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キャプ森・幻想スターズ1
[990]キャプ森・幻想スターズ ◆t5di6NOvvk :2010/04/24(土) 15:09:30 ID:AUbyysj2 ●岸田→シャーク流・調理術 85+( クラブ9 )+(油断(-5)=89 ●ロルベト→『努力』のブラジル料理 94+( JOKER )=109 ロルベトとの差が0以下→僅差ではあったが…岸田、敗北! ------------------------------------------------------------------------------ 放送「岸田くんは…89点! かなりの高得点です!」 岸田(もらったな…) 観客「おおおぉぉぉぉ!!」「す、すっげえ!」「ロルベトォォォ! すげえぞ〜!」 放送「な、ななななななんとぉぉぉ!!! ロルベトくんは109点! 岸田くんと20点もの差をつけて勝利しました!」 ロルベト「や、やった!」 岸田「な、なにィ!?(ば、バカな俺が負けただと!? こ、こんなやつに…!)」 ロルベト「とてもいい勝負だった。どっちが勝ってもおかしくなかったよ…」 スッとロルベトが握手を求め、手を差し出したが、岸田はそれに答える気力はなかった。 岸田「一人にしてくれ…」 ロルベト「き、岸田くん…?」 こうして、俺の世界少年料理選手権は圧倒的大差の敗北に終わった。 シャーク@日本「猛よ…驕ったな」
[991]キャプ森・幻想スターズ ◆t5di6NOvvk :2010/04/24(土) 15:11:38 ID:AUbyysj2 大会が終わって、日本に戻ってきた俺は悩んでいた。 岸田(どうしてだ…なんであんな才能もなさそうなヤツに俺の調理術が負けたんだ…) シャーク「猛よ」 岸田「師匠…」 シャーク「お前がなぜ負けたかわかるか」 岸田「……わかりません」 シャーク「今だにそれすらわからんか…ならば、今日でお前は破門だ」 岸田「な、なにィ!? どういうことですか、師匠!」 シャーク「なぜ破門にされるかもわからんお前に、教えることなど何もない」 岸田「く…」 シャーク「これが最後の師匠としての言葉だ。お前はサッカーをやれ」 岸田「い、いきなりどういうことですか!? なぜ、俺がサッカーなんかを…」 シャーク「お前が負けた相手はブラジル人というではないか。ならばお前も彼を見習って、 ブラジルの代表的なスポーツである、サッカーをやってみたらどうだ?」 岸田「………それが、師匠としての言葉と言うなら、わかりました。サッカーをやってみます」 シャーク「うむ」 岸田「お世話になりました……」 シャーク(猛よ…いつかはこの私を越えてみろ。私はそれだけが楽しみでお前に教えてきたのだ) 俺は師匠の意図がまるで理解できなかったが、この人の言うことに間違いはないと信じ、サッカーへ身を投じた。
[992]キャプ森・幻想スターズ ◆t5di6NOvvk :2010/04/24(土) 15:13:11 ID:AUbyysj2 それから先は小学校のサッカー部へ入った。 最初はもちろん乗り気なんかじゃなかった。だけど、運動もそれなりにできたし案の定、自分の学校のサッカー部ではキャプテンができた。 サッカーもこんなもんか…と思っていたころ、南葛SCの誘い来て、暇つぶしにちょうどいいだろうと思いその誘いを受けた。 だが、そこから先は全く違った…。料理の腕はあってもサッカー腕はまだまだ素人同然。そんな俺が南葛SCで見た光景は… サッカーでもまた、料理の自分ような天才、大空翼。しかしその才能に溺れず努力はかかさない。かつての自分はしなかったことだ。 そして、森崎のような努力で才能を凌駕することもあるということを知った。 岸田(ロルベトの執念の努力に俺は負けたのか…?) 師匠は俺に、努力は才能をも凌駕する可能性があるということを俺に知ってほしかったんだ。 だから会えて俺を破門にしたのだ。サッカーをやってようやく理解できた。 ・ ・ ・ 岸田「今までの俺の過去はこんなところだ」 鈴仙「そう…岸田のサッカーを始めた理由はそんなことがあったからなのね」
[993]キャプ森・幻想スターズ ◆t5di6NOvvk :2010/04/24(土) 15:14:21 ID:AUbyysj2 岸田「ああ、だからこれからはがんばって努力していこうと誓った」 岸田「サッカーでは、俺は翼どころか森崎にすらかなわないだろう…だが、そんな俺にも夢がある。 この岸田 猛には夢がある! それは全日本ユースに選抜されること!」 自分の夢を、厨房で高々と語る一人の男…その姿は水を得た鮫のようであった。 岸田「それまで、料理の道でしなかった努力を決して怠らない! 努力しないで諦めるのと、努力して諦めるのじゃ全然違うってことはあの選手権のときにいやってほど思い知らされた!」 岸田「もし、それでも…ダメだったときは諦めがつく。その時はまた料理の道にでも戻るさ」 鈴仙「岸田…」 ??「そうやって、また逃げるのか?」 岸田「なにィ…?」 今までの話を聞いていたのか、早田が陰から現れる。 岸田「早田…聞いてたのか?」 その問いを無視して、早田は口を開く。 早田「そんな程度のことで諦めていいのか? 『どんなことでも、どうせ狙うなら世界一』じゃあなかったのか?」 岸田「うっ…!」 早田「努力を怠らないといったサッカーすらも途中で投げ出すお前が、料理の道で世界一を狙えるとはとても思えんな」
[994]キャプ森・幻想スターズ ◆t5di6NOvvk :2010/04/24(土) 15:16:04 ID:AUbyysj2 岸田「お、お前に何がわかる! 努力してもダメなら諦めたっていいじゃないか!」 早田「努力をしてもダメだったから諦めるか。その時のお前はいったいどれくらい努力をしている? 心臓に爆弾を抱えながらも、練習をする三杉くらいか…? 死ぬ気でドライブシュートを習得した翼くらいか…? みんなとサッカーをしたい、それだけのために必死でブランクを克服しようと毎日朝から晩まで特訓する中山くらいか!? それとも、通常の人間の10倍は努力している森崎くらいか!! ええ!? 言ってみろ!!!!」 早田「お前はまだまだ努力が足らないんだよ! その程度で諦めるなんて甘ったれにもほどがあるぜ!!!」 岸田「……!!」 早田「どうした、答えられないのか? そりゃそうか。努力と言う言葉をついこないだ知った甘ちゃんだもんなぁ!?」 岸田「お、俺は…」 早田「……もう一度、俺たちと一緒に練習しようぜ。全日本ユース代表を目指してな!」 岸田「お、俺が…俺が間違ってたよ! もう料理の道に逃げるなんて言わない! サッカーの世界一になってから……師匠にその優勝旗を見せびらかしに戻ってやる!」 早田「バッカ野郎! どうせ言うなら、サッカーだけじゃなくて、料理でも世界一になるって言ってみろ!」 早田「だってお前は………炎の料理人・岸田猛だろ!!」 岸田「そ、早田さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」 早田「ふっ…」 岸田と早田は熱く抱擁した。 ★埋めネタ『岸田・炎の料理人伝説』 第一部?完★ 鈴仙「なんだこのオチ」
[995]キャプ森・幻想スターズ ◆t5di6NOvvk :2010/04/24(土) 15:17:05 ID:AUbyysj2 〜あとがき〜 こ れ は ひ ど い。さすが1時間で考えたネタなだけのことはある。 選択肢も何もあったもんじゃない…料理あんまり関係ないし。寝起きで考えるとテンションもおかしいなぁ…。 >>976さん、こんなんでご満足いただけたでしょうか?w
[996]森崎名無しさん:2010/04/24(土) 16:15:23 ID:??? 前スレ864と883の二つのフラグでセーブ力は上がらないんでしょうか?
[997]森崎名無しさん:2010/04/24(土) 16:48:27 ID:??? 乙 976じゃないが面白かったよ
[998]森崎名無しさん:2010/04/24(土) 19:35:49 ID:??? 俺も・・面白かった。まさかのジョーカーも、すごいタイミングだったよw
[999]森崎名無しさん:2010/04/24(土) 20:43:51 ID:??? ちょwwww忘れてって言ったのにまさかの超展開wwwwwwwww スターズさんの発想マジパネェっす! これはもう 早田さあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! といわざるを得ない乙でした
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0ch BBS 2007-01-24