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【再会した2人】ファイアーモリブレム15【再会できない2人】
[252]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:08:05 ID:??? マリア「ねえさま!あ、あぶない!!」 ジョルジュ「ミネルバ王女!?」 バヌトゥ「ゴギャギャ!!(嬢ちゃん、逃げるんじゃ!!)」 ミネルバ「…………」 ドシィィィンッ!! 危険を知らせる仲間の声は聞こえてはいたが、ミネルバはあえてジオルの悪あがきを受けた。 もうジオルの魂は、彼の体の中に残ってはいないと、彼の目を見て悟ったからである。 逃げ出したい、生き延びたいというためだけに振り回された銀の槍は、 身動き一つしないミネルバの真紅の鎧を切り裂き、肩の装甲をバラバラに砕いた。 バキャアアアッ!!ブシュッ! ミネルバ「…………終わりか?ならば、今度はこちらの問いに答えてもらおうか」 ジオル「ブルル…フシュー…グジュ………ぐひぃぃぃ……」 槍を受け、傷ついても正対し話しかけてくるミネルバを見て、ジオルも少しずつ落ち着きを取り戻していった。 ミネルバ「グラ王ジオル。貴殿は気の弱い王だと聞いている。ガーネフの甘言に乗せられさえしなければ… 共に槍を持つこともあったであろうに……愚かなことを。 同盟国である英雄アンリの故郷、アリティアの奇跡を、なぜ信用できなかったのだ」 ジオル「わ……わかるまい……ミネルバ王女………たった一人でドルーア帝国… 暗黒竜メディウスを、撃ち滅ぼした伝説など……嘘に決まっておろう…に……」
[253]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:09:16 ID:??? ミネルバ「…既に百年以上前のことだ。真実は定かではないことは認めよう。 だが、何故だ?貴公の国さえ裏切らなければ。 アカネイア、アリティア、オレルアン…そしてグラの四国の力を合わせれば ドルーア帝国など恐れるに足りんと、なぜ思わなかった」 ジオル「ガ……ガーネフ……奴じゃ、奴が全部……悪いんじゃ………」 ミネルバ「ガーネフ?カダインの…暗黒司祭ガーネフか?」 ドルーア帝国の腹心とでも言うべき暗黒魔導士。僅かだが、その名をミネルバは耳にしたことがあった。 ジオル「ふ、ふふふ……何故信用できなかったと先ほど問うたな。ならば、教えてやる。 ガーネフ…あの男の前では……いくら英雄アンリといえ…神剣ファルシオンといえ…歯向かう事などできぬ…… 奴の魔法…『マフー』の前では………!」 ミネルバ「『マフー』?なんだ、その魔法は」 ジオル「……終わりじゃ。もう何者も、逆らうことなど出来んのじゃ…だからわしは裏切った。 ………う、うう……わしだって………好きで裏切ったわけじゃない……裏切らざるを得なかったのじゃ……!」 ミネルバ「バカなことを…だが、今ならまだ間に合う。マルス王子に掛け合い、話しをするのだ」 ジオル「な……なんじゃと?」 ミネルバ「あの王子のことだ。事情を詳しく話せば、全てとは言わないが、遺恨は残らなくなるだろう。 ……ジオル王、降伏してくれ。マルス王子もきっと、それを望んでいるだろう」 ジオル「……………う、うう…うぅぅ〜〜〜……」 ガラ…ン!
[254]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:10:28 ID:??? ミネルバの返り血がついた銀の槍が、グラの王宮の床に落ちるかわいた音と共に、この戦いは幕を閉じたのだ。 グラ王ジオルは降伏し、アカネイア同盟軍にその実験を明渡すことを認めたのである。 ところが、事態は平穏に纏まることは無かった。 ミネルバ「ということは、コーネリアス王から奪った神剣ファルシオンは既にガーネフの手に?」 ジオル「あ、ああ。ガーネフ司祭はその後部下を集めにカダインに……むっ……が!?は…ぐああっ!?」 突如、ジオルがもがき苦しみだしたのである。どす黒い血を激しく吐き出し、顔はみるみる青白く染まっていく。 ジョルジュ「な……!?」 ミネルバ「ジオル王!しっかりなされよ!ジオル王!」 ジオル「ガ………ネ……フ………く……そ……」 ミネルバ「ガーネフ!?奴の魔法か!?マリア、杖での治療を!」 マリア「は、はい!」 慌てて回復の杖をかざすマリアだったが、ジオルの傷は塞がらない。 もはや助かる見込みが無いことに気付いたマリアは、静かに杖を起き、目を伏して両手を組んだ。 自分の無力を嘆き、死に行くジオル王の冥福を祈っているのだろうか。 ミネルバ「口封じの魔法かなにかか?用意周到な……ジオル王!しっかりするのだ!」 ジオル「う…うう……シー…マ…よ…我が愛し…き…娘よ……父…のか、たき……を……」 事切れたジオル王の白い腕を離し、ミネルバは首を横に振った。
[255]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:11:45 ID:??? ミネルバ「………亡くなった」 ミネルバ「…神剣ファルシオンは既にカダインの暗黒司祭ガーネフの手に、か。 手に入れた情報は十分だ。ジョルジュ、バヌトゥ殿、マリア、ご苦労だった。 制圧の準備を。まだ、戦いを続けているグラの兵士がいるかもしれんからな」 ジョルジュ「…了解」 ジョルジュはマリアと変身を解いたバヌトゥを引き連れると、城外の兵に停戦を伝えるために駆けていった。 ミネルバ「可哀想な王だ。我が父のように…強き心をもちつづけていれば、このようなことにならなかったものを」 苦悶の表情で目を見開いたままのジオルの瞼をそっと閉じさせ、ミネルバはグラの玉座を後にした。 その後、ミネルバ隊の号令の元にグラの兵たちは一斉に武器を置き降伏を始めた。 その中にはグルニアから派遣されたギガッシュ隊の姿もあった。 ギガッシュ「まぁ、最初からこうなることはなんとなく分かっていたでしゅけどね」 ベック「なんだな〜」 捕虜として捉えられたばかりだというのに、相変わらず朗らかな二人に周りのアカネイア軍は動揺する。 そんな彼らに、同盟軍盟主としてマルスが面会に訪れた。 マルス「グルニア木馬隊のギガッシュ将軍にベック副官だね?」 ギガッシュ「そうでしゅ」 ベック「なんだな〜」
[256]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:13:21 ID:??? マルス「私たちはこれから祖国解放のためにアリティアに向かわなければならない。 ジオル王亡き今、この国を守るものがいなくなり困っているんだ。 あなたたちに、この国の警護を頼みたいのだが…駄目かな?」 ギガッシュ「へ?ちょっと待ってくれっしゅ。おいらたちはグルニアの将軍でしゅよ?」 ベック「敵国のおいら達にこの国を明渡すということ?おかしいんだな〜?」 マルス「もちろん、アカネイアの兵も数名か残していく。けど、ジオル王の遺志を汲んで、 この国は中立地帯として扱うことになったんだ。ならば、 グルニアだろうとアカネイアだろうとここを戦場とすることは禁じられることになる」 ギガッシュ「…まぁ、そうでしゅね。カミュ将軍やグルニアの将軍は理知的でしゅからね。 侵略するような無粋な争いは起こしに来ることは無いと思うでしゅ」 ベック「なんだな〜」 マルス「ギガッシュ将軍、アカネイア同盟軍盟主としてお願いしたい。グラ国の守備についてもらいたい。 国民の心がすさんでしまわないように、また、徘徊する盗賊たちから守っていただきたい」 ギガッシュ「……しょうがないでしゅね。今のオイラは断れる立場ではないでしゅし」 マルス「ありがとうございます、将軍」 ギガッシュ「それではマルス王子、こちらの誓いの証として、副将軍のベックを同行させることにしましゅ。 シューターとしての腕はオイラより落ちるけど…結構やるっしゅよ?」 ベック「なんだな!遠距離攻撃は任せておくんだな〜!!」 マルス「ギガッシュ将軍、御心遣い、感謝します。そして、ベック。これからよろしくたのむよ」 ベック「はい!なんだな!」
[257]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:14:27 ID:??? こうして、ギガッシュ隊はグラ隊の守備につくことになり、ベックがアカネイア同盟軍に同行することになるのである。 ※シューター ベックが仲間になりました!今後自由に部隊に加えることが出来ます。 森崎「で、俺達の知らぬ間に、戦いは終わっちまってるって訳なんだが」 リンダ「今回の私たちの任務はあくまで宝の奪取だったからね。仕方ないわよ」 ジュリアン「そーそー」 森崎「ちっ、なんだか不完全燃焼だぜ」 そんな不満をこぼす森崎に、今後のことを取り決めるための会議が行われると招集がかかった。 場面はグラの王宮の小さな会議室へと移る。集まっているのは 作戦会議に出たおなじみのメンバーの6人である。 ジェイガン「なんと、部隊を御分けになると?」 マルスの開口一番の声に、ジェイガンは驚きの声をあげる。 マルス「ああ。ミネルバ王女の話だと、既に神剣ファルシオンはガーネフの手に落ちたらしい。 でも、祖国アリティアを目の前にして、このままカダインに進路をとることはできない」 モロドフ「確かに、あまり行軍に時間をかけるわけにもいきませんしな。 王子には一刻も早くアリティアの玉座を取り戻していかなければ」 マルス「そこで、部隊を二手に分けたい。一つは僕が率いるアリティア解放部隊。 もう一つは、カダインに赴き、ガーネフから神剣ファルシオンを取り戻しに行く部隊だ」 ジェイガン「なるほど…しかし、戦力を分けることになるゆえ、やや苦戦は免れなくなる可能性がありますな」
[258]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:15:30 ID:??? マルス「問題はそこなんだ。戦力分担を間違えると、両方の部隊が全滅に陥る恐れもある」 モロドフ「ふむ…とりあえずアリティア解放部隊は王子、ジェイガン殿、アベル、ドーガは外せないとして…」 ミネルバ「ならば、カダイン遠征部隊の指揮は私が取ろう。我ら白騎士団の機動力ならば目的を果たした後の合流も楽になる」 マルス「森崎、君はどちらの部隊を志願するんだい?なるべく君の意見は尊重したいんだけど」 ここでマルスは、森崎に選択をゆだねた。マルスは森崎に対して アリティア騎士団隊長として、共にアリティア解放部隊に参加して欲しい反面、 カダインに向かう部隊の総指揮官として部隊を任せたいという思いもあったからである。 森崎「えっと…俺は…」
[259]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/04/17(土) 01:18:13 ID:??? ☆☆☆☆どうしますか? Aアリティア解放部隊に残る Bカダイン遠征部隊に加わる 参考 Aアリティア解放部隊に絶対に参加する人 (マルス シーダ ジェイガン アベル ドーガ) Bカダイン遠征部隊に絶対に参加する人 (ミネルバ マリア パオラ カチュア) ※この後の部隊構成で森崎が選んだ部隊15人以外の人員は、別の部隊に回されることになります。 ※なお、別ルートの戦況は主にカード判定で行われ、ダイジェスト感覚で進んでいきます。 4票集まった時点で確定です。ageでお願いします。sageではカウントできません ======================== 一旦ここまで。原作には無かった部隊分けですが、目立たない人が目立つチャンスを作りました。 もちろん戦力が減るわけですから、次の章はわりと難易度が緩めの設定です。 この機会を生かして、普段は選ばれそうも無い人と部隊を組んではどうでしょうか?
[260]森崎名無しさん:2010/04/17(土) 01:26:05 ID:F+iAUfZI A 戦いたくないで御座る、絶対に戦いたくないで御座る!(マフー的な意味で)
[261]森崎名無しさん:2010/04/17(土) 01:29:30 ID:4yLBEwzM A
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0ch BBS 2007-01-24