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【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】
[190]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:44:06 ID:xNl6Clao 実況「さあ前半12分。ついにNIKEが得点を加え1対0となっております!しかしロスタイムも 含めると恐らく10分近くは残っているはず。このまま終わる修哲ではないと思われますが… さっそく修哲小のキックオフです!」 井沢「山口先輩!長瀬先輩上がってください!」 実況「おおっと、ボールはFW陣ではなく、中盤のMF陣が持ち上げるようだ!ボールは松本君が キープしたまま前進します!」 本多「なるほど…確かにいい策だ!」 実況「それに対して先ほど超シュートを打ちこんだ本田君がスピードを殺す事無く突貫!重量級の このタックルをかわす事が出来るのでしょうか!?」 しゅ、しゅん!! 松本「あんたがシュート一本槍だということは先刻承知!!」
[191]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:45:06 ID:xNl6Clao 実況「松本君鮮やかにフェイントを駆使して本田君を突破!来生君はあえて止めにかからず横を素通り!」 来生(…俺のタックルも本多とどっこいどっこいだからな…こんなところで体力使ってたらいざ本番で ガッツ切れになりかねん) 実況「松本君、駆ける駆ける!プレイヤーの配置上、ライン際が弱いことは確認取れますがここまで 誰も付いてこない!」 松本は無人の荒野…とまではいかないが、他の味方がけん制してくれているため、強いあたりを受ける事無く 駆け上がることに成功する! 村川「っち!ここまで井沢が完全に囮!?仕方ない!」 ライトハーフの村川は得意のパスカットを生かすため、あえて接近戦を挑まず動きをマークするだけに とどめていたのだが、既に自陣の深くまで進入されており突っ込まざるを得なくなっていた。 太原「村川これは罠だ!いくんじゃない!」 松本に決定力などなく、最終的には攻撃陣の誰かにパスを渡すしかない事を熟知していた太原はそれを 止めようとするが、時既に遅く…
[192]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:46:10 ID:xNl6Clao 松本「やっと来たね。待ってたよ!」 村川「なにぃ!」 ビュン! ほんの一瞬だが、確実に超高速になったドリブルで一気にかわし… 松本「後は任せた!」 逆サイドの大野へとボールを渡す。 とん。 大野(これで敵陣大崩だな。) マークしていた山口、長瀬、井沢の誰でもなく、唯一フリーだった大野にボールは渡り、NIKEの ディフェンスラインに穴がぽつぽつと開く事を認識する大野。 実況「おおっとこれは大チャンス!井沢さんが全く指示をしないという選択だけでいつの間にか ここまで侵入してしまった修哲小!ここはなんとしても決めて後半へ繋ぎたいところだ!」
[193]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:48:11 ID:xNl6Clao 正美「そうですね。ですが相変わらず、つけるべきところにマークは付いてます。穴は確かに ありますが、そこに修哲の選手が走りこむ事は…え!?」 ここでプロの監督である正美ですら驚かされる行動を取る修哲小。行動自体はいたってシンプルな クサビのパスである。しかし渡されたのはどういうわけか敵MFの太原。彼は一応井沢のマークに 入っていはいるものの自分の能力ではボールの射角を縮める程度の役目しか出来ない事を 熟知しており、それゆえにどうやって止めるかではなく、いかにして今の手駒でこの防衛ラインを 死守するかを考えていた。 太原「っく!まさか、こんな!!」 意表をつかれた太原にコントロールする余裕などない。ボールはトラップに成功するものの キープするまでの数タッチ…これが致命的なミスであった。 井沢「よし、トラップありがと!」 元々この作戦を考えていた井沢はほんの10センチ程度はなれた足とボールの間に足を挟み込むと そのまま軸足で半回転し、見事にボールを持ち出すことに成功する!
[194]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:49:12 ID:xNl6Clao 実況「これは!邪道といえば邪道ですが素晴らしいプレーといってもいいのでしょう!敵の太原君を なんと修哲12人目のプレイヤーに変え、一瞬で最終ラインに肉薄!すぐ近くの大久保君ですら 太原君が壁になり追いかける事が出来ません!」 太原(まさか、俺のサッカー能力を利用された!?) 笑いものにされたといってもいいほどの珍プレーで抜かれた太原は一瞬呆然となり続いてふつふつと 怒りが湧いてくる。 城山(あちゃ、これは不味いな。アイツは冷静じゃないと俺が働かなきゃいけなくなるじゃないか…) 作戦立案能力などに優れていたとしても所詮はまだ小学生。頭に血が上ってしまうことも多い。 それも仕方ないかと思う城山監督だったが… 城山「作戦変更!服部!長瀬のマークはいいからカウンター準備!白鳥!後はわかってるな!」 一応監督としての最低限の仕事をこなす城山。今までののほほんとした顔立ちから僅かに本気の顔が 覗かせている。
[195]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:50:14 ID:xNl6Clao 井沢(…長瀬をどフリー!?罠なの!?いやこのタイミングでオフサイドトラップはない!それにもし 罠だとしてもそれを真っ向から叩き潰すのが修哲のサッカーなのよ!) そう判断した井沢はちょんと低いボールを長瀬に渡す! 長瀬「嘗めるなNIKE!これが俺の新必殺技!!」 白鳥「どんな必殺技でも打たれる前なら!!!」 バシン!!! 実況「なんとなんと!NIKEの白鳥君、低い浮き玉を両足で挟み込み、そのまま空中で一回転! これは変則フランケンシュタイナー!なんと白鳥君、手刀ディフェンス以外にも技が豊富だ!!」 正美「いえ、アレはどちらかといえばウラカン・ラナに近いですね。白鳥君のお母さんに 聞いたので間違いありません」 どうでもいい事を解説する山森正美。彼女の脳裏には小学中学生の頃の思い出がよみがえる。
[196]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:51:17 ID:xNl6Clao 白鳥「よし。奇襲技だけど上手くいった!服部!後は任せた!!」 ばしゅーん! すちゃ! ボールは大きな弧を描いてレフトハーフを駆け上がる服部の下へ。数の少ない中盤をDFを 投入する事で厚くしようとする城山監督の作戦であった。 太原(ぺこり…) その作戦を感じ取った太原は熱くなりすぎてしまいDFラインををずたずたにしてしまったことを 反省と共に乗せた一礼で謝罪すると気持ちを切り替えもとの定位置へと移動する。 城山(やっぱり叫ぶのはつかれるなぁ。この試合は後一回くらいしか指令できないなこりゃ) プラスチック製のベンチに身を落としながらそんな事を考える自称50手前の城山だった。 〜〜〜
[197]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:52:17 ID:xNl6Clao 実況「さあ、ここまで2度のシュートチャンスを潰してしまった修哲と、2度のチャンスのうち 1度は結果を出したクラブチームNIKE。前半の残り時間は数分を残すのみ。ボールを握っている NIKEとはしては後半折り返しまでに突き放したく、そして修哲としてはなんとしても 追いつきたいところ。」 正美「そうですね。ですが、恐らく先ほどの修哲の策は2度は通用しません。しかも今の出来事から 白鳥君には低い浮き玉はほとんど効果がないと…いや、もしかしたら高い浮き球にも適正が あるのかもしれません。だとすれば地上からのシュートでないと白鳥君から得点を取るのは 難しいかもしれません」 実況「つまり有利なのはNIKEだと?」 正美「まだ前半戦なので言い切ることは出来ませんが、今回点数を取ることが出来なかった。 この事実は重いですよ」 解説者として冷静にNIKE有利を宣告する正美。しかし、彼女は城山監督が未だに一試合 2回までしかまともに指示することができず、あとは小学生任せだという事実は知らない。 〜〜〜
[198]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:53:17 ID:xNl6Clao 服部「……忍ぶれど、色に出けり…」 大野「おっと、辞世の句でも詠むつもりかい?」 ライン際をオーバラップしていた俊足服部だったが、ついに修哲の1人に捕まってしまう。 服部「抜かせ!」 ビュン…!スチャ!! 服部「身も世もなく…」 大野「なんの世がないんだ?」 服部の高速フェイントになんなく付いてくる大野。逆サイドを守る松本がドリブラーであるように 逆サイドの大野はタックル…正確にはマークが得手であるようだった」 服部「認めるべきか。ならばいざ尋常に勝負!」 大野「なんだか時代錯誤の匂いがするけど…もしかしてもしかする!?」
[199]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:54:21 ID:xNl6Clao 服部「………」 ビュン…タン!、シュン!! 実況「これは素早い!フェイントにフェイントを織り交ぜ、まるで分身しているようにも見える服部君の ドリブル!…しかし、しかし、大野君それを抜かせない!左右には激しく移動し続けていますが 肝心の前方への一歩がでない!これは、大野君…素晴らしいディフェンスです!」 服部(面妖な…まるで見透かされている!?) 大野「そんなことないさ。ただウイークスポットが見えるだけだよ。…こんな風にね!」 カス!! 大野はワンプレー前もディフェンスラインの穴を見ているようなことを口走っていたのだが、 実は言葉どおりの意味であった。生まれながら人の能力を見極める能力が非常に高い彼は 周りの人間の限界行動域、それに視野や反射速度から割り出された行動領域を導き出すことができ、 それを視界のフィールドに合わせることで、フィールドのスポットを見抜く天才だった。この能力、 プロの世界であれば多少の差はあれど誰しも持つ能力だが、子供の頃からここまで発達した能力を もつ大野という男、この分野においては天才といってもいいかもしれない。
[200]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:55:30 ID:xNl6Clao 実況「ああっと!服部君のオーバーラップもここまで!!ボールはこぼれ落とされ松岡君がフォロー。 そしてそのままロビング!」 太原(落ち着け!残り時間は短い!大丈夫、ここを制すれば流れはこちらのチームに一気に傾く) 先ほどの失態から完全に立ち直った…ともいいがたいが、自らを極限まで律することで表面上は いつもの名参謀にもどる太原。 正美「これでNIKEの追加点はほぼ消えましたね。次のワンプレーで修哲の今後の戦略が 決まると思います」 ボールは予想通りまたもやドリブルの上手い松本の足元へ。しかし、今回は早いチェックが来る。 本多「!!!」 来生「俺をここまで下げさせたんだ。楽しませてくれよ!」 村川「すまん。本多、来生!」 取り囲んだのは本来スリートップで前線に張るべき2人とポジション的に当然いるべき村川。
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0ch BBS 2007-01-24