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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】
[720]森崎名無しさん:2010/02/27(土) 22:30:23 ID:??? ★判定→ クラブA =★
[721]720:2010/02/27(土) 22:31:25 ID:??? すまぬ…
[722]森崎名無しさん:2010/02/27(土) 22:36:55 ID:??? さよならbyebye
[723]715:2010/02/27(土) 22:42:25 ID:??? 判定の結果だから仕方がない。俺はそういうリスクがあることを感じてBに入れたんだが。 まあこれにめげずに、俺らでどん底から大前を引き上げていこうぜ
[724]森崎名無しさん:2010/02/27(土) 23:01:54 ID:??? ドラマチックじゃないか、失った信頼を取り戻す日常の闘い。 小豆沢の二回目の失敗への指摘は確かだと思う。 ポストプレイヤーの本分を思い出して味方のサポートを優先させるようにすれば、 きっと好感度も戻っていくはずだよ。
[725]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/28(日) 00:56:47 ID:Kzd2pHXI 1年目からの大ピンチの到来に色々とご意見はあるでしょうが、これでもまだ続行は可能です 私の方は、参加者がいらっしゃる限り、エンディングまで続けるつもりです 以下、鬱々とした描写とポエムが続きますので、苦手な方は最後の判定結果まで読み飛ばしてください ★判定→ クラブA =★ クラブの5以下→「いい加減にしろ! 俺たちはもううんざりだ」好感度が激低下 -------------------------------------------------------------------------- 国岡「俺は嫌だね」 口火を切ったのは、チーム内でも大前嫌いで通っていた国岡だった。 国岡「比良山はさっき、自分を庇って守備に参加してくれたって言ってたよな? けどよ、それで本当に大前が仲間思いとは決められないだろ? もしかして、自分の出番を増やしただけじゃねーの?」 続いて、本多が参加する。 本多「俺も同感だな。その後の行動と合わせれば、そう受け止めることもできる」 比良山「何を言っているんだ! 国岡ならまだしも、本多、お前はそんな物の見方をする男じゃなかったろう!」 本多「悪いが、そういう見方をせざるを得ないな。俺は前に、大前に『チームに揉め事が起きると困る』と言っておいた。 それを肝に銘じているのなら、失態を肝に銘じて、ここで大人しく引き下がるという選択を選べたはずだ。 だというのに後半も出たいなど、よくも抜けぬけと……。悪いが、俺がそいつに対して中立でいられるのはここまでだ」 不愉快だと言いたげな口調で、大前から目を逸らす本多。視界に入れるのも不愉快という素振りだった。 早瀬「な、なに言ってるんだよ……こいつは、練習にだって熱心に参加していたじゃないか! そんな見限り方はねえだろ!?」 豊原「早瀬、お前もいい加減目を覚ませ。確かに大前は練習熱心かもしれない。 だが、それがチームプレイに反映されなければ、無意味だ」
[726]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/28(日) 00:57:51 ID:Kzd2pHXI 篠田「同感だな」 長池(……悪い空気だ。これを変えたい。――けど今の俺にそんな勇気は無い) 瀬川「大体、そいつは攻め込むのにしたって雪村だよりだったじゃん。自分が目立ちたいなら、俺みたいに自分で切りこめよ。 人の力を当てにしておいて、ずうずうしく自分のお手柄を上げたがった。前半最後にそいつがやったのは、そういうことだろ?」 本条「同じしくじりなら、雪村の体力を使わなかった分、ロングシュートの方がまだマシだぜ」 末松「俺が涙を呑んでDFに甘んじてるってのにさ〜、そういう態度とかどうかと思うよ?」 大前への口撃は、後から後から止まなかった。 そこへ、 雪村「もう止めようよ」 割って入った雪村の声に、一瞬場が静まり返った。 大前「雪村……?」 比良山(ホッ……これで何とかなりそうだ。雪村なら俺より大前との付き合いも長いし、この程度の事は笑って受け流すはずだ。 雪村に迷惑を掛けた、という論調を本人であるコイツが封じてくれる) 国岡(げっ、雪村……こいつ、大前と仲良かったんだっけ……せっかく、場が良い流れ出来てるのに、邪魔するんじゃ――) 流れに関わる人物である雪村の発言に、比良山は胸をなでおろし、国岡は冷や汗を流す。 大前(な、なんだこの感じ――) だが、大前は嫌な予感を感じていた。 雪村が浮かべていた表情は、この二カ月余りともに過ごした中で、一度も見たことの無い種類のものだった。
[727]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/28(日) 00:59:56 ID:Kzd2pHXI 雪村「――早くしないとハーフタイムが終わっちゃうよ? もう結論は出ているんだから、さっさと次に行こうよ」 比良山「え?」 比良山が、信じがたいとでもいうように目を丸くする。 雪村「これだけの人が反対しているんだから、もう決まりでしょ? 交代の発表とかまだ終わってないし、時間の無駄は避けよう」 早瀬「な、何言ってるんだよ、お前!? 雪村、お前は大前と友達じゃなかったのかよ!?」 早瀬がどなり声を上げた――ようだと大前は感じた。 何だか、周りの空気に現実感が無い。 全てが遠い世界で、雪村の声だけがヤケに明瞭に聞こえた。 雪村「早瀬先輩、僕は友達だからこそ許せないものがあるって思うな。 確かに僕が作ったチャンスが不意になったのはムッとしたけど、それは後になれば許せることだった。 けど、サッカーで皆に迷惑をかけて、キャプテンが反省の場を用意してくれたのに、まだ出たいっていうのはイケないと思う」 早瀬「お、おい?」 雪村「先輩。僕、初めて大前君と会った時に、思ったんですよ。 あの日、学校のグラウンドで暗くなってた大前君を見て、 『ああ、サッカーが好きなのに、このチームでやってく自信が無くて、それであんなに悲しそうなんだなあ』って」 早瀬「……ああ、あの日のことか」 それには早瀬も立ち会っていた。 雪村「けど、上手くなったはずの大前君の今日のプレイを見ていて、違うんじゃないかなあって思っちゃいました。 あの日、グラウンドで大前君が悲しそうにしていた理由は、単に『自分より強い選手がたくさんいたから』なんじゃないかなって。 大前君はひょっとして、サッカーが好きなんじゃなくて、サッカーが強い自分を好きなんじゃないかなって」
[728]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/28(日) 01:01:17 ID:Kzd2pHXI 大前「違う!!」 菱野「きゃ!?」 大前の強い否定に菱野が飛び上がる。だが、それでも雪村は続けた。 雪村「だって、今日の大前君のプレイは、そうとしか思えないよ。 前半最後のあのプレイ、どう考えたって自分がゴールしたかっただけじゃないか。 ……僕もゴールしたいって気持は痛いくらいわかるけど、それでミスをして反省するべきところを無理押しするなんて、 ちょっと違うと思う。それじゃあ、チームの事なんかどうでも良くて、自分が凄いプレイをしたいだけじゃないか」 大前「う……」 早瀬「じゃあ、てめえはどうなんだよ! 入学式の日に、乗り気じゃなかった大前を引っ張って、 乱入に巻き込んだのはお前だろ!?」 大前「!」 大前は思わず顔を上げた。早瀬がなおも自分を庇いだてしてくれているから――ではない。 このままでは、早瀬は何か決定的に取り返しのつかないことを言ってしまう。そんな予感がした。 早瀬「何か? お前はあの時、大前が可哀そうだったから勝手なお情けで一口噛ませたとでも――」 大前「早瀬さん!!」 早瀬「う……わ、悪い。言い過ぎた」 雪村「いいですよ、気にしてません。だって――」
[729]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/28(日) 01:02:23 ID:Kzd2pHXI 言うな、雪村。 そう言おうとした舌が、凍りついたように動かない。 それさえ言わなければ、明日には元通りに振舞える。 それを雪村も分かっているはずだと、淡く期待している。そんな甘えの様なモノが、大前自身の動きを封じていた。 雪村「――その通りなんだし」 ……終わった。 自分と雪村の間で、決定的な何かが終わったと大前は思った。 これがもし、大前を糾弾する場ではなくもっと別の――例えば祝勝会の席で言ったのなら単なる青臭い思い出話で済んだろう。 だが、この場は大前を否定する人間が何人も集まっていた。 そこで、こんなことを言えば―― 菱野「ゆ、雪村さんっ! 言い過ぎで――」 国岡「はははっ、傑作だな! お友達だと思っていた相手が自分を一方的に憐れんでいただけってか? すげえ道化じゃないか、大前!」 やす子「――いい加減にしなさい!」 バァン!! 突然の怒声と何かを強く叩いた音に、場が一気に静まり返った。 やす子「私は、貴方達に『意見』を聞いていたの。こんな吊るし上げは、許可してません」 国岡「え……」 やす子「決はもう出てるわよね?」 雪村「はい。今回のスタメンで交代に反対なのは、比良山くんだけです」 比良山(俺としたことが、なんと不甲斐ないことだ……すまん、大前)
[730]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/28(日) 01:04:43 ID:Kzd2pHXI やす子「じゃあ、大前くんに替えて早瀬くん。不調の長池くんに替えて小豆沢くん。キャプテン直々の采配を期待するわ。 小豆沢くんは不動のトップ下だから、雪村くんは後半はサイドに移動。次に国岡くんは柿原くんと交代。君も少し反省なさい」 国岡「な、何でですか! 俺は問題なんて何も――」 やす子「それが分からないなら、考える時間はいくらでも上げるわ。頭を冷やしなさい」 本条(大前叩きに夢中になってたからだろ……ホントに大丈夫かコイツ) ざわざわ……。 やす子「静粛に! ……今後も前半からの面子は、スタミナが切れ次第、正規のレギュラーと交代ね。以上!」 監督がそう宣言すると、後は各々休憩や交代出場に備えてのアップに移る。 動けないでいるのは、大前と、その弁護に回っていた早瀬と比良山だけだった。 小豆沢が、石の様に佇む大前の肩を叩いた。柿原も申し訳なさそうな顔で、その隣にいる。 小豆沢「これが、サッカーの怖いところだ。一度のミスで全ての信頼が失われ、挽回もしくじると本当に取り返しがつかなくなる。 高い授業料を払ったな、大前」 大前「……」 のろのろと顔を上げる。返事する気力も無いが、小豆沢はそれに気を悪くする様子も無く続ける。 小豆沢「それでも、まだここでサッカーを続けたいのなら、練習を見るつもりくらいはある。……どうか腐らないでくれよ」 そう言うと、アップに戻る。 最後の一言は本当に小豆沢が言ってくれた言葉なんだろうか。 自分の希望的観測が囁いた幻聴ではないのだろうか。 そんなことを考えると、体から力が抜けて、ようやく座り込むことが出来た。単に立ち続ける気力も無くなったのかもしれない。
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0ch BBS 2007-01-24