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【前回休載】幻想のポイズン26【幻想の軽業師】
[376]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 14:29:11 ID:??? >A.「それじゃあ皆、納得という事でいいんですか?」 反幽香派の皆に幽香を認めるのかと聞いてみる ============================================================================================ 静葉「ええ、勿論。 ねぇ?」 にとり「グ、グムー……。 う、うん」 橙「はいですにゃ……」 反町の問いかけに、静葉はいとも容易くあっさりと即答。 そして、そんな静葉に促される形でにとりと橙も渋々といった様子で首を縦に振る。 明らかに納得をしていない態度であるが……しかし、それを突っ込む前に静葉は二人の首根っこを持ったまま立ち上がり。 小さく、反町には聞こえない声で二人に対して耳打ちをした後に妖精1と目線を交わし。 反町達に向けてもう一度一礼をした後、部屋から退室した。 静葉「それじゃあ、今日は遅いしもう寝ましょう。 お疲れ様」 反町「……どうも、お疲れ様でした」 静葉達が引き下がり、あまりにもあっさりと終わった話し合い。 思わず反町は拍子抜けをしたという様子でそっと息を吐くのだが……。 しかし、やはりよくよく考えてみると色々と不可解な点が多い。 あそこまで幽香の事を警戒していた静葉があっさりとその意見を撤回した事もそうであるし。 何よりもまるで無抵抗のまま反町の言葉を素直に聞き続けた事も不思議といえば不思議である。 反町(静葉さんの話術なら、普通に言い返して丸め込まれると思ったんだけど……) 妹紅「いやぁ、良かった良かった! これで皆、仲良くなれるね!」 ヒューイ「眠い〜……」 サンタナ「ZZZ……」 考え込む反町を尻目に、妹紅はやはり真心は伝わるんだと一人拳を震わせ感動に咽び泣き。 ヒューイとサンタナは話し合いが無事に終わったという安心感からか、それとも単にそろそろおねむの時間なのか。 目を擦り擦り、まどろんでいる様子だった。
[377]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 14:30:11 ID:??? 反町「……まあ、とにかく今日の所はここまでにしよう。 明日も練習があるんだし、早めに寝ておこう」 ヒューイ「ん〜……」 今にも崩れ落ちそうになっているヒューイ、サンタナを叩き起こし。 妹紅は二人に肩を貸しつつ、それぞれの部屋へと運びに向かう。 それを見送った反町は今一度部屋の中に目を向け……。 苦虫を潰したかのように苦しい表情を浮かべる穣子、そして宙を睨んで微動だにしない幽香を見つける。 反町「穣子、幽香さんも……今日はお疲れ様」 穣子「ん……ああ、反町もお疲れさん。 ……まあ、とりあえず一応は止めれたってトコね。 あんたが最初にそこんとこ座った時はどうしてくれようかと思ったけど、まあ終わりよければ全て良しだわ」 反町「うん……幽香さん?」 幽香「………………」 軽口をたたきながら、ハイタッチをしてひとまずお互いの健闘を称え合う反町と穣子。 しかし、一方で幽香は憮然とした表情のまま反応を見せない。 恐らくはここまで面と向かって敵意を見せられた事が、幽香としても多少なりとショックだったのだろう。 無論、罵詈雑言など大妖怪である風見幽香ならば何度も浴びせられた事くらいある。 何かと目立つ存在である以上、悪く言われるというのも日常茶飯事。 だが、流石に仲間――同じチームメイトであるメンバーからそれを浴びせられたというのは今までに無かった事である。 幽香「……おやすみなさい」 穣子「あいよ、おやすみ」 悲しみにくれているのか、それとも逆に怒りに燃えているのか。彼女の心境はまるでわからない。 ともかく、幽香はやがてゆっくり立ち上がると部屋を出て自室へと戻り。 反町もまた、いつまでも穣子の部屋にいても仕方が無いと自室へと帰ろうとするのだが……。 反町(……あ、そうだ。 リグルとレティさんにも報告しておかないと)
[378]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 14:31:18 ID:??? 同じ中立派であるリグル、レティにも一応経過の報告をしておかなければならない。 夜分遅くだけど明日になるよりはいいかと判断した反町は、素早くリグル達の部屋を訪れ。 話し合いで一体何が話されたか、そして結果的にどういう形になったかを話す。 リグル「よくわかんないけど……要するに、静葉達は幽香を認めてくれたってこと?」 反町「うん、とりあえずはな」 リグル「やったー!」 どことなく渋々だったとはいえ、一応は幽香を認めた静葉達。 その点を話すと、リグルは諸手を上げて喜びレティもそっと目を細めて笑みを浮かべる。 二人としても、やはり話し合いがどうなるかと不安だったのだろう。 話を終えると、ようやく安心して寝れるといった様子で大きな欠伸をする。 レティ「お疲れ様、キャプテン。 そして、ありがとう」 反町「いや……俺は単にチーム内の問題を解決しようと思っただけです。 お礼を言われるような事じゃないですよ」 その後、二三ほど詳しく話し合いの内容などを話し。 そろそろ日を跨ぎそうになるという時間になった所で、反町は話を切り上げそのまま自室へと戻った。 その後姿を見送った後……レティとリグルは顔を見合わせ、二人揃って幽香の部屋へと出向き。 幽香の口からも、更に詳しく話し合いの経過などを聞こうとするのだが……。 リグル「それにしても良かったねぇ、幽香。 これでまた皆でサッカーできるよ!」 幽香「………………」 レティ「幽香?」 何やら幽香の様子がおかしい。 疑問に思ったリグルとレティが揃って幽香にどうしたのかと問いかけると……。
[379]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 14:32:19 ID:??? 先着1名様で、 ちょっとショックな幽香さん→!card !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 マークによって下記の表に従い分岐します。 JOKER→幽香「さて、ここに惚れ薬があります」 そんな便利なのがあるなら早く出せと小一時間(ry ダイヤ・ハート→幽香「こうなりゃ、頼りになるんだって所を見せなきゃいけないわね」 サッカーで役に立とうと燃えていた スペード・クラブ→幽香「……私、邪魔者なのかしら」 何か落ち込んでいた
[380]森崎名無しさん:2010/02/06(土) 14:32:46 ID:??? ちょっとショックな幽香さん→ ダイヤK 惚れ薬!
[381]森崎名無しさん:2010/02/06(土) 14:34:03 ID:??? JOKERの次にいいの引いたのに…ちくしょおおお!!
[382]森崎名無しさん:2010/02/06(土) 14:36:51 ID:??? ここまで来るとある程度引いてくれたにとりと橙はともかく、静葉がチームにとって邪魔者に見える不思議
[383]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 15:58:13 ID:??? >ちょっとショックな幽香さん→ ダイヤK = 幽香「こうなりゃ、頼りになるんだって所を見せなきゃいけないわね」 サッカーで役に立とうと燃えていた ============================================================================================ 自身が受け入れられなかったのは、試合で成果を出せなかった点もあるのだと判断していた幽香。 性格やプレイスタイルというものは今更直せないし、直すつもりも無いが……。 サッカーの実力ならば、今からでも多少なりと向上させることも出来る。 幽香「その為にも……早く新必殺シュートを完成させないとね」 リグル「え!? 新必殺シュートなんて考えてるの、幽香!?」 幽香「ええ……ふふふ、あらゆる敵を嬲り殺せる強力なものを開発中よ」 リグル「いいなぁ。 私も地上シュート欲しいなぁ……」 にたりと怪しい笑みを浮かべて敵を吹き飛ばしまくる極悪シュートを開発中と嬉しそうに語る幽香に。 それを嬉々として聞きながら、きっと完成すれば皆も喜ぶよと発破をかけるリグル。 そんな二人を見ながら、レティはそっと溜息を吐くのだった。 レティ(……幽香が活躍すればするようになる程、あちらもレギュラー争いが熾烈になるのよね。 いい感情は持ってくれないと思うけれど……それを言うのも野暮かしら) 弱者の気持ちというものを今ひとつ理解出来ない幽香。 もっと頼れるようなメンバーになる事で一員として認めてもらおうとするのだが……。 果たしてその熱意は通じるのか否か。 レティは懸念を抱くものの、突っ込みを入れるのも憚れただ溜息を吐くのみだった。 一方その頃、一足先に話し合いの席から退席をした静葉一行はというと。 そのまま揃って静葉の部屋へと直行し、今後の展望について緊急会議を開いていた。 とはいえ、話し合いの中で幽香を認めるという方向で意思を固めざるを得なかった一同。 当然、にとりと橙は静葉がどうしてそのような行動を取ったのかと責めるが……。 静葉は至って冷静にそれらについて解答をする。
[384]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 15:59:28 ID:??? 静葉「何度も言うけれど、あそこで食い下がる方がデメリットが大きすぎるのよ……」 にとり「どういう事だい、静葉」 静葉「数の上でもあちらが有利……幽香派ではないとしても、穣子達は私達を非難する立場だった。 加えて、一樹君もどちらかといえば私達を諌める方向で働いていたわ。 そんな状況で私達が反抗すれば、私達の立場まで危ぶまれる……違う?」 穣子・妹紅・ヒューイ・サンタナが静葉達が間違っているのだと非難し。 更にキャプテンである反町も静葉達を柔らかくではあるものの諌めていた。 そのような状況で静葉達が足掻こうとも、多勢に無勢。 それはただ自分達の首を絞める行為であり、無益どころか逆に損になるものだと静葉は瞬時に判断していたのだ。 橙「でも、このままじゃ本当に風見幽香が乗っ取っちゃいますよ……」 静葉「そうね……確かに危険だけれど、それでも恐らく今はまだ大丈夫だと思うわよ?」 にとり「そりゃまたどうして……?」 静葉「既に穣子らの信頼を得ている以上、下手に動こうとは向こうも思わない筈。 だからしばらくは私達も動かない……動けば、私達がこのチームにいられなくなるわ。 表面上は認めた風を装い、敵意などは見せないようにしましょう」 にとり「あ、あいつに屈服するっていうのかい!?」 静葉「そうせざるを得ないわ。 ……それとも、あなたは出て行ける?」 にとり「ぐぅ……」 静葉達がチーム内で孤立すれば、最終的にはチームを脱退するという選択も取らざるを得ない。 しかし、それは静葉やにとり、それに橙や妖精1にとっても望まないものだ。 出来うる事ならば波風立てず、平穏にこのチームでサッカーを続けたい。 静葉「それに、しばらくあちらが動かないという事はこのチームも壊れないという事よ。 それなら、私達が下手に動いて荒らしまわる必要性も無いわ」 橙「確かに……その通りですね……」 にとり「よしわかった、それじゃあしばらくは様子見で行こう。 ……あんな奴にへーこらするのは癪だけどね」 静葉「頭を下げるのには慣れているでしょ?」 にとり「……天狗様たちから離れた場所でくらい、伸び伸びとサッカーしたかったよ」
[385]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/06(土) 16:00:28 ID:??? チームを存続させる為には、これ以上自分達も現段階では動くのは得策ではない。 そう決めたものの、やはりどことなく静葉達の空気は重いものだった。 静葉(まぁ、何かしでかせばそれで彼女を追い出すが良し。 何もしなければ、それもまたそれで良し。 ……しばらくは様子見ね) 妖精1「…………」 その後、各々の自室に戻っていくにとり達。 そんな中で、妖精1は自室に戻るや否や強く壁を殴りつけるのだった。 話し合い中も、そしてそれが終わってからも押し殺していた自身の感情。 行き場の無いそれを発散させるが如く。強く、強く壁に拳をたたきつける。 妖精1「………………」 今日の話し合いで浮き彫りになったのは、妖精1とサンタナ・ヒューイの間にも既に溝が出来ていたというもの。 前々から薄々……むしろ妖精1の方から壁を作っていた感もある妖精トリオの間での溝だが。 しかし、それが今日の話し合いで明確に目に見えて現れた。 それを見た妖精1の胸中にあるのは焦燥感か、嫉妬か、それとも悲しみか怒りか。 自身の感情に気持ちの整理がつかないまま、妖精1は冷たい水で顔を洗うとそのまま布団に飛び込み瞼を閉じるのだった。 妖精1(妖精2……妖精3……) 一方その頃、反町は普通に寝入っていた。 反町「ZZZ……」 五十七日目 金曜日 終了 ※遅めの時間に寝たので反町のガッツが回復しました。 750/750→750/750 ※反幽香派の行動を未然に防いだので、幽香・穣子・リグル・レティ・妹紅・サンタナ・ヒューイの評価値が上がりました。
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0ch BBS 2007-01-24