリカやユリアン…皆には申し訳ないとは思うが……最も私がやって来たことに対する報いを受けるべき時が 来たということかな…) そしてヤンが覚悟を決め、自身のポケットの中にあるモノを手にした時だった。突然魔物達が踵を返し、 次々とこの場から離れていく。それを困惑気味に見るヤン達。
[497]キャプ森ロワ:2010/03/04(木) 23:13:47 ID:??? 透「な、何だ!?急に……ま、まさか諦めてくれた…とか?」 真理「それともチキちゃんに恐れを為したのかしら?」 ヤン(…いや…どちらも違うような気がするな…あれは諦めた、逃げたというよりは他に標的が現れたといった感じだ…) そしてそのヤンの予測は当たっていた。魔物達が全て去った後この窮地を脱する原因を作った者がひょっこりと顔を出す。 透「あ…」 真理「嘘…?」 コッパ「オイオイ…やっぱまだオイラがいないと駄目かぁ?」 透・真理『コッパ!!』 自分達のピンチを救ったもの。それは以前別れたはずの語りイタチのコッパだった。 透「ど、どうしてコッパがここに?…いやそれよりも魔物はどうやって?」 まさかこんなところで再開するとは夢にも思っておらず、矢継ぎ早に質問する透だったが、コッパはそれに 諭すようにチッチッチと指を振り、小さな体を張る。
[498]キャプ森ロワ:2010/03/04(木) 23:14:49 ID:??? コッパ「これだから素人は困るんだよなぁ?ああいった時は身代わりの杖だぜ。今頃あの魔物達は 身代わり君に群がってるだろうさ」 真理(いや…身代わりの杖なんて持ってないし…それにここにいる理由はスルーなの?) 透(ま、まぁ…今回は助けられたんだし…花を持たせてあげようよ…) ヤン「…身代わりか…とは言ってもアレだけの数だ…その身代わりとやらもそう長いことは持たないだろうから とりあえずは早急にここから離れないと…」 そう提案するヤンをまたコッパがチッチッチと指を振る。 コッパ「慌てなさんなって…そこら辺は抜かりないさ。ほら聞こえないか?もうそろそろのはずだぜ?」 コッパの言葉にヤン達は耳を澄ませると確かに何やら金属で壁を叩いているような音が聞こえる。 それは段々と大きくなって…一際大きな音とともに突如脇の壁が崩れる。そしてそこから顔を出した人物は… ジョアン「ハァ…ハァ…ハァ…年寄りにこんな重労働を押し付けおってからに…ハァ…ハァ… 老人はもっと労わるべきじゃろう?」 金色の大きなつるはしを杖代わりにして息も絶え絶えになっているのはジョアンその人だった。
[499]キャプ森ロワ:2010/03/04(木) 23:16:08 ID:??? 今日も判定も選択肢も無く申し訳ないですがひとまずここまで。本当は次のシーンも一緒に入れる予定が 相変わらず手こずっており想像以上に進まないのでとりあえずシーンの合間できりがいいという事で… まぁ最近ちょっとリアルがちょっと忙しいってのもありますけど。それではまた〜
[500]森崎名無しさん:2010/03/04(木) 23:24:03 ID:??? コッパ再出演乙です!
[501]キャプ森ロワ:2010/03/07(日) 00:20:33 ID:ZN0CHWcY >>500 まぁ最後なんで見せ場というところでw 超モリサキ3「おい?カミーユ?」 突如目の前で倒れ、地面に伏すカミーユの肩を何度か軽く叩くが、一向に反応が無い。何となく超モリサキの 心に不安がよぎって、頭に浮かぶのはカミーユの儚げな後姿だった。 超モリサキ3「おい!!カミー…ユ?」 多少乱暴にカミーユを抱き起こし、カミーユの表情を見て…まず感じたのは違和感。そしてその違和感が 氷解するにつれ表情が凍っていく。それは超モリサキだけでなく、その他のメンバーもそうであった。 超モリサキに抱きかかえられているカミーユには特に目立った外傷は見られず、胸を規則正しく上下させて命に別状は 無いということは分かる。だが分かるのは本当にそれだけで、虚空を見つめ、焦点がまるであっていないカミーユの瞳からは 意思というものが全く感じられず、口元はだらしなく大きく開けられて、口の端からは多少涎が漏れ出ていた。 正直なところ果たしてこの状態を“生きている”と言ってもいいのかと躊躇うほどである。 ピエール「カ、カミーユ……」 ティーダ「う、嘘だろ…?こんな…こんな事って…」 アルス「ゾーマァ!!貴様…カミーユに…何をしたッ!!」 カミーユの状態に信じられないと各々が衝撃を受けている中、アルスはその原因を作ったと思われるゾーマに怒号を放つ。 そのゾーマはすでに立ち上がり、ゴール前に構えてはいるが、先程のカミーユとの激突で少なからずダメージを負っているのか、 その表情はやや苦々しい。そしてゾーマはアルスの問いに忌々しそうに表情を歪め、意外な事を言い放つ。
[502]キャプ森ロワ:2010/03/07(日) 00:21:49 ID:ZN0CHWcY ゾーマ「…フン…寧ろこちらの方だ…何かをされたのは…」 アルス「何だと!?それはどういう……」 そのゾーマの言葉にアルスはある事に気が付きハッとする。 アルス「闇の衣が……消えている?……まさか!?」 そう。今のゾーマがその身に纏うのは漆黒の闇の衣ではなく、橙色の衣であった。そしてゾーマの言い分だとその闇の衣を 剥いだのはカミーユという事は明白だった。そしてその答えを肯定するかのようにゾーマは歪んだ笑みを見せ、 ゾーマ「そうだアルスよ!…どうやらその小僧の感応力は常人より異常に発達しているみたいだな…その力でそやつは 我が闇に触れ…確かにわしから闇の衣を剥いだ…だがその結果…己自身の感応力の高さが仇となってその精神は 逆に闇に食らい尽くされた…もはやその小僧は物言わぬ生ける屍と言ったところだ。それはそうだろう…わが闇を 人間風情が扱いきれるものではないからな……わはははははは!!」 オールスターズに再び蔓延する怒り、哀しみといった負の感情を感じ取り満足そうに嘲笑するゾーマ。 ゾーマの言うとおりこの惨状を招いたのは皮肉にもカミーユが己のニュータイプ能力を正しく発動させた結果である。 カミーユの極限まで肥大したニュータイプ能力は死者の意思すらとも交感を可能としており、それ故にゾーマの闇の本質にすら 共感でき、だからこそ闇の衣を剥ぐことが出来たのだが、言ってみればゾーマの闇はありとあらゆる負の感情の集合体であり、 カミーユはそれすらも自らの精神に取り込んでしまった。その悪意の塊とも言うべき闇は、人という器の精神では到底 耐えられる物ではない…それでなくてもカミーユの精神は肥大し続けるニュータイプ能力に加え、生者、死者の区別すら付けず 交感するという常軌を逸した超常現象を巻き起こし、自らを追い詰め続けていた。それらの要素が全て重なった時… もはやカミーユ・ビダンという人物の精神は壊れるという選択肢しか残されていなかった。
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0ch BBS 2007-01-24