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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[523]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 17:47:25 ID:4u165oi3 〜岬、松山〜 岬と松山は日本サッカー協会のツテを頼り、社会人リーグのチームに一時的なメンバーとして加わっていた。 二人は入団後即エース扱いされ、生活出来る程度の金も貰えていたので 客観的に見れば居心地の良い環境に居たと言えるかも知れないが、当人達は満足からは程遠かった。 ピィーーーーーーーッ! コーチ「よーし、今日の練習はこれまでだ!…居残りは自由だが、体を痛めるなよ!」 選手達「ふぃ〜〜〜、終わった〜〜〜」「早くシャワー浴びてビールで一杯と行こうぜ」 まだまだ残暑に苦しめられる中の練習が終わると選手達は我先にクールダウンに向かう。 しかし一人だけ全く休む様子を見せず汗だくのまま練習を続ける選手がいた。 松山「ハァ、ハァ…」 松山である。 選手達「アイツ、今日もかよ…」「お陰で最近監督の目が痛いのなんのって」「クソ真面目だねえ、全く」 愚直なハードワークを繰り返す松山に対する社会人選手達の視線はあまり暖かくなかった。 半ば以上生活の為に社会人リーグでプレイしている彼らにとって世界観を変えてしまう程 強力なスーパールーキーの存在は厄介な物である。無論それが褒められた態度で無い事は 彼らも分かっているが、現実と感情を道徳で簡単に制御出来たら苦労はしない。 岬「松山は口癖があるんですよ。俺は天才じゃない、頭も良くない、だからひたすら努力するしかないって」 だがこういう感情に取り入る事を得意とする者も居る。言うまでもなく岬は大得意だ。 選手達「若いねェ。必要以上の努力はむしろ有害だぜ?」「と言うか、あいつが天才じゃないんなら俺たちって何なんだ?」 岬「不器用なんですよ。それが彼の良い所でもあり、悪い所でもあるんです」
[524]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 17:48:28 ID:4u165oi3 松山は社会人チームに入った時、高校サッカーと大してレベルが違わないと言う事実に驚愕した。 更にそれが発覚しても特に焦ろうとはしない先輩達の姿がふらの高校での苦境を思い出させ、 早々と衝突を起こしてしまったのである。高校を出たばかりの青二才に負けて悔しくないのかと。 ここで得をしたのは岬だった。岬も松山同様張り合いの無い先輩達に落胆していたが それを表現するのは松山に任せ、自らは仲介人としてチーム内の発言力を高めつつ 松山と共に力を蓄えていったのである。”松山と違って話の分かる奴”と言う立ち位置を利用し 施設の使用権利と練習相手を上手く確保していった。無論松山にその恩恵を分ける事も忘れていない。 岬「それじゃ、僕も行ってきます」 選手達「おう、ケガしない内に止めさせてこいよ」「お前も大変だな。後で食堂に来いよ、奢ってやるから」 岬「はい、どうも!(引退後の美談作りも楽じゃないなあ。こういう先行投資が後々生きてくるんだけど)」 タタタタ… 松山「ハー、ハー、来たか岬…今日は俺に向かってシュートを撃ってくれ…ヒグマブロックがもう少しで完成しそうなんだ…」 岬「うん、良いけど少し休憩しよう?ペース配分も大事だよ(毎回このネーミングセンスは笑わないのに苦労するなあ)」 松山「ハー、ハー、そうだな、分かった…水筒取ってくる…」 こうして二人はそれぞれのやり方で力を取り戻していった。 *岬が「ブーメランパス」を習得しました。 *松山が「ヒグマブロック」を習得しました。 *岬と松山の全能力値が+3されました。
[525]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 17:48:58 ID:4u165oi3 いったんここまで。
[526]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 18:18:15 ID:4u165oi3 〜次藤〜 社会人リーグで腕を磨いていたのは岬と松山だけではない。 次藤「ふりゃあ!まっとじゃ、まっとごついシュートを撃って来るタイ!」 選手達「クソッ、良い気になりやがって!」「今日こそブッ倒してやる!」 バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ! ボコッ!ドカッ!バゴッ!バガッ! 次藤「ぬぉおおおおおおおおおおお!!」 松山よりも上手い形で先輩達にケンカを売り、 シュートで自分を倒してみせろと挑発しブロック練習に利用した次藤。 選手達「そうだ!そのタイミングだ早田!」「だがもっと早く戦況を判断しろ、もっと周りを見るんだ!」 早田「ウイッス!」 あえてMFとしての起用を志願し、ゲームメイクを学んだ早田。 この2人はそれぞれの新しい力に目覚めていた。 *次藤が「ヘビーブロック」を習得しました。 *早田が「スキル・パス+2」を習得しました。 *次藤と早田の全能力値が+2されました。
[527]創る名無しに見る名無し:2010/04/10(土) 18:23:10 ID:Ye4cQBSO ただ…敵のスキル・シュート+2も普通にあるな
[528]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 18:48:25 ID:4u165oi3 〜中山〜 中山「よろしくお願いします!」 選手達「お前が噂の中山政男か!」「話は聞いている、いっちょ揉んでやるぜ!」 そして最も劇的な成長を遂げていたのは中山だった。中山はサッカー協会の支援の下に 社会人チーム、大学チーム、果ては引退した元選手にまで次々と道場破りの様な形で挑みかかり、 彼を唸らせる技術を一つでも持っている者が居れば土下座してでも教えを勝ち取った。 何故昔の力を取り戻せない?昔の俺だったらもっと上手く出来た筈だ。 オランダ戦以前の中山はそう考えていた。そしてオランダ戦以後はこう考える様になった。 もっと強くなりたい。もっと多くの力が欲しい。その為にはどうすればいいか? 人は内面の意識が変わっただけで努力の効率や上限が一気に上がる事がある。 中山政男は文字通り後ろ向きから前向きになった事で世界を驚かすプレイヤーに変貌しつつあった。 中山「(もっとだ…もっと俺のサッカーは強くなれる!もっと強い奴と戦いたい!)」 *中山が「消えるフェイント」「ピンポイントパス」「バーニングタックル」「ダイビングブロック」を習得し、 更に「クイックダッシュカット」の発動率を上げました。 *中山の全能力値が+3されました。
[529]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 18:48:53 ID:4u165oi3 いったんここまで。
[530]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 19:17:34 ID:4u165oi3 〜政夫、和夫〜 そしてその他の選手達も独自のやり方で己を鍛えなおしていた。 政夫「長かった山篭りも終わりだ!」 和夫「いよいよ全日本に戻る時だな!」 立花兄弟はなんと山篭りを決行していた。しばしば猿と言われて侮辱されるこの二人だが、 誘惑の無い環境に身を起き野生の力を手に入れようとした事を考えるとあながち間違いではないかも知れない。 〜来生、滝、井沢〜 来生「ハッハァ!これが俺様の新必殺・ローリングヘッ…どむごごごごご!!」 滝「前に一回転してから地面を顔面で滑るとは…」 井沢「あいつ、バカになればなるほど強くなるとかじゃないよな?」 修哲トリオは岬ほどのネームバリューは無かった為社会人リーグではなく大学リーグで切磋琢磨していた。 *立花兄弟が「山猿キープ」「ムササビジャンプパス」「デルタポストプレイ」「スカイラブパス」を習得しました。 *来生が「ローリングヘッド」、滝が「スキルステップ」、井沢が「修哲トリオ」を習得し、 更に「クリップジャンプ」の発動率を上げました。 *立花兄弟、来生、滝、井沢の全能力値が+2されました。
[531]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/10(土) 19:18:26 ID:4u165oi3 ちょくちょく小出しにしてきましたが、 今夜はこれから外食なのでここまで。 またお会いしましょう。
[532]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/11(日) 06:40:04 ID:cyJJtQ7+ 〜若島津〜 風変わりな特訓に励んだ者が少なくない全日本ユース候補者の中でも若島津健は オランダ戦の直後に一際際立つ程大胆な、そして褒められた物では無い手段に出ていた。 ドタッ! 若堂流師範「そ、そこまで!」 若島津「……………」 なんと彼は自分の父と兄が経営する空手道場若堂流に道場破りを挑んでいた。 サッカーに現を抜かし空手をおろそかにしていた次男が日本代表になったは良いが 上手くいかないので自棄を起こして戻ってきた…道場内の誰もがそう思い真剣に取り合おうとせず、 言葉で分からないのなら拳で分からせようと門下生達が彼に襲い掛かった。 だが若島津は勝ち続けた。門下生達を蹴散らし、師である父を乗り越え、 更にその父に勝ち免許皆伝された実の兄ですら死闘の末に倒してしまった。 若堂流師範「見事だ…お前の勝ちだ。看板を持っていくが良い…」 若堂流師範はこれを痛みと共に喜んだ。どうせ負けるのなら自分の道を継いでくれる者に負けたい。 この願いを空手を捨てたと思っていた次男が修羅となり果たしてくれたのだ。 かつて彼は若島津が兄とは別の道場の主となり兄弟で競い合って欲しいと願っていた。 叶わないと諦めていた願いが叶うのなら看板を一時的に奪われるのもやぶさかではない。 しかし若島津は父の万感の思いを込めた視線を受け止めようとせず、 冷え切った笑みを浮かべながら何やら汚れた布を荷物から取り出し看板に巻きつけた。 若堂流師範「健…?どうした?」 若島津「……………」
[533]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/11(日) 06:40:28 ID:cyJJtQ7+ 若島津は父と兄に勝った事を喜んでいなかった。その理由は二つ。 一つはこの勝利はヒューガーに強化された体の恩恵である事を分かっており、 純粋に空手の腕で勝った訳ではない事を理解していた事。 ボヒュッ! 若堂流師範「な…何をする貴様ーーーっ!!」 バチバチバチ…メラメラメラ… 門下生達「か、看板が!」「な、なんと言う事を…」 そしてもう一つは、最早彼には空手はサッカーに応用出来る道具以上の存在ではなかった事。 それを証明するかの様に彼は懐から取り出したマッチで看板を油に浸した布ごと焼いてしまった。 若島津「…すまないな、父さん、兄さん。俺が外道の力を手に入れるキッカケになってくれ」 若堂流師範「き、貴様ァアア!!ええい、去れ、去れィこの鬼畜めが!誰か塩を持ってこい!」 塩を撒かれながら立ち去る若島津の気分は晴れやかだった。後悔など欠片も感じていなかった。 これでもう彼はサッカーで挫折しても戻れる空手も道場も無くなった。それこそが彼の望んでいた事だった。 若島津「(日向さん、今貴方は何処で何をしているんだ?俺も手段を選ばず 力を追い求める覚悟が出来たぜ。もう森崎と若林にはキーパーとしては絶対勝てない。 だったらフィールダーとして勝てば良い…ただそれだけの事だ。さて、吉良監督に会いに行くか)」 この後若島津は吉良の教えの下にDFへのコンバートに励んだ。弱い自分はもう沢山だと念じ続けながら。 *若島津が「払い蹴りタックル」を習得しました。 *若島津の全能力値が+2されました。
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0ch BBS 2007-01-24