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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[467]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 00:22:44 ID:0maQR48I >C 「ワールドユースではお前が泣きたくなる程強い日本を見せてやるよ!」 シュナイダー「…では俺をそれを更に乗り越えよう。真のドイツの力でな」 森崎「ヘッ、俺達と当たる前に敗退したりするんじゃねーぞ」 グッ。 シュナイダー「お互い様だ。では…ワールドユースでまた会おう!」 グッ。 フライハイト「(この二人、口調や信念は異なる様だが…根は酷似しているな)」 最後にライバル達は互いの拳を突き合わせて別れた。再戦を心から望みながら。 森崎はシュナイダーとフライハイトの後姿を視界から消えるまで眺めていた。 初めて出会った世界の壁の象徴と、時代は変わったと言う生き証人。 彼らが去ってからしばらく経って、森崎はふとため息をこぼした。 森崎「ふぅう〜…倒さなきゃいけない奴らが多くて本当に大変だぜ。 まず腰を治さないといけないし、それが終わったらまた練習と訓練の毎日だ。 その間ずーっと根回しやらアメとムチやらに気を配らないといけないんだから 参っちまうぜホント。なんで俺はこんなに苦労してサッカーなんかしているのかねえ…」 独り言を呟きながら見上げる空は綺麗だった。割れた雨雲の隙間から 隠れていた太陽が顔を出し、光の筋が遠くの空に虹をかけていた。 森崎「…ま、決まってるよな。我ながらバカな疑問だったぜ」
[468]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 00:23:02 ID:0maQR48I 虹に背を向けて森崎は歩き出した。これまでとこれからに思いを馳せながら。 翼との再戦。若林との再戦。シュナイダーとの再戦。 一つは叶わなかった過去。一つは勝ちとった現在。一つはあるかもしれない未来。 徐々に彼の運命は加速していく。そして敵味方問わず彼の周りの者達の運命も。 喪失。敗北。誓約。欲求。希望。策謀。信念。野心。責任。矜持。 数え切れない思いが交差し、そのいくつかは日本を発ちいくつかは日本に留まった。 次に互いの道が交わる時まで更なる力と戦いを求める為に。 それぞれの挑戦が、試練が、躍進がここからまた始まる。 森崎と全日本ユースはワールドユースと言う未知の領域に進路を定めた。 キャプテン森崎 ワールドユース編 第二部 ジャパンカップ編 完
[469]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 00:26:34 ID:0maQR48I 今日はここまで。明日またお会いしましょう。 ジャパンカップ編はこれにて終了、これからアジア予選編が始まります。 アジア予選が始まる前に多少NPCシーンがありますが、 NPC試合は無いのであまり長くはかからない…筈。 今日のキャプ森に関係ない事…は、こういう区切りでは野暮になりそうだし無しにしておきましょう。
[470]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 00:58:10 ID:Ov35gPy4 乙でした!
[471]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 16:44:02 ID:0maQR48I 皆さんこんにちは。 今日も今日とて続きを書いていますが、NPCシーンは 書き溜めた分を1レスずつに小分けにして出していく方が 読者としては楽しめるのかな?それとも今まで通り 書き溜めた分を一気に投下した方が有難いのかな?と ふと疑問に思ったのでちょっとしたアンケートをとらせて下さい。 読者としてはどちらの方がより楽しめますか?
[472]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 16:59:38 ID:Ov35gPy4 個人的には一気に楽しめる今までどおりのほうが好きです
[473]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 17:09:34 ID:w8Zr/txy 今のままでいいと思いますよ。 同じようなことをやったことがありますが、後で訂正が必要になっても投下してしまったら後の祭りですから。 まあ私はめちゃくちゃミスが多かったので参考にはならないかもしれませんが…
[474]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 18:40:23 ID:03KdvBIS 小出しよりも一気に、の方が好きですねえ。 判定がないのならある程度まとまった量を読みたい性質なので。
[475]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:01:15 ID:0maQR48I 光陰矢のごとし。ジャパンカップが終わってからの森崎はパルメイラスの公認で 日本に留まり専門医の作ったリハビリプログラムをこなす日常に突入した。 周りに置いていかれるのではと言う不安と今はまだ焦ってはいけないと言う理性を ぶつけあう日々はもどかしさは拒めなかったものの概ね平穏に満ちていた。 だが誰もが彼の様に悠長に構えていられた訳ではない。 日本だけでなく世界のあちこちで、彼と同年代のサッカー選手達が 波乱と苦難に満ちた数ヶ月を過ごしていた。 その内のいくつかにスポットライトを当ててみよう。 〜イタリア某所〜 ジェンティーレ「認めん!!俺は絶対に認めんぞ!!」 ストラット「……………」 ワールドユース欧州予選に向け合宿を始めたイタリアユースは初日からチームが分裂していた。 原因は一人のFWとそれに突き刺さる批判の視線、そしてそれを先導する一人のDFだった。 その渦中にて前者と後者が睨み合いを…否、前者が後者に一方的に睨まれていた。
[476]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:02:00 ID:0maQR48I 顔を苦渋、罪悪感、そして恐怖に引きつらせながらも必死に目だけは逸らさないでいるFWはチェザーレ・ストラット。 かつて誤って親友を負傷させ、その八つ当たりでライバル達まで負傷させ、母国イタリアのJrユース代表を 滅茶苦茶にしてしまった罪を背負うストライカーである。彼は今サンパウロFCユースから故郷の ACミランユースに移籍と言う形で復帰し、更にイタリアユースに代表選手として選ばれていた。 彼に向ける敵意の雨の中でも一際際立つ程激しい視線をぶつけているDFはサルバトーレ・ジェンティーレ。 かつてストラットとライバル関係にあり、そして親友の負傷で荒れるストラットを叱咤激励しようとした結果 彼の八つ当たりで負傷させられ第一回フランス国際Jrユース大会を欠場せざるを得なかったスイーパーである。 ユベントスユースから選ばれイタリアユースの合宿所に直行した彼がストラットを発見した直後爆発したのは当然だった。 ジェンティーレ「良くものうのうとイタリアの土を踏めた者だな貴様!腐れ根性に磨きをかけたか?」 ストラット「……………」 バンビーノ「ジェンティーレ、ストラットを召集したのは監督とサッカー協会だ。彼にはここに居る権利がある」 降り注ぐ罵倒の嵐をただじっと黙って耐えるだけのストラットの代わりにバンビーノが喋りだす。 しかし今のジェンティーレにバンビーノの言葉など大した価値は持たなかった。 ジェンティーレ「人の話を聞け!そんな事は百も承知だ!だが俺は認めん!監督だろうと サッカー協会だろうとFIFA会長だろうと、例え神が認めようとこの俺はこいつをアズーリとして認めんぞ!」 ランピオン「…俺もジェンティーレと同意見だ。ストラットをこのチームに加える事は災いをもたらすとしか思えん。 俺はストラットとコンビなど組みたくない。事はもうお前だけが奴を許せば済む事じゃないんだ、バンビーノ」 イタリアメンバー「そうだ!ストラットなんかチームに入れられるか!」「皆で協会に抗議しようぜ!ボイコットをちらつかせよう!」 バンビーノ「(…やはりこうなってしまったか。ヘルナンデスもストラットを弁護する気は無い様だし…)」 ヘルナンデス「……………」
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0ch BBS 2007-01-24