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【強襲!】キャプテン森崎35【ウルグアイ】
[286]創る名無しに見る名無し:2010/01/26(火) 23:19:35 ID:uunLv2h3 休載だとすごい喪失感がある これだけが楽しみと言うのは言いすぎだけど マジでそれに近いw
[287]創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 20:46:16 ID:+iF150MX ゆっくり待ってます!
[288]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:24:44 ID:xTGDmirf 思った程窮屈ではないがやはり着心地はよくない。そんなコルセットをジャージの下につけた森崎と 全日本ユースが次に向かったのは骨川によって組織された応援団が待っていた観客席だった。 骨川「森崎先輩、こっちです!さ、どうぞどうぞ!」 長野「久しぶりだな、森崎!」 岩見「更に凄いキーパーになったな。あの猛攻をたった1点に抑えるなんて」 小田「お、俺の事覚えていてくれてる…?」 森崎「おう、ポストプレイしか出来ない長見に取り柄無しの岩田に寿司屋の小野じゃないか。久しぶりだな」 長野「…ワザとだよな?そんな器用な間違い方ワザとじゃないと出来ないよな?」 岩見「性格の悪さにも磨きがかかったな…」 小田「(どうしよう。これって喜んで良いんだろうか)」 久美「…どうも」 ゆかり「ナイスゲーム、皆!」 早苗「こんにちは、森崎くん」 森崎「ウッス(相変わらずこのマネージャーどもは翼の事しか考えてないんだろうな。女ってのは分からん)」 浦辺「南葛名物ギャラクシートウフは如何ですかー。赤、青、黄色の三点セットですよー」 岸田「(第二候補も滑っちまった…どうしよう…このままじゃサッカーが出来なくなる…)」 西尾「やった、初セリフ!」 森崎「(なんだあの豆腐、色がすげえ気持ち悪い。所謂ゲテモノ名物って奴か?)」 再会を喜ぶかつてのチームメイト達、別にどうでも良さそうな元マネージャー達、 特に森崎と接点の無い者達。肩に力を入れずに済む交流を森崎はやや面倒臭げにこなしていった。
[289]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:25:04 ID:xTGDmirf 弥生「あ、あの、ごしゅ、淳…」 三杉「うん、なんだい弥生?」 美子「岬様…今日は残念でしたね」 岬「サッカーは交代を前提としたスポーツだからね。チームの為ならしょうがないさ」 山森「あ、ウチの応援団の人ですね。全日本も応援してくれてるんですか、有難う御座います」 琴音「えっ!?あっ、その、わ、私、ファンだから!サッカーの!ええ、サッカーのよ!」 葵「ん?新田くん、あのお姉さんってひょっとして山森くんに…」 新田「おっと、それ以上野暮な事は言うなよ」 次藤「佐野、来てたのか…」 佐野「そんな顔しないで下さいよ。すぐに返り咲いて見せますって」 その他の面々もそれぞれ縁がある者たちと会話を交し合い、サインなどのファンサービスに応える。 ただし日向の周りだけ誰も近づかないのである意味異様な光景ではあった。 ざわっ… 観客「おっ、サンパウロFCとハンブルガーSVが出てきたぞ!」「これはどっちが勝つのかな?」 全日本メンバー「おっと、もうすぐ試合開始か」「どっちが勝つにしても、しっかり見ておかないとな」 「じゃ、俺達これで」「明後日の決勝戦もしっかり応援頼むぜ、皆!」 そんな戦士達の僅かな休息はもう一つの試合の始まりと同時に終わった。
[290]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:25:22 ID:xTGDmirf 放送「間も無く本日の第二試合、ハンブルガーSV対サンパウロFCが始まります。 ハンブルガーSVは西ドイツを代表する名門サッカークラブの一つであり、 今回招待されたこのユースチームは現在国内リーグの1位を独走しています。 特にゴールマウスを守る若林源三くんは連続無失点記録を更新中であり、 一軍への昇格も間近と噂される程の逸材です!更にこのチームはパサーのメッツァくん、 サイドアタッカーのカペロマンくん、シャドウストライカーのポブルセンくん、そして キャプテンを務めるドリブラーのカルツくんと非常にバラエティ豊かな中盤のタレント軍団を誇ります。 様々な攻撃パターンを駆使して点を取り、それを鉄壁のGKが守る。非常に安定して強いチームと言えるでしょう!」 観客「へえ、ハンブルガーSVってそんなチームなのか」「若林…ああ、そう言えばJrユースで控えGKだったな」 「俺知ってるぜ!このチーム、3年前の全日本Jrユースの欧州遠征の練習試合相手だったんだよ」 放送「迎え撃つのは先日ブラジルのユースチームNo1を決める大会リオカップを圧倒的な戦績で制した 超強豪、サンパウロFC!皆様ご存知、日本が生んだサッカーの天才児大空翼くんが エース兼キャプテンとして率いるチームです。森崎くんと共に数々の不敗伝説を築いてきた彼は ブラジルで見事夢を掴み、来月からトップチームでプレイする事が決まっています! そして彼と共に戦うメンバーも各国代表クラスの実力者達が目白押し!リオカップでぶっちぎりの得点王に輝いた 驚異のイタリア人ストライカーストラットくんを初めとしてマウリシオくん、バビントンくん、アマラウくん、ドトールくん、レナートくんと 恐らく来年のワールドユースでもその雄姿を見せてくれるであろう猛者たちばかりです。 ドイツ一とブラジル一のクラブユースチームの衝突の行方は果たしてどんなドラマとなるのでしょうか?」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 観客「待ってたぞ、翼ー!」「俺は仕事サボッてお前の試合を見に来たんだからな!活躍しろよ!」 「18歳でブラジルのプロだなんて凄すぎるぜ!」「日本一から世界一になってくれ!頼むぞ!」 「翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!翼!」 放送「おーっとここで怒涛の翼コール!満を持して凱旋したスーパースターへの歓迎です!」 森崎「(ケッ。胸糞わりぃ)」
[291]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:25:39 ID:xTGDmirf どちらかと言えばサンパウロ寄りの実況に対し、観客はこれ以上無い程あからさまに翼贔屓だった。 だがそのどちらも実際にフィールドに立っている当事者達にとっては大して意味は無かった。 若林「フッ…俺が見くびられるのも今日までだ。悪いが引き立て役になってもらうぜ、翼」 翼「…良い目だ。昔の期待外れの虚勢とは全く違う自信を身につけたんだね」 若林「ああ。森崎の首を先に取られた分、しっかりお前から取り立てさせてもらう」 翼「勝負だ、若林くん」 ガシッ! かつてのライバルの二人が熱い握手をかわす。すると場を取り成す様にカルツが咳払いをした。 カルツ「おいツバサ、俺にも構って欲しいぜ。妬いちゃうよ?」 翼「おっと、ごめん。君を軽視する訳じゃないんだカルツ。ただ若林くんは長い付き合いだから」 カルツ「お暑いねえ。だけど俺もお前に色々借りがあるって事は忘れんでくれよ」 翼「…ああ、それは良いんだけど」 茶化しながら闘志をぶつけてくるカルツに翼も笑顔を零したが、ついで嫌そうな表情で視線を逸らした。 翼「アレ、何とかしてくれない?」 ポブルセン「てめえ…言うに事欠いて”アレ”呼ばわりだと!?」 カペロマン「そりゃ〜嫌な物扱いされるよな」 メッツァ「あ〜あ、また乱闘が起きるのかなあ」 彼の視線の先ではポブルセンが今にも飛びかかりそうな表情で眼光を飛ばしていたのだ。 チームメイトの野次は気にならないが翼の態度は許せないらしい。 その理不尽さにはカルツでさえも苦笑してお手上げのポーズを取った。
[292]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:26:12 ID:xTGDmirf カルツ「悪いがアレは狂犬だ、ワシの手にゃ負えん」 若林「どうしても何とかしたかったら自分でやりな」 翼「そう…ポブルセン」 ポブルセン「何だ」 翼「君が俺を恨む理由は聞いたよ。俺が入団したタイミングでサンパウロに断られたんだってね」 ポブルセン「だからなんだ。まさか謝るつもりじゃねえだろうな」 翼「そんなつもりは毛頭無いよ。そして君に”その態度が断られた原因じゃないのか”とか言っても 通じそうに無いから、”西ドイツでプレイ出来ているから良いじゃないか”と言う事で納得して欲しい。 プロリーグが無い日本で生まれ育った俺にとっては、それでも羨ましい事だからね」 翼は精一杯ポブルセンが受け入れそうな論理を考え、それを説いた。 ポブルセン「フザけんな!」 結論から言えば、彼はポブルセンの狂気の深さを測り損ねていた。 翼「………何を言ったら納得してくれるんだい?」 ポブルセン「しねえよ、てめえが地獄に落ちる以外はな!日本生まれとしては西ドイツでプレイ出来るのでも羨ましいだと!? 脳みそ腐ってんのか、この平和ボケ民族め!そもそも何で俺がわざわざ南米のクラブに行こうとしたと思っているんだ! 命からがら東から亡命したってのにトラブルを恐れた腰抜けクラブどもに悉く門前払いされた悔しさがてめえに分かるか!」 翼「!………」
[293]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:26:28 ID:xTGDmirf ポブルセン「俺は許さねえ!てめえだけじゃねえ、俺にサッカーをさせねえこの世の全てをだ! 元々俺はサッカーなんか好きじゃねえんだ、だが金を稼げそうで俺が出来る事はこれしかなかった! なのに何もかもがそれすら邪魔してきやがる!てめえも、南米のクラブも、西ドイツのクラブもな! そしてどいつもこいつも俺を見下すか嘲り笑う!ぶっ壊してやるんだよ、俺を怒らせる全てをな!」 翼「(サッカーが出来ない辛さ、か…少し、彼の気持ちが分からなくも無い…)」 ポブルセンの剣幕と身の上話は翼に僅かながら罪悪感を感じさせ、怯ませる事に成功した。 そのままポブルセンは審判にすら口を挟ませない勢いで唾を飛ばし続ける。 だがポブルセンの話がそのまま続くと次第に翼は困惑していった。 ポブルセン「俺がクソみたいなはした金でハンブルグに雇われたのもてめえのせいなんだ!」 翼「………」 ポブルセン「金が足りなくて東ドイツに居る家族を亡命させられなかったのもてめえのせいだ!」 翼「…東ドイツの事情までは責めないで欲しいんだけど…」 ポブルセン「クソみたいな味の西のザウアークラウトを食わねえといけねえのもだ!」 翼「えっ?いや、それはただ単に君の味の好みの問題…」 ポブルセン「女どもに近づくだけで顔が怖いとか抜かされてトラブルになるのもてめえのせいだ!」 翼「ちょっと待ってよ!それはどう考えても君自身の問題だろ!」 ポブルセン「空港で余計な騒ぎになってクラブの偉い豚どもに説教されたのもてめえが悪い!」 翼「………はぁ?」 ストラット「(ただのキチガイじゃねーか…)」
[294]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:27:16 ID:xTGDmirf 最初は逆恨みながら筋は通っていたポブルセンの話は次第に脱線していき、 翼他サンパウロの面々は開いた口が塞がらなくなる。 カルツ「あ〜、ワカバヤシ。やれ」 若林「全く、面倒な…」 ポブルセン「ポストが赤いのも…グブッ!」 若林「その辺にしとけ。いい加減試合始めろ」 そのままだと何時まで続いていたか分からないポブルセンの暴走は若林の手によって打ち切られた。 口を塞がれたままずるずると引きずられていくポブルセンの姿に翼は疲れを込めたため息をつく。 翼「…大変だね、カルツ」 カルツ「まあな…だが」 翼「?」 カルツ「バカとハサミは使いようだ。あんな奴でも武器にはなる。ワカバヤシじゃないが…勝たせてもらうぜよ」 翼「………」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! こうして多少のトラブルはあったものの、ハンブルガーSV対サンパウロFCの火蓋は切って落とされた。
[295]2 ◆vD5srW.8hU :2010/01/28(木) 20:27:48 ID:xTGDmirf 今日はここまで。
[296]創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 21:44:50 ID:OYBCwv3y おつですぃたー
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0ch BBS 2007-01-24