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【強襲!】キャプテン森崎35【ウルグアイ】
[428]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/12(金) 15:44:00 ID:B1N3p1Oo サンパウロメンバー「そ、そんな!ツバサが!?」「レナートなんとかしろー!」 レナート「分かっている!うぉおおおおおおお〜っ!!」 カルツ「………」 ニヤア。 そしてレナートと一対一になった時カルツは笑った。ハリネズミドリブルに負けまいと全力で突進する姿に笑った。 ブンッ… ガスッ。 レナート「え…?」 サンパウロメンバー『あ…』 ハンブルグメンバー『おお…』 ポーン… ヒュゥウウウン… ポン…コロコロ…ピタ。 全力と見せかけた大きな振り足から放たれたとは思えない緩く大人しいシュートがまるで夜空の満月の様に 儚げにゆっくりと宙を舞い、ゴールバーの下を名残惜しむ様に潜り抜けてからゴールラインを割った。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! ピッ!ピッ!ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!! カルツ「…よっしゃぁああああああああああああああああああああああ!!!」 ハンブルガーSV 3−2 サンパウロFC
[429]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/12(金) 15:44:19 ID:B1N3p1Oo 翼「え…?」 立て続けに鳴った二つの笛が二つの事実を告げる。 カルツのゴール。 試合終了。 そしてそれらが意味する事も二つ。 ハンブルガーSVの勝利。即ち、サンパウロFCの敗北である。 放送「…ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオルゥウウウウウ!!!? そ、そしてなんとここで試合終了!何時の間にか試合時間は後半ロスタイムに突入していたのです! 3−2!サンパウロFCが、大空翼くんが破れました!彼らを打ち破ったのは西ドイツのハンブルガーSV! そして決勝点を決めたのが今諸手を天に突き上げ喜びに叫んでいるキャプテンのヘルマン・カルツくんです!!」 観客「な…なんだってーっ!?」「な、何がどうなったんだよ!」「訳が分からない程凄いプレイばっかりでもう何がなんだか…」 「決まったんだ!あのカルツって奴がゴールしたんだ!」「マジかよ…あんなに強い翼が、サンパウロが負けたのか…」 カルツ「(やった…俺はやったんだ!やったんだぜ、シュナイダーちゃん!)」 カペロマン「くそーっ、美味しい所持って行きやがって!」 ヤラ「珍しくキャプテンらしい仕事をしやがったな!」 クラウス「何時もこうしておけよ全く!」 ポブルセン「チッ…つまんねー勝ち方だ…」 若林「…やった。俺はやったぞ」 サンパウロメンバー「そ、そんなあ…」「後ちょっとだったのに…」「なんでだよ、くそっ!」 実況と観客の狂った様な叫びも、勝利の美酒の蓋を開けるカルツ達の歓喜も、崩れ落ちる仲間達の悲哀も 翼には何処か非現実的な物にしか映らなかった。それらに向ける意識等残っていなかった。 翼「負けた…?俺が、負けた…?」 大空翼18歳。2度目の公式戦での敗北だった。
[430]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/12(金) 15:46:25 ID:B1N3p1Oo いったんここまで。
[431]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:07:07 ID:uA8WBRvz やべええ、すげえ名試合を見てしまった! 2ねいさん、お疲れ様です!
[432]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:15:57 ID:LeY+aqtk 熱い戦いでした。 お疲れ様です!
[433]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 16:29:35 ID:TyD+CiDM おもしれえええええ!!乙!乙!
[434]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 18:16:19 ID:DjY6wuTc よくサンパウロ負けさせたな・・・ こっちのほうが面白いと思ってたけど、意外だった
[435]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 18:35:12 ID:J+gNkoCe 宿命のライバル翼と実力を取り戻した若林の対決を観客席で…複雑 今度は翼が観客席か、もっと大きくなるといいな 両方と戦えないのが残念だったけど凄い試合で満足、さすが2さんだ
[436]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 20:41:00 ID:6oZFzdB3 翼にリベンジさせないのは予想してた それよりシュナイダーが若林を評価してるのがショックだ…
[437]創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 21:23:00 ID:1sxGolt2 決勝戦はキーパー対決ですな
[438]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/13(土) 15:32:26 ID:GXxy+1Jx フライハイト「嬉しそうだな、シュナイダー」 シュナイダー「嬉しいさ。幼馴染が得意技で決勝ゴールを決めたのだから」 フライハイト「確かに。ただのループシュートだが、タイミング、高さ、軌道、コントロール、スピード、 シュートフォーム…全てが無駄なく完成されたループシュートだった。正に職人芸だな」 シュナイダー「…あれは、俺がケガをして出場出来なかったシーズンにあいつが編み出した技だ」 フライハイト「ほう」 シュナイダー「俺が出場出来なくなってチームの得点はガタッと落ちた。そして非難は 中盤の要でありながら得点力の無いカルツに降り注いだ…俺も奴を責めた者の一人だった。 だがあいつは腐らずに、自分が得点出来る方法を…自分にしか出来ない方法を編み出した。大した奴だよ」 フライハイト「………」 カルツのロビングシュート開発の経緯を嬉しそうに語るシュナイダーと、そんなシュナイダーを 無表情で見守るフライハイト。この二人は純粋にハンブルガーSVの勝利を喜ぶ事が出来た。 この二人以外はそうは行かなかった。 観客「なんてこった…とんでもないモンみちゃったよ…」「ブラジルでナンバー1になった翼が負けるなんて…」 「翼は先月森崎に勝っているんだろ?じゃあ…あの若林って奴が一番強い事になるのか?」 観客の大多数はサンパウロの、ひいては翼の敗北を目の前で見せられてショックを受けていた。 森崎達の世代の選手達に惚れこんだ者にとって翼は森崎と並んで国内最強の象徴だった。 日向も高校サッカーの頂点に立つ存在ではあったが、その日向を倒し続けた翼と森崎は特別な存在である。 更に翼はごく最近森崎を大差で下しており、この大会を見に来た者達は森崎が翼に リベンジを挑むと言う構図を期待する余り無意識にそれが予定された未来の様に思い込んでいたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24