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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[448]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 16:50:46 ID:G+D4BlBJ ★俺の名は風雷拝徒→ ハート2 ★ ハート、スペード→フライハイト「残念だが、東ドイツが安定するまでは…」 シュナイダー「(安定したら行くのか!?)」 ----------------------------------------------------------------------------- フライハイト「魅力的な提案だな!しかし残念だが、東ドイツが安定するまでは…それは無理だ。 今回日本に入国するだけでも面倒な手続きが必要だったし、移住となると更に、な…」 森崎「そ、そうか(国籍まで変えても良いのかよ!?雨の為だけに!)」 シュナイダー「(安定したら行くのか!?ドイツよりもサッカーよりも雨の方が大事なのか?)」 少しの沈黙の後、フライハイトは実に残念そうな表情で森崎の話半分の提案を断った。 その様は心の底から惜しんでいるのが誰にも分かる程で、森崎が呆れたのは勿論 チームメイトであるシュナイダーはそんなにあっさりとドイツを捨てるのかと気が気でない。 フライハイト「本当に悔しい物だな。日本の降水量が心底羨ましくて堪らない。 ああ、何故雨はもっとドイツに微笑みかけてくれないのだろうか? 俺が住むミュンヘンでさえ世界の平均とほぼ同程度でしかない。 お前は雨に恵まれた国の人間だが分かってくれるかモリサキ?この胸のいた…」 シュナイダー「フライハイト!今モリサキは絶望的な戦いを挑まねばならない 自分のチームメイト達を見守っているんだ、話を元に戻そう!そうだろう、モリサキ!」 森崎「あ?ああ、そ、そうだな!悪いが雨の話はまた今度にしてくれ、フライハイト」 フライハイト「ん?そうか、そうだったな…仕方ない、今は試合に集中するとしようか!」 更にフライハイトは雨の素晴らしさについて語ろうとしたが、この話題を続けさせたくなかった シュナイダーが強引に話を眼前の試合についてに戻し森崎もそれに乗る。 フライハイトも配慮し話題を元に戻してくれたが、雨によって上がったテンションは変わらなかった。
[449]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 16:50:59 ID:G+D4BlBJ フライハイト「さて、前半を見てオランダユースの強さと恐ろしさは良く分かっただろうモリサキ! 攻守共にタレント揃いな上他のチームにはマネできない完成された連携でで非常に厄介なチームだ」 森崎「もう十分分かったっての。情けない話だが、三杉が抜けた今はもう点を取る事すら無理だろうな」 フライハイト「ああ。代わりに入ったマツヤマだったか?気分を悪くしないで聞いて欲しいが、 今の彼にはJrユース時代の存在感はまるで感じられないな。彼ではオランダ相手に何も出来まい」 シュナイダー「それは俺もジャパンカップの頃から気になっていたな。 マツヤマに限らずソーダ、ミサキ、ナカザトと言った全日本Jrユースの主力選手達は 皆伸び悩んでいた様に見えた。あれほどの強敵であったヒューガでさえ 俺の想像していた姿に比べると一回り劣っている。何故だ?モリサキ」 森崎「…日本にプロリーグが無いからだよ。参考に出来るレベルの高い試合も目標に出来る年上選手も 鍛えてくれるクラブチームも無い。これでも俺が合宿で実力差をみせつけて皆が必死になった結果なんだぜ?」 フライハイト「なるほど!国レベルの伝統と組織力が無ければ強い選手は生まれない。当たり前の事だな!」 シュナイダー「予想の一つが当たったな。お前とツバサはブラジルに行った事でそれを免れたのか。 しかしこのザマではお前とツバサの力で大陸予選を勝ち抜いたとしても、 ワールドユース本大会では”出場しただけ”のチームになりかねんぞモリサキ」 森崎「…チッ、耳に痛い話ばっかりしやがって。その通りだけどよ」 フライハイト「腐るなモリサキ!嫌な事から目を逸らしても現実は変わらないぞ!」 森崎「(こいつもうぜえ!ああ、面白くないな…ん?)」 代わりになった話題も決して愉快な物ではなく、冷徹に今の全日本ユースに 低い評価を下す二人のドイツ人に言い返せる材料が無い森崎は再び不機嫌になる。 そしてハーフタイムが終わり両チームの選手達が入場してくると彼の苛立ちは更に増した。
[450]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 16:51:18 ID:G+D4BlBJ 放送「ただいまハーフタイムが終わりました。逆転の期待がかかる全日本ユースの選手達が 雨に負けじと元気良く走りこみ、続いてリードしているオランダユースが…あ!?こ、これは…」 全日本メンバー「な…なにィ!?」「なんでだよオイ!」「フザけたマネしやがって!」 観客「あれ?オランダ、なんか変じゃね?」「クライフォートって奴が居ないぞ!」「あ、あそこだ!ベンチに居る!」 森崎「あ、あいつら…!とことんまで余裕かましやがって…!」 オランダユースがクライフォートを交代させてきたのだ。 放送「し、失礼しました!ただいま入った情報によるとオランダユースはキャプテンのクライフォートくんを下げ、 ギニャーサくんを投入しました。前半は見事なプレイでしたが、ケガでもしていたのでしょうか?」 森崎「ヘッ、あの展開でケガなんかするかよ。これでも十分って判断したんだろうよ…」 シュナイダー「妥当な判断だな。これは負けても問題ないテストマッチだ」 フライハイト「クライフォート抜きでも戦う練習に切り替えたか!抜け目が無い!」 松山「くっ…どこまで馬鹿にするつもりだ!それなら逆転勝利して後悔させてやるぞ、皆!」 全日本メンバー『おう!!』 当然いきり立っている全日本ユースがこれを喜ぶ筈も無く、彼らは松山が率いるままに怒号を上げた。 しかしそんな彼らの姿を見てもオランダユースの選手達の冷笑は深まるだけだった。 カイザー「聞いたか?向こうさんまだあんな事言っているぜ」 レンセンブリンク「愚かな」 クリスマン「俺達は何時でも全力だと言う事を分からせてやろう。体でな!」
[451]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 16:52:12 ID:G+D4BlBJ いったんここまで。
[452]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:23:14 ID:G+D4BlBJ そして後半は全日本ユースに取ってとても残酷な、オランダユースの一方的なペースに終始した。 全日本のキックオフで始まったにも関わらずボールはほんの数分で奪われ、 そこからクライフォートに代わってCMFになったクリスマンが使い出した連携に誰も太刀打ち出来なかったのだ。 クリスマン「行くぞレンセン、カイザー!」 レンセンブリンク「分かった」 カイザー「カモーン!」 パンッ!ポーン!ダダダダッ!バコォン!ダダッ!パンッ! 全日本メンバー「な、なにィ!?」「は、早ェエエ!!」「なんだよこれ!?」 松山「くっ…まだこんなコンビネーションがあったのか!?」 クリスマン、レンセンブリンク、カイザーの3人が絶えず走り続けながら行う 3人がかりの連続ノートラップパス。彼ら自身がトリニティブレイクと名付けた この連携に圧倒された全日本は前半以上に攻撃権を取れなくなってしまう。 早田「レンセンブリンクだ!ポストプレイをしてくるぞ!」 レンセンブリンク「バカめ」 バッ!クルッ! バシュゥウウウウウウウウウウウウウウウッ!! 若島津「な…こ、これは三杉の!」 中山「ハイパーオーバーヘッドだ!」 赤井「(やべっ、ビデオで見てたのに!)」
[453]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:23:31 ID:G+D4BlBJ バスッ! ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! レンセンブリンク「俺の武器はポストプレイだけではない」 そしてそのまま切り込まれた後半5分にレンセンブリンクのハイパーオーバーヘッドが決まる。 全日本ユース 1−3 オランダユース スタタタタタタタッ! パシッ! 政夫・和夫『あああっ…!』 イスラス「遅い遅すぎるぞもう見飽きたワンツーならもっと速くやれそれで速攻のつもりか!」 キックオフからのジェミニアタックもイスラスにあっさりとカットされた全日本は それ以降完全に受身になり、自陣のゴール前をひたすら固めこれ以上の失点を 防ぐ事しか出来なくなった。そしてそれさえも満足に出来る事ではなかった。 カイザー「ほれほれほーれ、パスだぜー♪」 早田「畜生がァアアアアアアアアアア!!」 特に大きく響いたのはこれまで大活躍していた早田が悉くパスで翻弄され 何の役にも立たなくなった事だった。これは展開への影響以上に全日本の士気を下げた。
[454]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:24:27 ID:G+D4BlBJ 葵「くそーっ!まだ俺は諦めないぞ!」 ディック「早く楽になれよチビ!」 ズザザッ! バゴオッ! 葵「ぎゃあ〜!」 中里「中の里が奥義が一つ、分身の…」 イスラス「スピードだけで勝てると思うな!」 レンセンブリンク「単純過ぎる」 バチイッ! 中里「なんと!?」 貴重な攻撃チャンスも敵陣にボールを運び込む事すら出来ない始末で、 頼みの綱の葵と中里のサイドアタックも通用しない。これにより オランダのシュート数が増え、全日本の守備陣にかかる負担も増していった。 ボグゥヲォオオオッ!! 石崎「ぶふぇああっ…!も、もうダメだ…」 ドサッ… 葵「石崎さーーーん!!」 後半12分、脳震盪を起こした石崎が山森と交代。
[455]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:25:00 ID:G+D4BlBJ レンセンブリンク「フン」 バッ!クルッ! 若島津「二度も同じ技でゴールさせるか!キェエエエエエエエエッ!!」 バッ!グワアアアッ!! バキィイイイイイイイイン!! レンセンブリンク「!?」 若島津「(しまった!このままだと弾ききれな…!)」 バィーーーーン!! カイザー「ラッキー!ごっちゃんゴールいっただきィ〜〜!!」 バッ! バシュゥウウウウウウウッ!! 中山「くそぉおおおおっ!!」 赤井「ゼー、ハー、ヒー…す、済みません。もう無理っす…」 バスッ! ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 後半29分、負担が大きすぎた赤井が倒れるのと同時にカイザーのジャンピングボレーが入る。 代わりに入った高杉が出番を喜ぶ気になれなかったのは言うまでもない。 全日本ユース 1−4 オランダユース
[456]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:25:28 ID:G+D4BlBJ 松山「(頼む、せめてキーパーまで届いてくれ!)」 バゴォオオオオオオオオオオン!! ヒュゥウウウウウウウウウウウ… リブタ「おいおい、冗談きついぜ!」 バシッ! 松山「(くっ…何故だ!何故俺はこんなに無力なんだァアア!!)」 松山がやけくそにキックオフからの北国シュートを撃っても通用する訳が無い。 政夫「せめてもう一点取ってやる!」 和夫「くらえオランダユース!」 ドールマン「遠慮しとくぜ」 バッ! ガシイイイッ! 政夫・和夫『そ…そんなァ!?』 ドールマン「残念でした。俺に通用する威力じゃないよーん」 運良くシュートチャンスまでこぎつけ、万感の思いで繰り出したデルタツインシュートですら 撃つ前に潰された時全日本ユースの闘志は遂に潰えてしまった。
[457]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:25:44 ID:G+D4BlBJ イスラス「トドメだ全日本ユース自らの弱さを思い知れそれが敗北者の義務だ!」 ビュンッ! 若島津「あああ…」 後半37分、イスラスが無気力になった全日本の守りを突破しドリブルゴールする。 全日本ユース 1−5 オランダユース 葵「ハア…ハア…(い、嫌だよ、こんなの…)」 タッタッタッタッ… ギニャーサ「スタミナは大したチビだがいい加減限界らしいな!」 バチイッ! 葵「(こんな…こんなにカッコ悪く負ける為に日本代表になったんじゃないのに… 翼さん達と一緒に世界を目指す為に頑張ってきたのに…こんな負け方、嫌だ…)」 バタッ… ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 最後まで走り続けた葵もとうとう倒れた時、屈辱に満ちた負け戦は終わった。 シュート数は3対15。支配率は16対83。点差と実力差が残酷なまでに一致した結果だった。
[458]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/03(土) 18:26:54 ID:G+D4BlBJ いったんここまで。 ジャパンカップ編もそろそろ終了が近いです。
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0ch BBS 2007-01-24