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【裏から育てる】キャプテンオブ裏方U【南葛中】
[889]南野衿人君:2011/05/18(水) 21:58:54 ID:??? 南野「そ、そんな…大空君………ん?」 ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーッ!!!! 超モリサキ「お、おおお!?こりゃすげえ、流石欧州と言った所か…」 観客「てめえ、よくもあんな危険な反則を!」「テクニックじゃ敵わないから負傷させようだなんて最低!」 ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーッ!!!! ピエール「ディアスのプレイに魅せられた観客が怒り狂っている…群集心理の恐ろしさだ」 観客「あの天才が再起不能になったりしたらサッカーの歴史の損失だぞ!」「背中の10番が泣いているぞ、バカ野朗!」 ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーッ!!!! 観客「イタリア戦でホメて損したぜ、全く!」「チンタラ歩くな!走ってそのまま日本に戻って二度と来るなーっ!!」 ほぼ全ての観客が大空に罵声を浴びせ、物を投げ入れる者達まで出る。 それに気を留める様子もなく、とぼとぼとベンチ方向へ歩み寄る――と思いきや、そのまま控室へ進もうとする大空。 南野「(…っと、このまま通り過ぎる気か?どうする、俺は…)」 石崎「お、大空…待てよ、何処へ行くんだよ大空!?」 見上「やめろ石崎!」 石崎「何言ってるんですか、俺は大空と一緒に…!」 見上「FIFAの公式ルールだ!レッドカードで退場させられた者は選手、役員を問わずフィールドおよび テクニカルエリア周辺に留まる事が出来ない!この試合のみならず出場停止処分になる次の試合中もだ! 交代要員もハーフタイム以外でテクニカルエリアから離れたらその試合における出場資格を失うぞ!」 石崎「そんな…じゃあ、大空は控え室で一人ぼっちに…」 見上「それが退場させられた者の運命だ!」 石崎「ぐっ…」
[890]南野衿人君:2011/05/18(水) 22:00:01 ID:??? 南野「(釘を刺されたか。俺は…どうしたらいい?)」 A 敢えて触れない方が良いか。一人にしてやろう B 一応一言声を掛けるべきか?(セリフは後から選択) C せめて飲み物とタオルだけは投げ渡してやるか D …ン?俺選手じゃないから離れても別にかまわないよな? E その他、何かいい考えがあれば。ただし、試合はなおも続きます。 先に「2票」(ただしD、Eのみ「3票」とします)入った選択肢が採用されます。 ageで投票して下さい。sageではカウントされません。
[891]森崎名無しさん:2011/05/18(水) 22:01:00 ID:1Awf+B1w D
[892]森崎名無しさん:2011/05/18(水) 22:02:01 ID:Ip2sGeE6 C
[893]南野衿人君:2011/05/18(水) 23:12:50 ID:??? 投票の途中ですが今夜はここまで。 まあスレ埋め立てのお遊びなので気楽にどうぞ。
[894]森崎名無しさん:2011/05/19(木) 00:15:18 ID:60RqFaMg D
[895]森崎名無しさん:2011/05/19(木) 13:51:51 ID:60RqFaMg Cに変更します
[896]南野衿人君:2011/05/19(木) 20:21:48 ID:??? 今夜も唐突に更新開始。 C せめて飲み物とタオルだけは投げ渡してやるか 南野「大空君…」 タオルとボトルを手にした南野の呼び掛けにも、大空は視線を下に落したまま歩き去ろうとする、と。 フワッ…パサッ 大空「…あ」 南野「これも持って行くと良い」 タオルを頭から被せられた大空がようやく顔を上げると、南野はボトルを大空に向かって放り投げていた。 慌ててそれを掴んだ大空が改めて南野を振り向くと、既にベンチへ座ろうとしていた。 大空「……」 再び俯いた大空は、全てを閉ざすようにして控室へと滑り込んだ。
[897]南野衿人君:2011/05/19(木) 20:23:43 ID:??? 大空「……………」 少し錆びたパイプ椅子に腰を下ろすと、やけに冷たく感じた。 大空「…座布団でもあれば良いのに。ヨーロッパにはクッションはあっても座布団は無いのかな」 聞き慣れた筈なのに自分の声とは思えない声が発した場違いな台詞。 それを聞いた事で止まっていた大空の頭が回り始めた。 大空「………何処で間違えたんだ。何時からこうだったんだ。こんな筈じゃなかった。 怒りをわざとみせつけてディアスの油断を誘ってボールを奪う筈だったのに!なんでこうなったんだ! そもそもあれはシミュレーションじゃないか!何故、何故、何故だ………!! 頼むから誰か教えてくれ俺は一体何をどう間違えたんだどうして俺は負けたんだーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」 その時、大空は自らの手に握っていた物に気付いた――握り潰そうとしていた物に。
[898]南野衿人君:2011/05/19(木) 20:24:51 ID:??? 大空「あ……」 ほんの少し前、同じ物を握り潰して、南野から叱責を食らった。 あの時、気付くべきだった。怒りを見せつける相手を間違えていたことに。 大空「味方にその怒りを見せつける必要なんて…なかった」 それを敢えてしてしまったこと。そして、それに気付こうとしなかったこと。 それらは全て、一つの言葉で片付けることが出来る――『独り善がり』。 大空「裏方全員の気持ちを込めた南野の怒りは、 俺を目覚めさせるための警告であった、はずなのに…それを無視してしまって…」 ここで自らの失敗にようやく気付いた大空は、冷え切った椅子に腰かけたまま、肩を落として項垂れた。 その頭と肩に、南野が被せたタオルが、重く、重く、圧し掛かった。 大空「…俺は最初から間違えていた。そして――負けるべくして負けたのか…」 そっと握られたプラスチックの容器に、次から次へと滴が零れ落ちていった。 ――覆水盆に返らず。 大空が一番大事なことを知る為に費やした代償は、余りにも大きかった。 (この項・了)
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0ch BBS 2007-01-24