※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新たなる】南葛vs幻想9【戦い】
[128]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/26(金) 03:10:49 ID:??? スキマ妖怪。 一にして全、全にして個。 何の体系にも属さぬ単にして群の妖怪である。 彼女の趣味は、【スキマ覗き】。何時どんな所へも、好きな様に干渉出来るうる 彼女のみが持つ力を使った、他者見物である。 その力を使って、今は人里の選手が次々と映し出される【スキマ】を眺めていた。 特に強く見た者は、三人。 山森 正吾。 神に愛されたかのような運を盾に、鬼神の様に成長する小さな怪物。 藤原 妹紅。 復讐心から【蓬莱人】と成り、人との関わりを断って来た不死身の女。 比那名居 天子。 天人としての修行も無く天人に成り上がり、その身だけは【天人】と成り果てた女。
[129]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/26(金) 03:14:29 ID:??? 紫「とても愉快だわ。 どれも自分の身の上を越えた者に成った、成ってしまった者。 それぞれがどう進むのか…とてもとても、愉しみ」 パン、と無造作に扇子を開く。 その扇子の下には、まるで望んでいた物を与えられた童の様な笑みを。 紫「その越えてしまった者達を一挙に抱えた、 人里を根城にするなんて事の無い筈だった草サッカーチームが… 本当の意味で、サッカー集団と化けそうにもある」 ニィィ…と。口元は伺えぬが、目だけでも解る加虐的な笑み。 紫「知りなさい。 越えてしまう事の苦しみを。 感じなさい。 越えてしまった事の喜びを。 それら全て、幻想郷は受け入れるのです」
[130]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/26(金) 03:16:01 ID:??? 紫「…説教臭くなってしまいましたか。 それでは、本題と参りましょう…包み隠さず、森崎 有三に関してです」 扇子を閉じ、真一文字に振り抜く。 と同時に、紫の正面に薄い光の壁が出来上がる。 紫「液晶てれびじょん…なるものでしたか。 理解できぬ科学は魔法に等しく、理解できる魔法は科学に等しく」 しゅ、しゅっ。 まるで弘法が操る筆の如く、流麗な文字が描かれて行く。 紫「ふふ…久々ですが、上手く行ったようです」 光の壁を軽く摘み、ふわりと全面に押し出した。 そこには、こう書かれていた。
[131]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/26(金) 03:17:12 ID:??? ・幻想郷のサッカー界をいかに変えられたか ・幻想の住人との交流が上手く行ったか否か ・自らの成長は出来たか否か ・自らの仲間の成長を促せたか否か ・自らの仲間達との交流が上手く行ったか否か 紫「明日は、これら一つ一つについて纏めましょう… 今宵はここまで、これが全てです」
[132]森崎名無しさん:2010/02/26(金) 03:20:45 ID:??? おぉ盛り上がりそうだ 乙ですー
[133]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/28(日) 01:52:24 ID:??? 紫「Zzz...」 すやすや、と舞台の上に布団を敷きぐっすりと寝ている女性。 波打つ金糸の様な髪は艶やかに広がり、その寝顔は傾国を体現したかのような美貌。 ―――八雲 紫である。 紫「ハッ!いけないいけない、グッスリと寝ていたわ… それでは、話を始めましょう…まずは、第一項目」 片手に持った扇子で、 【幻想郷のサッカー界をいかに変えられたか】 の項目に触れると、その項目が仄かに光りだした。 紫「この項目の意味は…」
[134]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/28(日) 02:00:12 ID:??? 紫「人間と妖怪が、その身体的能力の差はあるにしても…」 モニターには、光線が飛び交いGKやDFが塵の様に吹き飛ぶ 以前の幻想郷におけるサッカーが映されていた。 紫「人が編み出す【技】によってその差を埋められるルールに 変えられた、この【サッカー】において…」 映像が変わり、画面には森崎がオーバーラップする映像が映されていた。 以前のルールならば、容易く止められていたであろう森崎のドリブル。 しかし、現行のルールでは森崎の操るボールに誰一人触ること敵わず すり抜けられる。 紫「唯の人間の集まりである 南葛がいかに戦い、幻想郷における【サッカー】と言う物の 認識を変えられたかが重要」
[135]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/28(日) 02:05:40 ID:??? 紫「その点で言えば…各勢力の従者クラスが揃っているチームを 全く注目されていない人間主体のチームで破り、かつ自分たちがそれを倒したのは… 大きい、とても大きいわ。20点満点中、20点をあげちゃいましょう」 モニターにさらりと数字を書き込む。 それだけで合計点数が下に出現する。 紫「正直思いもしなかったわ。 内心、15点が最高得点だと思っていたのだけれど…森崎 有三、やり手ねえ」 ・幻想郷のサッカー界をいかに変えられたか・・・20点 ・幻想の住人との交流が上手く行ったか否か ・自らの成長は出来たか否か ・自らの仲間の成長を促せたか否か ・自らの仲間達との交流が上手く行ったか否か 合計=20/100点
[136]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/28(日) 02:07:16 ID:??? 紫「さてさて…次は。 【幻想の住人との交流が上手く行ったか否か】」 先程と同じく、文字を浮かび上がらせる。 紫「……これに関しては、もっと能動的にと言いたいわねぇ。 受動的な出来事での対応は決して悪くなかったけど、 能動的にあまり動かなかったのは頂けないわ。それと、もう一つ… 注文をつけるとすれば、今の状態だと【仲がいい相手と悪い相手の差が激しい】のが心配かしら? その辺りを減点して……」 ・幻想郷のサッカー界をいかに変えられたか…20点 ・幻想の住人との交流が上手く行ったか否か…12点 ・自らの成長は出来たか否か ・自らの仲間の成長を促せたか否か ・自らの仲間達との交流が上手く行ったか否か 合計=32/100点
[137]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/28(日) 02:11:26 ID:??? 紫「でもでも、及第点ではあるのよ? むしろよく頑張った方……それ以上になりたいなら、能動的にと言うことですわ」 目を細め、まるで自らの孫を見るかのような目で語る紫。 紫「さて、お次は… 【自らの成長は出来たか否か】 …これはわかりやすいわねぇ、8点…と言った所でしょうか」 ・幻想郷のサッカー界をいかに変えられたか…20点 ・幻想の住人との交流が上手く行ったか否か…12点 ・自らの成長は出来たか否か…8点 ・自らの仲間の成長を促せたか否か ・自らの仲間達との交流が上手く行ったか否か 合計=40/100点 紫「理由は…目先の事に囚われ過ぎ、ですわ。 伸びる余地の無い物は、この先しばらくは伸びませんわ。 それより、手の届く物から掴み取るべきです」
[138]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/02/28(日) 02:18:25 ID:??? 出来の悪い子を叱る様な調子。 まるで一定の貌を保たない様は、万華鏡の様であった。 紫「しかし、今の森崎 有三のシュートに対する強さは… その独特のセービングを含めば、幻想郷でも屈指と言っていいでしょう… 当然、私には及ばない訳ではありますが。 安心しなさいな。貴方には、見えるだけでも3つの道がある。 どの道を行くにしろ、相応の力と―――苦難を得るでしょう」 ニィッ…と。 今度は稀代の極悪人の様な顔へ。 どのような貌も彼女の物ではないのか。 彼女の前では、どの様な話でも胡散臭くもなり真実味をも帯びる。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24