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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[413]創る名無しに見る名無し:2010/03/28(日) 20:04:15 ID:cVQDEPSb それでも一点は一点、取れたのは大きい。 キャプテン代行の三杉がオランダ相手に一点取った シュナイダーと同じ仕事したんだから。 森崎、三杉の評価が下がるにしても最低限ですむよ。
[414]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/29(月) 16:24:34 ID:jeXBTP58 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 観客「やったァ!同点だ!」「立花兄弟を囮に使って三杉で決める!良いパターンだったぜ!」 「ざまあみろオランダめ!日本をナメるとこういう目に会うんだ!」「みーすーぎ!みーすーぎ!みーすーぎ!」 弥生「(ああ…美しいです、ご主人様…)」 森崎「ほおお…やるじゃねーか三杉。まあこれ位はやってくれなくっちゃな」 シュナイダー「良いプレイだ。完全にオランダを手玉に取っていた」 大笑いした技を警戒していたオランダを罠に嵌めて得点すると言う展開に観客は大喜びした。 彼らは三杉が敵だけでなく味方まで騙したとは思わず、咄嗟のトリックプレイをチームワークによる連携だと思っていたのである。 無論実際はそうではなかった為全日本ユースの選手達はすんなりと三杉を褒める気にはなれなかった。 政夫「おい次藤!なんであんな高さで蹴ったんだよ!」 次藤「ワシは三杉に耳打ちされた通りに蹴っただけタイ」 和夫「なんだって!?なんでそんな事したんだよ三杉!」 三杉「フフッ、悪いね。オランダの挑発に乗ったフリをしたんだ。わざわざこっちを格下だと 見下して油断してくれていると、僕みたいな人間は利用せずには居られないよ」 早田「謝ってねえ!どんだけねじまがってんだテメェ!」 赤井「ま、まあまあ。作戦は見事に成功したんですから…」 中山「…監督の言った通りだな。悪知恵と度胸をオランダにぶつけたって訳か」 中里「正に勝てば官軍でゴザルな」
[415]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/29(月) 16:24:59 ID:jeXBTP58 次藤「そう言う事けん、すっぺたこっぺた言うな立花」 政夫「チッ…」 和夫「俺たちゃ当て馬かよ!」 石崎「まあまあ良いじゃねえか、それより見ろよオランダの連中の顔!」 それでも同点ゴールを奪ったと言う実績、及びデルタツインシュートが一回防がれていると言う結果は どうにも否定しようがない為に徐々に不満も静まり選手達の顔に笑みが浮かぶ。 特に今まで傲慢そのものの態度を取ってきたオランダユースが真剣な表情で沈黙していたのは大きかった。 オランダメンバー『……………』 政夫「ま、確かにあれを見ればスカッとするな」 和夫「へへっ、すっかり黙りこくってやんの」 三杉「僕らは彼らと同じ過ちを犯さない様にしよう。このまま油断せずに戦うぞ!」 全日本メンバー『おう!!』 クリスマン「…どうするんだ?クライフォート」 クライフォート「ああ。このままでも余裕で勝てるが、素敵なサプライズを見せてくれたお礼が 必要だ。万が一の為にオーダーメイドのプレゼントを用意しておいて良かったな」 ディック「え、あれやんのか?」 クライフォート「そうだ。40分になったら仕掛けるぞ。下手な情けはかけるなよ」 スルバラン「あ、ああ…」
[416]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/29(月) 16:26:18 ID:jeXBTP58 同点ゴール後の全日本は目に見えて息を吹き返した。 ゲームの主導権は握られたままだったが堅守を保ちオランダにシュートを撃たせなかったのだ。 バシッ! 放送「三杉くんまたしてもパスカット成功!オランダのチャンスの芽を未然に摘み取りました!」 三杉「(よし。大分彼らのパスパターンを読める様になってきたぞ)」 特に目覚しい働きをしたのは三杉で、全日本ユースのメンバーの内ただ一人だけ オランダのパスワークについていき大事な場面でのパスを次々とカットしていった。 バチィ! 中里「ぬわっ!」 ドカッ! 葵「うわあ!」 ただし、中里と葵のサイドアタックも全く通用していなかったので全日本ユースにも チャンスは全くなかった。見ているだけの森崎にはじれったい展開である。 森崎「チッ。搦め手で一点取ったは良いが、元々の戦力差は変わらないな。 オランダも全然焦らってないし、ゆっくりじっくりいたぶるつもりか?」 シュナイダー「…そうだと良いんだが」 森崎「ん?何か心配なのか、シュナイダー?」 シュナイダー「ブライアン・クライフォートは…敵と味方をハッキリと分けるタイプだ。 あいつの傲慢さも確固たる信念に基づいた物だ。ミスギにゴールされた事はあいつにしてみれば 自分とオランダに泥を塗る失態だった筈。このまま何もせず普通に勝つだけでは良しとしないかも知れん」 森崎「…おいおい…」
[417]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/29(月) 16:28:12 ID:jeXBTP58 いったんここまで。
[418]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/29(月) 16:29:26 ID:jeXBTP58 誤字訂正: × オランダも全然焦らってない ○ オランダも全然焦ってない
[419]創る名無しに見る名無し:2010/03/31(水) 00:15:53 ID:AvLkBAgZ 乙です。 これはまさか三杉がMに目覚めるフラグでは!? 弥生ピンチ!!
[420]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/01(木) 18:07:30 ID:rpfx2XZy シュナイダーの懸念は当たっていた。一度クライフォートと戦った事がある彼は 自分とは違うタイプの強さを持つ彼の性格を全日本ユースメンバーより把握していた。 パチッ! クライフォート「”そろそろ本気を出すぞ皆”!!」 オランダメンバー『おう!!』 全日本メンバー「なにィ!?」「今まで本気じゃなかったってのか?」「ハッタリだ、惑わされるな!」 前半終盤突入直後、クライフォートは指を頭上で鳴らしながら高らかと宣言した。 待っていましたとばかりに大声で呼応するチームメイト達の様子に 全日本ユースの選手達もこれを警戒し、お互いを鼓舞しながら集中力を高める。 折角同点に追いついたまま耐えているのだからここでゴールさせてなるものかと。 だがクライフォートの目的はゴールを奪いに行く事ではなかった。 それはただの手段であり、結果でもあったが目的ではなかった。 クライフォート「(ミスギの位置は…よし、良いぞ。このタイミングとスピードだ!)イスラス!」 バコォッ! ダダダッ! バシッ! 三杉「………?」
[421]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/01(木) 18:08:11 ID:rpfx2XZy 自陣側に走りこむ形でクライフォートのパスをカットした時三杉はなんとも言えない違和感を覚えた。 今までよりも読みやすくカットしやすいパスに見え、そしてその通り簡単にカット出来た事に。 放送「三杉くんまたしてもパスカット!全てを見通すかの様なナイスディフェンスの連発で あれほど激しかったオランダの攻撃を不自由で不揃いな物に変えています!」 全日本メンバー「良いぞ三杉ー!」「中里だ、近くの中里に渡せ!」 だが彼にそれ以上を訝しむ余裕は無かった。キャプテンとしてチームを率いるだけでも 多大な重圧がかかるのにオランダユースのハイレベルなパスワークを必死に読み当てていた 今の彼は精神的にかなり消耗していた。無論肉体的な消耗も軽視出来ない域に達している。 葵「あっ!三杉さん前、前〜〜〜っ!!」 三杉「!?」 ドドドドッ!! リブタ「オラァッ!」 ディック「さっきのお返しをしてやるぜ!」 ドガガガァッ!! 三杉「ぐわぁあああっ!!」 ドタッ! この状態でオランダ陣側に向き直った瞬間目の前に迫ってきていたリブタとディックをかわせと言うのは無理だった。
[422]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/01(木) 18:08:44 ID:rpfx2XZy 放送「あああ〜っとしかしここでリブタくんとディックくんが大胆にも二人がかりのオーバーラップ! 示し合わせたかの様なタイミングの二方向からのタックルで三杉くんを吹き飛ばしたァ!!」 弥生「キャアア〜〜〜!!(ご主人様〜!)」 観客「ああっ、三杉さんが〜〜〜!!」「な、なんでセンターバックが二人もあそこにいるんだよ!?」 森崎「あっちゃあ…やっぱりフィジカルが弱すぎるのを狙われ…ってなんでそれを知ってるんだ!? いくら筋肉が足りてないっつっても初対面の試合中に見るだけで分かる程じゃねーぞ!」 フライハイト「答えは簡単だ。知っていたんだろう」 シュナイダー「クライフォートは相手の研究を怠る愚か者ではない」 森崎「な…なんだと?まさか…」 全日本メンバー「み、三杉がやられた!」「慌てるな、持ち場をしっかり守れ!」「ここを凌ぎきれば前半は終わりだ!」 今まで以上に積極的なDFの攻撃参加とそれによって三杉が当たり負けしたことで 動揺が走る中、ボールを奪ったリブタはそのまま自らのドリブルで中央から切り込んできた。 リブタ「オラッ行くぜ弱小国のDFども!俺がドリブルの仕方を教えてやる!」 赤井「なんだって!?」 早田「良い度胸じゃねーかコラァ!お返しに俺がタックルの仕方を教えてやらァ!」 無謀もしくは挑発的とも取れる中央突破に早田がいきり立ってタックルを仕掛けに行く。 強気な彼らしいアグレッシブさだったが、この場合は完全に裏目に出た。
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0ch BBS 2007-01-24