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【弱くて】キャプテン三杉【ニューゲーム】
[396]森崎名無しさん:2010/01/24(日) 18:12:01 ID:??? OPはOVAが一番好きかも・・・ 優しさのい〜みさ〜え〜♪
[397]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 14:19:37 ID:??? >B バンビーノに会いに行く 三杉「そう言えば休日にバンビーノを見ることが無いな・・・何をしているんだろう?」 三杉がバンビーノの部屋に向かうと、丁度バンビーノが部屋から出てきた所だった。 バンビーノはスポーツウェアに身を包んでおり、さも今からジョギングにでも行かんという意志が見られた。 三杉「やあバンビーノ、もしかしなくともロードワークかい?」 バンビーノ「そんなところだ。オレに用でもあったか?」 三杉「ああ、少し話したい事があってね。」 バンビーノ「そうか・・・。」 バンビーノは暫し考える様子を見せ、そしてこう切り出した。 バンビーノ「オレは教会で祈りを捧げ、その後にドゥオーモを登るのが習慣だ。 それをこなしながら・・・で、良ければ話を聞こう。」 三杉「ふむ、ではそれでいこう。」 バンビーノ「即答か、物好きな奴だな。教会では静かにしていてくれよ。」 三杉「当然だ。」
[398]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 14:20:39 ID:??? 三杉はバンビーノに連れられて教会へと向かった。 バンビーノの足には些少の惑いもなく、かなり行きなれている事が窺えた。 目的地のサンティ・アポストリ教会は町外れにあり、規模としては非常に小さいが中々の威厳を備えていた。 今日は観光シーズンの只中にも関わらず、教会見物の観光客はただの一人もいなかった。 バンビーノは三杉を省みることなく、何やら真剣に祈りを捧げているようであった。 クリスチャンではない三杉はバンビーノの邪魔にならぬよう建築様式を観ていた。 やがてバンビーノの祈りが終わり、ようやく彼は三杉に話しかけたのだった。 バンビーノ「待たせてすまなかったな。」 三杉「いや、構わないさ。それより随分熱心に祈っていたね。」 バンビーノ「まあな・・・。さて次はドゥオーモだが、登った事はあるか?」 三杉「いや、残念ながらカードに嫌われていてね。」 バンビーノ「よく意味が分からないが・・・初めてならば少々苦しいかも知れん、水を買っていくと良い。」 三杉「助言感謝するよ。」 続いて二人はドゥオーモに向かった。 ドゥオーモはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂にある洗礼堂、鐘楼、大聖堂のうちの 大聖堂を示しており、この円蓋の頂上(高さ約90m)までは螺旋階段で登れるのである。 これを登りながら、三杉はバンビーノと話してみることにした。 三杉「さっきは一体何を祈っていたんだい?差し支えがなければ教えて欲しい。」 バンビーノ「・・・・・・?一体なぜそんな事を聞くんだ?」
[399]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 14:21:49 ID:??? 三杉「そうだなあ・・・君は僕がここに来る前から多少は僕の事を知っていたんだろ? しかし僕は君の事を全然知らない、これは不公平だと思わないか?」 バンビーノ「そんな理由か・・・フフ、やはりおかしな奴だな。 まあ良いか、大して興味を刺激するような話ではないが教えてやろう。 オレの祈りは・・・二人の友の無事のために捧げているものだ。 一人はオレをサッカーに導いてくれた友、もう一人はオレからサッカーを奪いかけた友さ。」 三杉「随分と両極端なんだね。」 バンビーノ「まあな・・・とは言え後者も恩人に近い存在には違いないんだ。 オレがサッカーを捨てようと思っていた時に、もう一度夢中にさせてくれた奴だ。 あいつは本当に最高のストライカーで・・・最高のパートナーだった・・・。」 三杉「キミが・・・今このチームに居る事と無関係じゃなさそうだね。」 バンビーノ「・・・・・・。オレたちはミランのジョヴァニッシーミで無敵のコンビだった。 俺がドリブルで切り込んでラストパスを送れば、あいつは必ずゴールを決めてくれた。 いずれミランカルテットを支えるコンビになるとさえ言われていた。」 三杉「(ミランの選手だったのか・・・。)」 バンビーノ「もちろん二人ともU-15の代表選手として選ばれた。オレが10番(CH)あいつが9番(CF)でな。 だがフランス国際Jrユースの2ヶ月前、オレは選手生命が危ぶまれるほどの怪我をした、あいつによって。 だがそれは事故だった、あいつが悪かったなんて事は決してない。 オレが望んでいたのは、あいつがオレの分も世界の舞台で活躍し、イタリアを優勝に導く事だった。 だが、あいつは気に病み・・・自暴自棄になった。 そしてある日、暴力事件を起こしイタリアの主力選手に怪我を負わせ、自身も追放された。」 三杉「それが・・・フランス国際Jrユースでのイタリア失態の真実ってわけか。」
[400]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 14:23:48 ID:??? バンビーノ「今更言い訳にもならん話だが・・・イタリアのベストメンバーは、 日本のそれに決して劣る物ではなかったんだからな。」 三杉「さて、それはどうかな?」 バンビーノ「ふふ、話が逸れてしまったな。その後あいつはオレに謝りに来た、病室まで毎日毎日。 だがオレは面会を許さなかった、口を貝のように閉ざし、あいつを追い返していた。 そしていつの日かあいつは姿を現さなくなり・・・行方も知れなくなった。」 三杉「・・・。」 バンビーノ「今は何処で何をしているかも分からないが・・・出来るならばあいつに知らせたい。 オレの足はもう大丈夫だと、お前はオレからサッカーを奪っちゃいないんだと。」 三杉「後悔しているんだな・・・バンビーノ。」 バンビーノ「ムシのいい話さ。そら、頂上だ。」
[401]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 14:27:14 ID:??? 二人はドゥオーモの頂上に着いた。 眼下に広がるフィレンツェの街は哀しいくらいに美しかった。 思わず三杉は感嘆し、陳腐な言葉しか出なかった。 三杉「すごいものだね・・・。」 バンビーノ「ここで見る風景は・・・昔、教会の屋根を登った時に見た風景に似ている気がするんだ。 もちろん此処よりもずっと低い屋根だったが、あの時はこれくらいに見えた。 友と二人で世界を手に入れられる・・・そんな気になっていた。」 三杉「・・・・・・」 A バンビーノに礼を言っておきたいな。 B まだまだバンビーノの好きに喋らせよう(が・・・1月だから寒いぞ)。 C そろそろ聞き飽きたなあ、寒いしうまく切り上げよう 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)
[402]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 14:28:32 ID:??? >>396 OVAのOPは秀逸ですよね、今でも燃え上がるものがあります。 カラオケで歌っても誰も分からない哀しさと言ったらw
[403]森崎名無しさん:2010/01/25(月) 14:41:31 ID:ikzKRoEE A
[404]森崎名無しさん:2010/01/25(月) 14:51:31 ID:xFDsnivs A
[405]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 18:00:08 ID:??? >A バンビーノに礼を言っておきたい バンビーノの話が一段落したものと見て、三杉は当初の目的を果たす事にした。 それはバンビーノへ礼を言うことであった。 三杉「バンビーノ、君に一言礼を言っておきたい。ありがとう。」 バンビーノ「なんだ?礼を言われるような事をしたつもりはないぞ。」 三杉「別に・・・ここからは独り言さ。 初めて会った時、勝負を避けた僕に対して君は臆病者と罵った。 最初は、準備もなにも出来てない弱い者に勝負を挑む卑怯者と思ったさ。 けれど、その事が僕に大事な事を気付かせた。 僕の心臓病が蝕んでいたのは身体だけではなかった事にね。 あの日以降、僕は敗北を怖れて挑戦を避ける事がなくなった。 サッカー選手として大事な物を手にしたのさ。」 バンビーノ「くだらん・・・。元々お前は一流のアズーリだ。 放っておいても自ずから気付いたことは疑いない・・・ ハンデを持ったままあれだけのプレーを示したお前だ。」 三杉「え・・・?」
[406]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/01/25(月) 18:01:46 ID:??? バンビーノ「神は乗り越えられる試練しか与えない。 フランス国際Jr決勝でお前が見せたプレーはオレにそれを信じさせた。 それはどれほどハンデが残ったとしてもいつか必ずピッチに戻るという強い意志になった。」 三杉「バンビーノ・・・」 バンビーノ「礼を言うのはオレの方だ。」 三杉「くだらない、元々君は一流のサッカー選手だ。 そんな事が無くとも自ずから立ち直り、ピッチに戻ったはずだ。」 バンビーノ「・・・クック。気に入らない奴だな。」 三杉「全くだ。」 この日、二人はそれ以上の言葉は交わさなかった。 だが二人の心には爽やかな風が吹いており、そこに言葉は不要だった。 ※三杉とバンビーノにそれぞれフラグDが立ちました。 ※バンビーノにショットガンパス(1/4で+2)が追加されました。 ※寒いのに高い所で会話してたので軽い風邪をひきました、次回のみ練習効率が少し下がります。
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0ch BBS 2007-01-24