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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[471]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 16:44:02 ID:0maQR48I 皆さんこんにちは。 今日も今日とて続きを書いていますが、NPCシーンは 書き溜めた分を1レスずつに小分けにして出していく方が 読者としては楽しめるのかな?それとも今まで通り 書き溜めた分を一気に投下した方が有難いのかな?と ふと疑問に思ったのでちょっとしたアンケートをとらせて下さい。 読者としてはどちらの方がより楽しめますか?
[472]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 16:59:38 ID:Ov35gPy4 個人的には一気に楽しめる今までどおりのほうが好きです
[473]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 17:09:34 ID:w8Zr/txy 今のままでいいと思いますよ。 同じようなことをやったことがありますが、後で訂正が必要になっても投下してしまったら後の祭りですから。 まあ私はめちゃくちゃミスが多かったので参考にはならないかもしれませんが…
[474]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 18:40:23 ID:03KdvBIS 小出しよりも一気に、の方が好きですねえ。 判定がないのならある程度まとまった量を読みたい性質なので。
[475]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:01:15 ID:0maQR48I 光陰矢のごとし。ジャパンカップが終わってからの森崎はパルメイラスの公認で 日本に留まり専門医の作ったリハビリプログラムをこなす日常に突入した。 周りに置いていかれるのではと言う不安と今はまだ焦ってはいけないと言う理性を ぶつけあう日々はもどかしさは拒めなかったものの概ね平穏に満ちていた。 だが誰もが彼の様に悠長に構えていられた訳ではない。 日本だけでなく世界のあちこちで、彼と同年代のサッカー選手達が 波乱と苦難に満ちた数ヶ月を過ごしていた。 その内のいくつかにスポットライトを当ててみよう。 〜イタリア某所〜 ジェンティーレ「認めん!!俺は絶対に認めんぞ!!」 ストラット「……………」 ワールドユース欧州予選に向け合宿を始めたイタリアユースは初日からチームが分裂していた。 原因は一人のFWとそれに突き刺さる批判の視線、そしてそれを先導する一人のDFだった。 その渦中にて前者と後者が睨み合いを…否、前者が後者に一方的に睨まれていた。
[476]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:02:00 ID:0maQR48I 顔を苦渋、罪悪感、そして恐怖に引きつらせながらも必死に目だけは逸らさないでいるFWはチェザーレ・ストラット。 かつて誤って親友を負傷させ、その八つ当たりでライバル達まで負傷させ、母国イタリアのJrユース代表を 滅茶苦茶にしてしまった罪を背負うストライカーである。彼は今サンパウロFCユースから故郷の ACミランユースに移籍と言う形で復帰し、更にイタリアユースに代表選手として選ばれていた。 彼に向ける敵意の雨の中でも一際際立つ程激しい視線をぶつけているDFはサルバトーレ・ジェンティーレ。 かつてストラットとライバル関係にあり、そして親友の負傷で荒れるストラットを叱咤激励しようとした結果 彼の八つ当たりで負傷させられ第一回フランス国際Jrユース大会を欠場せざるを得なかったスイーパーである。 ユベントスユースから選ばれイタリアユースの合宿所に直行した彼がストラットを発見した直後爆発したのは当然だった。 ジェンティーレ「良くものうのうとイタリアの土を踏めた者だな貴様!腐れ根性に磨きをかけたか?」 ストラット「……………」 バンビーノ「ジェンティーレ、ストラットを召集したのは監督とサッカー協会だ。彼にはここに居る権利がある」 降り注ぐ罵倒の嵐をただじっと黙って耐えるだけのストラットの代わりにバンビーノが喋りだす。 しかし今のジェンティーレにバンビーノの言葉など大した価値は持たなかった。 ジェンティーレ「人の話を聞け!そんな事は百も承知だ!だが俺は認めん!監督だろうと サッカー協会だろうとFIFA会長だろうと、例え神が認めようとこの俺はこいつをアズーリとして認めんぞ!」 ランピオン「…俺もジェンティーレと同意見だ。ストラットをこのチームに加える事は災いをもたらすとしか思えん。 俺はストラットとコンビなど組みたくない。事はもうお前だけが奴を許せば済む事じゃないんだ、バンビーノ」 イタリアメンバー「そうだ!ストラットなんかチームに入れられるか!」「皆で協会に抗議しようぜ!ボイコットをちらつかせよう!」 バンビーノ「(…やはりこうなってしまったか。ヘルナンデスもストラットを弁護する気は無い様だし…)」 ヘルナンデス「……………」
[477]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:02:52 ID:0maQR48I 更にジェンティーレ同様ストラットに負傷させられたFWダヴィデ・ランピオンもバンビーノに反発し、 それに共感するチームメイト達も誰一人ストラットの弁護に回る事無く過激な意思を振りかざす。 唯一キャプテンのヘルナンデスだけは腕を組んで黙っていたが、彼の視線もまた明確にストラットを責めていた。 この時監督やコーチはまだ来ておらず、このままだとストラットへのリンチが発生していたかも知れない。 しかしそれは意外な方向から阻止され、ストラットへの助けが現れた。 アルシオン「何が問題なのか分からんな。誰か説明してくれないか?」 マルク・アルシオン。15歳になってからイタリア国籍を取り、その後ACミランで果たしたズバ抜けた活躍を 認められイタリアユースに選ばれたMFである。今回選ばれたメンバーの中で唯一既にクラブの一軍に 所属している男であり、マスコミは既にイタリアユースの10番は彼が予約済だと騒ぎ立てている。 バンビーノ「アルシオン?」 アルシオン「俺はJrユースの時はイタリア人じゃなかった。故にストラットが起こした問題も 伝聞でしか知らない。事実誤認をしていないか確認したいのだが、構わないか?」 ジェンティーレ「…良いだろう。どんな風に聞いている?」 アルシオン「俺が知っているのは格下クラブとの試合でホームタウンディシジョンに怒ったストラットが 誤ってバンビーノを重傷にさせ、それが原因でパフォーマンスを酷く落としてしまった事。そして それを咎めたジェンティーレをランピオンをも巻き込んで負傷させイタリアJrユースから追放された事位だ」 ジェンティーレ「そうだ、それで合っている。何も間違えてはいない」 アルシオン「そうか、合っているのか。ならばますます何が問題なのか分からんな」 ジェンティーレ「なにィ!?」 ストラット「…え?」
[478]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:03:23 ID:0maQR48I なんとアルシオンはストラットの加入が問題ないと言い切った。バンビーノですら殆ど弁護出来ないこの状況で。 全く予想していなかった援軍の登場にストラットは目を丸くし、彼に向けられていた怒りが今度はアルシオンに向かう。 ジェンティーレ「貴様!今まで何を聞いていたんだ、むしろ問題じゃないのは協会が認めている事くらいだぞ!」 アルシオン「確かに協会は認めている。つまり規律面の処罰はもう十分と判断された訳だ。 それなら選手達が頑固に反対し続け協会に楯突くのは新たな問題を不必要に作り出すだけじゃないのか?」 ジェンティーレ「協会はそれで良いかも知れん、だが現場の俺達はどうなる! 選手として最低限の信用すら置けない奴が居てチームとして機能出来るか!」 アルシオン「なるほど、チームとして機能するには信用が必要か。同感だ。それも大した問題では無いだろう」 ジェンティーレ「何故だ!ここでストラットを疑っていない者などお前とバンビーノだけだぞ!」 アルシオン「俺とバンビーノがストラットを信用していればそれで十分だろう。 試合にはもう1人か2人MFが出るだろうが、どうせゲームメイカーは俺だ。 ラストパスを出す俺がストラットを信用していればチームとして機能するだろう?」 イタリアメンバー「なんだと!?」「こいつ、ミランのトップでプレイしているからっていい気になりやがって…!」 「いや、監督の教え子だからだろ」「もうこのチームのゲームメイカーになったつもりでいやがるぜ!」 アルシオン「では、俺よりも上手くゲームメイク出来る自信がある奴は前に出ろ」 イタリアメンバー『うっ………』 アルシオン「どうした?さっきの威勢は何処へ行った?」 ストラット「(こ、こいつ…何処まで巨大な自信を持っているんだ…確かにこいつに勝るゲームメイカーなんて居やしないが)」 バンビーノ「(アルシオンだからこそ許されるセリフだね…流石にここまで言うとは思って居なかったけど)」
[479]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:04:14 ID:0maQR48I ゲームメイカーの俺が問題視していないのだから問題ない。文句があるMFが居ればかかってこい。 アルシオンの主張は庇われている側のストラットとバンビーノですら呆気に取られる程自信に満ちた物だったが、 それを覆そうとする者は居なかった。代わりに横槍を入れたのはランピオンだった。 ランピオン「MFのお前はそれで良いとしても、FWの俺はどうなる?今のストラットの為にポストプレイをしろと 言われても俺は到底息を合わせられそうにない。そんな俺を未熟と切って捨てるつもりか?」 アルシオン「ふむ…確かにそれはお前のせいじゃない。多少問題ではあるな」 ランピオン「多少…多少だと?」 アルシオン「ああ、多少だ。お前のポストプレイはチームの武器になるが、仕方あるまい。 効率は少し落ちるが俺が絶対にカットされないパスを供給し続け、お前はシュートに専念すれば良い」 ランピオン「…お前、本気で言っているのか?」 バンビーノ「あ、アルシオン。今のは俺も流石にどうかと思うぞ…」 ジェンティーレ「…要はストラットの加入によって起きる問題は全部お前が解決すると言っているのか?」 ランピオンはストラットとは組めないと繰り返し、アルシオンはそれを認めた上で大した問題ではないと切り捨てた。 あくまで「俺が構わないのだから問題ない」と主張し続けるアルシオンに対し ジェンティーレが新たな怒りを燃やすが、それでもアルシオンが怯む事は無かった。 アルシオン「そうだ。ストラットはそこまでする価値のあるストライカーだ」 ストラット「(何故そこまで俺の事を…)」 ジェンティーレ「馬鹿が。例えお前が今吹いたホラを全て実現させてみせても、それでもストラットが加害者で 俺達が被害者である事は変わらん。ストライカーはゲームメイカーにさえ信用してもらえれば 後はどうでも良いなどと言う極論が通るか!こいつは腐ったリンゴだ!一刻も早く除去しなければならないんだ!」
[480]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:04:49 ID:0maQR48I アルシオン「今度は感情論か、それも良いだろう。ならば俺も感情論を使わせてもらおう。 この場で完全な被害者であり何の非も無いと言えるのは俺だけで、他は全員加害者だろう?」 イタリアメンバー「なんだって!?」「貴様、いい加減にしろよ!」「何様のつもりだ!」 アルシオン「事実だ。俺は昔の内紛には全く無関係だ。ただゲームメイカーとして安心して ラストパスが出せるストライカーが居れば嬉しいだけだ。だがそのストライカーは過去の所業で、 そして他のチームメイト達はそれを責めて俺から頼れるストライカーを奪おうとしている。 この状況に置いて俺は被害者じゃないのか?お前たちは加害者じゃないのか?」 ストラット「(そうか…新参者だからこそ見える物もあるんだな…)」 アルシオン「もう一つ。俺は過去のストラットが加害者である事は否定しない。だが悪いのはストラットだけか? 叱咤激励に失敗しストラットを自棄にさせたと言うジェンティーレ、お前に責任は一切無いのか? その意図が純粋な善意や正義感に基づいていたとしても、失敗と言う結果は結果だぞ?」 ジェンティーレ「 き、 さ、 ま… !! 何処まで屁理屈をこねれば気が済む!」 バンビーノ「…いや。今の主張には賛成だ」 ランピオン「バンビーノ!?」 バンビーノ「イタリアJrユースを滅茶苦茶にしたのはストラット一人だけのせいじゃない。 三年間かけてそう考えられる様になったからこそ俺はストラットを迎えにブラジルに行ったんだ」 アルシオン「そういう事だランピオン。お前もジェンティーレと同罪だろう」 ランピオン「くっ…!」 アルシオン「何よりも一番悪いのは…一番責任があるのは…」 イタリアメンバー『??』
[481]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:05:08 ID:0maQR48I ここでアルシオンは今まで口を挟まなかったただ一人の男を指差し声高に非難した。 アルシオン「キャプテンのお前じゃないのかジノ・ヘルナンデス!!」 ヘルナンデス「……………」 アルシオン「Jrユースの時もそうやって黙って見て見ぬフリをしていたのか? 自分には関係ない事、自分が干渉してはいけない、自分は無言の圧力をかけるべき… 当時のお前がどんな判断を下したのかは知らんが、結果は見ての通りだ。 お前はまた同じ判断を下すのか?それでこの状況を解決出来るのか?」 ヘルナンデス「…キャプテンとはつくづく割に合わない役目だな」 アルシオン「俺が代わっても良いぞ。その事で俺はお前を責めたりはしない」 ヘルナンデス「いや、遠慮しておく。割に合わなくてもキャプテンをやる理由はあるからな」
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