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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[465]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/05(月) 16:18:54 ID:dt3FqNV/ シュナイダー「そうだ。例えミューラーが居たとしても恐らく1−2か2−3で勝敗は変わらなかっただろうな。 中盤を完全に制されて俺は思うようにに攻撃出来ず、むしろ守備に走り回らなければならない程だった。 トップに上がってから壁にぶつかった事は何度もあったが、あれ程屈辱的な負け方をしたのは久しぶりだった…」 話題はやはりオランダユースについてで、己が味わった大敗を振り返るシュナイダーの 横顔は非常に読みづらい物だった。自分は出場していないとは言え全日本も 大敗してしまった以上それを茶化す訳にもいかない森崎は代わりに気になっていた事を聞いた。 森崎「なあ、その右足のケガってのはオランダと戦った時の物か?」 シュナイダー「いや違う。オランダとやった時は絶好のコンディションだった。これはむしろ オランダに負けた後のオーバーワークが原因でな…まだまだ未熟だと思い知らされた」 森崎「そうか。負けた後のオーバーワークでケガってのは珍しくない事なのかもな」 シュナイダー「お前もツバサに負けた後そうなったのか…フッ、お互いバカをやってしまったな」 若気の至りで体を痛めてしまったと言う共通点を見出した二人は僅かな笑いを分かち合った。 だがそんな和やかな会話は差し迫った現実の前では長続きせず、二人は再び深刻な表情に戻った。 シュナイダー「…だが俺は二度とオランダに遅れを取るつもりはない。ヨーロッパ予選では ドイツとオランダが同組になる事はまず無いだろうが、ワールドユース本大会できっちりと借りを返すつもりだ」 森崎「そうか…ん?今、西ドイツじゃなくてドイツって言ったな?まさか…」 シュナイダー「ああそうだ。既にFIFAは西と東のドイツの統合チームの参加を許可している。 つまりそこに居るフライハイトやハンブルグに居るポブルセンを始めとした東ドイツのメンバーも加わる」 フライハイト「…ドイツは今年中に再び一つになると言う見方が強い。そして長年の悲願であった ドイツの統一を記念する栄光に、統一チームによるワールドユース優勝はうってつけのイベントだ」
[466]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/05(月) 16:19:09 ID:dt3FqNV/ 森崎「何時の間に復活してやがったんだお前。しかもあっさり優勝だなんて言いやがって。 政治的に大変な時期に悪いがよ、この森崎有三が居る限り日本以外の国の優勝は有り得ないぜ」 フライハイト「…出来るのか?今の日本で」 森崎「…出来るからやるんじゃねえ。やるから出来るんだよ。日本人ナメんなよ?」 シュナイダー「お前らしいコメントだ。願わくばその言葉通り強い全日本を復活させてくれ」 森崎「…じゃないと、倒し甲斐が無いってか?」 シュナイダー「その通りだ。今日の全日本には何の魅力も脅威も感じなかった。 俺はもう一度戦いたい。そして勝ちたい。俺を熱くさせてくれる全日本ユースをな…」 森崎「………」 フライハイト「シュナイダー、そろそろ戻ろう。万が一フライトを逃してしまったら面倒になる」 シュナイダー「おっと、そうだな。それではまたしばしの別れだ、モリサキ」 森崎「おう…」 A 「予選でコケんじゃねーぞ?そうなったら大笑いしてやるからな」 B 「今度戦う時は新技の一つでも見せないと承知しないぜ?」 C 「ワールドユースではお前が泣きたくなる程強い日本を見せてやるよ!」 D 「しかしお前クソ真面目だな。少しは軟派にならねーと女も出来ないぞ?」 E 「そういや日本来てどうだった?色々勝手が違っただろう〜」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1267790375/l50にて ☆2010/4/5 18:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[467]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 00:22:44 ID:0maQR48I >C 「ワールドユースではお前が泣きたくなる程強い日本を見せてやるよ!」 シュナイダー「…では俺をそれを更に乗り越えよう。真のドイツの力でな」 森崎「ヘッ、俺達と当たる前に敗退したりするんじゃねーぞ」 グッ。 シュナイダー「お互い様だ。では…ワールドユースでまた会おう!」 グッ。 フライハイト「(この二人、口調や信念は異なる様だが…根は酷似しているな)」 最後にライバル達は互いの拳を突き合わせて別れた。再戦を心から望みながら。 森崎はシュナイダーとフライハイトの後姿を視界から消えるまで眺めていた。 初めて出会った世界の壁の象徴と、時代は変わったと言う生き証人。 彼らが去ってからしばらく経って、森崎はふとため息をこぼした。 森崎「ふぅう〜…倒さなきゃいけない奴らが多くて本当に大変だぜ。 まず腰を治さないといけないし、それが終わったらまた練習と訓練の毎日だ。 その間ずーっと根回しやらアメとムチやらに気を配らないといけないんだから 参っちまうぜホント。なんで俺はこんなに苦労してサッカーなんかしているのかねえ…」 独り言を呟きながら見上げる空は綺麗だった。割れた雨雲の隙間から 隠れていた太陽が顔を出し、光の筋が遠くの空に虹をかけていた。 森崎「…ま、決まってるよな。我ながらバカな疑問だったぜ」
[468]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 00:23:02 ID:0maQR48I 虹に背を向けて森崎は歩き出した。これまでとこれからに思いを馳せながら。 翼との再戦。若林との再戦。シュナイダーとの再戦。 一つは叶わなかった過去。一つは勝ちとった現在。一つはあるかもしれない未来。 徐々に彼の運命は加速していく。そして敵味方問わず彼の周りの者達の運命も。 喪失。敗北。誓約。欲求。希望。策謀。信念。野心。責任。矜持。 数え切れない思いが交差し、そのいくつかは日本を発ちいくつかは日本に留まった。 次に互いの道が交わる時まで更なる力と戦いを求める為に。 それぞれの挑戦が、試練が、躍進がここからまた始まる。 森崎と全日本ユースはワールドユースと言う未知の領域に進路を定めた。 キャプテン森崎 ワールドユース編 第二部 ジャパンカップ編 完
[469]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 00:26:34 ID:0maQR48I 今日はここまで。明日またお会いしましょう。 ジャパンカップ編はこれにて終了、これからアジア予選編が始まります。 アジア予選が始まる前に多少NPCシーンがありますが、 NPC試合は無いのであまり長くはかからない…筈。 今日のキャプ森に関係ない事…は、こういう区切りでは野暮になりそうだし無しにしておきましょう。
[470]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 00:58:10 ID:Ov35gPy4 乙でした!
[471]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 16:44:02 ID:0maQR48I 皆さんこんにちは。 今日も今日とて続きを書いていますが、NPCシーンは 書き溜めた分を1レスずつに小分けにして出していく方が 読者としては楽しめるのかな?それとも今まで通り 書き溜めた分を一気に投下した方が有難いのかな?と ふと疑問に思ったのでちょっとしたアンケートをとらせて下さい。 読者としてはどちらの方がより楽しめますか?
[472]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 16:59:38 ID:Ov35gPy4 個人的には一気に楽しめる今までどおりのほうが好きです
[473]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 17:09:34 ID:w8Zr/txy 今のままでいいと思いますよ。 同じようなことをやったことがありますが、後で訂正が必要になっても投下してしまったら後の祭りですから。 まあ私はめちゃくちゃミスが多かったので参考にはならないかもしれませんが…
[474]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 18:40:23 ID:03KdvBIS 小出しよりも一気に、の方が好きですねえ。 判定がないのならある程度まとまった量を読みたい性質なので。
[475]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:01:15 ID:0maQR48I 光陰矢のごとし。ジャパンカップが終わってからの森崎はパルメイラスの公認で 日本に留まり専門医の作ったリハビリプログラムをこなす日常に突入した。 周りに置いていかれるのではと言う不安と今はまだ焦ってはいけないと言う理性を ぶつけあう日々はもどかしさは拒めなかったものの概ね平穏に満ちていた。 だが誰もが彼の様に悠長に構えていられた訳ではない。 日本だけでなく世界のあちこちで、彼と同年代のサッカー選手達が 波乱と苦難に満ちた数ヶ月を過ごしていた。 その内のいくつかにスポットライトを当ててみよう。 〜イタリア某所〜 ジェンティーレ「認めん!!俺は絶対に認めんぞ!!」 ストラット「……………」 ワールドユース欧州予選に向け合宿を始めたイタリアユースは初日からチームが分裂していた。 原因は一人のFWとそれに突き刺さる批判の視線、そしてそれを先導する一人のDFだった。 その渦中にて前者と後者が睨み合いを…否、前者が後者に一方的に睨まれていた。
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0ch BBS 2007-01-24