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【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】
[169]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:26:12 ID:xNl6Clao 城島「俺の左腕はみんなの力が宿っているんだ。そう簡単に抜かせるわけにはいかない!」 来生(嘘だろ!今のシュートならうちの白鳥だって…抜ける威力だぞ!) 自らの最強技の一つを潰された事に僅かに怯む来生。どうやら彼は父親に欠如していた感性を まだ持っているようだった。 修哲監督「よし!良くやったぞ。城島!今ならまだカウンターが狙える!いけ!!!」 そう叫ぶ監督に対し… 城島「うおりゃ〜〜〜!!!!」 バシュン!! 井沢「よし!大野君松本君、作戦変更!次にいくよ!」 城島の強肩は素晴らしく、まるで蹴った時並みの距離とそれを遥かに上回る精度で修哲MF大野に渡る。 実況「NIKEのカウンター失敗です!これでまたボールの支配は修哲のものに!序盤は修哲やや優勢か!?」
[170]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:27:58 ID:xNl6Clao 実況の興奮した声にやや冷めたような…否。あえて興奮しすぎないように努めて冷静に解説にはしる山森(妹) 正美「それはわかりません。修哲はシュートを打たれること自体が非常に少ないチームなので不明な 点も多いのですがアレだけのセービングです。体力が無尽蔵でもない限り絶対にいつか体力切れになります。 そういう意味では前半のまだ半分も過ぎてない時点でセーブ技を使わせることが出来た分、NIKEの 方が有利だといってもいいかもしれません。何しろNIKEにはシューターが3人もいるのですから」 実況「なるほど…もしかしてNIKEがスリートップ制とっているのはその辺に一因があるのでしょうか?」 正美「それはどうでしょう?ただ、この方法は南葛には通用しませんね。あのチームには県大会をあわせても 屈指といえるキーパーを2人も擁してます。前半後半で分ければ体力が限界になる事はそうはないでしょう」 実況「そうですね。ありがとうございました…ああ!展開が動く!先ほどまで面の攻撃をしていた修哲小、 今回は同じ面でもスクエアで攻撃してきます!」 井沢「まだ序盤だけど…序盤だからこそ使う!」 ライトハーフの大野とレフトハーフの松本を引きつれ井沢は自らを基点に素早いボール回しで攻めあがる! 今まで遅攻だっただけにこのスピードの変化にNIKEは付いていけない!
[171]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:29:36 ID:xNl6Clao 太原(ク!俺は運動係じゃないんだよ) 朝比奈「取りに行こうとした瞬間逆サイドにボールが回る!これじゃ取りようがない!」 村川「ワンツーの基点が増えただけでここまで取りにくいのか!?」 素早いワンツーは両サイドに陣土手いる朝比奈村川、それに中央の司令塔太原を一瞬で抜き去り、 ついでとばかりに大久保に襲い掛かる! 大久保「何のために俺が太原のすぐ近くにいると思っているんだ!」 ガス!! 大久保は恐らくラストパスになるであろう大野から井沢へ向かうボールを零す事に成功する! 実況「これはナイスプレー!指揮する太原君とそれをカバーする大久保君!そうです!チームNIKEの 中盤の底はこの2人によって守られているのです!」 正美「大久保君自体は飛び向けた能力ではないのですが、太原君が指揮することで一流選手並みの 動きをしますからね。まさに2身同体とでもいいましょうか…ですが、広い中盤を守る人員が少ない分 確実にカットしないとセカンドボールはほとんど長瀬君か山口君がフォローしてしまうでしょうね」
[172]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:31:10 ID:xNl6Clao ぽんぽんぽん… 山口「っんと!ボールは貰った!」 正美の予言はまさに的中。素早く動き回る修哲小山口が一歩早くボールを奪うことに成功する! 井沢「まずは白鳥の能力を改めて解析するよ!山口君!悪いけど其処から一発はなってちょうだい!」 修哲がそうであるように、NIKEも今までの圧倒的な能力で勝ち進みキーパーがその役目を 果たす事は少ない。故に情報も少なく、井沢はチャンスボールをあえて捨て玉にすることを決断する。 山口「了解!井沢ちゃん愛してるよ!」 そんな軽口を叩きながら…左足を振り上げる! 実況「おおっと!これは本当に素早い展開!ペナルティエリア外から山口君の左足からのミドルシュートが 火を放つ!」 山口「くらえ!NIKE!これが俺のレフトフットシュートだ!!!」
[173]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:32:10 ID:xNl6Clao ばしゅーーん! レフティ山口は松下、松平ががっちりとコースカットをしているゴールへ向けて渾身の回転を掛け曲射する! 松下「っくっそ〜!!!!」 松平「でもその程度で!」 しかし懸命に追いかけようと2人を… 白鳥「先輩達は弾いたボールのフォローお願いします!!」 白鳥はそう制しながら左足特有の回転のかかったボールを手刀で対抗する! シャン!!! まるで鋭利な刃物で空気を切り裂くような音がしたかと思うと、次の瞬間ボールは大きく弾かれている! 実況「でましたー!修哲小に城島君がいるのならば、NIKEには白鳥君がいます!まるで手刀を居合いの ごとく抜き出し気合一閃!どうやって弾かれたのか目視する事すら難しい、白鳥君の居合い手刀です! 彼女のお母さんの使っていたチョップを見事に自分風にアレンジしている白鳥君の必殺技!」
[174]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:34:38 ID:xNl6Clao 正美「白鳥さんは私達の仲間だからね。息子さんがアレだけの能力を持っていても不思議じゃないわ…」 実況「そうでした!かの白鳥君のお母様は山森正美、そして現在南葛SCの監督をしている今川瀬名さん と同じく女子サッカー会に甚大な影響を及ぼした1人です!本当にNIKEはタレントぞろい! 一体どうすればこれだけの人員が集まるのでしょうか!!!」 正美(むぅ…彼女だけ結婚が早かったからもうあんな大きな子供がいるんだもん。逆に瀬名は 未だに独身を楽しんでるみたいだし、私って中途半端だな…) なんとなく自分の立場をやっかむ正美だったが、そんなことよりも早く次なる試合展開が始まる! 実況「こぼれたボールは前もって白鳥君が指示していた通りにDF陣がフォローに回ります!しかし まだボールはペナルティエリア内!ここで奪われるわけにはいかないが、クリアしようとする松平君の 目の前にはこれを予想していた井沢さんと長瀬君が追い詰める!」 井沢「この距離なら簡単にパスは出せない!」 長瀬「このチャンスは絶対にモノにする!!」 ずしゃしゃ〜!! 松平「すまん!みんな!!!」
[175]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:35:39 ID:xNl6Clao 実況「おおっと!ここでの1対2では流石に無理があったか!?松平君懸命にクリアコースを 読もうとするがそれよりも一歩早く長瀬君がそのパワーで松平君を吹き飛ばす!これは最大のピンチ! 先制点は修哲のものになるのか!!?」 強引にボールを奪った長瀬はペナルティエリア奥深く。通常であれば最大の得点チャンスなのだが… 白鳥「斬る!!!」 シュパーン!!! 正美「だから白鳥君には1対1は無謀なのよ。今回は不用意に奥深くまでつっこんだ長瀬君のミスね。 恐らく奪ったのが井沢さんだったらもっと別な行動が出来たんでしょうけど…」 正美は僅かに呆れるようにいいはなつ。そう、長瀬のタックルはあまりにも強引過ぎてタックルで 奪ったところは既に白鳥の守備範囲内まで進攻していたのだ。 そして白鳥の居合い手刀はその性質上、体勢を崩す可能性がきわめて低い為、松平がフォローした瞬間には 既に次の体勢に移行できるようになっていた! 長瀬「しまった!一番注意しなくてはいけない相手に!!」
[176]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:36:58 ID:xNl6Clao 実況「これは惜しい!白鳥君が作り出した1対1空間は今大会での爆発力に定評のある長瀬君すら ボールを後ろに転がす事ができない!!しかし、しかし、攻め続ける修哲小!ワンサイドゲームとまでは いきませんが、実力伯仲の下馬評を覆し終始有利に事を運んでいます!」 〜〜〜 城山「うんうん。ま、最初はこんなものだろう。太原は全体の体力を温存しながら失点ゼロ、流石だ。」 ???「監督、俺はまだ出ちゃ駄目なんですか?」 城山「ああ、4年生は今回は見学。勝っても負けてもNIKEは来年のチームだ。今年は本当の強敵と 戦うという事を実感してくれればそれでいい。」 ???「その台詞。いまピッチ上にいる選手達には絶対に聞かせられない言葉ですね」 城山「そうでもないぞ。今の6年だって素晴らしいものさ。ついつい欲目を出してしまうほどにね。 ここが静岡じゃなかったらほぼ完璧に県代表になれるものなのに残念な事この上ない。」 ???「………」 本当に激戦なのかと思わせるほどのんびりとした名伯楽城山。彼の目にはこの試合すら子供達の 成長を促すための練習にしか見えていないのだろうか? 〜〜〜
[177]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:38:21 ID:xNl6Clao 実況「白鳥君がボールをカバーしたところで試合は振り出し!両者シュート数は1対1でありながら プレー時間のほとんどをNIKE陣内で行われるという、NIKEにとっては苦しい展開! しかし、要所要所では司令塔の太原君が食い止め、未だに得点はありません。NIKE自慢の スリートップはいつ動き出すのでしょうか!?」 白鳥から大きく蹴り出されたボールはレフトウイングの朝比奈へ。彼は持ち前のドリブルで前進するのだが… 松岡「おおっと、ここを通すと結構やばい事はわかっているんでね」 その前に中盤の底に陣取っていた松岡が立ちふさがる! 朝比奈「あらま、ウイングに来ると逆サイドがら空きだよ!?」 松岡「ここで奪ってしまえば問題ないさ」 そういいながら松岡は5年の朝比奈に攻めかかる! 朝比奈「うわっと、あっぶないな。修哲ってこんなに強引な人たちがおおいの!?」 松岡「さて、この試合が終わればわかるさ」
[178]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:39:23 ID:xNl6Clao ずささささ〜!! 松岡の執拗なマークによりついにボールはこぼれてしまうのだが… 戸田「いっただき〜!!」 そのこぼれ玉を父親譲りの抜け目なさで拾い上げる戸田ことちび師匠。彼の父親も白鳥と同じように プロ2年目で才色兼備な年上の美人と結婚しており、子供も早くから儲けられていたのだ。 実況「ああっと!ここはいつの間にかフォローに来ていた戸田君がボールを拾う!ついにNIKEの 反撃が始まるのでしょうか!」 井沢「大丈夫!戸田君は確かに超技能派だけど今ならまだ戦いようもある!」 今更戻ってもとても追いつけないのだがそれでも指示の声が届く場所にまで戻りながら士気を 高めようとする井沢嬢。その姿に味方は喚起され、敵は恐怖におののくのだが… 正美「それでもまだ修哲小のガードは4枚。しかもそのうちの2人は高杉君と5年からレギュラー入り していた国分君。普通に攻めたんじゃキーパーまですら届かないよ?どうするの監督?」
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0ch BBS 2007-01-24