※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】
[425]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:22:16 ID:wrEhdtps 小豆沢「センターFWのH、大前」 大前「(センターFWはオオマエか。聞いた覚えが無いけど、どんなヤツだったっけ? オオマエ……大前……って)お、俺!?」 国岡(なにィ!?) 小豆沢「? 大前、どうかしたのかい?」 大前「え、いえ……俺を出して、いいんですか?」 疑問を口に出す大前の声は、震えていた。 入学初日、鳴紋中サッカー部のレベルの高さに自信を砕かれ、一度は入部を諦めかけた。 入部後も周囲との実力差に悩んだことは一度や二度ではない。 レギュラー入りは来年か再来年か。漠然と、そんなことを考えていた。 それなのに、練習試合とはいえ、攻撃の中心となるセンターフォワードでのスタメン起用である。 とても信じられることではなかった。 小豆沢「そんなに緊張しなくてもいいよ。練習試合なんだしね。ウチの部以外の連中とぶつかって、今の実力を試してくるといい。 それで相手に力及ばなくても、ベンチには早瀬がいる。安心して試合に出なよ」 早瀬「っつー訳だ。なんかあったら俺がケツ拭いてやっからよ。チームの迷惑だなんだと考えずに、どーんと行ってこい。どーんとっ!」 小豆沢が優しく促し、早瀬が景気よく背を叩く。 それで、心が決まった。 大前「はいっ、やらせてもらいます!」 小豆沢「うん。いい返事だ」 菱野(大前さん、おめでとうございます!) 思い人の小さな快挙に、マネージャー菱野の顔も僅かに綻んだ。それに気付いた者は、そう多くなかったが。
[426]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:24:31 ID:wrEhdtps 早瀬(マネージャーもすっかり喜んじまって……気張れよ、大前。ちっぽけな試合だが、男の見せどころだぜ?) 雪村「やったね、大前君! 一緒に中学デビューだよ!」 国岡(くそっ、やっぱり大前の野郎、贔屓されてやがる! 鳴紋中のセンターフォワードだぞ!? この街に育った子どもの憧れのポジションが、何でぽっと出のヨソ者野郎の手に渡るんだ!?) 小豆沢「えーっと、続けていいかな? 次、右サイドハーフのGは瀬川。 去年はスタメンとベンチ半々だったけど、今年はスタメンに定着できるようにね?」 瀬川「やっほー! 無いと思ってた出番があったぜ! サンキュー、大豆沢さん♪」 小豆沢「……それと、自分のチームのキャプテンの名前くらい覚えること。次、左ウイングのFは篠田!」 篠田「オッス!」 大前(この人は確か、2年生じゃ早瀬先輩に次ぐストライカーだったっけ? あまり、よく知らないんだよな) 小豆沢「左サイドハーフEは長池だ」 長池「はい!(去年はキャプテンとのポジション争いに惨敗だったからな。今年こそスタメン入りだ!)」 小豆沢「ボランチのDは本多!」 本多「はい(初試合から希望ポジションか。有り難い)」 国岡(MFの発表が終わった……お、俺はベンチでデビューになるのか? 大前が出ているのに?) 小豆沢「DFの発表に移るよ? サイドバックはC豊原、Bは……国岡!」
[427]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:26:49 ID:wrEhdtps 豊原「はい(DFが専門だった人らは卒業して大方抜けた。実質、今年からはスタメン確定みたいなものだったが)」 国岡「お、俺がサイドバック起用、ですか?(……出られないよりはマシだが)」 小豆沢「サイドバックは守備だけでなく攻撃の技術も必要だ。本職はMFだろうが、国岡の器用さなら問題無いだろう?」 国岡「……はい。やらせてもらいます(言い包められている気がしないでもないが、な)」 小豆沢「センターバックのAは末松!」 末松「ええええっ!?」 指名に驚きの声を上げる末松。彼の本職はフォワード。それもシュートをひたすら打つストライカーである。 センターバックは、彼にとってキーパーの次くらいに馴染みが薄かった。 小豆沢「このチームにはブロック要員が足りない。君の1年生離れした頑丈な体格が頼りなんだ。やってくれ、末松」 末松「は、はい〜。キャプテンの指示なら〜(けど、フォワードやりたかったなぁ〜)」 国岡(末松か……ポジション争いを餌にすれば、こっちに引き込めるかな?) 小豆沢「キーパーは本条、お前がやってくれ。来年に向けて、しっかり経験を積んでおいてくれ」 本条「はい(事実上のサブキーパー宣告か……今年は甘んじて受けてやる。けど、来年は――)」
[428]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:29:29 ID:wrEhdtps 大前(最終的なオーダーはこう、か) −−H−− H大前 F−−−J F篠田 J比良山 −−I−− I雪村 E−−−G E長池 G瀬川 −−D−− D本多 B−−−C B国岡 C豊原 −−A−− A末松 −−@−− @本条 小豆沢「ポジションの発表は以上。これからは作戦の発表に移る。 まず攻撃。配置図を見ての通り、サイドと中央のどちらからでも攻め込める。 が、相手には突出した攻め手はいないから、恐らくは4-4-2か5-4-1で守備を固めて防御重視でくるだろう。 サイド攻撃やポストプレイ、複数の攻撃パターンを使い分けて相手を突き崩すんだ」 やす子(あれ? いつの間にか、また私の仕事が取られてない?) 小豆沢「守備面は監督がさっき言ったように中盤のプレスが重要になる。 敵ボール時にはウイングもプレッシングに参加して、高い位置でボールを奪うよう心がけること。 ボールを取ったら、粗雑な縦パスは避けてショートパスで繋いでいけ。 まあ、指示はこんなものかな」 大前(俺には守備参加の指示は無しか。まあ、ほとんど練習してないから仕方ないけど) やす子「(ここだ、ここで発言だ!)相手は県大会中堅クラスのフルメンバーだけど、恐れることは無いわ。 私と小豆沢くんが鍛えた君たちが、たかが県の中堅ごときに負けるとは思って無いからね。 今日の試合で実戦での勝ちの味を知り、より強く育ってくれることを願うわ!」
[429]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:31:52 ID:wrEhdtps 一同「「「応ッ!!」」」 飯地の檄に、今試合のスタメン全員が怪気炎を上げた。 選手一同、目に火が灯っている。 小豆沢(説明をキャプテンに任せながら、絶好のタイミングで存在感を示しチームの意気を上げる。 ……やっぱり、上手い監督だな) 早瀬(……認めるのは癪だが、監督としての実力は前任のあの女に匹敵するな) 菱野(い、飯地監督も強気な姿勢ですのね。でも、頼れる大人って感じで素敵ですわ) やす子(ホッ……良かった。今ので合ってたみたいだわ。「氷潤を凌辱するぞ」とかも候補だったけど、言わなくて良かったー) 本人の内心はともかく、飯地の檄はおおむね好意的に受け取られたようだ。 やす子「それじゃ、ゲームキャプテンは長池くんにお願いするね。オールラウンダーとして、攻守に長けたあなたに指示を託すわ」 長池「はい! わかりました!」 長池の手に渡ったキャプテンマークを、暗い熱のこもった目で見る本条。 本条(……来年は、アレを俺の手に握ってみせる。必ずだ)
[430]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:35:25 ID:wrEhdtps ――そして、試合開始の刻限になった。 国岡(ディフェンダーでの出場だが、出れただけで文句は無ェ。試合の場で、大前以上だってことを見せつけてやる!) 雪村(よーし。試合ができる、試合ができるぞー♪) 比良山(この試合で実績を示し、鳴紋中の1年生レギュラーの座を得る……今の俺なら、夢ではないな。 願わくば、大前や雪村と分かち合いたいものだ) 大前(中学校での初試合だ。二軍中心の編成だけど、入学初日に見たあの凄いチームの中に俺がいる。なんか不思議な気分だ。 何だか緊張するけど……すごくワクワクする! 俺、こんなに試合が楽しみなことなんて、小学校の頃には一度も無かったぜ) それぞれの思いを胸中に、11人はグラウンドへの入場に臨んだ。 落田「……あれ? 俺のポジションは? 小学校時代、県内十指だった俺はスタメンじゃないの?」 小豆沢「あ、落田はベンチね」 落田「なにィ!?」
[431]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:39:53 ID:wrEhdtps ※ 以下は、今回の試合のルールです ※ ※ 基本的にキャプ森・本スレのパルメイラス編を参考に作っていますが、ポストプレイの扱いなど独自のルールもあります ※ ☆守備時の人数補正☆ 複数人で守備を行う場合、守備側の選手は『守備側の人数-1』の+補正を受けられます。 2人の場合は+1、3人の場合は+2、4人の場合は+3といった具合です。 また、攻撃側の行動がドリブルの場合、4人以上の守備がつくと囲まれペナ(-3)が、 フィールダーが4人以上いるPA内でドリブルする場合は密集ペナ(-5)が発生します。 ただし、GKはとびだし時以外は人数補正から除外されます。 ☆ブロックによるシュート力減衰☆ 相手のシュートをブロックしきれなくても、シュート力−ブロック力が2〜4の時は、シュート力に-1の減衰が発生します。 この効果は重複しますので、ブロックを行う人数が多いほど守備側が有利になります。 なお浮き玉シュートへのクリアーも、同様の判定を行います。 ☆ ポ ス ト ☆ シュートを撃った選手とGKのカードの数字が一致した場合はポストに当たり、こぼれ球になります。 ただしGKのセービングの数字がシュートの数字を2以上上回っていた場合は、通常の判定と同じく守備側ボールとなります。 また独自ルールとして、シュートを撃った選手のカードがダイヤだった場合、ポストは発生せず枠内にいきます。 数字だけでなくマークも(ダイヤ以外で)一致した場合は場合は枠外にいって、吹っ飛び係数が無い場合守備側ボール、あればCKです。 ☆ポストプレイ☆ このスレでのポストプレイは、敵のディフェンスとせりあって味方にボールを繋ぐことを指します。 判定に必要とされる数値は攻守ともにせりあいと浮き玉です。 せりあい技を持っている選手は必殺技を発動できます。 成功すると、敵のブロック要員を少なくしたり、上手くいけばボールを渡した味方に完全フリー補正を付けられます。 勿論、キーパーがとびだしていた場合、成功時にはゴールは空っぽになります。
[432]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:41:20 ID:wrEhdtps ☆PK戦☆ PA内で守備側が反則したり、試合終了まで同点だった場合、PK戦が行われます。 PK戦時にはカードとステータスでの勝負の他に、ジャンケンを用いた読み合いが発生します。 GKがジャンケンで勝利した場合は読み当たり補正が+4、あいこの場合は-4の読み違えペナ、 GKが負けた場合は-15の読み違えペナが発生します。 GKが不利ですが、それがPK戦と言うものです。頑張ってください。 ☆反則について☆ 接触プレイの際に攻撃側と守備側の選手が引いたカードが両方クラブの場合、反則が発生します。 このとき反則が取られるのは『カードの数字』が低い方です。カードと能力の総和ではないことに注意してください。 例)ドリブル99(+クラブのA)VSタックル20(+クラブの2)の対決の場合、攻撃側が反則になります。 パス対パスカット、シュート対ブロック(orセービング)のような選手同士が触れ合わないプレイの場合、反則は発生しません。 オフサイドも、オフサイドトラップを発動させられる選手がいないと発生しません。そういう仕様です。 またマリーシアやダーティーディフェンスなどのスキル、試合中のイベントによって反則が発生する場合もあります。 反則の重さはカードを引いて判定しますが、怪我の発生や局面の軽重、反則の頻度により判定が辛くなっていきます。
[433]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:42:34 ID:wrEhdtps ☆コンディション別の各状況に置けるケガ発生率☆ 攻撃側、守備側共にカードの数字やマーク、結果、状態次第では怪我をする事があります。 まんまキャプ森・本スレからのコピペですね……すいません。 ――――――――――――――――――――――――――――― ケガの深度 非接触 接触 反則受 シュート 接触 反則受 吹飛 吹飛 吹飛 万全の状態 無 無 中 小 中 大 なおりかけ 無 小 中 中 中 大 軽傷治療済 小 中 中 中 大 大 軽傷未治療 中 中 大 大 大 危 重症治療済 中 大 大 大 危 必 重症未治療 大 危 必 必 必 必 プレイ不能 必 必 必 必 必 必 無=怪我は発生しない 小=クラブの4か9か13 中=クラブの偶数 大=クラブ 危=クラブかスペード 必=必ずケガをする ☆試合中の覚醒について☆ 各絵柄のKかJOKERを引くと覚醒が起こり、全能力が+1されます。 更にKの場合は必殺技かスキル、どれかのフラグを獲得します。 フラグは次回の覚醒か関連する練習で回収することで、対応する必殺技orスキルを会得できます。 JOKERの場合、一発で必殺技かスキルを覚えます。 KやJOKERを引いても負けだったり、クラブのKで反則したり、引いた選手より前の判定でプレイが止まったりしても 覚醒は起こります。多分、インスピレーションか何かを得られたのでしょう。 ただし、主人公の大前の覚醒は、覚醒時のプレイに使っていた能力のみ+1と必殺経験値および幻想ポイント+5とします 主人公はNPCに比べ、能力値上昇の機会が多いですので。 主人公の必殺技フラグは、自由選択肢の瞑想コマンドで取得してください。 ※ ルールの説明は以上です ※ ※ 不備などがあった場合は、次の試合までの間に改定するかもしれませんが、この試合は上記のもので進行します ※ ※ 前置きが長くなりましたが、それでは試合開始です ※
[434]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/24(水) 23:45:41 ID:wrEhdtps 〜グラウンド〜 実況「さぁ、いよいよ試合開始の時間です。しかし、鳴紋中はどうしたのでしょうか? センターラインに並ぶのは、若々しいというよりもいたいけな面持ちばかりです。 我々に見覚えがある選手は、わずかに瀬川と豊原が見られるのみ。 1年生が中心となった編成のようですが、その戦術の真意はどこにあるのか!?」 観客「おいおい、どうなってるんだ?」「小豆沢くん、出ないのー?」「ジュースはいかがですかー?」 「あ、あの1年生っぽい男の子、可愛くない?」「鳴紋もマネージャーを採ったのか。あの娘、美人だなー……」 鳴紋中のスターティングメンバーは、観客には困惑を、対戦相手には屈辱を与えたようである。 周囲はどよめきに満ち、対戦者の氷潤中の面々は目を吊り上がらせる。 敵の9番「俺らの相手は、1、2年だけで十分ってか? ふざけやがって……」 敵の10番「……へっ、後悔するなよ? 大負けした後で『3年さえいれば勝てた』なんて言い訳は通らないからな」 審判「挑発は控えるように」 敵の4番「はいはい。悪うございました」 大前(やっぱり、練習試合の相手からは良く思われないよな、こういう采配って。 けどそれは、小豆沢さんたちが周りに悪い印象を与えてでも、俺たちに経験を積ませることにメリットがある、 って考えてることの裏付けになるんだよな……無様な試合は出来ないぞ)
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24