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【ルリタニアと】小田Jr.の野望14【常若の国?】
[128]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 18:04:20 ID:1ZWwbF4I ドライアード(………) 今これを殺せばドライアードの見初めた子供は自分になびく事は絶対に無いだろう。 たとえ木の中の世界で全てを忘れさせるような恍惚と快楽の中に身を浸させても、体は自由に 出来てもきっと心まで手に入れることは出来ない。あの目は英雄が持つといわれる目と同じものであり その鋼の精神はこれからどこまでも育っていくのだろう。 その瞳が自分に対して微笑みかけてくれないのならば…いっそ全てを壊して自らも滅んでしまおうか? 目の前にいる妖精に対して、自分が先に彼と出会うことが出来ていればなんの問題もなかったのに… と悲しく涙する。 そして…ドライアードは深い悲しみの中…ただ1人…森の奥へと消え去るのだった。 小田猛という名前すら知らない愛しい人の姿を思い出に… ただただ悲しみというの泉の中で永遠に自らの身が朽ちるそのときまで… 〜〜〜〜 〜〜 〜
[129]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 18:05:20 ID:1ZWwbF4I 次にジュニアが目を覚ました時は…朝だった。 小(は!ティル!!ティルは!?) ジュニアは急いでティルの元へと駆け寄る。体力はほとんど回復していないのだが、それでも 体中の悲鳴を無視して行動するだけの価値はある。 小「だ、大丈夫か!?」 そこにあった姿は…きちんとした治療を受けた後の残る妖精。ジュニアが雑に包帯代わりの布を 巻いたそれとは異なり、不思議な匂いのする軟膏が傷口には塗られ、止血も完璧に終わっている。 ティル「マスター…すみません。私…とんでもないミスをしてしまいました。彼女は…違います…」 既に意識があったのか、駆け寄るジュニアを手で制するとこれ以上近づけないようにする。
[130]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 18:06:21 ID:1ZWwbF4I 小「なんの事だ?追い払ってくれたドライアードのことか?」 何も知らないジュニアはティルの心を大きく抉る。 ティル「…はい。彼女は敵ではありませんでした。ただ生きるためだけにマスターと契約した 私と異なり…彼女は純粋でした。浅はかな嫉妬の心が私の目を曇らせたのです。私は…もう… マスターと共に歩む資格など…無いのです…」 小「…な、何を言っている?意味が…俺のわかるように説明してくれ…」 ティル「もう私は私が許せないのです。自分がマスターを守るんだって…それこそこれ以上ない高慢 だったのです。…なぜ私は…気づけなかったのでしょう…」 瞳をジュニアと合わせる事も出来ずにうなだれる少女…
[131]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 18:08:04 ID:1ZWwbF4I 小(どちらにしろもう帰るしかない…よな?) どうしますか? A.ティルを慰めながら街に帰る。 B.ティルの話をもっとよく聞く。 C.ドライアードは傷の手当てをしてくれたんだ。お礼くらいはしないと。探してみる。 D.なにかやり残したことが残っている気がする。ここで人魚の軟膏を使う! (分けて使うのでジュニアとティルの両方とも体力ガッツ70%回復) E.その他 重要選択肢です。 先にID表示で『2』票入ったものを選択します。 現在体力25/104 ガッツ200/570 ティル体力 35/130 ガッツ150/300
[132]森崎名無しさん:2010/06/02(水) 18:09:01 ID:56REGojM C
[133]森崎名無しさん:2010/06/02(水) 18:25:27 ID:OlkBG30g D
[134]森崎名無しさん:2010/06/02(水) 18:28:07 ID:56REGojM Dに変更します。
[135]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 19:21:18 ID:1ZWwbF4I D.なにかやり残したことが残っている気がする。ここで人魚の軟膏を使う! (分けて使うのでジュニアとティルの両方とも体力ガッツ70%回復) 小(ティルの精神状態が危うい…ここは俺も覚悟を決めないとな) ジュニアは決心する。その決意の表明として今までどんな事があっても手をつけなかった 秘薬中の秘薬をついに取り出し、ふたを開ける。 ティル「マスター!何故いきなりなんでそんな貴重なものを!?」 腰痛でまともに動けなくなった時も、ついさっきの瀕死の状況でも使うことの無かった秘薬に手をつける ジュニアに慙愧の念すら忘れ驚き戸惑う。
[136]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 19:22:18 ID:1ZWwbF4I 小「正直ティルの言っていることはよくわからない。そしてこれからどうすればいいのかもわからない。 でも、今ここに何か残していってしまったんだろ?だったら簡単だ。零れた水をもう一度掬いとるため なら俺はどんな躊躇しない。ティルが何を悔やんでいるのなら全力で助ける。ティルのいう彼女が あのドライアードのことなら彼女も助ける。それは俺が俺である証だ。だから、ティル!お願いだ。お前の 力を俺に貸してくれ。守るとか資格とかそんなものは関係ない。俺はお前と一緒にいたい。 もしそれに何かが足りないのなら…俺は今からそれを探しに行く!」 それはジュニアの宣誓であった。小さな少年が掲げるにはあまりに大きく、そして身の程を知らない 言葉である。しかし、幾多の挫折を味わい、それでもなお諦めの言葉を知らない男の言葉であった。 ティル「……そうですね。落としたものは拾えばいい。なくしたものは探せばいい。 後悔しても何も変わらないのならば…まだ間に合う可能性がほんの僅かでもあるのなら… 私はそうすべきなのでしょう。マスター私にも少しいただきます」
[137]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 19:23:39 ID:1ZWwbF4I セリリの作ったのであろう秘薬『人魚の軟膏』。全ての痛みと疲れを吹き飛ばし体の芯から活力が 湧き上がるのをふつふつと感じる。 小「さすが、最強回復薬の一つ。一気に体中に力がみなぎる」 ティル「はい。それでは参りましょう。今ならばきっと間に合います。目標は白樺の木。この林の どこかに彼女の半身たる白樺の木があるはずです。採取などしている暇はありません。恐らく まだ若木ですからそれを目印に行きましょう」 言葉だけではないジュニアの行動に、ティルの瞳は再び輝きが戻る。もし今の状態で街に帰っていたならば この少女は一生背負わなければならない十字架に押しつぶされ、自暴自棄になっていただろう。 小「今の俺の瞳の力は全く反応しない。ティルの超感覚だけが頼りだ。頼む!」 早速奥深く進もうとするジュニア。 ティル「ドライアードは自分の木から遠くはなれることは出来ません。ですので、あの水場まで いっているのならばかなり範囲は絞られます。」
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0ch BBS 2007-01-24